土曜ドラマ ボーダーライン(3)「なぜ救うのか?」 2014.10.25

進入開始!無理です!あかん!消防学校半年我慢したら内勤に回してくれるって。
そないに日勤がええんか。
現場が嫌なんです。
(健一)お母さん!お前みたいなクソみたいな父親がおるからこんな事になるんや!お母さん助けるから。
絶対助けるから。
あいつこっち側に来始めてますよ。
(松井)中隊長桧山副署長。
(桧山)よし。
(松井)STは蔭山司令。
(蔭山)よし。
(松井)上島司令補。
広田士長。
(2人)よし。
(松井)川端消防士。
(明)よし。
(松井)別れ!上げます!ロープ引くロープ引く。
ええ感じやぞ。
よっしゃよっしゃ。
(上島)何やお前何か生き生きしとんな。
俺4月の異動で日勤行きますから。
もうあんな訓練やらこんな事とはおさらばなんです。
(広田)はぁ…またオレンジあかんかった。
(上島)俺は消火隊一本や。
(木村)消火隊いうたらあいつ…。
異動なかったんですね。
話が全然違うやないですか。
(菅野)いや〜見事やな。
日勤に変わりたいんやったら4月の人事異動に希望出したらええって言わはったやないですか。
川端君桜ってすごいと思わんか?は?毎年春になったらちゃんと咲きよる。
秋になったら紅葉や。
紅葉もきれいやしな。
え?まあまあそう焦らんと。
ええがな。
ドアよし。
進入。
よし。
左側。
川端姿勢高すぎや。
もう一回やり直せ。
(大迫)おい川端。
(松井)さっきも言うたやろ。
このラインの上は煙が充満してる。
温度も相当高い。
視界の悪い中このラインの下を進んでいって要救助者を救出する。
はいもう一回!ちゃんとやれ。
訓練なんやから続けさしてくれたらよかったのに。
火災の現場で火より怖いのは煙や。
はい。
お前どう怖いんかほんまに分かってんのか?濃い煙やと一瞬で重度の一酸化炭素中毒になります。
それだけやない。
視界もほぼゼロになるんや。
俺らはそん中で活動せなあかんのやぞ。
頼みの綱はこの呼吸器だけなんや。
そんなん分かってますよ。
そもそも何でお前あんなにすぐ空気減んねん。
どういう空気の吸い方しとんのじゃ!とにかく焦ると空気いっぱい吸うてしまうんや。
せやから落ち着け。
残圧力と時計見る癖つけてあとは自分で呼吸の訓練せい。
ええな?呼吸の訓練?俺がお前くらいの頃は先輩からいろいろ聞いてどんな呼吸のしかたがええんかいろいろ研究したもんや。
そんなん…。
「そんなん」って何や。
やれ!しませんよ。
(上島)何やその態度は。
やれ言うたらお前やれよ!どういうふうにやるんすか?だからここに力入れて…。
お前がやれよ!
(楓)は〜い写真撮るよ。
新2年生の松井さくらちゃん。
(さくら)はい!
(シャッター音)撮れた!はい。
どうしたん?ほのかちゃんみたいにかわいいのが欲しかった。
さくらお母さんがこの靴何で選んだんか…。
火事地震津波。
この世の中いつ何が起こるか分からへん。
見た目のかわいさより…。
(2人)丈夫が一番。
そうや。
行こう。
お父さん。
(裕之)おはようさくら。
よいしょ!今日から2年生やな。
うん!これさくらのパジャマや着替え入ってるから。
何や…。
パジャマも着替えも今度から要らへんって言わんかったんか?えっ?さくらのもんは全部こっちでも準備してある。
今度の家にはさくらの部屋もちゃんとあるんや。
…そう。
ほらさくら乗るぞ。
ほれ。
よいしょ。
君はまだ救急車乗ってんのか?当たり前やろ。
(裕之)相変わらずやな。
復帰おめでとう。
(伊藤)ありがとうございます!
(上島)よっ!
(拍手)またこうして南署の皆さんと一緒に働く事ができてほんまにうれしいです。
今後は現場を離れ日勤に変わりますがまたよろしくお願いします!
(木村)お願いします!
(拍手)
(上島)新米!
(伊藤)コラ!誰が新米や!よかったな。
はい。
ほんまは現場に戻りたかったんです。
けど娘がお父さんが現場に戻るんやったら私学校に行かへん言いよりましてね。
(原田)ミキちゃんそんな事を…。
(流川)松井救急司令お電話です。
さくらちゃんの学校からです。
もしもし松井です。
さくらがいつもお世話になってます。
…ええ。
おなか痛い言うて保健室に?ああ…そうですか。
(救急指令音)「救急指令」。
もしもし。
後からかけ直させて頂いていいですか?申し訳ないです。
すいません。
(原田)ええんですか?行くよ。
(一同)頂きます。
さあ今日のはどうや〜?うん…うまっ!
(広田)めっちゃうまい。
伊藤さんそれ娘さんのお手製ですか?お祝いで作ってくれました。
(広田)そっちもうまそうや。
何でやねん。
楓さんさくらちゃんの事考えたら日勤に移った方が楽でええのに。
(上島)みんなお前みたいに楽な方ばっかり望んでるんとちゃうんやぞ。
(救急指令音)「救急指令。
特命出場」。
楓さんの現場ですね。
おおかた力仕事の応援ですわ。
「先着南救急隊からの増強要請により支援隊として出場せよ。
以上」。
(山田)何やお前ら大層な人数で来やがってからに。
あのねご主人奥さんかなりの貧血で恐らくは危険な状態なんです。
(山田)ええ加減な事言うな!病院なんか要らん言うてんねん!帰れ。
勝手に連れてったら誘拐やからな!おいめそめそすんな!母ちゃんただの風邪や!寝てたら治るんやから!すいません山田さん南署の蔭山いいますねんけどどないされはったんですか?
(山田)うちのガキが救急呼びよったんやけど間違いだからさっさと帰ってくれ言うてんねん。
(原田)布団めくりますよ。
奥さん分かりますか?奥さん?おなかパンパンや。
ご主人奥さんね緊急搬送しますから。
手伝って。
よし。
何さらすんじゃ!山田さん!
(山田)寝とったら治るんや!病院に払う金なんかないんや!命には代えられんでしょう!
(山田)勝手な事…勝手な事さらすな!分かりました。
5分で到着します。
こんなむちゃしてええんですか?病院行くな言う方がむちゃやろ。
何であんなむちゃするんですか?楓さん。
(広田)楓司令の強行突破はもう南署名物や。
まあどこまで踏み込むかは線引きが難しいとこやな。
(広田)キワッキワのラインですね。
おっ来とるね。
明お帰り。
さくらちゃん。
もうおなかは大丈夫なんか?
(さくら)うん。
(流川)楓さんが心配してると思って来たんやんな?うん。
(伊藤)お母さんもう少ししたら戻ってくるからね。
味見してみ。
ありがとう。
熱いで。
明のみそ汁おいしい!せやろ?うん!さくら!あんたおなかは?おなか大丈夫なんか?うん大丈夫。
ああよかった。
あっ学校終わったらお父さんのとこ行くはずだったやろ?何しに来たん?…うん。
どうしたん?さくらどうしたの?お母さん。
うん?ごめんなさい!さくら?お泊まりの荷物はもう要らんって言えなくてごめんなさい。
もう大丈夫やで。
うん?心配せんとき。
な?お父さんのとこ行かな。
それよりお前俺のボディービルショー。
(大迫)そんなん伊藤さん喜びませんよ。
(上島)おい川端伊藤さんの復帰祝な俺幹事やねんけどお前何か出し物な…。
あっ俺出ませんから。
歓迎会とかそういうの苦手で。
お前…伊藤さんが復帰した事がうれしないんか?俺ら隊員は家族やろ?家族やったらみんな気持ち合わせて祝う時は祝う。
悲しい時はみんなで涙流す。
また家族ですか。
この一つ屋根の下で一緒に飯食うて寝て…。
意味分かりません。
何やと…。
(木村)上島さんあかんて。
何するんすか!?
(上島)お前は何も分からんのや!離せ!
(木村)あかん!離せ!
(木村)あかん!何やってんだ!?殴らんから離せ。
お前の作った飯なんか絶対食わんぞ。
何があったんや?
(松井)お前らここ飯食うとこやぞ!
(松井)何してんねん!俺何もしてません。
上島さんが勝手に。
お前選ばれたからな。
は?毎年新人は必ず出るんや。
あと2か月や。
訓練きっついけど頑張れよ。
あんなんただの運動会みたいなもんでしょう。
嫌です。
俺絶対出ません。
警防技術練成会とは当たり前の事やがただの運動会やない。
大阪消防局25か所の消防署からそれぞれの代表を出して消火の技術の迅速性正確性を競う年に一回の大事な大会や。
消火隊指揮隊がこの練成会への訓練を通してより一層の力を養う事ができる。
出場するもんはこの南署の代表や。
その事肝に銘じて訓練に励む事。
(一同)よし!STカーは上島と川端が担当する。
コースはもうこういうふうに決められてるからな。
ここをいかに正確に速く回っていけるかや。
2人の呼吸が合わへんと絶対失敗するからな。
分かったか?ちょっと上島さん!ちょ…上島さん!ちょっと上島さん速すぎますって。
お前な…。
後ろ代わって下さい。
何やと?
(松井)上島川端!ちゃんと合わせんかい!
(木村)最高の組み合わせにせなあかんのに…。
(3人)最悪の組み合わせ。
お前ら何べん言うたら分かるんや。
何やねんその言い方は!
(松井)上島川端!練成会はチームワークや〜!チームワークで勝ち抜くぞ。
もう一回!
(松井)もう一回!絶対優勝するぞ。
(一同)よし。
何であの2人組ませるんですか?今年はうちの署絶対優勝できませんよ。
練成会は勝つ事だけが目的やない。
・はよやりましょう。
ホース片づけましょう。

(上島)ちゃんとやれよ。
・やってますやん。

(上島)非番の日みんなでここ行けへん?釣りもできるし。
いいっすね。
ええの見つけますね。
川端は…。
あいつはどうせ来えへんから誘う必要ないやろ。
なあ?そうっすね。
・お前が言うな。
・お前も誘えへん。
「救助指令一般事故。
南区古里2丁目14番。
一般住宅内において男女2名の室内閉じ込め」。
蔭山さんこちらのヘルパーさんです。
中村さんとこには週3回ほど寄せてもろてるんですけど…。
応答がないんですね?ほかにご家族いらっしゃいました?認知症のおばあちゃんと2人暮らしで。
(原田)中村さん?奥さんいらっしゃいました。
中村さん!奥さん救急隊です。
奥さん!入りますよ!南33から各隊へ。
風呂場にて要救助者の男性1名発見。
中村さん分かりますか?大丈夫ですか?中村さん?ああ…ああ…。
(原田)サチュレーション測ります。
ちょっと待って。
もう一回お願いします。
何て言いはりました?
(中村)あ…ああ…。
サチュレーション94脈拍88です。
おばあちゃんおじいちゃんやで。
(昭子)幸三さん。
幸三さん。
大丈夫ですよ。
今手当てしてますから。
大丈夫やからね。
幸三さん。
幸三さん。
あのご主人軽い心不全でウォームショックやって。
命に別状はない。
大丈夫や。
冬やのうてよかったですね。
ほんまやな。
冬やったらあのおじいさん凍え死んでるとこや。
どないしたんですか?いや…まああんたに話してもなあと思って。
何かな…夫婦って何なんやろなって。
は?この仕事しとったらいろんな家族や夫婦に会うやろ?みんな違うやん。
十人十色やいうけど全然違う。
いがみ合ったり傷つけ合ったりさ。
そやけど辛抱強く耐えたりさ。
でも今日みたいに年配のご夫妻見とったら…。
あのおじいちゃんとおばあちゃん?お互いの事あんなに思い合ってる。
そんなふうになれる人は少ないんとちゃいますか。
あんたはちゃ〜んと周りが見える子やってんな。
え?見えへん子かと思ってたけどそれは違うわ。
見いひんようにしてただけや。
何の事ですか。
もっともっと開いていったらええんちゃう?目も心も。
意味分からんわ。
ほな僕からもひと言ええですか。
うん何?楓さんもう一回ぐらい結婚しはったらどうですか?な…えっ何言ってんの?今からでもあのおじいちゃんおばあちゃんの年まで…。
十分時間ありますよ。
ちょっと…あんた人の年勝手に数えんといてくれる?
(上島)練成会も近づいてきました。
夜食カンパよろしくお願いします。
はいありがとう。
はい毎度。
カンパよろしく〜。
はいありがとう。
あっありがとうございます。
よろしくお願いします。
あっありがとうございます。
川端お前もカンパしてくれるか?ああ俺夜食食いませんから。
そう言わんとみんなで一緒に食べようや。
な?俺はその日の気分で食べたいもん食べます。
そうか。
ほなお先に。
(一同)お疲れさまです。
あっしもた。
今度の日曜母の日やった。
田舎のおかんに何か送ってやらなあかんかった。
あ〜うちもや。
何かせんとおかんごねよるしな。
(広田)うっかり忘れてましたわ。
まあまだ間に合うやろ。
そうですかね…いやでもなあ…。
川端は?母の日。
ああ俺そんなん小学校の時に卒業しました。
え?川端んとこ母子家庭やのに?関係ないですよそんなん。
(広田)へえ〜冷たいっすね。
さああんたらもう一汗流してくるかい?
(松井)そうやそうや!木村絞ったれ。
はい。
じゃ行くぞ。
川端お前も来い。
えっまたですか?つべこべ言わんと行く!
(木村)よ〜し筋トレや。
(広田)これ食べてから…。
よっしゃ。
おい広田。
はい。
お前も分かっとるはずやろ上島の事。
あっ…。
「あっ」ちゃうわもうお前。
あいつは母の日かて父の日かて…。
すいません…。
(松井)いやまあ分かってくれたらええんや。
(広田)やってしまいました。
(松井)やってもうたな。
ハハハ。
(木村)8384。
上島さんペース速いですよ。
落として落として。
(木村)3536。
減ってます!・
(店員)こんにちは。
お母さんに?赤とピンクどっちがいい?
(子ども)赤。
(店員)赤?じゃこっちにも赤あるしこっちにもあるよ。

(育恵)345円。
(玄関の戸が開く音)お帰り。
あかん思い出せんわ。
ただいま。
あか〜ん。
もうちょっと始末していかな。
また何買うてきたん?無駄遣いするぐらいやったらお母ちゃんの保険に入ってや。
無駄遣いやったかもな。
全くあんたはそういうとこだけはお父ちゃんに似て。
全国的に母の日らしいで。
私に?おかんそういうのやめて。
せやからかなわん…。
地味やなあ。
え?こんなん履いて営業行くん?頂きます。
ん〜!めっちゃおいしい。
あ〜すごいなさくら。
おばあちゃんが言うてはった。
「みそ汁が上手な女は旦那が逃げへん」って。
「楓にもちゃんと教えといたらよかった」って。
ああ…おばあちゃん面白い事言うなあ。
そうや。
うん?これもあげる。
お守り?うん。
お母さんがお仕事で絶対ケガせえへんように。
さくらありがとう。
よう頑張ったな。
ケガせんかったか?うん大丈夫。
ほら。
お母さんちゃんと持っとく。
すんませんお気遣い頂いて。
これみんなで。
はい。
男親がおらんもんやからついあんなふうに育ててしまいまして。
いろいろとご迷惑もおかけしてる事やと。
いやいや川端君ようやってますよ。
これも皆さんのおかげです。
署長さんによろしくお伝え下さい。
はい。
あっ痛っ。
しもた〜。
痛っ…。
どうかされましたか?ああ…ちょっと靴ずれで。
救急の人おるんで呼んできますね。
救急ってそんな…。
すぐですからちょっと待ってて下さいね。
ほんまにただの靴ずれで。
ちょっと待ってて下さいね。
すぐですから。
待ってて下さいね。
待ってて下さいね。
はいちょっと消毒しますね。
お茶どうぞ。
あっすみません。
救急隊の隊長さんってこんなきれいな女の方やったんですね。
えっ?明からの話やったらもうてっきり男のベテランの方かと。
川端君のお母さんですか?
(育恵)はい。
いつもお世話になっております。
もう大丈夫ですよ。
あっありがとうございます。
私も新しい靴下ろした時ようやります。
これ明が買うてくれたんです母の日に。
ああそうなんですか。
(育恵)あの子がプレゼントくれるやなんてもう小学生の時以来です。
営業の仕事してるさかいよう歩くんです。
靴が傷んだらかかとを直したり黒い靴やって傷いったらマジックで塗ったりしてね。
そんなんあの子見てたんですね。
うん!うん!うん!うん!うん!上島さん。
昼間うちの母親がお世話に…。
お前呼吸器練習しとけよ。
おいしい。
川端のお母さん靴めっちゃ喜んどったで。
おかんのやつ…。
上島君の事やねんけどな…。
説教やったら帰ります。
違うて。
ちょっと話しておきたい事があってん。
上島君のご両親なお二人ともいはらへんのよ。
え?上島君が小さい頃に交通事故で亡くなりはって。
ほんでおじいちゃんとこやら施設やら。
高校卒業して消防入りはった。
せやからな上島君にとっては南署のみんなが家族みたいなもんなんや。
そらあんたにはあんたの考え方や思いがあると思う。
でも上島君にも上島君の思いがあるんや。
(店員)お待たせしました。
はい。
おかあさん。
はい。
あんたも飲むやろ。
2杯お代わり。
飲み過ぎちゃいます?久しぶりやねんお酒。
つきあってえな。
川端君ほんまにさくらと仲良うしてくれてありがとう。
さくらちゃんかわいいですからね。
親バカかもしれんけどまあかわいいやろ?せやけどな…さくらにはぎょうさんさみしい思いさせてんねん。
私はひどい母親や。
自分が救急車に乗りたいから乗ってる。
さくらちゃん楓さんの事大好きですよ。
え?僕には分かります。
あんたほんま不思議な子やな。
はいどうもお疲れ〜。
ちょっ…楓さん!大丈夫。
全然大丈夫。
大丈夫な人がこんなん全部忘れますか?ちょっと楓さん!あっ…ありがと。
(クラクション)
(有美)はいさくらちゃん着いたよ。
有美さんありがとう。
いいえ。
またオムライス作ってあげるね。
うん!さくら。
お母さん!お帰り。
早かったね。
あっ明。
昼間っから酒飲んでるんか?勤務明けで久しぶりやったし。
同じ署の新人の川端。
元旦那。
さくらの父親です。
川端明です。
あれ?さくらその靴どうしたん?
(裕之)買うたったんや。
有美も一緒に選んでくれた。
なあ?うん。
さくらが欲しい言うたからってすぐに物を買うようなまねせんといて。
私には私の育て方がある。
どういう育て方や。
さくらにさみしい思いばっかりさして。
さくら行こう。
(裕之)ちょっと待て!さくらごめんな。
お父さんなお母さんと大事な話があるから先家入っててくれるか?うん。
話って何?俺はさくらを引き取りたい。
何言うてんの今更。
有美も仲良うやっていけそうやしな。
改めて連絡する。
お母さん。
うん?あの靴私が買ってって言うたん。
お父さん怒らんといて。
ごめんなさい。
もうええよ。
ゆっくりおやすみ。
明日はいよいよ本番や。
今回出場するもんはこれまで応援してくれたみんなの気持ちを受け止めてベストを尽くす事。
(一同)よし。
(松井)本番で必要な事は集中力や。
集中力があってこそ最大限に自分の力を引き出せるからな。
よし以上!
(一同)よし!
(上島)川端。
今日はよう寝とけよ。
はい。
装着よし。
(呼吸器の音)・はい副署長席です。
今席を外されていまして。
…はい。
練成会終わったんですね。
…はい。
南署は減点10で19位ですか?…はい。
川端君と上島司令補がホースカーで転倒…。
…はい。
ご連絡ありがとうございます。
はい。
失礼致します。
えらいあかんかってんな。
はい。
(原田)練成会駄目だったらしいですね。
(長嶋)朝まで反省会ですかね。
(原田)う〜でしょうね。
201の坂田さんベッドから転落本人通報ケガはなし。
行くで。
(上島)クッソ〜!まあようやった思いますよ。
次は僕らが救助大会で頑張りますよ。
(連島)その時は応援よろしくお願いします。
ほんまにみんなには申し訳ない!あっお疲れさまです。
お前全然落ち込んでへんな。
やれる事はやりました。
済んだ事はしゃあないです。
ゆっくりね。
は〜い。
はい。
あ〜助かったわ。
気を付けて下さいね。

(火災報知器)
(坂田)また…。
子どもがいたずらしよったん違うか。
ようあるんや。
消防です。
お部屋大丈夫ですか?皆さんのお部屋大丈夫ですか?異常ないですか?すいませんここの部屋は?この部屋は共働きのご夫婦でお留守なんですよ。
誰かいますか〜?原田ちょっと臭うわ。
原田ここや。
(原田)皆さん火災発生してますので落ち着いて避難して下さい。
落ち着いて下さい。
長嶋さん長嶋さん。
本部に連絡して。
出火室は305号室。
出火室は305号室。
(上島)おい。
お前は南署のみんなに申し訳ないと思わんのか?何がですか?訓練にあんなに協力してもらって応援かて…。
でも僕が頼んだ訳やありませんし。
川端〜!食べ物粗末にしたらあかんでしょう!お前だけはもう許さん!
(木村)まあまあまあまあ…。
止めるなエセ筋!離せ!エセ筋?
(大迫)プロテインで作った筋肉は偽もんや。
(連島)言えてる。
(木村)お前らコラ!
(広田)オレンジや思うて何さらしてねん!脂肪100%のお前にオレンジなんか絶対無理だ!筋肉だけで生きていけると思うな!またお前らもう…。
ええねんええねん。
このうそつきが!母の日ちゃんとしたってるやないか。
両親がいいひんからってここで家族ごっこすな!やかましいわアホボケ!あんなにええおかんがおってからに!あんたに俺の何が分かるんや。
分かるか!おかんおらんからな!う〜!
(火災指令音)行くぞ!
(一同)よし!
(長嶋)皆さん危険ですから下がって下さい!
(原田)大丈夫だからね。
(長嶋)危険です。
すぐに消防車が来ますから…。
(無線)「南40から南42…」。
(雑音)
(無線)「これより…に当たる。
原田長嶋さん…以上」。
楓司令聞こえますか?どうしよう。
楓さんの無線あかん。
消防です。
誰かいませんか?消防です!誰かいますか?消防です。
誰かいますか?・
(美千子)助けて。
大丈夫ですか?
(美千子)あの…逃げようとしたんですけど腰が痛くて。
ぎっくり腰やと思います。
妊婦さんようなりますから。
何か月ですか?8か月です。
分かりました。
私が介助しますから安心して下さいね。
一歩ずつゆっくりでいいんでね。
体支えときますので。
大丈夫ですか?
(せきこみ)一旦部屋戻りましょう。
ゆっくり。
ゆっくり戻りましょう。
こういう場合は窓を開けたらあかんのです。
かえって煙を呼び込みます。
今は外に出るよりここにいる方が安全です。
すぐに救援呼びますから。
はい。
こちら南40。
南42応答願えますか?こちら南40。
南42応答願えますか?南40原田?長嶋さん聞こえる?すいません携帯電話持ってはりますか?どっかに落として…。
では私が一緒にいますので。
出火室の消火は東署の隊で対応可能らしい。
各階の逃げ遅れの確認や。
わしらは4階5階を確認する。
俺らは3階の確認に当たります。
了解。
(原田)蔭山司令松井司令!楓さんが見当たりません。
何やと?楓が?どういう事ですか?住人の避難誘導してる間に分からんくなって。
(せきこみ)お子さんは1人目ですか?はい。
私も娘が1人いるんですよ。
お母さんなんですか?これでも。
(せきこみ)大丈夫です。
助けは来ますから。
(無線)「対応策にあっては室内火災」。
何かあったんか?火災現場で楓司令が行方不明になってるそうです。
楓司令が?大丈夫ですか?一人で歩けますか?肩つかまって下さい。
上島川端お前ら2人で5階の確認頼む。
(2人)よし!面体着装。
よし。
(上島)誰かいませんか?誰かいませんか?誰かいませんか?
(上島)誰かいませんか?誰か…。
上島さん!誰かいませんか?
(上島)誰かいませんか?ここにおる!来ましたからね。
ここはかなり延焼してきてる。
要救助者はこの人1人だけですか?この方とおなかの中の赤ちゃん2人や!ぎっくり腰で8か月や。
頼むで!
(上島)もう大丈夫ですからね。
こちら南33から南30。
聞こえますか?無線は通じへん。
まずこの人を救助する。
楓さんは?川端!私はええからはよ行き。
楓さん…。
川端屋上や。
よし。
(美千子)う〜ああ…。
(美千子)あ〜痛い…。

(美千子)痛い…痛い…。

(せきこみ)
(せきこみ)さくら…。
さくら…。
(せきこみ)はぁはぁはぁ…。
もう大丈夫ですからね。
(上島)ええか川端。
一遍深呼吸してみ。
落ち着いて行ったら息を少のうできる。
(上島)南32から南1049マルを1名救出。
楓さん!川端…。
行きましょう。

(松井)楓!
(上島)楓さん!上島川端ほんまありがとう。
楓助けてくれてほんまにありがとう。
(一同)頂きます!じゃこ入っとるやん。
うまいうまい。
お代わりありますからいっぱい食べて下さいね。
いっぱい食べるで〜。
川端。
チャーハンにはソースや。
頂きます。

(小銭が落ちた音)味どうですか?食べ過ぎてまうな。
ハハハ。
川端オレンジ似合うかもしれんな。
あいつが救助隊ですか?うん。

(ノック)はい。
楓さん大丈夫ですか?念のため検査したけどもう大丈夫やて。
さくらちゃん心配してたでしょ。
心配し過ぎてさくら元旦那に連絡してもうて。
もう絶対あかんわ。
「お前にはさくら渡さん」って取りに来るで。
さくらちゃん失ってもええんですか?ええ訳ないやろ。
楓さんは何で人を救うんですか?何であんなむちゃしてまで人を救うんですか?何でやろな。
教えて下さい。
私の妹な渚っていうねんけどな渚が生まれた時兄貴は7歳私は5歳やった。
ほんまにかわいいてな。
赤ちゃんの手ってめちゃめちゃ細いねん。
その渚の手がこんくらいになった時あの震災が起こった。
がれきの下から渚の手だけが出てて…。
「お姉ちゃん助けて」。
「助けてお姉ちゃん」って…。
渚は死んで…。
私が生き残った。
私はな…人を救う事でしか何で自分が生きてるんか何で生きててええんか分からへん人間なんや。

(泣き声)
(泣き声)・「僕らはどうして今」・「ここに生きてる」・「理由など分からないけど」・「今感じる風がある」・「暮れゆく光を背に」・「君と手つなぎ」・「こんなに愛おしい日を生きてる僕らは・「FLYFLY目に映るこの世界を今」・「FLY恐れずに微笑んで」・「続くこの空に」
(鳴き声)今日のテーマは「イヌ」!2014/10/25(土) 00:10〜01:10
NHK総合1・神戸
土曜ドラマ ボーダーライン(3)「なぜ救うのか?」[解][字][再]

救急要請で楓(藤原紀香)が出動したマンションで火災が発生。逃げ遅れた人を捜索に行った楓は、要救助者を見つけるが、どんどん煙が濃くなり脱出できなくなってしまう。

詳細情報
番組内容
楓(藤原紀香)は、夫とは離婚し救急救命士の仕事をしながら娘のさくらを育てている。私生活の困難を抱えながら、救急現場で多少の無理を押しても傷病者を救おうとする楓を、明(小池徹平)は不思議に思っていた。ある日、救急の現場で出動したマンションで火災が発生する。逃げ遅れた人を捜索に行った楓は、動けなくなった妊婦を見つける。救助しようとするが、どんどん煙が濃くなり脱出できなくなくなってしまう。
出演者
【出演】小池徹平,筧利夫,山口馬木也,徳井優,波岡一喜,趙

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