今週半ば、冷え込んだ日本列島。
札幌市にある北海道大学のイチョウ並木です。
こんな黄色くなっているんですね。
そうですね、きれいですね。
去年より数日早く色づき始めました。
その北海道で、人が押し寄せている場所があります。
どこですか?
余市町にあるウイスキー工場です。
ヒントですね。
分かりましたよ。
分かりますよね。
ウイスキーを蒸留する施設には、大勢の人。
さらに外にも順番を待つ人が。
もう分かりますよね。
連続テレビ小説、マッサンのモデルになった竹鶴政孝が作りました。
ドラマの放送が始まってからですね、来場者の数が去年の倍に増えているということなんです。
そのマッサン、今週、ドラマの後半に登場する北海道編の撮影が始まりました。
あれ?2人とも、ちょっと年を取った設定ですか?
そうなんですね。
もうここまで撮影は進んでいるんですね。
この日、撮影されたのは工場からウイスキーが初めて出荷されるシーンです。
地元の人たちも、エキストラとして参加しました。
マッサンとエリーは、さまざまな困難に直面しますが、いつもそばにいて、愛の力で乗り越えていきます。
マッサンとエリーの間にいた、あのセーラー服の乙女は誰ですか?
いやー、それはもう毎日見て、知っていただければ。
でもちょっと、違和感ありましたね。
だいぶ話が進んでいる感じですね。
そうですね。
改めまして、おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
今週は高井アナウンサーに代わって、寺澤アナウンサーが担当いたします。
よろしくお願いします。
北海道編、放送は?
来年の1月ということですので、ぜひご覧ください。
では、まずはお伝えします。
北朝鮮による拉致問題。
調査の進展に向けて、日本政府が動きました。
来週、ピョンヤンに代表団を派遣。
北朝鮮が日本人の拉致被害者や、行方不明者を調査するためにことし設置した、特別調査委員会のメンバーらと協議を行うことになりました。
決断の理由を、こう説明した安倍総理大臣。
週明けから、外務省の伊原アジア大洋州局長ら代表団を、ピョンヤンに派遣し、28日と29日の2日間、特別調査委員会のメンバーらと協議すると発表しました。
拉致問題を巡って、政府が北朝鮮に担当者を派遣するのは、平成16年11月以来、10年ぶりのことです。
一方、拉致被害者の家族は、北朝鮮の調査に振り回されてきたこれまでの経緯を踏まえ、今回の決定には懸念が残るとしています。
こうした中での派遣決定。
日本側は、特別調査委員会のトップと面会できるよう、調整を進めています。
さあ、注目される来週の協議ですが、実は一足早く、今月初め、学術交流の目的で、大学教授など、専門家がピョンヤンを訪れていました。
一行が面会したのが、北朝鮮のこちら、ソン・イルホ日朝国交正常化担当大使なんですね。
この方。
そうですね。
拉致問題などの調査について話をしたということです。
どのような内容だったのか、訪問団の一人に話を聞きました。
お邪魔いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
NHKの寺澤です。
外交官の美根慶樹さんです。
2007年から2年間、日朝国交正常化交渉の日本側の代表を務めました。
美根さんとソン大使は、当時、共に国を代表して拉致問題などの交渉を行った間柄です。
今回、7年ぶりに会ってみて、対応が大きく変わったのを感じたといいます。
面会では、調査について専用の庁舎で作業していて、日本側の要望があれば、随時結果を報告すると説明があったということです。
その一方で、調査の進捗状況についての具体的な話は一切ありませんでした。
それでも美根さんは、今回、政府が代表団を派遣することには、大きな意味があると考えています。
ここからは国際部で朝鮮半島情勢を担当している池畑デスクに聞きます。
これまで、行かないほうがいいと言われてきたのは、ずっとずっと、これまで振り回されてきたからですよね。
それでも今回は、行ったほうがいい?
簡単にいいますと、流れを変える、このためには今、ピョンヤンに行くしかない状況になってきたと思うんですよね。
北朝鮮の調査が、日本側が最初に思い描いていたシナリオから、だんだん外れてきてしまってるのは、これはもう、明らかだと思うんですよね。
夏の終わりから秋の初めに出るとされていた最初の報告も遅れていますしね、特別調査委員会についても、日本は最初、かなり大きな決定権があると評価してたんですけど、今では、北朝鮮では誰が権限持ってるのか、分かりにくいと、トーンダウンしてますよね。
こういう状況を超えるには、現地に行って、調査委員会と深い話をするしかないという判断だと思いますね。
当初のシナリオからは、両国はちょっとズレが出てきてるということなんですけれども、具体的にはどんな問題が出てきたんでしょうか?
両国の間に認識のズレが目立ってきているんですよね。
調査の進め方ですとか、何をもって最初の報告と見なすのか。
それから初期段階って何かとか、いろいろあるんですけど、一番大きいのはですね、調査の進め方だと思います。
それを表す発言が、きのう、岸田外務大臣から出ました、こちらですね。
今回の協議で、残留日本人などに関する情報が出されたとしても、それは最初の報告とは見なさないと。
どういう意味なんですか?
両国はもともと、ことし5月に、その調査の進め方では特別調査委員会を北朝鮮は作ると。
4つの分科会ごとに調査を進める。
これ、同時並行で進めるということで合意して、文書に盛り込まれているんですね。
拉致被害者、それから行方不明者、残留日本人、日本人配偶者、そして遺骨の問題ですね。
北朝鮮は、あくまで合意どおり、4つ同時に進めるという立場です。
ただ、結果まで4つ同時に出てくるかというと、必ずしもそうではなくて、残留日本人ですとか、遺骨のほうはだいぶ調査が進んでいるというのは示唆しているんですね。
実際、今回のピョンヤンの協議でも、これらに関しては具体的な情報は出ている可能性は高いんですね。
これに対して、日本からしますと、この5月の合意では拉致被害者に関しては、調査の状況を北朝鮮は随時、日本へ通報するというのも盛り込まれているんですね。
ですので、岸田外務大臣としては、あくまで拉致が最重要ですと、ほかの分野での資料とかが出てきても、それは最初の報告とは見なさないと、あらかじめくぎを刺しているわけですね。
やはりそこを見ても、日朝のズレって、大きいなというふうに思いますね。
日本にとってはやはり拉致被害者の問題ということなんですが、やっぱり北朝鮮にとっては、それは難しいということなんですか?
実際問題、拉致は複数の工作機関が行っていますし、当然ながら、いろんな秘密も多いわけですよね。
それもありますし、北朝鮮の本音としては、やはり拉致に関しては、何かを決めるには、非常に大きな政治決断が伴うということで、時間が必要というのもあるとは思うんですよね。
そうですね。
そうした両国の間のズレがある中での、来週の協議なんですけれども、どういう点が注目されるんでしょうか?
これは、ずばり北朝鮮の特別調査委員会の責任者と直接、突っ込んだ話し合いができるかどうかですね。
この委員長は、ソ・テハ氏という人物で、肩書は国防委員会の参事、それから秘密警察に当たる国家安全保衛部副部長を兼ねてるんです。
肩書きを見るとかなり大きな権限を持ってますよね。
この人物はそもそも、今回の協議に出てくるか。
出てきた場合、拉致が最重要だと、日本が改めて念を押したときどういう反応を示すか、この辺が注目されます。
本当にこの枠組みで解決に向かっていくんでしょうか。
日本との国交正常化を目指すという、北朝鮮の外交方針、これは変わっていません。
それから今回の調査、合意でも、国交正常化の4文字は盛り込まれています。
そのへんの大きな土台は崩れてはいないんですね。
国交正常化は5文字です。
失礼しました。
いえいえ。
それで日本としては今回の協議で、そういう土台のもとに、その調査の進展に向けて、責任者と突っ込んだ話をして、流れを変える、こういう局面にしたいところですね。
ごめんなさい、変なところで話の腰を折ってしまって。
池畑デスクとお伝えしました。
さて、大きな決断をした安倍総理大臣ですが、一方で、今週は痛手となる出来事もありました。
先月発足した第2次安倍改造内閣ですね。
そうですね。
女性が輝く社会の実現に向けて起用した5人の女性閣僚、このうち2人が辞任しました。
いずれも政治とカネの問題です。
今週月曜日。
どうも、皆さん。
父親の小渕恵三元総理大臣が築いた強固な後援会組織。
小渕氏はそれを引き継ぎ、連続5回の当選を果たしてきました。
問題となったのは、その後援会など、2つの政治団体が開催した観劇会。
参加者から集めた会費と、劇場に支払った金額の収支が、大きく食い違っていました。
さらに平成24年については、政治団体の政治資金収支報告書に、収入・支出のいずれも記載されていませんでした。
そして同じ日。
松島氏は、選挙区の祭りで配ったのはうちわであり、公職選挙法で禁じられた寄付に当たると追及されていました。
女性が輝く社会の象徴として起用した女性閣僚の相次ぐ辞任に、安倍総理大臣は。
その日のうちに安倍総理大臣は、後任の法務大臣に上川陽子氏を、経済産業大臣に宮沢洋一氏を起用しました。
ところが今週木曜日。
新たに問題が指摘されたのが、宮沢経済産業大臣です。
宮沢大臣が代表を務める、資金管理団体の政治資金収支報告書。
4年前、広島市内のSMバーと呼ばれる店に、交際費として1万8000円余りを支出していたことが明らかに。
大臣に就任した際に行われる、報道各社とのインタビューでは。
宮沢大臣は、費用を弁済させ、政治資金収支報告書を訂正する考えを示しました。
閣僚に相次ぐ政治とカネにまつわる問題。
与党からも。
さあ、続きましてはこちら、味覚についてです。
こちらにずらっと食材が並んでいますね。
小野さん、味覚というのは、5つの味が基本となっている。
もう分かりますよね。
分かります。
言っていいですか?甘み、酸味、そしてサケ、塩ザケかな、塩味。
そしてこちらが昆布とカツオだからうまみ。
はい、そうですね。
ゴーヤは苦み。
このように5つの味が、味覚の基本ということなんですけれども、今週ですね、小学生の授業でこの味覚を教えるという、変わった授業が、全国各地で行われました。
訪れたのは都内の小学校です。
あれ、この方は?
そうなんです、世界で活躍するフランス料理のシェフ、三國清三さんです。
この日、三國シェフは3つのタルトを用意しました。
タマネギのタルトは塩味、チョコレートのタルトで甘みと苦み、レモンのタルトで酸味を味わいます。
おいしそう。
タマネギのタルトです。
5人目でようやく。
この味覚の授業、フランスで24年前に始まりました。
味覚が最も発達するのは、小学生のころだといわれています。
その時期の食生活が乱れていると、危機感を抱いた一流シェフらが呼びかけました。
日本に導入されたのは、4年前。
その後、子どもの食生活に危機感を抱く学校の間で急速に広まり、ことしはおよそ130の小学校、9000人以上の小学生が参加しました。
子ども時代の食生活は、味覚にどんな影響を及ぼすのか。
大手食品会社の顧問、岩村暢子さんです。
17年間、一般家庭の食事を実際の写真や聞き取りから分析し続けています。
原因なんですが。
子どもの要望を聞いちゃうんですよね。
また飲みながら食べることも、味覚に影響しているといいます。
飲みながら?
はい。
どうしたら正しい味覚が育つのか。
味覚の授業では、いろいろな食材が入った料理を試食して、さまざまな味覚を楽しみました。
タマネギやニンジンなどの野菜で甘み。
ベーコンで塩味。
そしてトマトで酸味。
それらを煮て、うまみ。
シェフが作ったのは、そうしたうまみがたっぷり詰まった野菜スープでした。
すごーい!
出来上がり!
おいしい。
うまい!
子どもたち、大喜びだったんですが、その子どもたちが食べていた野菜スープ、スタジオに用意しました。
これですね。
食べてみてください。
小野さん、食生活どうですか?
厳しいこと聞かないでください。
あー!すっごく薄味なんだろうと思ったら、しっかり野菜の味します。
そうですか。
でもちょっと、あー、おいしいって、脱力するような味なので、今、やめときます。
しっかりしなきゃ。
取材を通して、子どもたちの味覚っていうのは、限られてますよね。
やはり親であり、周りの大人たちが、きちんとその味を、子どもたちに伝えることが、大切だというふうに感じました。
リポートでお伝えしました。
続いては。
こちらのニュース、世界を震撼させました。
鳴り響く銃声。
逃げ惑う人たち。
カナダの首都オタワにある連邦議会の議事堂で、白昼の銃撃戦です。
22日、銃を持った男が、警備の兵士1人を殺害後、議事堂に突入。
銃撃戦の末、男は射殺されました。
射殺されたのは、カナダ国籍の、マイケル・ゼハフ・ビボー容疑者です。
警察は容疑者が、イスラム国などが戦闘を続けているシリアへの渡航を希望していたと明らかにしました。
アメリカが主導するイスラム国への空爆。
カナダも今月、軍事作戦に加わることを決め、国内でテロが起きる可能性があるとして、警戒を強めていたところでした。
広がるイスラム過激派の陰に、国際社会は結束した対応を迫られています。
大阪の繁華街、道頓堀のシンボルとして親しまれているグリコの看板。
16年ぶりにリニューアルされ、おととい、お目見えしました。
昭和10年に初めて登場したグリコの看板。
時代とともに走り続けてきました。
6代目となる新しい看板には、従来のネオン管に代わって、LEDが使われていて、ランナーを動かしたり、背景を変化させたりすることができます。
めっちゃきれいやなと思います。
さすが大阪だね。
工事期間中に張られた幕に登場した女優の綾瀬はるかさんも、このポーズ。
続いては、ニュースの深層に迫る、深読みのコーナー。
日本の「かっこいい」を考えます。
おととい開幕した東京国際映画祭。
今年のスペシャルは…。
ドラえもんにエヴァンゲリオンなど日本のアニメ!クールジャパンかっこいい日本の文化を売り出せと大プッシュなんです。
さらに、映画祭に合わせファッションに音楽さまざまなクールジャパンのイベントも。
クール!クール!クール!クール!
しかも今、日本人には普通のものまで大人気!これも、あれも、たぶんきっと、クールジャパン!国も本格的に乗り出しました。
クールジャパンに300億円もの資金を用意したんです。
きょうは、クールとは何か?クールジャパンの可能性とはどれほどか?冷静に深読みします。
クールジャパン!!
きょうもメール、ツイッターでのご参加、お待ちしております。
まず最初に、これ、なんだと思います?
これは。
エビのおすしに見えますよね。
いきますよ。
開けて、ひゅーっ、靴下。
えー!靴下なったんですか?全然分からなかった。
これは今、外国人の方々の間で大人気なんですって。
そうなんだ。
これ、日本発なんですか?
日本発、富山県のある靴下屋さんが作ったそうなんですけど。
なんかでも、意外なところに任期の秘密があるというか、何を外国の皆さんは見いだされるのかというのが。
価値観が全然違いますよね。
当たり前のように見てきたものを、外国の方は新鮮に見られて、これ、いけるんじゃないか、おもしろいんじゃないかということだと思うんですけどね。
クールとは一体なんなのか。
徳永アナウンサーのこんなプレゼンからきょうはスタートです。
全国の皆さん、どうもおはようございます。
きょうもよろしくお願いいたします。
こういうことで。
いつも、あいさつに来ていただくんですけど、きょう来なかったんですよ。
ちょっと訳あって、ずっと後ろで待ってました。
これ、実はクールジャパン、ファッションで、原宿で20年ほど前からある原宿の中では老舗のブランドに、コーディネートしてもらったんですが、きゃりーぱみゅぱみゅさんが、デビュー前から愛用していたこともあって、今、世界中の旅行客の人が買いに来る。
本当ですか?そのファッションを?
言っていいのか分かんないですけど。
どうぞ。
着てる方によってこんなに違うんですね。
それはうすうす気付いておりました。
やはりモデルなんだなと。
ということで、ちょっと自分の気持ちを上げたんですが、さすがに帽子と眼鏡ぐらいは取って、ちゃんと説明をしたいと思います。
クールジャパンってずっと言われて久しいんですが、いつ、誰が言い出したかって、考えたことあります?
えー。
考えたことないですね。
クールジャパンって言われると、涼しいとか、そういうようなイメージがするんですけど。
かっこいいってことなんですね。
かっこいいっていう意味なんですね。
いつの話かからいきますね。
実は言われ始めたのは、2002年。
そんな前ですか。
当時の日本、こんなことを言う人がいました。
失われた10年。
つまりバブルがはじけて10年近くたつ。
製造業って日本のお家芸の車や家電も、昔に比べて伸び悩み始めた。
GNPっていう景気の指標が当時、思ったほど伸びずに困っていた時期でした。
ちょうどそのときにある論文が出ます。
アメリカ人のジャーナリストのダグラス・マックレイさんという方が日本について論文を書きます。
確かに日本経済は当時、つらい状況だ、GNPも伸びづらいが、あなたたちにはこれがあるじゃない。
GNC。
クールがあるじゃない。
つまり、例えばね、ポケモンなどのアニメとかね、それから安室奈美恵さんって実際、名前が論文に出てるんですけど、日本のJ−POPっていうのは、世界に誇れるんじゃないか、文化があるじゃないか。
そうなんですか。
国民総生産ならぬ、国民総クールじゃないって。
書いた。
そんなこと言ってくれた人がいたんですか?
いたのです。
若干にやにやしてらっしゃいますけど。
なんていうかな、まだ意味が分からないです。
ところがこれを聞いて、気をよくしたのは、政治家のかたや一部の官僚の皆さんです。
やったと、政府、思うんです。
今まで当たり前にあったものだけど、これこそいけるんじゃないか。
21世紀、日本をしょって立つんじゃないか。
つまりこれこそ、クールジャパンじゃないの?って言い始めたのがきっかけなのです。
なるほどね。
政府が言ったっていうのはどういうふうに動いていくか、具体的に見てみます。
翌年の2003年、当時の総理はこの方ですね。
小泉さん。
国会の演説で、千と千尋の神隠しは、すばらしいねと、直接言ったりもしました。
官邸にこんなものができます。
知的財産戦略本部っていう。
著作権とか特許の環境をもっとよくして日本の企業が商売しやすくしましょうという作戦を練るところです。
こうしたところで、主に海賊版の取締りなどをしている。
つまり、アニメも、ゲームも、J−POPも。
ソフトって言われるような産業を、もっと国を挙げて予算つけて後押ししていきましょうという方針が明確に打ち出されたのがここなんです。
結果が、確かに出ます。
アニメ制作会社が、海外に向けての売り上げ。
だんだん伸びていって、ピークの2005年、300億円以上の売り上げを記録するんだそうです。
盛り上がってはきた。
このあとです。
さあ、がぜん盛り上がってきて、2000年代の後半、小泉さんについて、この方が、漫画好きで知られる、麻生さんの登場です。
2005年に外務大臣やったり、2008年に総理大臣に就任いたします。
漫画が好きで知られていますから、がぜん、霞が関が盛り上がります。
クールジャパン、私も、うちもとやっていきます。
本当にあった事業の一覧。
例えば、国土交通省は、この方々に注目します。
パフィー?
2006年当時、アメリカでパフィーのアニメが大ブームになりました。
覚えてらっしゃいます?
覚えてます。
なので、大使になってもらって、アメリカからの観光客を増やそうという事業をやろうとします。
それから外務省は、この人っていうか、この人とロボットに注目します。
のび太君。
ドラえもんです。
ドラえもんを大使に任命して、日本のよさをPRしてねと頼みます。
アニメといえばコスプレですが、こちら。
コスプレのサミット、もともと、民間がやっていたんですが、外務省がうちも後援します、うちも主催させてくださいと入ってきます。
さらには、日本の若い女性3人をカワイイ大使に任命して、かわいいファッションで国際交流してねと、頼みます。
もはやアニメではない。
そうですね。
カワイイ大使になってくると、学校の文化祭な感じがして。
国を挙げてだったんですね。
外務省の事業です。
つまり、いいじゃないの、アニメもそうだけどさ、よさをPRする意味では、ファッションだって、観光事業だって、予算ちょうだいよと。
さあ、さらに経産省は、こんなこと言います。
うちも。
つまり伝統文化の産業だって、外国の方から注目されてるんだから、うちだってクールジャパンだよね。
さあ、補助金をつけようかと。
どんどんどんどん、うちも仕事しようって、どんどんどんどんクールジャパン合戦が繰り広げられてまいります。
ただし、最初、なんでしたっけ?クールジャパンって。
アニメとゲームとJ−POP。
アニメ、このグラフ、続きをご覧ください。
ちょうど、この時期です。
あれ?
えー!
あらまあ。
あらららら。
半分近くに減ってしまった。
ピークの半分。
どうしてですか?
理由は?
動画投稿サイトです。
動画投稿サイト?
日本で放送したアニメを、その日のうちに翻訳して、違法にアップする人が出てきた。
そうか。
正規の品買わなくても見られるようになっちゃった。
売り上げが激減します。
実はこういうクールジャパンと呼ばれるような産業については、赤字なんです。
海外に売れている額よりも、海外から買ってる額が圧倒的に多くて、年間の赤字4兆円ほど。
そんなにあるんですか?
あら。
で、この状態で、とうとう2010年代を迎えます。
失われた10年からちょうど10年。
ちゃんと言われます。
失われた、今度は20年。
もっと増えちゃった。
足しちゃった。
いよいよ日本経済、尻に火がつきます。
なんでかっていうと今、よく言うじゃないですか。
人口が減って、つまり日本国内で物を売ってても頭打ちだと。
頼みのあの製造業も工場が海外に行って、今、円安でも輸出がなかなか伸びないねといわれていますよね。
この国は一体、何でもうけていくんですかが、厳しく問われる、考えなきゃいけない時代になりました。
そこで総理に返り咲いたかたが、ちょうど今、安倍さんです。
ご存じのアベノミクス。
つまり稼ぐ力をもっと強くしていきましょうと、クールジャパン大作戦を始めます。
まずこんなポストを作ります。
クールジャパン担当の大臣?
これ、合成じゃありません。
初代の大臣の稲田さん。
今、2代目の山口さんって方になってますが、去年9月にパリで日本の文化を紹介するイベントがあって、コスプレした向こうの方がたくさん集まってるので、せっかくだからって言って、私もPRに一肌脱ごうと、自分もコスプレをして、これで記者会見した。
アピールしたと。
かっこいいですね。
やったんです。
で、本来、どういう仕事をしたかっていうと、それぞれの省庁がクールジャパンって、わーって言い始めたのを、調整のするお仕事っていうのをちゃんとやりましょうねというのを。
さらに、お金の面でもただ補助金を用意するだけではありませんで、新しく、こんなものができます。
補助金じゃなくて、ファンド。
何が違うかっていうと、投資ですから、これがクールジャパンに絡んだビジネスで外国で稼げるよねってなったものに、お金を先に投資してあげましょうと。
国と民間が一緒になってお金、出しましょうと。
万が一、万が一失敗しても、そんなとやかく言わないから、頑張って挑戦してみなさいっていうのを作って、国が出したお金が300億円用意します。
実際にいくつか投資が始まっていますが、中には、これもクールジャパンになっております。
ベトナムに大型冷凍庫、冷蔵庫を建設するのもクールジャパン。
えっ?
どういうことですか?
まさか冷蔵だからクールとか言う話じゃないですよね。
そんなわけない。
だじゃれじゃなくて?
ストーリーをお聞きください。
ベトナムに冷蔵庫、冷凍庫ができれば、冷たいものを物流するインフラが出来ます。
すると日本が誇る、こんなものが出来るはずだ。
コンビニが出来る。
コンビニは日本ならではのきめの細かいサービスがある。
日本食も売ることができる。
ひいてはコンビニだって。
クールじゃないのと。
わお、線引きが難しいですね。
クールジャパンに入る。
今、どちらかというと外国で日本の企業が稼げて成功するものはどんどんクールジャパン、応援して、予算もつけましょう。
だから、家電も、自動車も、ロボットだって。
と、今クールジャパンの空前の大作戦が始まっている状態です。
担当大臣を説得できればなんでもクールジャパンになるわけですか、これは。
クールジャパン大作戦、どうなっていくかを、深読みしていただきたいと、こういうわけでございます。
うわー、難しいなぁ。
おもしろいですね。
でも全然、今までの想像していたクールジャパンと、全然違うところまで広がっていたのでびっくりしました。
本当ですよね。
なんでもクールジャパンですか?
よく言えばですよ。
日本にはクールというシールを貼ることができるネタがたくさんあるっていうことなんですよ。
でも、違う言い方をするととにかく、クールというシールを貼ってでも、次の産業の新しいネタを見つけなければならないという、ある種の切迫感っていうんですかね、そういうのの象徴だと思うんですね。
ただここでね、一つ気をつけなければ、ならないのは、これ、いい日本じゃなくて、クールジャパンなんですね。
つまりクールだと言ってくれるのは外国の方々であって、俺たち、クールだよねって言ってたらだめなんですよ。
なるほど。
価値観違いますもんね。
どれがクールで、どれがクールでないのか、われわれはもう分からないですし。
なんか、人気あんの?ほんなら売ろうやないか、別に関西弁使ってる、意味はないんですけど、僕、関西人だからですが。
すぐにじゃあ、売れるんじゃないかというところにいっちゃうんですよね。
行っちゃったんです。
極端に言えば、売れないクールにお金を投資するのはだめなわけじゃないですか?
だから、それ、分かんないですから、クールと言ってくれているのは外国の方ですからね。
なのに、なんか、いけるんちゃう?いけるんちゃう?って、実際、僕、数年ぐらい前なんですけどね、経済産業省が主催してた海外、アジアにクールジャパン的な商品をネットで売ろうじゃないかというプロジェクトがあったんです。
その第1回の会議に、僕、ちょっと見に行ったんですけどね、会議のネタ、どうやってシステムを組むかっていうところか始まるんですよ。
どうやってネットシステムで物を売るかって。
違うでしょって、僕は言ったんです。
クールジャパンって何なんだ。
なんでわれわれはクールっていわれるんですか。
そこを問うのが第1回の会議の目的じゃないんですか?アジアにクールジャパンを売るって、どういう意味があるんですか?そこをなしに、売らんかなって感じが当時はあったんですね。
だからとにかく外国人がクールと言ってくれてるって、そこを掘り込んでいくっていうことが。
会議の中に外国人の方、入れなきゃだめですよね。
東大の先生とかいはりましたけど。
国内でそれを言っても意味がないですよね。
だから、だからですよ。
きょうはそのクールとはなんぞやを話し合うために、こちらはですね、ベルトランさん。
ベルトランさんは、フランスから京都に移り住んで、お弁当箱を世界に向けて販売なさっています。
そして。
お弁当箱っていうのはあれですか?基本的にはフランスにはないんですか?
そうですね。
普通の箱、ランチボックス、使ってる方、いるんですけども。
ランチボックスとお弁当箱の違いはなんですか?
日本の弁当箱って大体仕切りがあるとか、2段、3段の弁当箱があるのと、それでメインとかおかずを分けて、小さい箱にフルコースを入れられる。
フルーツの横に卵が入ってたりとか。
そこに目をつけた方。
そして秋山さんは、日本のアニメやゲームなどのオタクグッズを通販するサイトを運営してらっしゃいまして、このクールジャパン機構のファンド、これを受け取った投資第1号の方なんです。
そうなんですか。
そうですね、僕たち、一応、クールジャパンから投資を受けてるんですけれども、始めたころって、まだちょうど安倍政権と麻生政権の間に実は民主党政権というのがあったんですね。
そのころは、まだ、それこそ全然クールジャパンとか言ってたことを逆に否定するようなムードがあった中で、でも、海外の人からすごいアニメ、ゲーム、漫画、すごい人気なので、この情報を発信したらいいんじゃないかっていって始めたんですね。
なので、あまり現場では、クールジャパンとかっていうの意識せずに、外国人、何が好きなんだろうというのを、すごくその、外国人の方から直接聞いて、それの、彼らがいいって言ったものを出していくような形で。
秋山さん、こんなツイッターが来ています。
官僚がサブカルを急に持ち上げ始めたのは気味が悪かった。
実際、オタクっていうことばは、ややもすると、からかいを含んだ言い方だったじゃないですか。
それが急に、あなたたちが日本の救世主ですみたいなことを言われちゃうことに対して、秋山さんはどんなふうに感じてらっしゃいますか?
そうですね。
オタクっていうことばは日本だとちょっと前に暗いニュースがあったりとかして、少しネガティブな印象。
最近はだんだん変わってきてますけど。
でもアメリカとか、フランスとか、すごく日本のアニメが好きな人たちにとっては、逆に本当にクールじゃないですけども、すごく人気が高いんですね。
なので、そこまでなんだろう、急に言われてとかいうことは思わずに、逆に少し、応援してくれてうれしいなっていうような。
そんな感じなんですか。
ベルトランさんは、こんなツイッターが来てるんですけれども、どう思われますか?日本の文化を世界に発信するのはいいと思うけど、クールジャパンって、自分たちでクールって言っちゃってるのは、どうかと思う。
なんか恥ずかしい。
そうですね、自分でクールって言うと、そんなにかっこよくないかもしれないですけど。
クールじゃない。
ナルシスト的な感じになっちゃいますもんね。
全体的にクールジャパンキャンペーンとか…を作ったりするのはいいことだと思いますね。
具体的には、何をしているんですかというメールも来てまして、東京都30代の男性からで。
確かにメニューはたくさん用意されています。
こういう状態ですから。
オールジャパンでクールジャパン。
まさに省庁横断的にやっていこうっていうことで、本気だということがよく分かりますね。
実際に先ほど、徳永アナウンサーがアニメ制作会社の売り上げ、減ってるって話ありましたよね。
これじゃいかんということで、アニメとか電子コミックとかゲームとか、そういうのを海外に販売していくためのなんかこう、支援、コンテンツ海外輸出の支援のため、例えば字幕を、日本語の字幕を現地のことばに変える費用とか、そういうのに補助金を出していこうというような、155億円。
そんなに?
そんなにかかりますか。
この金額見てもこれ、本気だっていうことは分かるんですね。
でもなんか、本気なのはすごく伝わったんですけど、なんか、幅が広すぎて、本当に外国の方がそれを求めてるのか、要はニーズと、需要と供給がはっきりしてないような感じがするんですけど。
ー
経済評論家のような質問、すばらしい質問。
それで実際に、本格的にやっていかなきゃならない、どこに絞っていくのかっていうことを含めて、実際に海外に展開することを、推進するために先ほど、これも徳永アナウンサーが、ファンドと、300億円、これ、官民ファンドなんですが、海外需要開拓支援機構だったと思うんですけど、あまりにもややこしい名前なんで、クールジャパン機構っていうんですけどね、ここが4件、投資を決めましたと。
先ほど、まさに隣にいらっしゃる秋山さんが、このポップカルチャーですね。
これは秋山さんのところ、第1号案件ですね。
あと、こちらがベトナム、先ほどありました、ベトナムのクールなコールドチェーンっていうやつですね。
あと中国の商業施設もマレーシアの百貨店も、要はクールジャパン的な商品や、例えばエンターテインメントを紹介する、売っていく、一つの拠点としてやっていこうと、まずだから、クールジャパンを展開するための拠点作り、情報収集の拠点作りをやっていこうということで、今、動きだしているってことなんですね。
でも難しいといえば難しいですよね。
そもそもなんですけど、本当に海外の人は、今も日本のことをクールと思っているのですか?
そうですね。
はい、いろんなものが、日本しかないものが多いと思いますので。
それは思っていいんですか?
でも国々で違うと思うんですよね。
それ、アメリカだったらこういうことがクールだと思ってるし、フランスだったらこうだと思うし。
それぞれ違うし、だからJ−POPなんていうのも、日本からしたら極端にいえば、海外から入れたものを、ちょっとアレンジして、日本流に変えてることじゃないですか。
日本人が思う歌のクールっていうのは、演歌だと思うんですよね。
演歌?
でも、演歌は別に海外ではクールだとは思われてないのかなって。
そもそもレッド・吉田さんが演歌をクールと考える理由が聞きたくなってきました。
わびさびがあるじゃないですか。
ああ。
なるほど。
なるほど。
日本語の壁、あると思います。
演歌だと。
日本語の、こっちから外に出すときは日本語の壁が大きいんですよ。
このへんが。
やっぱり日本語ってやっぱり難しいですか?
ちょっと英語で、あーんとか言うてる感じ、想像できないでしょ?こぶしを。
こぶし回すのは想像できないですね。
なるほどね。
無理だということですか?
なかなか難しい。
じゃあ一体何が、私たちが気付いていなくて、外国の人が魅力的だと思われるのか、そこを考えるためには、やっぱり、これを見ていただきましょう。
徳永アナウンサーです。
きょうはですね、お2人が来てるのがとても大きいんですよね。
つまり、どうやってニーズをつかむのかに、成功したお2人です。
ビジネスをやってる真っ最中のお2人です。
取材するとお2人とも最初からこれがいけるという確信ではなくて、偶然から生まれたビジネスだったそうです。
ヒントをちょっと見ていきましょう。
ちょっと出てきましたが、順を追って見ていきます。
先ほどの秋山さん。
これなんですね。
最初は、いわゆるオタク文化といわれるものが好きで、お友達と一緒に世界の人と交流したくて、SNS、フェイスブックを始められた、商売ではなかった、交流がきっかけでした。
そのころは秋山さん、何してらっしゃったんですか?
サラリーマンしてました。
そうなんですか。
大手メーカーにお勤めだったんですが、みんなと交流していると、ある一つのリクエストに気付きます。
同じことをおっしゃってる。
世界中の日本の文化のファンの人が、これです。
アニメ、好きなんだけど、グッズ欲しいんだけど、僕たちの周りには、偽物しかない。
海賊版しかない。
ちょっと高くてもいいから、正規のものが欲しいんだけど、どうしたらいいの?これに目をつけて、これはビジネスになると思って、立ち上げをされた。
通販サイトに至るということなんだそうです。
リクエストがあれば、それを仕入れて売るっていうのに徹したそうなんです。
そうすると、えっ?これがっていう大ヒットが次々に生まれたそうです。
最もヒットしたものをきょうは持ってきております。
おーい!
ん?なんかかわいい。
よしよし。
どうぞ。
なんだろう。
ちょっと気持ちのよい触り心地ですよ。
本当だ。
これはなんですか?
アルパカ。
アルパカ。
アルパカだけど、レインボーですね。
売ってないんですよね。
日本でも。
これ、クレーンゲームの景品。
ゲームセンターの。
それをたまたま見たアメリカ人のある女性の方が、これ、欲しいって言って、とりあえず70個ぐらい仕入れた。
そしたら数千個売れたと。
ゲームセンターで頑張って取ろうと思ったけど、取れなくて悔しくて買いたいわってなったんですか。
どうだったか、きっかけはあれなんですけど、売ったら数千個売れた。
色変えても売れる。
そしてレインボーも登場。
でも日本人の感覚としては、いくら払ってでも欲しいっていう感覚ではないですよね。
この縫いぐるみ。
僕、これ見たの今回の番組が初めてなんですけど。
どうしても欲しいとは思わないですけど、やっぱり海外の方が見たら、どうしても欲しいと思うんですね。
僕らもいわゆる、日本のアニメのグッズとか、本当に海外で人気のそういうグッズ、基本的には販売することをしてたんですけど、日々お客さんから、この商品売ってないんですか?とか、この商品売ってくださいっていうようなお問い合わせが来るんです。
その中にこのアルパカの縫いぐるみ、アルパカソっていうんですけど、欲しいんだけど、売ってくれないかっていうふうに言われて、僕らもそれ知らなかったんです。
なぜかって言うと、先ほどご説明もあったとおり、クレーンゲームの景品なので、そんなものがまさか海外の人が知ってて、欲しいなんて思ってなかったんで。
そうですよね。
で、これを作ってるメーカーさんにこれ、海外で欲しいって言ってる人がいるので、売らしてくれませんかって言ったら、そのメーカーさんも知らなくて、なんで海外の人がこれを知ってるんでしょうというようなところから始まってるんで。
僕らが、実は気付いてないだけで、海外の人たちは、日本のいろんなものを知ってて、それを手に入れたいと思ってるんだと思うんですね。
一つ紹介していいですか?いまや、仲間内で始めたSNSが商売になって、どれくらいの方がこのサイト見てると思います?世界で。
これだけ。
へえ。
1600万人!
すごい!
すごい影響力で、それもあって、国と官民ファンドの投資の対象になってる。
実は、その前からアメリカの企業も投資をしてくれている、つまりですね、これが成功の秘けつなのかもしれません。
外国の方のそれこそ、いいね!そういえばフェイスブックですから、こうやって、いいね!いいね!ってしてくれるでしょ、フェイスブックって。
これなんですよ。
これ、ちゃんと丹念に見ていくことこそが、成功の秘けつなのかもしれないと。
でもなんかそうやって見てると、どこに一獲千金が隠れてるか分からないような、なんか、ねぇ。
本当、チャンスがどこかにあるのかなって思うと、ちょっとどきどきしますね。
何が売れるか、本当になんていうニーズがあって、本当に刻一刻と変わるんですよね。
こんな声も来てるんですけど、どう思われますか?まず自分たちの作ったものをクールだと自信を持って、海外に売り込みなさいって話だと思う。
海外にどう思われるかはその先だ。
なるほど。
どうですか?
もちろんそれもやってったほうがいいと思うんですけど、まずそれ知ってもらうためにも、まずは自分が欲しいものが、ここにちゃんとあるんだっていうところに見にきてもらって、あっ、こんなものもあるんだ、こんなものもあるんだっていうような形が、たぶんスタートだと思うんですね。
じゃあもう、なんでもかんでも日本あるものを、おもしろいですよ、楽しいですよっていうふうに、発信していけばいいってことなんですかね。
さあ、どうなのか。
じゃあ、もう一つ。
ベルトランさんのエピソード、いきましょうか。
何が見えてくるか。
ちょっとお弁当箱の話もありましたが、きっかけは、ひょんなことでした、本当に。
ひょんなこと?
もともとベルトランさんが日本にお越しになった理由は、日本の大学に留学することでした。
住んだのは京都です。
すてきじゃないですか。
京都といえば文化的なところ。
せっかくだからとブログを書いてらっしゃった。
このときまだ、商売なんて思ってらっしゃらなかったんで。
たまたま弁当箱を写真に載せたところ、もう、大反響。
トレビアン!フランスの方が、大喜び。
祖国の方が大喜びしたんです。
さっき出てきましたよね、ヘルシーって分かりますよね。
これ、フランスのつもりです。
ヘルシーです。
機能的。
もう、実際に売ってらっしゃるやつをご紹介。
さっきの話です。
つまり、欧米、外国ではこんなにきれいに仕切って、隣のおかずに漏れない、しみないなんて配慮は、箱はないんですって。
これが機能的。
もう一つ、実は、これが大きいんです。
経済的?
2008年、リーマンショック。
それまで、フランス人で外食する方、大体お昼に3000円ぐらい払う方もいらっしゃった。
ところが世界的な不況。
なんとか節約したい。
家で作ったサンドイッチとかを持っていきたい。
いい箱はやっぱり日本のものだと、ブームになった。
そうですね。
それまであんまりだったんですか?
なかったので、自分で料理作って、仕事場とか大学に持って行きたい人とかも増えてきて、ちょうどタイミングがよかったんですね。
ただうちのお客さん、日本のファンだけじゃなくて、料理好きの方が多いです。
だからそのターゲット、すごく大事と思って。
弁当の中身じゃなくて、弁当箱の専門の通販サイトで商売がいけるんじゃないかと、フランス向けに始めたんです。
ところが大ヒットで、フランスどころで終わらずに、今や英語版も作らざるをえないほどの人気で、80か国と聞いてたんですが、さらに増えて、今。
87。
すごいな。
なんですって。
いわゆる今、私たちが普通に買う、量販店とかで売ってるものとかだけじゃありませんで、ついにこんなものも大人気。
曲げわっぱ?
伝統の曲げわっぱもこれ、別に各国で売れてる?
そうですね。
アメリカとかシンガポールとかによく売れてます。
つまり、やっぱり見えてくることは、何が売れるか分からない。
私たちがこう思ってるのが、やっぱり普通にヒントがあるんですねというお話。
ベルトランさんは、最初に日本のお弁当箱を見たとき、ご自身もうわっ、クールって思ったんですか?
便利ですねと思った。
便利だなと思った。
これは当たるぞと思って載せたわけじゃなかったんですか?ブログに載せたときは。
すぐにこれだって思ったわけじゃないんですけど、フランスの女性向けの雑誌の中で、お弁当のレシピの記事があって、それを見たときに、なんか、お弁当箱、絶対売れると思って。
僕らの価値観の中では、お弁当ってシステムは、海外にはあると思ってたんですよ。
それはフランスにはなかったわけですか?
国によって、例えばフランスの学校に、レストランがあるので、学校にはお弁当箱を持っていかないんですね。
学食ってやつですね、いわゆる。
だから、例えば、うちのフランス人のお客さんは、ほとんど大人ですね。
仕事場にお弁当、食べてる方です。
ベルギーだったら子どもがお弁当持っていきます。
アメリカでも同じ文化もありますし。
でも箱自体は違います。
なるほどね、海外の方のほうが気付きやすいですよね。
日本人はやっぱり一切気付かないんですね。
まさか売れるわけねぇだろと。
そうですね。
日本であったら、当たり前すぎのものなんですけど、当たり前ですね、お弁当箱ですとか。
僕にとって、おもしろい形、いろいろありますし、デザインもいっぱいありますし、どんな国でも自分で料理作って、仕事場や大学に持っていきたいという人もいるので、そういう日本の弁当箱、どこででも。
ベルトランさん、結構もうけてますね。
ほかに目をつけていらっしゃるのはどんなものですか?日本のもので。
弁当箱以外ですか?そうですね、今でも弁当箱以外でも、弁当のグッズも販売しておりますし、風呂敷とかも、あと、最近、文房具も人気あります。
文房具?例えば日本の中での文房具で優秀なものって、どんなものが?
かわいいグッズが多いし、あと、和紙で出来てるノートとかもありますので。
あとまあ、本当に伝統的に職人さんが作ってるものも、すごくいいと思います。
それもクールですので。
物作ってる職人さんですね、ものづくりというね、すごく上手、すばらしいものを作ってるんですけど。
マーケティングとか販売方法はあまり知らなくって、それで仕事やりたい。
技術っていうか、技はすごいんですよね。
繊細ですから。
マーケティングとおっしゃいました。
それからさっきはターゲットが大事ともつぶやいておられましたね。
ただ、日本のファン向けじゃなくて、誰でもいいものですよって、紹介したいと思いますので。
なんか、2人とも共通しているのが、最初、お金もうけしようではなくて、何かこう、自分の好きなこと、興味があることを始めて、そこからっていうのが、また人間ってそうなのかな、欲はいけないのかなって思いました。
でも聞きたくなりませんか?秋山さんはある程度、これは売れるんじゃないかという意識的なものを、みんなが見られるような状態で、サイトに載せてらっしゃるんじゃないかと。
そうですね、もちろんそうなんですけども、やっぱり、えっ?こんなものがっていうようなものが先ほどのアルパカもそうなんですけど、売れてたりとかっていう結果になるので、本当に僕らもやりながら、何が売れるのか分からないので、とにかくお客さんの声に耳を傾けるのもそうですし、売れないかもしれないけども、とにかく紹介をおもしろければ紹介をしようっていうのが。
だから、考えてみたら、日本の政治家の皆さんも、お金をもうけようと思って今、やろうとしてるんじゃないですか。
それが逆に間違いかもしれないね。
これ、すごいんですよ、日本っていうのを発信した結果、お金がもうかる方向にしたほうが、いいんじゃないかなと思うんですけど、そこどうなんですかね。
今までだって、秋山さんが一生懸命、お客さんのニーズを探されているように、日本のメーカーだって、物を輸出するときには、一生懸命相手の人が何が欲しいのかなということを考えてきたんじゃないかと思うんです。
実はですね、得意そうでしょ、日本の企業って。
でも実はですね、よくよく考えてください。
日本人自身は、アメリカのあの家電すごい、自動車すごい。
私たちも使いたい、自分たちのためにアレンジして、自分たちのニーズをもとに、製品開発してきたんですよ。
それが先に豊かになってる先進国に、あっ、燃費がいいねとか、コンパクトでいいねっていうので売れていった。
自分たちのための自分たちのニーズで立ち上げたのがメイド・イン・ジャパンなんですよ。
ところが今売っていかなきゃならないのは、あとから豊かになる国々のための製品なんですよ、主に。
ということは、われわれが実は経験してきてる、どうしてもあとから豊かになる国々に物を売るときに、ちょっと安めに作ろうかなとか、機能抜こうかなっていう、引き算の開発をやっちゃうんですよ。
なるほど。
それはだめですね。
ところがね、われわれが気付かないところで、結構、われわれの日用品、普通ですね、ベルトランさんがおっしゃったその普通のものが、意外とやっぱりね、アジアの国々でも受けてるんですね。
例えばこれ、冷却シート。
これ、昔だったら、レッドさんや僕ら子どものころ、熱出したらちょっと氷ないかいうて大変でしたね。
ところが氷なんか、すぐ手に入らない国、いっぱいあるんですよ。
そのときにこれがあれば、すぐに頭を冷やせるとかですね。
例えば最近、文房具っていう話もありましたが、これ、ボールペンですね。
これ、このボールペン、これ、消せるんですよね。
これ、すごいですね。
宣伝してるわけじゃないですけど、消せるんですよ。
こういう小さな問題を解決する日用品、普通のものが実は結構、アジアの国とかでも受けてるんですね。
実はここで、もう一つ、日本のこれから可能性のあるものとして、今度はわれわれ、今、実は、11月8日、9日放送に向けて、NHKスペシャル、ジャパン・ブランドというのをやってるんですよ。
宣伝ですね。
そこでわれわれが打ち出そうと思ってるのは、日本式サービスなんですよ。
ものだけじゃなくて。
サービスなんです。
物とサービスを一体化していくという、それによって、世の中の小さな問題から大きな問題まで、解決していく日本の技術とか、日本の智恵こそがクールだという形でぜひ、展開していってほしい。
そうですね。
こんな声も来ています。
つまり日本に古くから普及していて、当然のように消費されているものがクールなんだろうか。
クールジャパンが地方創生につながればいい。
また、千葉県の50代の女性から、こんなメールが来てまして。
そうですよね。
その地方にも、同じようにチャンスはあり?としたならば、今、これから何か売ってみようと思う人たちを支援することって、大事なことだとするならば、何をするのがいい?やってらして、現場でこれが足りない、日本にはと思われることって、どんなことなんですか?
こちらに書いてありますが、ストーリーですね。
ストーリー?
職人さんだとか、中小企業、地方にある中小企業が作ってるものをどうやって作ってるとか、どれだけ手間かかるとか、そういうこと、ビデオとか写真で見せると、それも大事と思います。
ただ、手間かかるとか、本当に裏に、物の裏に人間がいて、その中身を説明すると、日本人でも外国人でも、そういうことを感じて物を欲しくなるとかね。
例えば伝統職人の方とかって、本当に修業何十年、やっと一人前になって、作品を作れるようになるのはみたいな、そういうストーリーをしっかり外国の方に見せてあげると、きっとああ、そんなにすばらしいものなら一つ欲しいわって、つながるってことですかね。
物を売るってだけじゃなくてね。
そういうところも見せて。
物語も売っていく。
ありのままとお書きになっているのは、日本人の普通がクールに通じる話ですか?
たまに外国人向けで、小物を作って、なんかニンジャとか、ゲイシャとかを、載せて、パッケージに、それはいらないと思います。
いいものがそのまま日本人にいいもの、外国人にもいいものって分かるので。
ニンジャやゲイシャは付けなくていい。
普通すぎて、お土産っぽくなると価値が下がって、ちょっと残念かもしれないですね。
ものによるんですけど。
あと、海外で販売で言うと、ロジスティックス。
ロジスティックスってなんですか?
発想とか、…、発送とか物流のことですね。
物流の発送。
買っていただいたものを、先方に送るシステム?
そうです。
まずは日本でいいもの、すばらしいものいっぱい作っても、どうやって海外に持っていけるとか、卸したら、個人向けでも、発想のこと、すごく大事です。
今、それがあんまりうまくいってない状態なんですか?
そうですね、例えば、イコマスとして。
イコマス?
日本ではネット販売ですね、海外の個人向けで販売すると、日本から海外に発送するときに、結構、手間かかります。
それでもすごく大事な仕事ですので。
ただ、秋山さんでも弁当箱だけ販売するだけじゃなくて、発送のことをすごく勉強してやってます。
発送って、思いつくほうの発想じゃなくて、送るほうの発送ですね。
秋山さんはどんなことを?
そうですね。
僕らはもう、それこそ毎日のように、海外の人の声を聞きながらやってても、えっ?こんなものが売れるのみたいなことが起こってるわけなんで、それこそ自分たちで勝手に、これは売れないだろうとかって思わずに、自信を持って、海外の人にも、ぜひ販売するようなことをしていただいて、個人でやっぱり、ベルトランさんがおっしゃったように、海外に発送するの難しければ、われわれのように、すでにやってる人たちに、声がけをしていただければ、一緒にやっていきますので。
だから、日本人メジャーリーガーの人たちが、お土産にアメリカに持って帰るのに、目薬を持って帰るらしいんですよ。
へー。
向こうで目薬っていう文化がなくって、ものすごくすっきりするらしくて。
ものすごい喜ばれるらしいんですね。
だから当たり前だと思ってるんですけどね。
向こうでは当たり前ではない。
僕らが気付いてないこと、実は私事で恐縮なんですけどね、うちの奥さん、カザフスタンっていう国から来た外国人なんですよ。
最近、妻がよく言うのが、今、観光客出てるでしょ、これ、円安のためだけじゃないですよ。
2014/10/25(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「アニメの次は?“クールジャパン”のゆくえ」[字]
日本の新たな輸出産業として政府も後押しするアニメやファッションなどの「クールジャパン」。もっと世界に売り出せるモノとは?新たな輸出産業をどう作る?深読みする。
詳細情報
番組内容
今週23日に開幕した東京国際映画祭。日本コンテンツの象徴としてアニメが特集上映される。日本の新たな輸出産業として政府も後押しするアニメやファッションなどの「クールジャパン」。しかしゲームをのぞき、多くは貿易収支で赤字。一方いま海外では盆栽・ランドセル・弁当箱など日本人にとっては“ふつう”なモノが大人気。日本がもっと世界に売り出せるモノって何?新たな輸出産業をどう作っていく?徹底的に深読みする。
出演者
【ゲスト】山口もえ,レッド吉田,【解説】ベンチャー企業共同創業者…秋山卓哉,弁当箱専門店社長…ベルトラン・トマ,NHK解説委員…片岡利文,【キャスター】小野文惠,寺澤敏行,【気象キャスター】南利幸ほか
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