ひるブラ「合掌造りは知恵がいっぱい!〜富山・南砺市(なんとし)〜」 2014.11.19

生字幕放送でお伝えします
私が、今どこにいるかというとこのかやぶき屋根の合掌造りの2階にいます。
昔話の世界にいるみたいじゃないですか。
大島さん本当に何か絵の中に大島さん入っちゃったみたい!
タイムスリップしました。
この建物ですが建てられたのは明治元年。
およそ150年前の建物なんです。
スタジオの綾部さん!この昔ながらの家なんですがこの建物、展示されているわけじゃないんですよ。
実は今も人が暮らしているんです。
150年前って言ってたじゃん。
今も暮らしていらっしゃる方にきょうはいろんな昔ながらの暮らしを聞いて、この昔ながらの暮らしをたくさん味わい尽くしたいと思います。
ここは本当に今も人が暮らしている南砺市五箇山の相倉集落なんです。
昔話のような美しい世界なんですが今23棟の合掌造りが建ち並び60人ほどが暮らしているんです。
美しい景観だけじゃなくて独特の文化を守っていることで1995年に世界遺産に登録されました。
合掌造りはこのように両手を合わせて神仏に祈る姿に似てることから名付けられたんですよ。
この合掌造りには昔の人たちのさまざまな知恵がたくさん詰まってるんです。
まず一つが、こちらの屋根ご覧ください。
ちょっと角度が急じゃないですか。
ほぼ正三角形の形になってるんですがこの形には深い理由があるんです。
豪雪地帯をご覧ください。
真冬の時期には人の背丈をはるかに超える雪が降り積もるんですよ。
多いときには5m近くも降り積もって合掌造りの1階部分がほとんど雪に埋もれてしまうんです。
そんな豪雪地帯だからこそこの雪が滑り落ちやすくてなおかつ雪の重さに耐えられるこの屋根がこの形が正三角形だからこそ耐えられるということなんですね。
昔に考えてるからすごいですよね。
その屋根なんですけど屋根に1m積もると重さ何十トンにもなるんですよ。
それを綾部さん耐えちゃうんですねこの合掌造りの建物は。
だって、もちろんコンクリートとか入ってないわけですよね。
かやの屋根なんですね。
このかやも、今でも近くの山でこの地域に住む人たちは育てているんですね、かやを。
そして、そのかやがこれなんです。
この、かやの8000束分もの、かやが屋根に使われているんです。
これをここで暮らす人たちが管理して、屋根に使っているんですね。
幅は20m。
光も当たっていい色合いでしょ。
セメントとかくぎとか、そういうの使わずに編み込んでいってるというか重ねていっているわけなんですね。
そして綾部さんこの中も人々の暮らしがそのまま残ってるんです。
いらっしゃいませー。
もっと中にどんどん行ってみるとすばらしい景色が待っていますので。
見てくださいこちら。
いろりですよ。
すてきですよね。
ここでは、まきを使っているんですよ。
昔のままの暮らしを味わってほしいと民宿を営んでいるんですよ。
民宿をしている池端夫次子さんです。
よろしくお願いします。
ここでは生活が実際に行われているので、いろりを冬場一番、朝早くすることがいろりに火をつけることなんです。
寄りたくなっちゃうんです。
手が冷たいから、今。
みんなでどんどん密着したくなりますよね。
綾部さんも見つけてましたこちらは…。
イワナの塩焼きです。
皆さん食べれないですからスタジオの綾部さんも食べれないですから、代わりに私がいただきますね。
いただきます。
おいしい!ほくほくですよ!やっぱ、いろりがあるといいですね。
こうやってみんなで向かい合うから自然と会話も進みますよね。
臭みのないし塩っ気もちょうどいいですよ。
お部屋の中も全体的に暖かいんですか。
外と比べ物にならないぐらいあったかいですよ。
いろりが消えちゃうと違いますよね、全然ね。
綾部さん、この辺り寒いときは氷点下10度にもなるんですよ。
マイナス10?
だから、いろりは暖をとったりね会話をしたりするこの生活の中心なんですね。
さて、綾部さんいろりの役割なんですけどこれだけじゃないんです。
いろりから立ち上る煙がねもくもくと意味がありまして。
煙は天井にいきますよね。
御利益があるんですよね。
よく神社で…。
違いますよ。
御利益もありますでしょうけどもこれ、天井を見て気付きました?
だいぶ黒くなってるよね。
これ、はりが真っ黒になっていてこれ、黒く塗ったわけじゃないんですよ。
煙でいぶされて長い年月をかけて徐々に徐々に黒くなっていったんです。
この、はりなんですけどもケヤキを使ってたんですが新品のものが、これなんです。
つまり、もともとこの色だったのが黒くなっていくんですよ。
煙でいぶされて。
なぜかというと煙でいぶすことではりが腐らなくなったりまた、虫に食われないようになるんですね。
もう150年の暮らしが続く合掌造りだからこそですよね。
さらに、この上の部分に先人たちの知恵がたくさん詰まったところがありますので早速、行ってみたいと思います。
いってらっしゃいませ。
大切な場所に今から潜入していきますから。
もっと夫次子さんのお話も聞きたかったんですがね。
おきれいな方で。
1階部分が生活の場で2階はかつて仕事場だったんですよ。
ある仕事をするために広いスペースが必要だったんですね。
1階より上は屋根裏になっています。
こちら、ここにいるのは相倉の大切な仕事場ということで蚕なんですね。
蚕を育てる仕事をしていまして養蚕です。
合掌造りの2階では蚕を育てて、生糸を作っていたんです。
相倉は土地が狭かったんでお米は、あまり厳しくてほとんど、取れなかったんです。
そこで収入を得る手段として養蚕が発達したんです。
そういったことを知ってもらおうとこのように、これは本物の蚕じゃないですけど模型を…。
この蚕をたくさん飼えるように昔の人がこれだけの広いスペースを作ったのがこの合掌造りなんです。
どんだけ広いか…。
こっちのほう見てください。
そして、さらに…。
3階建てなんですよ。
まだまだ上があります。
屋根裏!
ここでも蚕を飼っていたんです。
天井もまず奥行きもすごいでしょう。
そして、天井も高いんですよ。
大事な蚕をできるだけたくさん飼うためにスペースを広くとったんですよね。
その大きさ改めて外から見てみましょう。
障子の開いている真ん中のあたりが先ほど、大島さんがいた2階部分。
その上が今見ていただいた3階の部分なんです。
綾部さん大きな正三角形になってるでしょう。
雪の重みにも強くてかつ仕事の上でも広いスペースをとれるというのがこの正三角形の形だったんです。
この建物は厳しい条件のもとで生き抜く昔の人の知恵だったんですね。
厳しい土地を生き抜く先人の知恵それは、なんと食事にもあったんです。
冬にはこの辺り雪が山にかかってるんですけど雪に覆われちゃうんですよ。
さっき見てもらったように。
なので食料を確保するのが難しかったんですよ。
そこで、秋のうちに食料を確保して保存することで厳しい冬を乗り切ったんです。
そして、この冬の名物というのがこちら、赤カブなんです。
もう、赤カブきれいじゃないですか。
どうですか?色合い。
今一生懸命洗ってくださっていますね。
民宿を営んでいる池端滋さんです。
きれいないろですね、本当に。
しかも、見て!大きさ、すごい大きくないですか。
でっかいですよ。
大島さんの顔と変わらないよ、ほとんど。
私の顔ぐらいですね、ほぼ。
こんな大きい赤カブもあるんですね。
香りだけでもおいしいです。
この赤カブを使ってどう冬を乗り切っていたかというのがそれが、こちらにあるんですよ。
相倉の人ならではの保存食ですよね。
こんな感じで今、漬物をしています。
漬物だるに漬物が赤カブを漬けてるんですよね。
秋のうちに漬けて冬を乗り切ろうとした。
そして、まだ知恵があるんです。
それが、こっちなんですけど。
越冬用の野菜です。
生の野菜。
かやの上に野菜が載ってるんですが。
これで冬を越すためには…。
これで、囲って雪が詰まって自然に保存するわけです。
天然冷凍庫になるんです。
かや、かぶせてシートかぶせてそして雪が積もって冷蔵庫になるんですよ。
そうすると、いつでも食べられるということでこうやって保存食を作ることで厳しい冬を乗り切っていました。
その料理どんなものかと言いますと…。
おいしそう!これは、赤カブを炒めたもの。
こちらは酢漬けです。
塩漬けと酢の物ですね。
素材のうまみということで漬物をいただきたいと思います。
おいしいですね。
緩い感じに漬かっていますよ。
赤カブが甘みがあってみずみずしいんですよ。
それのよさが、すべて出てます。
あったかいおみそ汁とあったかいごはんとあったらパクパク食べちゃいますよ。
このようにいろんな調理法をして味を変えることで長い冬を乗り越えていたんですね。
滋さん、いろんな工夫あったんですね。
昔の人は工夫しながらここで豪雪から家を守りながら先ほどのお茶を飲みながらたくあんを食べながらまたみんなで集まってお話をしたり。
いろりに集まってコミュニケーションをとりながら厳しい冬を乗り越えたということなんですね。
この冬が厳しい集落なんですが昔から変わらない美しい風景を皆さんが守ろうと未来にもつなげていこうということでたくさんの工夫がされてるんですよね。
食べ物にも知恵がありましたけど景観を守るためにも知恵を使って、この地で暮らしているんですよね。
まず、このかやぶきの屋根なんですけどこれ、実は15年に一度ふき替えるんですね。
その様子というのがこちらなんです。
地元の森林組合の人がこのようにして、かやを替えてこの景観を守ろうとしているんですね。
ここに暮らす人たちで守っているわけです。
伝統でこういうふうに受け継がれてるんですかね。
なおかつ替えていかないとここで生活を続けていけないというわけなんですね。
15人がかりで一か月かかりますからね。
この景観を守る取り組みまだまだ、あります。
綾部さん、この周辺をばーっと見てみて何か気付きませんか?東京にはあったりするけどここにはないなっていうものがあるんですよね。
街灯とかそういうのないですよね。
街灯とかもないんですがこちらの集落には電柱がないんです。
景観を守るために地面に埋めているんです。
さらに景観を守るために重要なのがこちら放水銃と書かれています。
これが、放水銃なんです。
毎分500リットルの水を15m先まで飛ばすことができます。
火がつくと合掌造り燃えやすいんですね。
そこでホースに比べて固定しやすく住民でも扱いやすい放水銃が集落に35基設置されました。
14年前から年に一度地元の住民の人が消防団の人と一緒に消火の訓練を行っているんです。
このほかにも地元の皆さんが今でも消防と組んで夜回りをするなどしてこの景観を守っているんですね。
綾部さん、この相倉集落ではその景観を守りながら伝統の仕事も守っているんですよ。
それは…。
これ、かわいくないですか。
この傘!いいでしょう。
これは実は五箇山和紙という和紙でできた傘なんです。
この地域では雪が降り積もる冬の時期家の中で仕事ができないかなと考えたところ和紙作りを行っていたんです。
この和紙なんですけども原料がいいから丈夫なんですね。
そして、この優しい風合いとても、大島さん似合っていますね。
なじんできた感じがします。
タイムスリップしてます私。
本当に昔話の世界を歩いているような雰囲気になってきましたね。
品がありますよ大島さん。
和紙のおかげで品が出てきました。
ふだんがないというわけじゃないんですけど。
ばらさないでください。
そして、和紙、丈夫なのでこうしたところで障子にも使われているんですね。
これも、和紙が丈夫だから雨とか雪が降っても大丈夫で2年から3年に一回ふき替えればいいそうなんですね。
湿気とかで破れたりしないんですか。
太陽が当たると乾いちゃうんですって。
さらに私、傘使ってますけどこちらにいろんな種類のきれいな傘、たくさんあるんです。
外国人の方とかたまらないんじゃないの?
実際、外国人の観光客多いんです、この辺り。
結構、ここに立ち寄る人もいるんですね。
この工房では、さらにこの和紙を作る体験もできるんですよ。
大島さん早速なんですが和紙作り体験してみましょうか。
ちょっと初めての和紙作りですから気合いが入りますよ。
両サイド握って。
まず化粧水からいきます。
浅く、くんで、さっと。
これ2回繰り返しますね。
これを、こぼさないように水平にして。
結構、難しいですね。
中で繊維を絡ませていきます。
教えてくださっているのは伝統工芸士の前崎真也さんです。
自分でやってみて。
これ、私こぼれます。
難しいですか?
結構、難しいです。
先生がいないと、だいぶ、難しい。
水とかって冷たくないのかな。
お水は結構、冷たいです。
水は冷たいほうがいいんです。
ふたを開けるとちょっと白くなっているのが分かりますかね。
これ、2〜3回やっただけなのに。
これを伏せていきます。
これをこちらの布のほうにのせていくんですよ。
そうすると…。
もう、できてるんです。
ここに、こういった紅葉などの葉っぱを置いていくんですね。
自分で。
そうすると、あとは自由にいろんな桜のもありますから。
好きなデザインが自分で作れるんですよ。
一般の方も…。
命名紙なんかに使うんですよ。
命名紙ってお子さんの名前を若いカップルが命名紙に使ったりとか。
赤ちゃんの名前を書いてくださいと。
そして、これを5分間ほど乾燥させるとこのようになるんですよ。
すごいきれい!
きれいですよね。
とっても優しい色合いがいいです。
さらに、この和紙以外にも大島さん。
こちら今も、皆さん一つは持ち歩いているタンブラーなんですがタンブラーのケースに入れたりだとかするんですね。
箱になったりとか千代紙なんかもありますからね。
この和紙作りなんですけど相倉では昭和40年ごろに一度、途絶えてしまったんですよ。
この前崎さんはこの地で和紙を作っていたことを多くの人に伝えたいと去年から、こちらの体験工房を作ったんですよね。
体験工房を作った理由っていうのはどんなところにあるんですか?
やっぱり滞在型体験型ということで秋を利用してやっています。
本当に楽しいですからね。
体験すると、より和紙のすごさというのが分かってきますもんね。
また色合いが若い人たちにも人気ということなんですね。
また再注目されてますよね。
来年のえとなんかも和紙で作って。
来年の、えとも和紙でできているんですよ。
とても軽いですし丈夫です。
すごいですよね。
綾部さんこの合掌の里なんですがご覧になって昔の風景いろいろ残っていますがいかがですか。
とにかく、昔の方の知恵のすごさに本当、脱帽です。
すごいなと思いました。
また受け継がれて残ってるのがすごくすてきだなと思いました。
(俊夫)ああ…この米はええ!2014/11/19(水) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「合掌造りは知恵がいっぱい!〜富山・南砺市(なんとし)〜」[字]

合掌造りのカヤぶき屋根が建ち並ぶ富山県五箇山。豪雪地帯のこの地域には厳冬を乗り切るための暮らしの知恵がいっぱい!世界遺産の合掌造りで一足早い冬暮らしを拝見する。

詳細情報
番組内容
【ゲスト】大島麻衣,【コメンテーター】綾部祐二,【司会】三平泰丈 〜富山・南砺市(なんとし)から中継〜
出演者
【ゲスト】大島麻衣,【コメンテーター】綾部祐二,【司会】三平泰丈

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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