ここは中村獅童歴史研究所。
むねがドキリとするような歴史を研究するためかれは歴史上のいじんに変身している。
これは心臓。
これは胃か。
それにしてもよくできてる。
医学も進歩したよなあ。
これもわたしの活やくがあったからかな。
ハハハ…。
あっどうも。
杉田玄白です。
医者であり蘭学者でもあります。
わたしは仲間たちといっしょにオランダ語の解剖書をほんやくして「解体新書」を作りました。
その解剖書とは「ターヘル・アナトミア」という本でした。
その本には人間の体の中の内臓や筋肉骨格などがくわしくえがかれていて見た時は体の中はこうなのかっておどろきましたよ。
いや〜わたし医者なんですが体の中を見たことがなかったもんで。
ホントおはずかしい限りです。
そんなわけで仲間とほんやくを始めたわけですがこれがたいへん。
え〜…ウエインブラウ。
ウエインブラウ…。
あっ!あったあった!そのウエインブラウって言葉はまゆって意味だけどそのひと言がなかなかわからなくてね。
仲間たちと一日じゅう考えたものですよ。
だってこんなに便利な辞書なかったですからね。
ではわたしたちがどのようにほんやくを進めたのかごしょうかいしましょう。
今からおよそ240年前杉田玄白は人の体の解剖書「解体新書」を発行しました。
そのもととなったのが「ターヘル・アナトミア」というオランダ語で書かれた解剖書です。
この本はオランダ人が長崎の出島に持ちこんだものです。
当時は出島を通してヨーロッパの進んだ知識や文化が入ってきました。
江戸で医者をしていた玄白が「ターヘル・アナトミア」を手にしたのは39さいの時です。
中にえがかれている骨格や筋肉内臓の図が今までに学んだものとはちがっていました。
ある日しょけいされたしゅうじんの解剖に立ち会う機会を得た玄白は「ターヘル・アナトミア」にかかれている解剖図の正確さにおどろきました。
玄白はこの時の気持ちを書き残しています。
「基本的な人の体の中も知らずに医者をしていたとは面目もなきしだい」。
当時の医者は主にかん者の様子を外から見て病気を判断し薬を使って治していました。
そのため体の中がどうなっているかという知識はあまりありませんでした。
玄白は仲間たちと「ターヘル・アナトミア」のほんやくを開始します。
しかし辞書もなくオランダ語がわからないため作業はこんなんをきわめました。
玄白は語ります。
例えば「鼻は顔の中でフルヘッヘンドしたもの」という文章がありました。
その「フルヘッヘンド」がわからないのです。
ある本には「木の枝を切り取るとそのあとがフルヘッヘンドとなる」。
また「庭をそうじするとごみが集まりフルヘッヘンドする」と書いてあります。
考え続けていた玄白がふと思いつきます。
それは「うず高くなる」ということではないのか…。
「鼻は顔の中でうず高くなっているもの」とようやくやくすことができたのです。
このような苦労を重ねて4年日本語にやくされた「解体新書」が完成しました。
この本の出版で日本の医学は大きく前進することになります。
またオランダ語のほんやく技術が進み医学以外の学問もさかんに研究されるようになります。
このような西洋の学問を蘭学とよびました。
「解体新書」の出版をきっかけに蘭学を学ぶ人が増え発達しました。
またこの時代には農民や町人の子どもたちが学ぶ寺子屋ができました。
武士や医者そうりょなどが先生となり読み書きやそろばんを教えました。
寺子屋は子どもたちの学問の場として全国各地へ広がりました。
江戸時代の中ごろ西洋から学ぶ蘭学とは別に日本の古典を研究する国学も発達します。
本居宣長は「古事記」や「源氏物語」の研究をした国学者です。
日本人は長い間中国や朝鮮西洋の国々から仏教やキリスト教儒教などのえいきょうを受けてきました。
外国からのえいきょうを受ける前にもどれば……と宣長は考えました。
かれが注目したのが…日本を造ったとされる神々の物語が書かれたものです。
かれの使った「古事記」にはたくさんの書きこみがあります。
宣長はそこに書かれている一文字一文字をていねいに読み解きながら日本古来の考え方をさぐったのです。
そして35年かけ完成させたのが「古事記」の解説書…日本古来の考え方を追究した国学は後に天皇を中心とした国造りを目ざす人たちにえいきょうをあたえました。
江戸時代中期に日本古来の考え方をたいせつにする国学が発達しました。
おさらいしましょう。
ドキリとしたかな?1774年は玄白が「解体新書」を出版した年。
こう覚えましょう。
それではまたお会いしましょう。
2014/10/22(水) 15:30〜15:40
NHKEテレ1大阪
歴史にドキリ「杉田玄白・本居宣長」[解][字]
「古事記伝」を著した本居宣長、「解体新書」を記した杉田玄白は、手探りで新しい学問を切り開いた。二人の志の高さと努力のあとを見る。
詳細情報
番組内容
中村獅童が歴史上の人物にふんし歌い踊る! 今回は、江戸時代中期から盛んになった蘭学や国学などの学問の発達についてと寺子屋などの教育制度を学ぶ。前山田健一(ヒャダイン)作曲のドキリソングは「学問が止まらない」。オランダ語の解剖書を翻訳して「解体新書」を作り上げた杉田玄白たちの熱き情熱とその苦労に迫る!ダンスは、振付稼業air:man(エアーマン)の80年代を思い出させる楽しい振付も必見!
出演者
【出演】中村獅童,air:man,【語り】江崎史恵,垂木勉
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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