稲田清英
2014年12月3日23時14分
経団連の榊原定征会長は3日、来年の春闘での賃上げについて、労働組合が求めているベースアップ(ベア)も「一つの選択肢だと思う」と述べ、ベアを容認する考えを示した。来年1月、経団連として正式にベア容認を表明する見通しだ。
経団連と四国経済連合会が3日に高松市内で開いた懇談会の後、報道陣の取材に答えた。経団連幹部によると、1月に経団連が経営側の春闘の指針として公表する「経営労働政策委員会報告」(経労委報告)にこうした考えを盛り込む方向で、細かな表現を詰める。ベア容認は2年連続となる。
榊原会長は同日の会見では賃上げについて、「規模や業態によって(業績なども)違う。最終的には個別企業の判断だ」としたうえで、「収益を上げた企業は賃上げや雇用増に反映していくよう、呼びかけていきたい」と強調した。
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