(テーマ音楽)大きな窯の中で羊毛が染まっていく。
色鮮やかな毛糸となりこれを織って絨毯が出来るのだ。
私の名はモオメニー。
子どもの時から絨毯を織ってきてもう50年になる。
どうだい慣れた手つきだろ?私が住むカーシャーンは古くから絨毯作りが盛んでおよそ400年の伝統がある。
町には絨毯の専門店が並んでいる。
イランでペルシャ絨毯の産地は数あるがカーシャーンの絨毯は特別だ。
昔ながらの柄や色をかたくなに守っている正統派なんだ。
中央にメダリオンと呼ばれる大きな柄を置き四方に草花の紋様をちりばめる。
これがペルシャ絨毯の王道だ。
以前はカーシャーンのどの家でも絨毯を織っていた。
最近は織る人がめっきり減ってしまった。
しかし我が家は違う。
絨毯織りは主に女性の仕事。
私の娘が10歳の孫に教えているところだ。
さてその織り方も伝統的な手法だ。
とても速いのでスローモーションで見てもらおう。
まず縦糸を2本持ち上げてその間に毛糸を1本通す。
その毛糸を指で縦糸に絡ませて結び目を作るのだ。
この技術は母から娘へそのまた娘へと代々伝えられてきたものだ。
孫は5歳の時から習っているがまだまだおぼつかない手つきだね。
一人前になるにはもう少しかかるかな?何よりも伝統技術を絶やさない事。
これが大切だ。
今私はある工場を任されている。
イランでは現場の管理などは伝統的に男性の仕事とされてきた。
絨毯を織れる男性として私に声がかかったのだ。
工場では72枚の絨毯を織ってイスラム教指導者の霊びょうの床を飾るというプロジェクトが進んでいる。
ここで働くのは400人。
全員が女性だ。
1枚の絨毯に3人から4人が取りかかって作業を進めていく。
ペルシャ絨毯には設計図があるのをご存じかな?設計図に従って指定された色の毛糸を織っていく。
だから同時に作業できる訳だ。
1枚完成したぞ。
この1枚織るのに10か月かかったんだ。
時間をかけた手織りの絨毯は何しろ重い。
なかなかよい出来栄えじゃないか。
神聖な霊びょうの床を飾るのにふさわしい立派なペルシャ絨毯だ。
縦9m横4m。
この中に我々が受け継いできた技術が織り込まれている。
2014/10/22(水) 22:45〜22:50
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100▽カーシャーンの絨毯(じゅうたん)織り伝統技術〜イラン〜[字]
「ペルシャを織る」▽無形文化遺産▽400年の伝統を誇るじゅうたん織り技術。じゅうたん織りは主に女性の仕事で、かつてはどの家でも行われていたという。
詳細情報
番組内容
カーシャーンのじゅうたん織り技術は400年の伝統を誇る。じゅうたん織りは主に女性の仕事で、かつてはどの家でもじゅうたん織りをしていたという。現在、カーシャーンのある工場では、イスラム教指導者の霊びょうの床を飾る72枚のじゅうたんを織り続けている。働く400人はすべて女性だ。設計図に合わせて毛糸を織り込んでいく作業は熟練を要し、1枚を完成させるのに3〜4人がかりで10か月かかるという。
出演者
【語り】松平定知
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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