(ヨッちゃん)突然お邪魔したのに昼飯まで。
すみません。
(すみれ)いいのよ。
たくさん食べてね。
はいこれも。
箸休めにどうぞ。
(まる子)箸休め?
(おばあちゃん)食事の途中で口の中をさっぱりさせるようなもののことだよ。
へぇ〜。
お箸がある国ならではの言葉ですよね。
「箸が転がってもおかしい年頃」とかね。
箸が転がってもおかしいってどういうこと?
(ヨッちゃん)うっ…。
(おばあちゃん)箸が転がるようなちょっとしたことでも面白がって笑うってことだよ。
それって何歳のこと?う〜ん…。
まあ高校生くらいだろうねぇ。
ふ〜ん。
えい。
(さきこ)別に面白くないね。
(友蔵)ハハハハ!おじいちゃんはお年頃じゃなくてお年寄りでしょ。
ハハ…。
そんな楽しいお年頃に早くなりたいもんだね。
まるちゃんは今でもじゅうぶん楽しそうだけどね。
(一同)アハハハ。
もう。
んっ?
(ヨッちゃんの妻)ハァ…。
お姉さんどうしたの?元気ないみたいだけど。
あっううん。
そんなことないわよ。
めおと箸をなくしたことを気にしてるんだよ。
めおと箸?夫婦お揃いの箸のことじゃよ。
私のお箸の片方がどうしても見当たらなくて。
あまり気にするなって言ってるんですけどね。
でも分かるわ。
ペアの片方が欠けたら何となく寂しい気分になるわよね。
ええ。
翌日
(すみれ)まる子お箸並べといてちょうだい。
は〜い。
えっとこれがおじいちゃん。
でお父さん。
これが…んっ?あれ?お母さんあたしのお箸が片方ないよ。
わぁ!おいしそうなハンバーグ!
(すみれ)おかしいわねぇ。
これあたしね。
この一番おっきいやつ。
はいはい。
えっとお箸…。
見当たらないわねぇ。
お母さんあたし今日はナイフとフォークで食べるよ。
ご飯もお茶わんじゃなくてお皿にして。
えっ?いただきま〜す!
(友蔵)んっ?まる子のお箸が片方見当たらなくて。
ん〜何だかレストランで食べてる気分だよ。
(ヒロシ)安上がりなやつだな。
お箸がない国の人は毎日こんなふうに食べてるんだね。
お箸のない国もあるもんね。
確か世界で一番多い食べ方は手で食べる方法じゃよ。
えっ!手づかみってこと?
(おばあちゃん)ああ。
へぇ〜。
けど私はお箸が一番使いやすいと思うよ。
切ったりすくったりが片手でできるからね。
でもお箸じゃない方が便利な食べ物もあるよね。
スパゲティはフォークの方がいいしオムライスはスプーン。
ねえお母さんあたしのお箸が見つかるまではさお箸じゃなくても食べられるご飯にしてよ。
えっ?例えばさおすしカレーステーキなんかもいいよ。
《カレーはスプーン。
ステーキはナイフとフォーク》《おすしは手で食べられるしお箸がなくても食べられるのはごちそうばっかりだもんねぇ》バカなこと言ってないでさっさと食べなさい。
じゃあ新しいお箸買ってよ。
そのうち出てくるわよ。
そのうちっていつ?あっ。
おばあちゃんそれ何?これはね前にお友達から頂いたお土産なんだけどね。
(さきこ・まる子)わぁ!奇麗なお箸だね。
(すみれ)すてきなめおと箸ですね。
(さきこ)キラキラの模様がカワイイ!若狭塗箸といって福井県で作られる伝統的なお箸だそうだよ。
模様は貝殻でできてるそうじゃ。
へぇ〜。
ほれ。
こんな奇麗なお箸初めて見たよ。
まる子のお箸が見つかるまでの間これを使うといいよ。
えっいいの?頂いたけどなかなか下ろす機会がなくてね。
しまっておくよりお箸だって使ってもらう方がいいじゃろ。
わぁありがとう!うん。
わぁ〜。
翌日
このお箸のおかげで質素な朝食がいつもよりおいしく感じるよ。
悪かったわね質素で。
エヘヘヘ。
んっ…。
あれ?よっ。
うぅ…。
あっ!ちょっとまる子。
う〜ん…あっ!
(友蔵)元気のいい芋じゃのう。
よっと。
まる子!ごめん。
もう!えい。
まる子や。
刺し箸はいけないよ。
えっ?
(おばあちゃん)食べ物に箸を突き刺すのは行儀が悪いし縁起も良くないことなんじゃ。
は〜い。
でもうまくつかめないんだよ。
お箸まる子にはちょっと長いのかもしれませんね。
そうだねぇ。
子供にちょうどいい箸の長さは手の大きさにこれぐらい足した長さというからねぇ。
すぐに見つかると思ったんだけどやっぱり新しいのを買わなくちゃ駄目かしらねぇ。
《えっ新しいお箸?》そうだよ〜。
このままじゃあたしはお箸もちゃんと使えないお行儀の悪い子だと思われちゃうよ。
今度買いに行こうか。
うん!
(すみれ)高丸さんにカステラ頂いたんだけど少し食べようか。
やった〜!私お皿持ってくるね。
あたしも手伝うよ。
フォークは確かここに…。
あった!んっ?《こんな所に!》《お客さん用のお箸に交じってたんだ》《あっでも新しいお箸を買ってもらうし…》まる子フォークあった?えっ。
ああうん。
だっ大丈夫。
あたしが持っていくよ。
そう。
翌日
わぁ〜!いろんなお箸があるね。
やっぱり奇麗だねぇ。
お母さんあたしこれがいい。
これ買って。
えっ?どれ?こんな高いの駄目よ。
ほらこれ。
これになさい。
これでじゅうぶんよ。
え〜。
さっきのがいい。
・
(物音)・
(ヨッちゃんの妻)あっすみません!
(すみれ・まる子)んっ?
(店員)大丈夫ですよ。
あっお姉さん。
まるちゃん。
こんにちは。
(ヨッちゃんの妻)あっこんにちは。
もしかしてお箸を買いに?ええ。
お箸やっぱり片方見つからなくて…。
そう。
どんなお箸にするの?頂いたのはこういうお箸だったんだけどね。
でも高価なものだし普通のお箸にしようかと思って。
大事なお箸なんだね。
うん。
結婚してからずっと使っていたものだから…。
まるちゃんもお箸を買いに来たの?うん。
お姉さんお箸よく捜した?ええ。
意外な所にあったりして。
例えばお客さん用のお箸に交じってるとかさ。
んっ?
(ヨッちゃんの妻)そうね。
もう少し捜してみようかしら。
ありがとうまるちゃん。
それじゃ失礼します。
あっお姉さん。
んっ?見つかるといいね。
うん。
ハハハハ。
まる子。
あんたお客さん用のお箸に交じってるかもなんてよく思い付いたわね。
えっ…。
いっいやぁもしかしてと思っただけだよ。
帰るわよ。
えっ!お箸は?もう一回捜してから。
え〜。
やっぱりないね。
待って。
あっあれ?こっこんな所にあったんだね。
アハハハ。
まる子!あんたゆうべお箸を見つけたのに新しいお箸が欲しいからって黙ってたのね!?ちっ違うよ。
そんなわけないじゃん…。
(すみれ)まる子ー!!うん。
やっぱりこれが使いやすいね。
(友蔵)見つかってよかったのう。
うん。
あっ今日お箸売り場でヨッちゃんの奥さんに会ったよ。
お箸を買いに来てたのかい?うん。
なくしたお箸も若狭塗箸だったんだって。
もう一度捜すって買わないで帰っちゃったけど。
・んっ?もしもしまるちゃん?お姉さん。
うん。
あのねお箸が見つかったの。
えっ!本当?うん。
まるちゃんの言ったとおり他のお箸に紛れてたのよ。
ありがとうまるちゃん。
ううん。
あたしもねなくなったと思っていたお箸が見つかったんだよ。
よかったね。
うん。
やっぱり使い慣れたお箸が一番だよね。
うん。
新しいお箸は手に入れ損ねたけれど使い慣れたお箸で食べるご飯はやっぱりおいしいと思うまる子であった
どのフルーツをキャッチするか当ててね。
よっ!ほっ!フフフ。
正解はリンゴ。
当たったかな?
(執事)お嬢さまお茶が入りました。
ありがとう。
そこへ置いておいて。
へぇ〜揺り椅子か。
何か気持ち良さそうだよね。
私クラスのお友達の家で座らせてもらったことがあるよ。
えっ!ホント?どんな感じだった?すご〜くゆったりしててぜいたくな気分だったな。
え〜。
ほう。
《お嬢さまお茶が入りました》《ありがとう。
そこへ置いておいて》いいないいな。
あたしも揺り椅子に座ってみたい。
わしもわしも。
冥土の土産に一度でいいから座ってみた〜い!お母さんうちも揺り椅子買おうよ。
はぁ?何よいきなり。
いいじゃん。
お母さんだって揺り椅子に座って編み物してるとマダームって感じになるよ。
マダームって…。
編み物なら揺り椅子なんてなくてもできるわよ。
そりゃそうだけど…。
身もふたもない言い方である
こうか?まる子。
うん。
それで揺らしてみてよ。
う〜ん…。
何か違うねぇ。
もっと思いっ切り後ろにぐい〜んって。
思いっ切り後ろに…と。
ああそうそう。
フフ。
揺り椅子っぽい感じがしてきたよ。
よっ。
ほっ。
よっ。
あら…。
うわっあっ…。
(まる子・友蔵)ああー!まる子大丈夫か!?うっ…大丈夫。
すまん。
やっぱり普通の椅子じゃ駄目か。
数日後
んっ?どうかしたんですか?
(栗原のおばあさん)カーディガンのボタンが取れてしまったの。
この辺りに落ちたはずなんだけど…。
う〜ん…。
あっ。
これですか?あっそれよ。
ああよかった。
お嬢ちゃんありがとう。
どういたしまして。
まあ手が汚れてしまったわね。
うちはすぐそこだからどうぞ寄ってってくださいな。
はい。
(栗原のおばあさん)あなたカワイイお客さんよ。
まるちゃんっていうんですって。
(栗原のおじいさん)やあいらっしゃいまるちゃん。
お邪魔します。
あっ揺り椅子!
(栗原のおじいさん)えっ?わぁ〜!ああよかったら座ってみますか?いいんですか?どうぞどうぞ。
じゃあ…。
《んっ…。
こりゃなかなか難しいね》倒れないから大丈夫だよ。
体の力を抜いてもっと楽にしてごらん。
楽に…と。
あっいい感じ。
《わぁ。
ホントゆったりしてぜいたくな気分》まるちゃんお菓子もいかが?うわぁプリン!でそのハマジって子は物まねがすっごくうまいんです。
「こんにゃく〜」なんて。
(2人)ハハハハ。
ごちそうさまでした。
楽しかったわ。
こんなに笑ったの久しぶりよ。
また遊びにおいで。
あっ…。
じゃああしたおじいちゃんを連れてきてもいいですか?
(2人)おじいちゃん?「冥土の土産に一度でいいから揺り椅子に座ってみたい」って言ってたので。
ああもちろん大歓迎だよ。
よかったらお友達も一緒に連れてらっしゃいな。
ありがとうございます!
(すみれ)公園近くの栗原さん?うん。
おうちに揺り椅子があってさ座らせてもらったんだ。
(さきこ)どうだった?座り心地は。
もう最高だったよ!ほう。
それにおじいさんは映画に出てくる人みたいにカッコ良くてとっても優しい人だったし。
んっ?おばあさんもすっごく優しくてプリンをごちそうしてくれたんだ。
そういえばあちらはおじいさんとおばあさんの二人暮らしだったわね。
うん。
すっごく感じのいいおじいさんとおばあさんだよ。
《まる子もしや…》《その二人の孫になりたいんじゃ…》あしたも遊びに行く約束なんだ。
《やっぱり!まる子…》《このじいを見捨てないでおくれ〜!》《じゃあねおじいちゃん》
そこまで思い詰めるか
おじいちゃんも大歓迎だってさ。
えっ?ほら冥土の土産に一度でいいから揺り椅子に座ってみたいって。
じいさんったらまたそんなくだらないこと言ったのかい?あっ…ああ。
あした一緒に栗原さんちに行こうね。
ずうずうしいやつだな。
落とし物を拾ってあげたくらいでじいさんまで。
いやわしは行くぞ!《どちらがまる子の祖父にふさわしいかこの勝負受けて立つ!》
翌日
(たまえ)えっ?揺り椅子のあるおうち?そう。
おばあさんがね「お友達も連れていらっしゃい」って言うんだけどたまちゃんどう?
(たまえ)え〜いいね行きたい!じゃあ一緒に行こうね。
うん!ただいま。
おじいちゃんお待たせ。
んっ?何だか今日のおじいちゃんいつもと違うね。
そうかい?まる子の祖父として恥ずかしくない格好をせねばならんからのう。
気合入り過ぎである
こんにちは。
いらっしゃいまるちゃん。
お邪魔します。
さあどうぞ遠慮なく。
(友蔵)《んっ…敵はなかなか手ごわそうじゃぞ》どうも孫がお世話になりまして。
いえいえ。
まるちゃんに会えるのを楽しみにしてたんですよ。
(友蔵)そうですか。
私まで招待していただけるとは光栄です。
《だからって孫は渡しませんぞ!》
(たまえ)わぁ!
(友蔵)ほう。
ほら早く。
たまちゃん座ってみなよ。
うん。
体の力を抜いて楽な姿勢でこいでみるといいよ。
はい。
わぁ!ホント気持ちいい!でしょでしょ?目をつぶるともっと気持ち良くなるよ。
(タミー)《アハハハハ!ハハハハ!》
(タミー)《ハハハハ!》ヤッホー…。
んっ?どうしたのたまちゃん。
「ヤッホー」って。
んっ?あっ…いっいやその…。
あっまるちゃんのおじいちゃんもどうぞ。
おっ。
そうかね。
ならばひとつ。
おっ…ああ!大丈夫ですよ。
倒れませんから。
(友蔵)ハァハァ…。
やだねおじいちゃんそんなに大声出して。
もっと楽に楽に。
おお…楽にな。
んっ?これは…。
えっ何?どんな感じ?《おっ。
あれに見えるは敵の城》《助けて〜》《姫!待たれよまる子姫!》《ハッ!イヤー!》今助けに参りますぞー!えっ?おじいちゃんいったい…。
あっ…。
(一同)アハハハ。
(まる子・たまえ)いただきます!
(まる子・たまえ)おいしい!そう?よかったわ。
まるちゃんが来るって朝から張り切って作ったんだ。
(たまえ)わぁ手作りなんですね。
大したものじゃないんだけど。
揺り椅子はあるしクッキーはおいしいし最高に幸せ!《ああ…。
やっぱりわしなんかよりまる子はこの二人が…》
(友蔵)んっ?あれはもしかしてお孫さんですかな?ええ。
娘夫婦の一人息子です。
ほう。
(栗原のおじいさん)あの揺り椅子もこの子の大のお気に入りでね。
(まる子・たまえ)へぇ〜。
今はなかなか会えませんけど。
(友蔵)えっ?娘夫婦は仕事の都合で海外で暮らしてるんです。
そうでしたか。
でも毎年お正月には休みを取って帰ってきます。
だからことしもまたしばらくすれば会えるんですよ。
それはよかった。
(栗原のおばあさん)ええ。
またにぎやかな年越しになりそうですねぇ。
(栗原のおじいさん)うん。
バイバーイ。
バイバーイ。
あっ。
奇麗な夕焼け。
(友蔵)ホントじゃ。
奇麗だのう。
まる子かわいさのあまりおかしな心配をしていた友蔵
あっ。
テレビが始まっちゃう。
おじいちゃん急ぐよ!ああ!まる子やそんなに慌てると転ぶぞ!
一つ屋根の下で暮らせる幸せをいまさらながらかみしめるのであった
もう。
男子って何でああいいかげんで子供っぽくて考えが足りないんだろう。
「男」って漢字は「田んぼで力を出す」って書くんだよ。
もっとしっかりした頼りがいのある男になってほしいよ。
次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2014/10/26(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多][デ]
『まる子のおはし』の巻
『まる子、揺り椅子に憧れる』の巻
詳細情報
番組内容
お母さん、夕飯はステーキにしてね。私のお箸どっかいっちゃったからナイフとフォークで食べられるものじゃないとね。食後は揺り椅子でティータイム、ケーキも食べたいな。
今回のちびまる子ちゃんは『まる子のおはし』『まる子、揺り椅子に憧れる』の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
鹿目けい子
牟田桂子
【絵コンテ】
知吹愛弓
【演出】
知吹愛弓
【作画監督】
杉山東夜美
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
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