隣人切りつけた疑いで男逮捕「危険ドラッグ吸った」

　東京・世田谷区のアパートで、危険ドラッグを吸ったとみられる３１歳の男が隣の部屋にいきなり侵入し、女性をナイフで切りつけ、けがをさせたとして、警視庁に逮捕されました。

　廊下には血痕が点々と続いていました。３日午前７時ごろ、「隣の人にいきなり刺された」と１１０番通報がありました。

　「朝見たら、そこに女の人が座って、警官が４〜５人いた。どうしたの？って聞いて、『刺された』と言われて」（アパートの住人）

　東京・世田谷区の住宅街のアパート。警察官が駆けつけたところ、３７歳の女性が顔や頭など１１か所をナイフで切りつけられていました。女性は警察にこう話しているといいます。
　「寝ていると人が部屋に入ってきた。気配がしたので起きてみると、男がナイフを持って立っていた。意味不明な奇声を発しながら、顔や頭を刺してきた」

　ナイフは女性の部屋にあったもので、当時、女性の部屋の鍵はかかっていませんでした。

　傷害の疑いで現行犯逮捕されたのは、職業不詳の田中勝彦容疑者（３１）。田中容疑者は取り押さえられる際、興奮状態で両腕をばたつかせるなどして暴れました。そして、意味不明な言動を繰り返したといいます。

　「危険ドラッグを吸った。俺が刺したんだ」

　駆けつけた警察官に対し、こう話した田中容疑者。部屋からは危険ドラッグとみられる空の袋が２つ見つかりました。

　危険ドラッグがもたらす被害は深刻です。今年９月、東京・渋谷区で危険ドラッグを吸って車を運転し、トラックに衝突したとして、２４歳の男が逮捕されました。先月にも３２歳の男が追突事故を起こすなど、危険ドラッグが絡むとみられる事故がいまB?H/$7$F$$$^$9!#

　また、殺人事件も・・・。１０月に両親を刃物で刺して殺害したとして逮捕された３６歳の男は、普段から危険ドラッグを吸引していたという趣旨の供述をしていました。

　寝ている隣人の部屋に入り、突然襲いかかった田中容疑者。警視庁は詳しいいきさつを調べています。（03日22:56）