浅倉拓也
2014年12月3日12時49分
2日に始まった衆院選。急な解散だったために、投票ができない人も出てきそうだ。それは海外で暮らす有権者たち。在外投票は国内の政治に参加する貴重な機会だが、手続きが間に合わず、あきらめた人もいる。在外邦人からは制度改善を求める声が聞かれる。
「次の国政選挙は2016年の衆参ダブル選と思っていた。その時までに登録すればいいと思っていたのに」。米ボストンに留学中の男子大学生(20)は残念がる。今回は選挙権を得て初めての国政選挙だった。だが、海外からの投票に必要な手続きには2、3カ月かかるのが一般的だ。今回は投票をあきらめた。「あまりに急だったので、投票に行ける留学生は少ないと思う」
海外から国内の選挙に投票するには、在外選挙人証が必要だ。有権者が大使館などの在外公館に申請すると、外務省を通じて、市区町村の選挙管理委員会に書類が届く。選管が在外選挙人名簿に登録し、在外選挙人証を発行すると、逆のルートで有権者に送られる。それぞれの国情や選管の対応によっては、長期間かかることもある。
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