シリーズ世界遺産100「キュー王立植物園〜イギリス〜」 2014.11.18

(テーマ音楽)
(江守徹)イギリスのロンドン郊外にあるキュー植物園。
120haもの広い敷地に大きな温室が6つあり植物の多様さは世界最大規模を誇っています。
キュー植物園は1759年英国王室の庭園として誕生。
それ以来世界中から植物を集め育ててきました。
温室の中には貴重な植物も数多くあります。
ソテツの一種エンセファラルトス。
南アフリカから持ち込まれて以来220年以上生き続けている世界一古い鉢植えの植物です。
これはチューリップの原種。
中東の原産です。
北極圏から南アフリカまで地球規模でキュー植物園が集めた植物は4万種以上に上ります。
18〜19世紀ヨーロッパの各国は競い合うように植物園や温室を造りました。
ベルギー王室のラーケン温室です。
各国は国の威信をかけて植物を収集し温室を造る技術を誇りました。
パリ植物園の温室です。
鉄とガラスを駆使した建築技術はやがて駅の構造など近代的な町づくりに利用されていきました。
18世紀後半世界を支配したイギリスは王室の庭を飾るため植物収集の専門家プラントハンターをさまざまな土地に送り出します。
その第1号がフランシス・マッソンです。
マッソンはアフリカを探検しイギリスにない多くの植物を発見しました。
マッソンが持ち帰った植物の一つゼラニウム。
この可憐な花はたちまち園芸ブームを巻き起こし今もヨーロッパ中の窓辺を美しく飾っています。
今では世界各国で栽培されているゴクラクチョウカも本はマッソンが持ち帰ったものです。
19世紀半ばになると植物収集は国益をかけた事業になっていきます。
南米アンデス原産のキナノキ。
この木の発見でイギリスはマラリアの特効薬キニーネを作りインドの植民地経営に利用しました。
ゴムの原料となるパラゴムノキです。
当時ゴムはアマゾン流域でわずかに生産されていましたがイギリスはキュー植物園で独自に苗木を育て植民地に広大なゴム園を造りばく大な富を得たのです。
キュー植物園。
現在では温室を厳密に管理して原産地と同じような生育環境を再現し希少な植物を増やす試みをしています。
地球上の植物の種が急速に失われている今キュー植物園は緑の惑星を保存するという新しい扉を開こうとしているのです。
2014/11/18(火) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「キュー王立植物園〜イギリス〜」[字]

緑の宮殿 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
緑の宮殿 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:8433(0x20F1)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: