団塊スタイル「食で伝える“和”の魅力〜料理研究家 後藤加寿子〜」 2014.10.24

教室のみんなも相談するよさされるよさについて考えてみよう。
高橋さんの答えのつづきは番組ホームページで。
(拍手)「Theproposalisapproved…」「JapanCongratulations」2013年12月。
「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
味や栄養だけでなく季節の表現や盛りつけの美しさなどが高く評価されました。
無形文化遺産への登録を受け和食文化を広く伝えるプロジェクトメンバーに選ばれた料理研究家の後藤加寿子さん。
和食の良さを知ってもらいたいと執筆活動もしています。
3年前には家庭でも作れる茶懐石について書いた本が世界ベスト料理本を選ぶコンテストで特別賞を受賞。
その実力が高く評価されました。
私も……というのが私の気持ちですので…。
料理だけでなく生活スタイルも和の良さを上手に取り入れています。
家の中でも四季を感じられるように工夫をしています。
そして66歳の今新たな挑戦を始めました。
和食の魅力を次世代に残そうと子供のための料理教室を初めて開きました。
今回の「D’sスタイル」は料理研究家後藤加寿子さんの生き方に迫ります。
司会の風吹ジュンです。
国井雅比古です。
輝いて生きている人の魅力に迫る「D’sスタイル」です。
今日は和食を通じて和の良さっていいますか文化を各世代に伝えている後藤加寿子さんです。
和食っていうと何となく頂いてますけど文化としてはあまり意識した事はないですよね。
でもちゃんと若い人たちっていうか次世代につないでいきたい料理ではありますよね。
そうね洋食化がどんどん進んでいて改めて今和食に注目が集まってますけどね。
では早速お招きしましょう。
料理研究家の後藤加寿子さんです。
どうぞ。
こんにちはどうも。
よろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
今日はステキなお召し物ですよ。
いいえお恥ずかしいです。
日本の女性はこの和服が似合いますねホントね。
今ちょっと触れましたけどどんどん洋風化っていいますかね。
食事がね。
今日は和の文化良さを伝えて…いろいろお話を伺って参りますけども…。
大切にされているお言葉があるそうなんですが…。
はい「四季と寄り添う暮らし」という言葉なんですけれども。
四季を楽しみそれをまた料理の方に取り入れて楽しみ暮らしにも取り入れるという事なんです。
ああ料理でも暮らしでもですか。
はい。
最近はホント季節感がなくなってきてますからね。
そうですよね。
食材にしても何でも一年中ありますからね。
ではまず後藤さんの四季と寄り添う暮らしからご覧頂きます。
後藤さんのお宅を訪ねました。
(取材者)よろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
ご自宅まで押しかけまして…。
とんでもないです。
お上がり下さい。
子育てを終え2人の娘さんは独立。
夫婦2人で暮らしています。
ホントにワンルームで居間兼食堂兼仕事もここでしております。
オールマイティーにこの部屋で…。
一番長くいる部屋です。
物をあまり持たずシンプルな暮らしを心がけている後藤さん。
住まいにちょっとした工夫を凝らしています。
居間の一部が吹き抜けになっています。
外光を上手に取り入れ空間を広く感じるようにしています。
白で統一された室内にぬくもりある木のテーブル。
自然の風合いを取り入れた後藤さんのアイデアです。
この上に置いてるのもホントに麻の…。
季節感も大切にしています。
家の中でも草花を飾り四季が感じられるように心がけています。
植物が生けてある花瓶。
実は調味料の空きビンを利用したものです。
後藤さんは茶道…茶懐石料理の研究家だった母千澄子さんから和食の基礎や作法などを学んで育ちました。
30年ほど前に娘が通う幼稚園のお母さんたちに料理を教えるようになり料理教室を始めました。
その後料理研究家としてテレビ番組にも出演。
幅広い世代に家庭で作る和食のコツなどを伝えています。
後藤さんのキッチンを拝見しました。
お見せしますね。
調理道具もシンプルにそろえています。
中には長年使い込まれた道具もありました。
このこし器はお母さんから譲り受けたものです。
だから今ピンピンですけどだんだん緩んでくるんですよ。
こちらの鍋つかみは着物を作った時のハギレを利用したもの。
他にもテーブルクロスのハギレで作ったものもあります。
中に断熱材を入れて熱さがじかに手に伝わらないよう工夫をしています。
子供も独立して一人で食事をする事が増えました。
その時間も楽しむようにしています。
何かおかしいな。
時間に制限されておりましたけど…煮物に選んだ食材は今が旬のサトイモです。
鶏肉と炊き合わせます。
更に味をしみ込ませるため鍋ごとオーブンにかけます。
母から譲り受けたこし器を使い豆腐を裏ごし。
白あえを作ります。
ふだんから手間暇かけて作る事で料理のアイデアも生まれると言います。
ゆっくりと時間をかけて作った一人だけのごはん。
サトイモの煮物は今の季節母がよく作ってくれた思い出の味。
白あえにはギンナンやサツマイモなど旬の食材を生かしています。
カマスの塩焼きに添えられた大根おろし。
この小さな器はさんしょうの実が弾けて開いた形を表したもの。
季節感のある食卓を心がけています。
こちらは食事の時によく使うもの。
一体何でしょう?後藤さんはこうして日々の生活を楽しんでいます。
しみじみおいしそうでしたね。
おいしそうでしたね。
何か暮らしの中に生かせそうな実践できそうなヒントがいっぱいありましたけどふだんの生活もいろいろ楽しんでらっしゃるようですね。
そうですね何か変わったものを見つけてはちょっと入れてみたり…。
へえ〜。
あの器で…あれさんしょうの実がはじけた?はい。
「割りざんしょう」って名前が付いてるんですけど。
10月にパンとこう。
さんしょうの実って最初青いでしょ?それが秋になると黒くなってパンとはぜるんですよ。
その風情がとてもいいんですよ。
割れたさんしょうが。
それも季節感ですよね。
ちょうど今の…。
ホントに10月まさに10月に使う食器なんで。
日本の器って確かにそういう意味では焼き方もいろいろあるし…。
そうなんです。
それから形も色もそれぞれですよね。
重ねられないぐらいいろんな形や大きさや…。
それをとり混ぜるのがまた楽しいんですよ。
このごろ全てが真っ白の食器になっていくのが私はちょっと寂しく感じますけれど。
なるほどね。
確かに何にでも合うんですよねまたね。
でも確かに季節感っていうとちょっと違ってきますよね。
それにしても普通お一人だと簡単でいいやと簡単な物を普通。
ホント一人になったらホントにそうだったんですよ。
主人も結構外が多いもんですから結構私一人が多いんですけど。
手間とかそういう事嫌って感じしないんですか?はい楽しいですやってる事が。
しかも昔の道具でやるとまた何かすごく落ち着くんですよ。
そういうのは食事のああいう場面だけではなくてふだんの暮らしの中でも四季を感じる。
そういえばあれがありましたね虫が食った葉っぱの。
あれはすごいですね。
ああいうものが美しいと思えるのは日本独特の美の感覚かなと思うんですよね。
私小学校の頃…忙しくないじゃないですか。
小学校って昔は。
それで遊び場が御所だったんですね。
ランドセル置いて京都御所行って。
それであの中すごい自然なんですよ。
モミジはきれい桜はきれい。
四季折々の…。
何かそんな事で四季の美しさを覚えたんでやっぱり東京の住まいになっても何か感じたいなというのが…。
いいですね〜。
だから幼児体験が今よみがえってるんですよね。
それから空きビンを上手に使ってらっしゃいましたけど…。
今日その器を持ってきて頂いたんでちょっともう少し近くで…。
そうですねはいきれいですよ。
これは空きビンかというような…。
これに生けてたんですけど虫食いの葉っぱを。
虫食いの…。
一体何が入ってたんだろうって。
元のものが気になったりしますけど。
ウイスキーとか…。
これねイタリアのバルサミコ。
あっバルサミコ?へえ〜。
かわいいですよね〜。
古風なビンのように見えますが。
そうなんですよホントに何のてらいもない。
あと2つはメープルシロップが入ってたんですよ。
え〜。
ああそう…。
メープルシロップが欲しくて買ったんですよもともと。
これは器は別に…。
ああそうか。
中身が欲しくてビンを買ってそのビンの良さに気付くって…。
逆の時もありますけどね。
これはホントに使ってるうちに何か愛着がわいてきて…。
何かお着物もいろいろ工夫されているそうですけども。
お願いします。
着物に合わせたこの帯。
実は後藤さんがインドに旅行した時に見つけた生地を仕立てたものなんです。
ペイズリーですか?はいペイズリーなんですけれども。
私はこれペイズリーってヨーロッパの柄かと思ってましたら何かインドが発祥なんですって。
はあ〜インドの織物?それで今のホントにあれですよ古い物じゃなくて生地屋さんに行った時に見つけたんです。
それを帯に仕立てられた?そうなんですよ。
色がまたいいですね。
今のお着物とピッタリ合いますね。
ありがとうございます。
着物ってそういうふうに遊べるんですよねホントに。
でもすごく楽しんでらっしゃるのを感じられますね。
楽しんでるのは楽しんでるかもわかりませんね。
そういう四季を大事にしたい季節感をですねそれから違う物に変えてみたいとかシンプルな生活ですね。
そういうのは若い頃からそういう事実践されてこられた?そうですねむしろ京都に育って東京に住むようになりましてからはむしろどちらかというと最初は逆で高層マンションに住んでみたいなとか。
ちょうどその頃イタリアン料理がはやりだしてきた頃なのでトリュフとかキャビアとかああいうものを使って和食を作ってみたいなとか。
いろいろ豪華な料理を思ったりした時期もありました。
若い頃は。
ああそうなんだ?はい。
それはそのうち何となく居心地悪いっていうか何か違うなっていう…。
う〜ん。
結構その世界に憧れて?はい。
ちょっとやってみましたけどもうそれもいいかなと…。
普通が一番っていう感じですよね今は。
そうなんですね〜。
やっぱり昔ながらの普通の日本料理が何とおいしいんだろうとこのごろつくづく思います。
こうした後藤さんの暮らしの原点を見ていきたいと思います。
京都。
後藤さんのふるさとです。
年に数回京都に帰る事を心がけています。
後藤さんの実家は茶道の家元…表千家・裏千家と共に知られる400年あまり続く茶道の流派です。
実家に帰ってくるとまず立ち寄るのがこちらの祖堂。
利休像が祭られています。
織田信長豊臣秀吉に仕えた茶道の大家千利休。
3つの千家の祖であり後藤さんの先祖でもあります。
しきたりなどが重んじられる茶道の世界。
しかし後藤さんは自由に伸び伸びと育てられました。
ここは後藤さんにとってなつかしい台所です。
今も茶事などの行事がある時に使われています。
ここで茶懐石料理を作っていた母千澄子さん。
後藤さんは手伝いをしながら母の働く姿を見ていました。
今でも忘れられない思い出があると言います。
何かそんなとこから…母に学ぶ日々の暮らしの中で後藤さんは物を大切にする事を身につけていきました。
伝統的な食材を扱う専門店や調理道具などの店が並ぶ京都錦市場商店街。
京都に帰ると立ち寄る所があります。
刃物店です。
およそ450年前に創業され刃物の他に古くから日本で愛用されている調理道具も置かれています。
30年以上のつきあいがあるという後藤さん。
まあどうぞ。
はいありがとうございます。
ああおろし金。
おろし金の目を立て直してもらうために持ってきました。
全然痛うないんですよ。
20年以上使っているものです。
修理をしながら長年使い続ける事を母から教わりました。
新しいものよりも…。
京都市北区。
この地域には古くから野菜を作る農家が多くあります。
野菜の無人販売も見られます。
後藤さんは京都に帰った時いつも野菜を送ってくれる農家によく立ち寄るそうです。
こんにちは。
また見事ですね。
もうだいぶ小さなってきました?いや。
まだまだ?あんま大きなってくると…。
種が増えてくる?それもあるしね皮も硬うなるんですけども…。
京野菜を作っている樋口昌孝さん。
この農家とは母の代からのつきあいです。
訪れた時この地域の名産鷹峯とうがらしなどの野菜が育っていました。
野菜の出来を見る事も後藤さんは楽しみにしています。
まあホンマに縁あって…。
そうですね。
おばあちゃんはそやなチョコチョコここまで…。
お母さんもチョコチョコ入ってはりましたからね。
山が大好きやったしね。
でもやっぱりなんやかんや言いながらね…人とのつきあいを大切にする事も母から学びました。
しかし長いつきあいとはいえ食材への妥協はありません。
先生はやっぱり…いえいえ怖いです。
怖くない怖くないよ。
いや〜いいですね。
でも日々の暮らしの中からお母様からいろんな事を学ばれた感じがすごく伝わってきましたけど。
そうですか。
お母様はどんな方でいらしたんですか?まあ体格も大きくておおらかでほとんど怒られた経験もないしっていう…。
え〜。
いや〜茶道の家元ですから格式とかですね風習ださまざま厳しい決まり事が日々あったんじゃないかと。
よくそれはね言われるんですけど全然そんな事ないですね。
自由でしたね。
じゃあああいう家元で生まれた「うちはちょっと違うな」という感じはあまりなかったですか?そうないですね。
ただ小学校低学年ぐらいの時にみんなのおうちで抹茶を飲む物ではない…というのを何か感じた覚えだけは…。
あれは普通に飲むもんだと思ってたんです。
お抹茶を?はい。
小学校の時から飲まれてました?それはねもう。
お好きだったですか?あの苦さは?好きも嫌いもなく皆さんがお水とかお茶を…普通のほうじ茶飲まれる感覚で…。
抹茶を飲んでたんですか?はい。
長年おつきあいがお母様の代からっていう事もありましたけどVTRにも古いおつきあいの方が出てらっしゃいましたけどいいですねああやって京都へ訪ねて行った時に再会する。
懐かしいですね。
おいしい物に会えるとうれしいしもちろん作ってらっしゃる方に会えるのもうれしいし。
やっぱり人って実際に会ってお話しとかないと何かだんだん薄れていくっていうとこないですか?それでお顔見てお話したいなと思って時間がある時は行きますけれども。
怖い怖い。
怖くない。
ねえ怖くないのに何で…。
でも作り手になるとやっぱり厳しい舌なんでしょうね。
きっとずっと変化をご存じだしだからきっと厳しく感じるんでしょうね。
「昔はもっとおいしかった」とか言われるのが一番嫌なのかも分かりません。
その土地土地の個性ある野菜なら野菜。
それは季節感も当然大事にしてるんでしょうしそれはそういう環境の中にいたというのが大きいでしょうね〜。
そうですね当時昔の京都ってみんなそうでしたから。
何か「中学校のお弁当みんな同じおかず」みたいな事言って笑ってましたもんね。
春はお豆の煮たのが入ってるし。
季節の物が入って…。
「みんなタケノコみんな同じ」みたいに笑った事ありましたもんね。
四季折々の…楽しむっていうかそういった事ですよね〜。
そうですよね食べ物に関しても四季に寄り添って大体年中行事が決まってます。
これを食べるというのは。
さてそんな後藤さんですが和食を通じてある新しい事にチャレンジしています。
温暖で自然豊かな静岡県。
お茶をはじめ海の幸山の幸が豊かな地域です。
ここ静岡で地域活性化の一環として「食の都づくり」が始まりました。
後藤さんも推進委員の一人として参加。
和食文化の活性化や継承に力を注いでいます。
私も…食材だけでなく作り方も大切だと感じている後藤さん。
だしの良さを多くの人に見直してもらいたいと考えています。
いろいろな種類の昆布を使い分量を調整するなど料理に合わせただしのとり方を研究。
何冊ものノートに書き留めています。
よくだしに使われる昆布とかつお節。
家庭で使う場合ちょっとしたコツがあると言います。
かつお節をこした後ペーパータオルに包んで更に絞りかつおの風味を加えます。
もう家庭はこれで…。
ごはん相手のお食事って事でしょ?この日次女のすみれさんが訪ねてきました。
後藤さんは今子供の食育を始めようとしています。
そこで2人のお子さんがいるすみれさんの意見を参考にしながら企画を考えています。
うるさくない程度に…今度は何といっても子供への食育っていう事がテーマだから私がまず教えたいのはやっぱり旬。
構想から3か月。
施設を借り実現する事になりました。
集まったのは後藤さんの知人の子供たち。
親が見守るなか…味覚や季節の食材を味わう大切さ作法などを知ってもらうのがテーマです。
だしの事をちゃんと伝えようと「うまみ」との関係について分かりやすく解説したプリントを用意しました。
そして何より体験してもらう事が大切だと考え5つの味をそろえました。
甘味は金平糖。
酸味は梅干し。
塩味は塩昆布。
苦味は子供たちでも抵抗なく味わえるようビターチョコレ−トを選びました。
そしてうまみは後藤さん自ら昆布とかつお節でとっただしです。
子供たちは興味津々です。
この次が梅干しなんだけど…。
無理無理無理。
無理な人はいいし食べられる人ちょっと…。
ちょっとかじってみて下さい。
水でお水で流そうか。
これが酸っぱい…お口の中がきれいになったら液体のおだしを日本の…飲んでいいの?うんいいの。
子供たちがふだんそのままで味わう事の少ないだし。
反応が気になります。
他にも家庭で毎日実践できる和食の作法を覚えてもらいます。
この日教えたのはごはんのよそいかた。
「よそう」という言葉は。
きれいによそうためにはしゃもじでお米を押し付けないようにフンワリと山高に盛りつけます。
最後によそったごはんと料理を味わいます。
旬のカジキ。
そしてお椀にはモミジをかたどったなまふを入れ見た目にも季節感を出しました。
参加した子供たちの感想は?
(取材者)今日和食食べたでしょ?うん。
そしてお母さんたちは今回の取り組みをどう感じたのでしょう?それはもうとても今まで思っても願わなかった事でしたので…あ〜何かねにぎやかにやってましたけども…。
子供たちに向けたチラシなんですね。
うまみの事を書かれてるんですけども後藤さんのアイデアなんですよねこれは。
はいそうです。
5つの味をまず教えたくて全部ルビふって。
ああそうですよね。
でも子供たち喜んでそれ見てくれてました。
同じような子供を抱えてる娘の方が分かると思ってイラストなんか私ではもう分かりませんから娘が作ってくれましたけれども。
でも改めてうまみっていうか5味を知る甘味や酸味や…。
大事なことですね。
初体験だったんでしょうね。
そうですね。
ホントに和食が衰退していく。
特にふだんの家庭から消えていくのが寂しくてちっちゃい人にまず最初に淡い繊細な料理の日本料理から食べてほしくて…。
繊細な味を覚えればきつい味のお料理を食べてものちのち日本料理のおいしさが分かると思うんですけれども…。
まず味の濃い料理を食べてしまうと繊細な味がこれ分からなくなってしまうんですね。
私たちが子供の時代とずいぶん違いますからね。
自然に和食っていう訳にはいかないかもしれないですね。
そう思って心配してたんですけどこの日取り合いになったのがお菜っ葉の煮びたしなんですよ。
油揚げとの。
お代わり出したら皆わ〜っと飛びついた。
だから日本人のDNAっておだしのおいしさってもう分かってるんだなとホントに手応えを感じてホントにうれしく思いました。
同席されていたお母さんたちもとても評判良かった感じですね。
そうですね喜んで下さってうれしかったですけれども。
私ちょっとねお母さん方がもっとふだんから…。
「分かってない」ってはっきりおっしゃってたじゃないですか。
お母さん世代がもう知らないというのが現状だと思います。
だから今我々がやっぱり小さい人に分かってもらうあれをしなきゃいけないかなと思って始めたんですけれども。
特にだしにこだわった。
だしだけ飲んでもらいましたね子供たちに。
はいはい。
それは理由はどういう…?「それが日本の生み出したうまみよ」っていうの分かってほしかった事が一つと日本料理は食材の味を頂く料理なんですよ。
そのもののね食材のうん。
ソースじゃなくて。
でおだしは黒子なんですよね。
縁の下の力持ち。
はいそうです。
ですからやっぱりそれを…。
一番大事なんですよ。
それがないと日本料理にならない訳ですよね。
他のものでは。
はあ〜。
食材の味を食べてこその日本料理なんです。
まあこのごろいろんな方法で花がつおもいろんな物入れて新鮮にパックで売ってますからそれとお昆布でホントにとってほしいんですけど…。
水につけておけばお昆布なんかうんとおいしくできますので段取りだけはちょっと必要なんですけどとる作業はホントにあっという間にできますから。
今日は2つの種類のおだしを持ってきてますのでぜひ。
え?スタジオにね。
ぜひ飲み比べてみて頂けますか?楽しみですね。
これがその用意して頂いただし。
2つありますね。
はい2種類持って参りました。
2種類。
こちらはかつおで…。
こちらがかつおね。
かつお…きれいな…。
あうまみが…。
おいしいな。
香りもかつおの香りと甘みもすごくあります。
自然のうまみですね〜。
おいしいですね。
これがあればホンノ少しの調味料ホントにちょっと足すだけで…。
なぜ家ではこうできないんだ?いやおいしい。
おいしいですよね。
じゃ今度こちらの方。
違うんですね?これは。
はい違うんです。
うん?さっきの方が甘いけども…。
さっぱりしてますよね?でもすごく。
昆布と何かですか?これは干しえびなんです。
干しえび?え〜。
あまり日本のおだしでは干しえびって聞かない。
やっぱり中国料理の方が一般的なんですけど日本も今の時期でしたら…。
おなすを炊いたりする時に非常によく合うんです。
後藤さんおすすめの干しえびと昆布を使っただしの取り方。
材料は干しえび20グラムと昆布10グラムです。
干しえびと昆布は分量の水に一晩置きます。
だしの出やすくなった干しえびと昆布を中火にかけます。
沸騰する直前に昆布を取り出して下さい。
干しえびはそのまま5分間煮ます。
アクはこまめに取り除いて下さい。
最後にこしたら出来上がりです。
いい匂いがしてます。
干しえびと昆布の風味が生きた秋なすの丸炊き。
だしで使った干しえびもおいしく頂けますよ。
おいしそうでしたね。
おいしそうですね。
何か香りが来そうでしたね。
おだしを飲んで頂くと皆さん「じゃあ今夜からするわ」っておっしゃって下さるんですけど。
取り除いた昆布はどうされてるんですか?私はねあれ落しぶたに使うんですよ。
は〜煮物の?はいおいしいですよ。
ぜいたくですね。
そのあと昆布も頂く?イワシなんかの上に乗せとくと昆布巻きの味にちゃんとなるの。
その時は一緒にお昆布も刻んで食べます。
ぜひ捨てないで。
だから主婦が発信できる文化ですから…。
何もすごい本を読んだり美術館行ったりするだけが文化ではなくてお台所から発信できる文化だと私は思ってますから。
それを伝えていくっていうのは大変ですねでもねこれから。
まあね地道にコツコツやるしかないかなと思ってるんですけども。
でも意外と若い方もカルチャーショックで改めて日本のお味に気がついたりとか…という事多いかもしれませんね。
今団塊の後藤さんが頑張っていらっしゃるんですけども同じ団塊の世代に向けて何かメッセージがありましたら…。
あの〜我々世代って…新しいものに何て言うんですか人間が使いこなされない。
人間が新しいものを使うんだっていう…。
だから古い生活の上に新しい物を入れていくっていう事ですかね。
それを我々が言っていかないと何でも簡単に楽な方へ行ってしまいますから。
振り回されがちな私は耳が痛いですけど…。
どうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。
今日は何のお茶でしょうか?はい今日のお茶は白鶏冠ですね。
白鶏冠?はい中国福建省の武夷山に…。
岩茶なんですけども…。
茶葉がにわとりのとさかに似ているそういうところから名前が来たんではないかと言われてます。
へえ〜ホント何かね。
ちょっと面白い葉っぱですよね。
じゃ頂きましょう。
さあどうぞ。
武夷山という所はあれですか?風吹さんいらっしゃった事がある?はい。
2度ほど行きましたけどとても景色が豊かな所で。
岩山のホントの隙間をぬって茶葉がなってたりするんですよね。
ホントにミネラルを吸ってできてるっていう。
あ〜そうですかじゃあミネラルを味わってみましょう。
ちょっと優しい色ですね。
何ともいえぬ軽い上品な味ですね。
長続きするお味ですよね。
癖が無いですよね。
さて続いては視聴者の皆さんからお寄せ頂いたお便りを紹介する…今日は島根県津和野町にお住いの松村建夫さん64歳の方から頂きました。
「私はふるさとの街並みを中心に絵を描いて楽しんでいます。
津和野は『山陰の小京都』とも呼ばれ美しい景色を残したいと思ったのがきっかけです。
作品は色鉛筆やクレヨンなどを使って描いています。
かつて母が営んでいた履物屋をギャラリーにして作品を展示しています」。
ずいぶんしゃれたギャラリーですね。
いいギャラリーですね。
「素人が描いた絵なので鑑賞してもらうのは緊張しますがたまに褒められそれが励みになっています。
これからも古き良きふるさとの風景を伝えていきたいと思っています」。
何か線がいいですよね。
色彩の感じがとってもいいですね。
クレヨンとペンの跡が残っているのが味になってすごくいいですね。
ふるさとの風景もだんだんいろいろ変わるでしょうけど。
残して頂きたいですよね〜。
いいものですから。
この「私の団塊スタイル」のコーナーでは皆さんからお便りと写真を募集しています。
輝いて仕事をしているとことかですとかあるいは趣味に打ち込んでいるとかぜひそういう姿をお寄せ頂きたいと思います。
皆様からのご投稿をお待ちしています。
さて風吹さん今日は後藤加寿子さんの「D’Sスタイル」。
後藤加寿子さんメチャメチャ関西弁でメチャメチャ引っ張られそうでした。
でもおいしいですねおだしって改めて。
後藤さんの考え方の中に物を大事にするとかですねもったいなさとか無駄にしないとかさまざまな生活の規律みたいなものが食の中にちゃんとあるっていうんですかね。
でありながら新しいものもちゃんと取り入れていく…。
楽しんでね。
「楽しんで」です。
その辺が大事ですね。
うん。
2014/10/24(金) 20:00〜20:45
NHKEテレ1大阪
団塊スタイル「食で伝える“和”の魅力〜料理研究家 後藤加寿子〜」[解][字]

輝いて生きる人の魅力を伝えるD’sスタイル。今回は、和食に造詣が深い、料理研究家の後藤加寿子さん。子どもの食育や四季のある暮らしへのこだわりの生き方を伝える。

詳細情報
番組内容
輝いて生きる人の魅力を伝えるD’sスタイル。今回は、料理研究家の後藤加寿子さん。茶道の家元に生まれ、茶懐石料理研究家の母の影響から、30年ほど前から和食を教えている。世界的に和食が注目される中、後藤さんは、若い人たちにも和食のよさを知ってもらいたいと、子どもに食育の教室を開き、繊細な“だし”の味覚体験などを行っている。ほかにも、日本人らしい四季のある暮らしを大切にし、実践している生活などを伝える。
出演者
【ゲスト】料理研究家…後藤加寿子,【司会】風吹ジュン,国井雅比古,【語り】秀島史香

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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