障害者のための情報バラエティー…
(一同)イエ〜イ!
(山本)第3弾!障害者の働く作業所のほとんどが工賃がめっちゃ低いという事でどうすれば工賃アップするのかそのヒントを探る企画をお届けしてきました。
はい。
現在の全国平均工賃は1か月当たり…1か月当たりですが東さん…。
これだったら自分のやりたい事とか難しいですもんね。
ネクタイぐらいじゃないですか?すごい安いのよこれ。
頂き物なの。
番組では全国平均より低い月6,000円の作業所を応援する工賃アップ大作戦の企画を昨年からスタートしました。
スタジオにはその作業所OIDEYOハウスさんに来て頂きました。
イエ〜イ!
(一同)イエ〜イ!お久しぶりです。
お久しぶりです。
そしてOIDEYOハウスさんにコンサルタントとして入っている鈴木誠さんで〜す。
よろしくお願いしま〜す。
ありがとうございます〜。
まずは前回のダイジェストをご覧下さい。
長野県上田市の山あいにあるOIDEYOハウス。
メンバーは知的障害や精神障害のある40人。
主な仕事は農業のほか野菜や果物を乾燥させる食品加工や雑貨を作っている。
ここから生まれる利益は…メンバー1人当たりに換算すると…そこでOIDEYOハウスを応援しようと立ち上がったのが…37歳で農業のベンチャー企業を設立。
数々の農家の再生に挑んできた。
鈴木がOIDEYOハウスを視察して感じた事それは…例えばこちらの農業部門。
販売先が少ないためせっかく収穫した野菜も無駄になってしまう事がしばしばあった。
鈴木は比較的育てるのが難しくなく高値で売れる作物を提案。
それはニンニク。
知り合いの農家から高級ニンニクを取り寄せOIDEYOハウスに持ってきたのだ。
こうして新たな販路開拓などのプロジェクトが始まったのだ。
いや〜東さん第1弾もね来て頂きましたけどもこの番組に。
覚えてますか?覚えてます。
すごくレタス心配でした。
もったいないし保存ききにくいんですよね。
あんな山積みになってねもったいないね。
さあ今日はですね樋口さん。
樋口さんは全国の作業所の取り組みに詳しく自らも作業所を運営しておられますがどうご覧になりましたか?やっぱり作業所の職員さんというのはどうしても障害のある人たちのケアとか安心安全をずっと役目としてやられてた人たちがビジネスというところに入っていく中でなかなか一歩踏み出せないという問題がまさにいろんな作業所が抱えている事を今クリアーされようとしてるところだと思います。
なるほどね。
さああれから1年がたちますが工賃は上がったのかその後どうなったのかご覧下さ〜い。
心配心配。
我々「バリバラ」取材班は再びOIDEYOハウスを訪れた。
なんとこの日は月に一度の工賃支給日。
皆さん今日は何の日だかご存じですか?そうです。
今日は皆さんが待ちに待った工賃の日です。
果たしてOIDEYOハウスの工賃は上がったのか?
(取材者)もらいましたね。
オラオラ〜!
(太田)どこ行くんでしたっけ?カラオケ行くんですか?はい!お疲れさまでした。
昨年6,000円だった平均工賃が今はなんと…僅か1年で3,000円もアップした!僕たちの工賃上がったよ〜!鈴木がOIDEYOハウスを訪れた。
お〜元気か?元気で〜す。
この1年時間を見つけては度々足を運んできた。
鈴木がとりわけ力を入れて取り組んだのが農業セクションの整備。
チームリーダーである職員の太田さんにビジネスの基本となるノウハウを伝授してきた。
OIDEYOハウスに向いている農業をやりましょうという事は…。
鈴木が度々口にしてきた言葉が…これまでOIDEYOハウスではレタスやトマトなど23種類もの作物を作ってきた。
その数をもっと減らす必要があると指摘。
鈴木は避けた方がいい作物のポイントを3つ伝えた。
利用者に向かない…栽培している農家が多く…そうして絞り込んだ中で今年敷地面積を倍以上に増やした作物がサツマイモ。
土の中で育つため比較的天候被害も受けにくく安定した収穫量が望めるのだという。
育ち具合をチェックする。
出来は?ビックリした?更に今年は以前は無駄になっていた傷物や規格外の野菜を生かす方法も考えた。
加工工場と連携した商品展開だ。
チップや粉末などにして試作を繰り返し商品化を目指して開発を進めている。
一方鈴木のアドバイスによりスタートした目玉作物。
あのニンニクはどうなったのか?これがOIDEYOで取れたニンニクです。
お〜すばらしいね〜!なんと大豊作!
(鈴木)こんなのね東京でスーパーで350円とかそのぐらいで売ってるよ。
高いんだよこれ1個。
鈴木が知り合いの農家から無料で譲ってもらった高級ニンニクの種は5倍の50キロも収穫できた。
1個350円で全て売れば工賃アップ間違いなし。
(取材者)半分は売って半分は種?はい。
はい。
つまりこういう事だ。
収穫したニンニクを全て売らず半分種に残しておくと毎年5倍増しで増加。
収入も5倍増しという仕掛けなのだ。
本当は高く売れる350円のやつは来年の種に回して来年もっと…。
はい。
そうですね。
目先の利益よりさきざきの事を視野に入れて計画を立てる。
鈴木から学んだビジネスのコツだ!いや〜東さんいかがですか?ビックリしました。
ねえ!はい。
おいしそうですね。
(鈴木)おいしいんですはい。
鈴木さんでも大事なポイントはやっぱりベースが大事なんですか?そうですね。
付け焼き刃でやるんじゃなくてまず一回ベースを作ろうよというふうな事にこの1年間取り組んできてまだまだ伸びしろあります。
まだまだ伸びますか?まだまだ。
ニンニクだって本当は売ればもっとお金入ってくるのにあえて売ってないんですから。
そうかそうか。
はい。
もう一つ新しく始めた作物がある。
それは…この日本に流通しているゴマの99.9%ほぼ100%外国産なんですよ。
へえ〜。
わ〜。
今年の6月に種を植えてOIDEYOハウスで作ったゴマ。
僅か3か月でここまで成長した。
プックリした実の中にはこれから大きく育つゴマがギッシリ。
この調子でいけば来月には収穫を迎える事ができる。
しかし1週間後に一番難しい工程が残っている。
それはゴマに混ざった細かいゴミを取り除く作業だ。
この日鈴木が持って現れたものは…。
みんなじゃあ今日これこれが今日の…既に刈り取りをして乾燥させたゴマの枝。
これを使って利用者と一緒に収穫後の練習をしようというのだ。
やってみましょうか。
じゃあ誰からやりますか?経験者から…。
じゃあフミコさん手挙がったからよしフミコさんからいこうか。
優しくパンパンパンって少しやってみて。
どれぐらい落ちるか。
パンパン…。
おっほら!ほらもうたったこれだけでこんなに落ちてくるんだよ。
でもまだまだいっぱい入ってるからねもっとやってみて優しく。
これお金だよ。
そうだよ。
次はゴマに混ざったゴミを取り除く作業。
何段階にも分けて選別を繰り返す根気のいる仕事だ。
ほら見て。
ここにもさこれだけ取っただけでも商品になるのとゴミがあると思うんだけど…。
どれがゴミだと思いますか?これ。
そうだね。
(取材者)石が混じってる?
(鈴木)やってるうちにどんどんいろいろアイデア湧いてきたら…。
最後も…もうちょっと例えばだけど目の粗いザルをもう一個用意するとかねそういうふうな感じでやっていけばさ…。
飽きずにやれそうな感じはあります。
どうやってやったら楽しくできるかなという仕掛けは作っていかなきゃいけないかなというのは思いますけどただ今までの工程の中で皆さんがとてもやる気を出して下さったというところでは明るく作業に取り組めるかなと。
玉木さんはどう見てましたか?太田さん今後考えてる事ってあるんですか?隣にある事業所のクロスロードさんという福祉事業所とタッグを組んで同じ地域でゴマを作っていきましょうという取り組みを始めていてこれをもっといろんな福祉事業所でやって…ちょっと太田さんのしゃべり方まで変わってますね。
さあそんな中荒井さん!はい。
初めてのチャレンジどうでした?難しかったですか?分けるとこがゴミ拾うっていうかザルで…はい。
分けるんですよねゴミをね。
はいそうです。
簡単に取れないんですか?取れないです。
「何でゴマなんかさせんねん鈴木は」と思いませんでしたか?という事は大変な作業やけど頑張ろうっていう気持ち…?頑張ろうっていう気持ちありました。
あそうですか。
はい。
は〜。
やっぱりゴマの選別いうのは大変やぞっていうのは当然お分かりで皆さんお勧めになられたんですか?やっぱりこれはもちろん向き不向きはあるんですが…一般の日本の農家の方々ではなかなかできないんだけれども実は彼らにはできるという仕事なんですよ。
は〜!ここポイントですね。
はい。
玉木さんはゴマの選別は絶対無理ですよね。
多分ゴマぶわ〜って散らしてしまう。
さあそういう意味でも…でも言うても利用者さんの作業所ですから利用者さんのいわゆるやる気…。
さっき出てましたけどやる気っていうのはどうですか?長谷川さん。
今はなるべく利用者さん自分たちの力でできるようにってそのお手伝いを私たちができるようにという意味で支援にも力を注いでいけるようにっていうふうにやっています。
なるほどね。
さあそれではその辺がどう変わったか見てみましょう。
鈴木がOIDEYOハウスを訪れた1年前の職員会議。
本来利用者のスキルアップに力を注ぐところを職員が自ら働いてしまう状態が続いていた。
あれから1年その課題は改善されたのか?こちらはカバンなどを作っている雑貨セクション。
職員の長谷川さんが利用者の一人に声をかけた。
職員が定期的に利用者との個人面談を行うようになった。
今できている事と次の目標を常に意識してもらうためだ。
まずねシール貼りの方からいきますね。
これねいろんな色で貼ってあるね。
これとっても評判いいよ。
ね。
丁寧な仕事が評判の…雑貨チームでは一番のヒットメーカーだ。
作品の仕上がりは褒められたがその一方で一つ課題を抱えている。
それは…こちらが高寺さんの一日のスケジュール。
職員が指摘したのは昼休憩のあとの始業時間。
コーヒーを飲んだり昼寝をしているといつも15分ほど遅刻してしまう。
時間を守るという目標を掲げた高寺さん。
(長谷川)いいね。
じゃあ今月の目標何て書いたかな?
(長谷川)はいじゃあ今日から頑張りましょう。
面談を終えてロッカーに紙を貼る。
忘れないようにスケジュール表を目につく場所へ貼ったのだ。
午前の仕事を終えいよいよ昼休憩。
いつもの昼寝に向かう。
果たして今日は起きられるのか?1時過ぎ。
ロッカーの前で準備する高寺さんの姿があった。
およそ5分の遅刻だがいつもよりは早く作業をスタートする事ができた。
一歩前進だ。
9月13日。
雑貨チームのメンバーがやって来たのは東京のおしゃれタウン吉祥寺。
自分たちの商品がどんな場所でどんな人に買ってもらっているか視察にやって来た。
失礼しま〜す。
こんにちは〜。
ここは全国の作業所のよりすぐりの商品を取り扱うセレクトショップ。
Tシャツや小物などおしゃれな商品が並ぶ中にOIDEYOハウスの雑貨も去年から置いてもらえるようになった。
まりちゃんの織り?うん!作ったやつ。
どう?お店に並んでるとうれしい?高寺さんが店長に手渡したのは追加発注を受けていた新作の猫ポーチ。
納品は無事終了…と思いきやここで店長から思わぬ提案が。
突然店頭で自分たちの商品を売る事になった3人。
果たして売れるのか?いらっしゃいませ〜!一番に声を上げたのは作業所でもムードメーカーの…初めは緊張していた2人も後に続く。
いらっしゃいませ〜。
いらっしゃいませ。
いらっしゃいませ。
しばらくすると店内でOIDEYOハウスの雑貨を手に取るお客さんが現れた。
すかさず中村さんが自分の商品を持ってお客さんのもとに。
すご〜い。
はい!お買い上げ!少し強引ではあったけど初めての販売は大成功!よかったねまりちゃん。
うん!売れたね。
ハイタッチ。
タッチ!まりちゃん最高でしたよ。
最初はあれですもんね。
それこそ去年の映像なんか見てたらもうスタッフの方が全部やってしまわなあかんみたいな…。
そうですね。
ちょっと必死でやっていたところがあったんですけど1週間に一度ミーティングを開いているんですけどそこで…利用者さんが主体でやっていけるように私たちはそのお手伝いができればいいかなというスタンスで今はやっています。
なるほどね。
なんと今日は…。
今日は雑貨チームが作った新商品の猫ポーチを持ってきてもらいました。
新商品でありますよ!お待たせ致しました〜。
(瞳)かわいい〜!めちゃくちゃかわいいんだよこれ。
(瞳)キラキラしてますね。
そうなのいろいろなの。
何か迷うねこれ。
猫好きはねすごい多いじゃないですか。
そう!私も大好きですよ。
もうニャングッズ大好き。
もうこんな色とりどりで…デザインがいい。
バランスがとってもいいですよね。
プレゼントしたくなる。
私はね…。
何それ?まりちゃん。
すごいきれい。
まりちゃんが織ったんですか?
(長谷川)まりさんが毎日毎日織っています。
この色の選択って…?ご本人がまりさんが選んでます。
(一同)へえ〜!あそうなんや。
あれ?高寺さんも持ってる…?高寺さんはそれ自分で織ったやつ?やっぱり違うね。
感性が全然違うアハハ。
違う違う。
本当だ〜。
見事やわ。
(樋口)高寺さんのは和装にもいけそう。
そうですね。
いけそういけそう。
樋口さんが持ってるのが高寺さんの織ったやつやね。
これもしかして…まりさんのだ。
まさに利用者さんの感性が…個性がそのまま出てくるっていう。
そうなんです。
それもまたええやんね。
じゃあ「また次はまりさんの作品を楽しみにしてます」というお客さんが…。
(長谷川)そういうお客さんがどんどん増えて下さるとうれしいですね。
じゃあ高寺さんもまりちゃんも織り頑張りますか?
(笑い声)すごい気合い。
さあ1年間OIDEYOハウスさん追っかけてきましたけども東さんいかがだったですか?指導するとこ教えるとかそれで支えてもらうという関係ではなくて作業所の中で職員さんと利用者さんが一緒にという事プラス外部の方が入る新しい風が入るという事で一瞬こうグシャ〜ってなるかもしれないけどそこから新しい芽がいっぱい出ていくんだなと。
そうですよね。
(樋口)もう自信持って商品を作られているっていうか今までは「こういう事しかできないからちょっとこういうのを作ってみましたけど」みたいなお伺いみたいな販売だったかもしれないですけど「ここがいいんです」とかというそういうストーリーも添えて…太田さんいかがだったですか?この1年。
…という事を教えて頂いてこの1年本当にいろんな事を学ばせて頂きました。
それじゃですね最後にやはりまりちゃん荒井さん高寺さんこれからも頑張っていきますか?僕たち頑張るぞ。
(一同)エイエイオ〜!工賃をもらったOIDEYOハウスのメンバー。
やって来たのはボウリング場。
支払いはもちろん稼いだ工賃だ。
(歓声)すげえ!ボウリングや旅行買い物など工賃アップで楽しみもアップ!作業所が抱える課題工賃アップに1年追っかけて挑んできたOIDEYOハウス。
挑戦はこれからも続く。
ハハハハハ!やだ寝とるがね。
(ざしきわらし)キヒヒヒヒヒヒヒヒ。
(食べる音)2014/10/22(水) 00:25〜00:55
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「工賃アップ大作戦 Vol.3」[解][字][再]
去年放送した「作業所の工賃アップ大作戦」では長年工賃の安さに悩む作業所の課題を紹介した。今回はその続編。1年たった作業所に再び密着。果たして工賃はアップしたか?
詳細情報
番組内容
今回は、去年放送した「作業所の工賃アップ大作戦」の第3弾。長年工賃の安さに悩む長野県上田市の作業所がプロの農業コンサルタントに改革を依頼、問題点を洗い出した。作付けする農作物を作業所に見合ったニンニクやゴマに変更したり、利用者が働く気持ちになるような仕組みを作る様子を密着ドキュメント。あれから1年、果たして工賃は上がったのか?笑いと涙の作業所奮闘記、完結編!【ゲスト】東ちづる ほか
出演者
【ゲスト】東ちづる,【コメンテーター】玉木幸則,【司会】山本シュウ,【リポーター】大西瞳,【語り】神戸浩,伊藤愛子
ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:21814(0x5536)