カンブリア宮殿【教育で世界を変える!〜ゼロから学校を立ち上げた超異色39歳〜】 2014.10.23

日本有数の避暑地軽井沢がこの夏大きな興奮に包まれた
舞台は大勢の人たちがぞろぞろと入っていったこの建物だ
メディアも多数駆けつけカメラの列ができた
現れたのはいろんな国の子供たち。
実はこの日注目の高校が産声を上げた
出来たばかりの学校で学ぶためにみんなはるばるやってきた
いったいどんな子供たちなのか紹介しよう
アフリカ大陸から1万キロ離れた日本へ
ソマリアは30年にわたる内戦と干ばつで100万人が難民に。
深刻な飢餓と混乱が続く
ジムカールはそうした状況をなんとかしたいと思いこの学校にやってきた
彼女はもっとも低い階層でさまざまな差別を受けるアウトカーストの出身。
これまでは貧しい子供たちに高度な教育を行う現地の学校で学び今回奨学金を受けてISAKにやってきた
更にこんな子も
インターネットのテレビ電話でふるさとのお母さんと話すのに夢中なのは…
彼女の祖国タジキスタンは政情不安が続き中央アジア最貧国のひとつとなっている
貧困や差別など祖国の問題に取り組みたいという子供たちが世界中から集まっている。
そうこの学校の最大の特徴は世の中を変えていけるリーダーの育成を目標に掲げた点にあるのだ。
そのための受け入れ態勢も整えた
また貧しい子供たちも格差を超えて学べるように
そんなISAKには日本人の生徒もいる
キミはなぜわざわざこの学校に?
大阪から息子を送ってきた父親によると…
それぞれが夢と期待を膨らませるこの学校をつくったのはなんとこちらの小柄な女性
小林自身もかなり異色
彼女をよく知る人いわく…
人呼んで
それにしても
その経歴は華々しい
外資系の大手証券会社などに勤務
赴任した先が…
東南アジアの島国そしてここでの体験が彼女の大きな転機となる
急速な経済発展を遂げるフィリピンだが一方で深刻な問題となっているのが格差
この17歳の少女は産んだばかりの子供とともに路上で暮らしている
はだしの少年たちは物乞いで生きている
こんな子供たちの教育支援を小林はユニセフで行っていた
その1つがこれ
地元のNPOと開く路上で暮らす子供たちのための青空教室
こうして身を守るための知識や最低限の読み書きを教える
しかしほとんどの子供たちは最後に配られるお弁当目当て
なかにはこんな子も
本当は全部食べたいのに…。
激しい格差社会。
そして小林がいちばんの問題と感じたのは社会を動かしている富裕層の多くがこの格差に無関心なことだった
このままではこの格差社会は変わらない。
小林は心を決める
しかし動きだした小林の前にとんでもない出来事が
笑い事じゃない
軽井沢駅から車で20分の別荘地7,500坪に体育館校舎そして3棟の寮を建てこの夏スタートしたISAK
今からさかのぼること6年前。
小林はユニセフを辞め学校づくりに動きだした
実は当初はスポンサーもついていて
しかし大どんでん返しが
あのリーマンショックが起き日本経済は大打撃を受けた。
小林が当てにしていたスポンサーは降り…
誰もが学校なんてもう無理と思った。
1人小林を除いては。
彼女だけは諦めず資金集めに動きだす
わずかな人脈を頼りに経営者に手紙を書いては寄付をお願いしに会いに出かける日々
すると…
来る日も来る日も寄付金集め。
頭を下げた相手は2,500人を数えたが結果は出ない
その苦労を間近で見ていた人がいる
今でこそ幸せそうな家族
しかし小林が寄付金集めに走り回っていたのは長男が生まれて間もない頃。
乳飲み子を抱えながらギリギリの状態で仕事をしていたのだ
覚えてる?ううん。
後押ししてくれる家族に申し訳ないと思いつつも彼女の決意は変わらない。
なんとしても学校をつくる
成果が上がらないまま2年。
ここで彼女が打った手が…
34人が参加。
期間は2週間だけだったが初めてISAKの目指す教育を見えるかたちで示し生徒にも招いた教師にも感動を残した。
そんな試みをメディアも報道。
これを機にISAKを取り巻く環境は大きく動き出す。
寄付金が集まりだしたのだ
ありがとうございます。
ありがとうございます。
今スタッフ参りますので。
この会社もその一つ
何の実績もないISAKに億単位で支援してくれた
サマースクールを毎年行うたびに支援者は増え結局小林は4年で14億円という資金を集めた。
実は軽井沢の7,500坪という広大な土地も小林の理念に賛同した企業が格安で貸してくれたものだ
すべて寄付金で建てた建物には慎ましやかな工夫も施されている
屋根の上の太陽光パネルも寄付
寄付してくれた人の名前は感謝の気持を込めて校内に掲げている
見返りなしこの学校の価値を認め純粋に応援するだけの寄付だ。
更にこんな協力者も。
小林の理念に賛同した経済界の人々が無償で学校運営のアドバイスをしてくれているのだ
こちらは投資家の
実はアジアを中心とした子供たちがともに学ぶインターナショナルスクールを構想し彼女に持ちかけたのはこの人だ
果てしなく遠い夢に向かって走り続けた6年。
小林はついに開校にたどり着いた
代表理事の小林りんよりご挨拶申し上げます。
最後に…最後に…。
たくさんの数え切れないほど苦難困難を一緒に乗り越えてくれて強烈な突破力をもって私とともにこの学校を開校に導いてくれた理事の皆さんそしてスタッフのみんなに心からの感謝の念を表して私のご挨拶と代えさせていただきます。
本当に本日はありがとうございました。
(拍手)
今夜は資金も後ろ盾もなし。
信じられない突破力で新しい学校をつくった信念の女性が登場だ
まあ…学校つくるとかいうのはできちゃうとね。
はい。
なんとなくつくられたんだなと思うんですけど最初の発端というか第一歩から考えるとなんかすごい無謀なことですもんね考えてみると。
そうですね。
こんなに大変だと知っていたらやったかなと…。
振り返ると思うくらいですけど。
まあその長い道のりを経てやっと開校したわけですからさすがの小林さんも思わず涙だったんですね。
なるほど。
学校って僕もなんか想像つかないんですけどそういった大変ななかで資金集めを中心にしていちばん支えになったのは何だとお考えですか?生徒さんはどうやって選ばれるんですか?もちろん英語しゃべれないとダメなんですよね?高校にした理由であったり意味というのはどういったとこだったんですか?そういう現実社会にできるだけ近い多様性を実現するコミュニティー…でも大学に入る前のすごく大事な時期が高校だなというふうに思ってやってます。
フィリピンでの体験がもとになって学校づくりというものを考えられて動いていかれたということなんですけど具体的にどういった思いをフィリピンでされたんですか?小林さんって結局そういった一種の格差とかアンフェアな感じとかいうのに対して敏感なんですかね?高校時代にカナダの高校に行かれてメキシコに行ってなんかいろんなことを感じられたっていう…。
はい。
実は小林は日本の
これはメキシコ出身のクラスメートに夏休みに招かれ訪ねたときの写真。
泊めてもらった家のありさまに小林は衝撃を受けた
メキシコどこだったんですか?でほんとにびっくりして…。
家があって当たり前だと思っていて両親がいて当たり前だと思っていたことが
社会を変える人材を育てたい。
でもいったいどうやって?カギを握る授業をのぞいてみると普通とは明らかに違っていた
最初は常に生徒への問いかけ
教え込むのではなく考えさせる授業だ
難民問題をみんなで調べたうえでどうすれば解決できるのか意見をぶつけ合う
世界中から来ている子供たち
なかには難民が身近にいた子も…
育ってきた環境も文化も違う仲間との話し合いはお互いの多様性を認め合うトレーニングの場。
こんな時間を重ねれば子供たちは確かに変わっていくはず
村上龍がISAKで注目したのはずばり奨学金
これはホームページの
ここでISAKは…
とはっきり宣言している
小林の学校づくりの原点となったフィリピンから来た生徒もいる…
彼女も奨学金を受けているひとりだ
教師陣も小林の理念に賛同して集まった。
海外の名門インターナショナルスクールで活躍していた精鋭揃い。
待遇のよかった職を捨て家族とともに軽井沢の寮で暮らしながら教鞭を執っている
こちらにISAKの…学ぶにはもちろんお金がかかるんですけれどもここに費用を表してみました。
そしてここで大事なのが奨学金の制度なんですね。
これは貸し付けではなく給付型ということで今最近問題になっているなかなか返還できないっていうのはあれはいわゆる奨学金とはいうものの教育ローンなんですよね。
いわゆる銀行ローンの申し込みと同じなんですよね。
この年率でお返ししますっていうのをサインするだけなんですけどISAKのはすごいんですよ。
要するに給付型だから基本的に返さなくてもいいんですけどその場合…細かいことでわかりやすくおもしろい例で言うと奨学金をもらった人が例えばファーストクラスで旅行をしてると。
そういう場合には認めません。
ファーストクラスで旅行したりする人にはあげませんと。
成績が落ちたりするとダメなんですよね?勉強しなくなっちゃったりするともうやめますよと。
よくISAKの…言われるのがいわゆる…なんていうのかな正解を教えるのではなくて考えるための方法を教えるんだと。
それがやっぱり基本っていうかそこからスタートされてるんですかね?そのときにただ賛否を問うわけではなくて例えばそれって…僕が作家だから言うのかもしれませんけど一種の倫理の授業でもありかつある科学的な事象に物語性をつけることなんですよね。
そうすると子供は…子供じゃないか高校生だから。
すごく興味がわくんですよ。
そうですね。
授業内容を作るの大変そうですね。
いやだから先生たちがすごい勉強してるんだよ。
先生たち勉強してますよね。
すごいしてますよね。
すごいですよね。
ほんとに。
あんだけ優秀な人どうやって集めてきたんですか?たぶん教育者ってやっぱり自分が生徒とかかわっていくこと
さてどうなった?
そこ!?
ISAK開校から1か月。
再び訪ねてみると…
生徒たちはすっかり慣れた様子
異なる国から来た者同士の共同生活には意外な発見も多いという
驚いたのがまったく関係ない…。
いいですか?きのう日本人でダダダってやって
生活のシーンのすべてが考える場に。
食事もその1つ
いい経験してるね
こちらではベトナムとタイから来た生徒が勉強中
ちなみにあしたは日本語の試験
日本語を学ぶだけではない。
ISAKは地域との交流にも積極的。
子供たちに日本のよさを肌で感じてもらうためだ。
世界と日本をつなぐ前向きなネットワークがここから生まれる
ほんといろんな国の子たちが集まっているわけですけどもこういったさまざまな国の価値観違う子たちが集まるっていうのはやはり大きな意味を成してるんですか?そうですね。
寮生活を通じて同じ釜の飯を食うじゃないですけど…。
ご飯食べるって大事ですもんね。
そうですねほんとに例えば日々の中でお子さんが生まれてほんと大変なときにご主人の協力もありながらですけども。
そうですねほんとにちょっとテレビっぽいんですけどえ!?お願いします。
ISAKが育てたい人材。
選択肢はジョブズゲバラガンジー
俗っぽい質問ではありますが…。
ISAKが育てたいリーダー像っていうのがですねこっから選ぶとするとどういう感じになりますかね?
それはイノベーションの象徴のような実業家スティーブ・ジョブズか?まさに変革を求め続けた革命家のチェ・ゲバラか?それとも異教徒の融和に尽力したインドの宗教家ガンジーか?
答えになってないかもしれないんですけど…。
その結果1にも2にも3にもなるかもしれない。
そういうタイプではなく結局なんていうのかな。
問題解決ではなくて問題設定ができる人で…。
そのとおりですね。
そのあとにこの3人のどっちかになればいいっていうことですもんね。
そうですね。
収録を終えて村上龍はこんなことを考えた
2014/10/23(木) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【教育で世界を変える!〜ゼロから学校を立ち上げた超異色39歳〜】[字]

長野県・軽井沢に開校した超ユニークな高校には、世界各国から優秀な学生が集まっている。設立したのは二児の母親でもある女性。彼女は夢をいかに実現させたのか?

詳細情報
番組内容
今年8月、長野県・軽井沢に超ユニークな高等学校が開校した。「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢」、通称ISAK(アイザック)だ。同校は文部科学省認可の高校で、全寮制で授業は全て英語で行われる。1学年49人のうち日本人はわずか3割で、残りは世界各国から集まった優秀な留学生たちだ。ISAKの目的は、社会をより良くしていくためのチェンジメーカーを育成することだという。
番組内容つづき
グローバルに活躍するリーダーたちを日本で育てようという取り組みで、各界から期待と注目が寄せられている。同校の設立者は、二児の母親でもある小林りんだ。小林は6年前、学校運営経験なし・資金なし、というゼロの状態から学校開設をスタートさせた。「新しい学校をつくる」という大きな夢の事業は、どのようにして実現できたのか?
出演者
【ゲスト】インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢代表理事 小林りん
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
関連情報
【ホームページ】

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