Nスタ ニューズアイ 2014.10.22

異例の女性閣僚のダブル辞任から2日。
国会では、第三の主役が登場しました。
今度の集中砲火のターゲットはこの人、自民党の片山さつき議員です。
この片山さんの委員会運営をめぐって与野党から批判が噴き出し、一時は更迭論まで飛び出しました。
神妙な面持ちで謝罪の言葉を口にする片山さつき委員長。
何を謝っているのかというと…こちらは、昨日の国会審議の1コマ片山委員長が事前に入手した政府側の答弁メモを見ながら質疑を進めていたと野党側が猛反発。
本来は中立的な立場で議論をリードすべき委員長の誤解を招く行動に、与党内からも前代未聞だと批判の声が上がり、謝罪に追い込まれた。
しかし、身内からも厳しい苦言が。
野党側は…片山委員長は先日も、自らのツイッターに事実誤認の書き込みをして謝罪したばかり。
相次ぐ不祥事に自民党内からは一時は更迭論まで浮上した。
最終的に官邸サイドから、女性閣僚が2人辞めたばかりなので、それは踏みとどまるようにとストップがかかったため、今回はおとがめなしとなったが、党内からは仏の顔も3度までだと突き放す発言も出ている。
一方、小渕氏の経産大臣辞任後に浮上したワイン疑惑。
小渕氏の選挙区に住む男性が今年の春、議員の秘書からワインを贈られたと証言している。
選挙区内で有権者に金銭や物品などを贈る行為は公職選挙法によって禁じられている。
ワインを贈ったとされる小渕氏の秘書はおととい…記憶にないと否定。
今日、改めて直撃すると…取材を拒否。
小渕氏は辞任会見で今後、ワインについても調査すると述べている。
閣僚の連続辞任という逆風にさらされることになった安倍政権に次に控える大きな関門の1つが、消費税10%への再増税の判断です。
景気の回復が進まない中、今日、自民党では再増税の先送りを求める勉強会が行われました。
しかし、この勉強会の影には実は、総理官邸にいる、この人の存在がありました。
その思惑とは、何なんでしょうか。
午前11時、自民党本部709号室消費増税の行方を占う重要な会議が開かれた。
再増税に慎重な議員たちの勉強会。
安倍総理は、再増税するかどうか12月に判断する方針だが…総理のブレーン、本田内閣参与も足並みをそろえる。
出席した議員は42人。
勉強会の段取り役の議員も手応えを感じていた。
議員たちの危機感の背景にあるのは、アベノミクスの失速。
勉強会では今後、先送りを求める提言を安倍総理に提出し、決断を求める方針。
午後4時、同じ自民党本部の701号室で開かれたのは、税制調査会の勉強会集まった、予定どおり増税派の議員には、先送りへの危機感がにじむ。
真っ二つに割れる増税論議。
混沌の裏には、ある実力者の姿が浮かぶ。
党内で2つの議論を戦わせて安倍総理が、増税、先送り、どちらでも判断しやすい環境をつくり出す、そんな思惑がうかがえると言う。
政権を揺るがすダブル辞任。
安倍総理の求心力低下もささやかれる中、今後の増税論議が政権の思惑どおりに進むかは不透明。
安倍政権の今後の主な課題なんですけれども、こんなにたくさんあるんですよね。
もはや、難題と言ってもいいものばかりですが、苦戦している沖縄県知事選挙もあります。
そして、拉致問題も今も停滞していますよね。
これだけの問題がある中でのこの消費税の10%への引き上げという判断があるわけですよね。
それぞれの問題の判断とその結果によっては逆風が吹き荒れることになりますよね。
当初の経済の好環という目論見のはずがもう物価の上昇に賃金の上昇が追いつかないという現実があるわけで、今もご覧いただいたように自民党内には2つの議論があるんですけれども、国民にさらに痛みを強いようというときに明らかになったカネの問題ということですから、理解を得るハードルというのはまたさらに高まったと言えるんじゃないでしょうか。
連続殺人、それも大量殺人の可能性が出てきました。
アメリカのインディアナ州で19歳の女性を殺害したとして逮捕された男の供述から、さらに6人の女性の遺体が見つかりました。
男は、それ以外の殺人もほのめかしていて警察が捜査を進めている。
発端は、17日夜、インディアナ州のホテルで19歳の女性が首を絞められ、殺されているのが見つかったことだった。
地元警察は、43歳のダレン・バン容疑者を逮捕。
被害者と買春目的で会っていたと見られる。
逮捕の2日前に話をしたという隣人は…そして、容疑者の驚くべき供述から事件が急展開する。
ほかの女性も殺害した、供述に従い、捜索したところ、空き家などからさらに6人の遺体が見つかった。
バン容疑者は2007年、テキサス州で女性に乱暴した罪により服役し、去年、出所したばかり。
その後すぐ今回の事件の舞台となったインディアナ州に引っ越していた。
こちらは、テキサス州の性犯罪者のデータベース。
バン容疑者の情報も記載されている。
しかし、リスクについては、低いとの判定。
さらに、引っ越し先のインディアナ州のデータベースには登録もされていなかった。
女性7人の連続殺人の疑いが持たれているバン容疑者。
しかし、犯行はこれにとどまらないおそれも出てきている。
20年前にも数人の女性を殺したなどとほのめかしているとのことで、次は、世界中の人たちにとって朗報と言っていいでしょう。
こちら、医療現場で働く人たちが待ちに待っているエボラ出血熱のワクチンなんです。
WHOがこうしたワクチンを年明けから使い始めると発表しました。
見てください、この大勢の人たち。
5000人以上の看護師や救急隊員らが集まり、関心の高さがうかがえます。
テキサス州の病院における院内感染は防護服を脱いだ際に起きたとの指摘もある中、講習では防護服を安全に着用し、脱ぐ方法が実演された。
ウイルスが付着する可能性がある外側の部分を肌に接触させずに脱ぐほか、1つの手順ごとに手袋の上からのアルコール消毒が必要とされ、消毒は合わせて10回に上った。
一方、WHOは21日、ワクチンの試験を2週間後に開始し、年内に安全性を確認した上で、年明け早々から数万人分の使用を開始できるという見通しを示した。
ただ、多くの住民に集団予防接種をできる数を確保するのは困難で、当面は医療従事者ら限られた人々に投与される見込み。
また、感染後に回復した患者の血清を用いた治療も数週間以内にリベリアで開始する見通し。
今日は関東地方で最高気温を午前2時前に記録してその後は下がり続けるという、冬を先取りするような寒さとなりました。
この季節に昨シーズンの大ヒットメニューを復活させようとしているのが吉野家です。
値段は強気の40円アップということですが、そこに込められた戦略とは、どのようなものなんでしょうか。
牛丼チェーンの吉野家が来週から5カ月ぶりに販売を再開すると発表したのが、牛すき鍋膳。
去年12月から6カ月間でおよそ1400万食を売り上げたヒット商品。
今回も強気の見通しだが、さらに強気なのが価格。
消費税込みで630円。
牛丼並盛2杯分の価格を上回る吉野家史上2番目の高価格。
牛肉を熟成肉に変え、ダシを改良するなど、質を上げて、前回から1割近い40円の値上げに踏み切ったのにはワケがある。
消費税増税の影響などで来客数が1年前と比べて一時、10%以上落ち込んだ吉野家しかし、牛丼並盛を300円に値上げしたことで客1人当たりの単価は上昇し、グループ全体での純利益は去年の同じ時期の4倍を超えた。
今後も来客数の増加が簡単には期待できない中で、吉野家は、安さよりも品質を上げて、単価の高い商品を打ち出し、収益を確保する戦略。
630円という価格の設定に、消費者は…では、実際にいただきたいと思います。
熱々の牛すき鍋膳を記者が試食して時間をはかってみると…食べ終わるまでに、およそ11分かかりました。
早さを売りにしてきた吉野家にとって、牛すき鍋膳は、調理にも食べるのにも時間がかかり、客の回転率が下がることも予想されるが…物価の上昇が続き、デフレの時代が終わりに近づく中、うまい、安い、はやいのうち、安さと、はやさを後回しにしてでも高い価格帯の商品で勝負に出る戦略。
人気メニューの復活で、果たして消費者の心をつかめるのか。
少女が最後に着ていた上着が持ち主の遺族のもとに戻りました。
御嶽山の噴火で犠牲となった愛知県豊田市の小学5年生、長山照利さんが発見されたときに着ていた上着2枚が、同じく犠牲となった横浜市の会社員、近江屋洋さんのものであることがわかり、今日、遺族に返却された。
この上着は噴火直後、近江屋さんが長山さんに着せてあげたものと見られている。
長山さんの父親、幸嗣さんは47歳のタイ人の女が所有するこちらの家の中で島戸さんの遺体を切断したと男は供述しています。
タイで先月から行方不明になっている島戸義則さんの遺体が21日、バンコク近郊の運河で見つかった。
島戸さんの銀行口座から多額の現金を無断で引き出していた47歳のタイ人の女と同居していた男が遺体を切断して捨てたと供述している。
警察は、近く死体遺棄などの容疑でこの男女を逮捕する方針。
次は深刻な問題です。
まずはこちらの音声をお聞き下さい。
これは妊娠した女性契約社員に上司が退職を迫るマタニティー・ハラスメント、マタハラの現場を録音したものです。
女性の進出が叫ばれながら、その社会に根深く残るマタハラ。
実態をご覧ください。
先週、都内で行われたある交流会。
集まったのは、皆、妊娠・出産で職を失ったという女性たち。
ホームセンターで働いていた女性は、店長に妊娠を告げると思わぬ言葉が返ってきた。
本当にいろんな暴言を…すいません、12年たった今でもこうやって…妊娠や出産をきっかけに退職や望まない異動を迫られたり、嫌がらせを受けるなどのマタハラ被害は後を絶たない。
連合が今年5月に実施した調査では、4人に1人がマタハラを経験していた。
37歳の主婦、小酒部さやかさん。
数年前、マタハラ被害に遭った。
小酒部さんは、その現場を録音していた。
小酒部さんは当時、都内の会社に契約社員として勤務。
会社が発行する雑誌の編集を担当し、やりがいを感じていたと言う。
それが妊娠をきっかけに一変した。
病院で流産のおそれがあると診断された小酒部さんは仕事を1週間休んだ。
すると突然、上司が自宅に現れたと言う。
上司は小酒部さんに退職を迫った。
小酒部さんは、会社に復帰したものの、このやりとりの翌月、流産。
会社から、仕事を続けたければ妊娠をあきらめるよう迫られ、結局、退社せざるを得なかったと言う。
セクハラ、パワハラと並ぶ3大ハラスメントの1つとされるマタハラ。
男女雇用機会均等法では、妊娠や出産などを理由とした解雇や不利益な異動は禁止されている。
マタハラをめぐって明日、最高裁で大きな動きがある。
広島市の医学療法士の女性が勤めていた病院を相手に起こした裁判。
女性は妊娠後に負担の軽い部署を希望したところ異動と同時に管理職から外された。
最高裁は、女性が敗訴した一審と二審の結論を見直す見通しで、マタハラについてどのような判断を示すのか注目されている。
映像に出てきた解雇など追い出し型のマタハラですとか、時短勤務を許さないマタハラのほかにも、妊娠や出産を周りがひがむことによるいじめもあるんですね。
男性だけでなく同じ女性の一言がマタハラになってしまうこともあることを意識しなければいけないと思います。
男女関係なく寄り添える気持ちを2014/10/22(水) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]

取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。

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番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【Nスタ ニューズアイ】
竹内明(TBS報道局)
佐古忠彦(TBS報道局)
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
制作
▽番組HP
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