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 タイ警察が、組織内部の大規模な汚職事件摘発に着手し、捜査が進んでいる。汚職グループの一部がワチラロンコン皇太子(62)の妻、シーラット妃(42)と親族関係にあるとみられることから、国民の間に波紋が広がっている。

 11月下旬、重要事件や広域事件を手がける中央捜査局の前長官、ポンパット警察中将(58)が収賄や不敬罪などの容疑で逮捕されたのをはじめ、今月2日までに警官や民間人約20人が逮捕された。

 警察の調べによると、汚職グループは、警察内部の昇進や異動に際して部下から賄賂を受け取っていたほか、石油密輸や違法ギャンブルなどの業者からも金品を受け取っていた疑いが持たれている。関係先の捜索で、現金や美術品など計20億バーツ(約72億円)相当の資産が押収された。