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インフル患者急増、全国で前週比2.5倍に−岩手県は7倍超、注意報レベルの地区も

医療介護CBニュース 11月29日(土)12時0分配信

 インフルエンザの患者が全国的に増えていることが、厚生労働省がまとめた今月17日から23日までの週の患者報告(定点医療機関約5000か所)で分かった。全国の定点医療機関当たりの患者報告数は、前週比2.5倍の0.94人を記録。前週比7倍超となった岩手県では一部の地区で注意報レベル(10.0人)を上回った。患者が増加傾向の自治体では、手洗いやワクチン接種といった予防策の徹底を求めている。【新井哉】

 17日から23日までの週の都道府県別の報告数は、岩手が最多の6.2人で、以下は福島(2.76人)、神奈川(1.96人)、東京(1.92人)、埼玉(1.83人)、愛媛(1.8人)、千葉(1.63人)、大分(1.4人)、長崎(1.33人)、山形と沖縄(共に1.02人)などの順だった。

 患者が急増した岩手県では、中部地区で前週の3.08人を大幅に上回る25.75人を記録。同県は「同地区の患者の年齢層は5―9歳が35%、10―14歳が41%と小中学生が多くを占めている」と指摘。予防策として、ワクチン接種や外出後の手洗い、せきエチケットなどを挙げた。また、「ワクチンは接種後効果が現れるまでに2週間程度かかる」とし、早めに接種することを勧めている。

 厚労省によると、この週に定点以外を含む全国の医療機関を受診した患者の推計は約4万人で、今シーズン(9月以降)の累計は約9万人になった。ウイルスの検出状況については、直近の5週間ではAH3 亜型の検出割合が最も多かったという。

最終更新:11月29日(土)12時0分

医療介護CBニュース

 

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