(岡本玲)
折々の季節を見事なまでに表現する…
その本場京都で200年以上にわたり愛されてきた老舗にこの日…特別な注文があった。
依頼主はこちら裏千家の師範お茶の先生だ。
頼まれたのは正式なお茶会の席で客をもてなすための和菓子。
それを新たなデザインで作ってほしいという
宮川です。
よろしゅうお願いいたします。
その和菓子作りを任されたのが彼女
関東から単身修業にやって来てまだ1年目の職人だ。
実は彼女には乗り越えなければならない大きな壁があった
関東からやって来た西野さんは「和菓子の中に表現する京都らしさ」それをなかなかつかめずにいたのだ
…とすごく言われて。
そんな時他の職人さんの厳しい視線を逃れて向かうのはいつも屋上
果たして彼女は京都伝統お茶会の和菓子を作る事ができるのか
始まりました「明日はどっちだ」。
まずは和菓子職人の西野さん。
師範出てきたで。
すごいね。
ステップアップしてるんじゃないですか?やっぱりお店としても西野さんに期待してるからこそ。
1人の時に西野さん気分転換で屋上行かれると言うてましたがいかがですか?気分転換の時に1人でこんな事してるとか。
俺気分転換何やろなぁ。
サウナかなぁ。
サウナ気持ちいいもんね。
それこそ何も考えないの?サウナはもうほんま日々自分との闘いやからどんだけ限界を超えられるかっていう。
(笑い声)
お茶会用の和菓子作りの準備が始まった。
ところが…
実は西野さん依頼主からかなり難しいテーマを与えられていたのだ。
まず生菓子については…
テーマはズバリ「宇宙」。
なんとも壮大だ
すげぇ抽象的やね。
更に今回は…干菓子も新作でと依頼があった。
でテーマは?
干菓子で「星の王子さま」!?古くからつきあいのあるお客さん。
失敗はできない
西野さんが構想を練り始めた
まずは宇宙の画像を検索してみるも…
手がかりすら見つからない
そこで西野さん。
店主の吉村さんにあるものを見せてほしいと願い出た
うわぁそんなの残ってんねや!
それは100年以上前からこの店に伝わる和菓子のデザイン画
すごっ!江戸時代なんやこれ。
先人の発想が西野さんに教えてくれたのは何かにとらわれてはいけないという事。
そう京都らしさは初めからあるのではなく職人の試行錯誤がつくり上げたものなのだ
そしてこの日お昼を一緒に取ったのは西野さんにとってちょっと怖い先輩山下さん。
教えてくれたのは仕事に向き合う姿勢だった
こうして先輩と何気ない会話を交わすだけでも勉強になるはず
いよいよお茶会用のお菓子作りが始まった。
まずは生菓子。
材料は小豆の上にホワイトチョコレートがのったもの
そんなのあるの?
あまり和菓子らしくはないがこれをどう使うのか
味の想像もつかへん。
分からへんね。
続いて寒天を溶かしそこに色をつける
おおきれい。
更に西野さんが取り出したのはなんと銀ぱく
宇宙イメージせなあかんからやろうな。
なるほど。
それをチョコレートと小豆が入ったカップに流し込んだ
どうなんねやろ?
一体どんなお菓子が出来上がるのか
宇宙に浮かぶ月。
銀ぱくは星のかけらだ。
これがどう評価されるか
そうやな。
そこやわな。
次は干菓子
参考にするため本も買ってきた
読んだ俺これ。
イラストにある黄色と緑にイメージが膨らんだらしい。
まずは黄色い生地を切り取っていく。
三日月だ。
それを乾かしたいのだがなかなかうまくいかない
すると山下さんが…棒が動かないようにと無言のサポート
優しい。
そして干菓子が完成
月のブランコに乗った星の王子さまだ。
果たしてお茶会のお客さんは喜んでくれるのか
迎えた…
いよいよ勝負だ
うわぁ緊張するなぁ。
初めてのお茶会に西野さんも緊張気味
まずは依頼主に見てもらう
が問題はお茶会のお客さんに喜んでもらえるかどうかだ
いよいよ始まった
すごい世界やなぁ。
なかなか見られへんで。
まずは生菓子から
西野さんはふすま越しに様子をうかがう
今の現代社会でこれが行われてんねや。
果たして宇宙に浮かぶ月の評価はどうなのか?
見た目は好評だ
味はどうか
へぇ〜!マジのトーンやこれ。
西野さん思わずにんまり
にんまり抑えきれてない。
続いては干菓子。
「星の王子さま」という依頼には応えられたのか
これまた好感触
西野さんが自分でたどりついたデザイン。
それが京都の人たちにも受け入れられた
依頼主の宮川さんもうれしそう
裏方がお茶会の席に顔を出すのはめったにない事だ
でもじきじきやもんなぁ。
すげぇやん!
西野さんの若さに一同びっくり
うわぁ〜すげぇ!これ以上ないね。
西野さんこれまでで一番の笑顔だ
自分が作ったお菓子でこんなにも喜んでもらえる。
それが何よりうれしかった
もっと頑張れるわこれ。
これからも応援してますよ西野さん!
(拍手)すばらしい!今回の壁も見事に越えたんじゃないですか?すごい!確実に階段上っていってるというか一歩ずつね。
これはすごい自信につながったんじゃないですかね。
難しいテーマやったで「宇宙」やもん。
見事に表現して伝わってたもんね。
お菓子持ってきてくれてはる!
(一同)こんにちは。
(拍手)どうも遠路はるばるありがとうございます。
3人をイメージして作らさせて頂きました。
渋谷さんはストイックな渋谷さんの…。
この丸の中に。
ちょっと割ってみてから楽しんで頂きたいんですけれども。
すごいやん。
これちょっとすごいよ!
(笑い声)いろんな才能がいっぱい秘められているので。
(笑い声)おいしい?一礼!
(笑い声)横山さんはですねつやがある感じがしたので…。
つやがある?フレッシュな果実のあんを…。
外側を京都ならではの葛を使って。
(笑い声)うん?あっ!わあすげぇ!後からイチゴの味すごいした。
(笑い声)村上さんは2色です。
ちょっと待ってすごいぺらいテーマちゃいます?
(笑い声)でも中のあんこは4種類も味を使ってましてこのごろ忙しい村上さんですので忙しい感じの味にさせて頂きました。
(笑い声)すばるから一生懸命考えすぎて。
う〜んうん!なるでしょう?一礼したくなんのよ。
あれはうれしかった?やっぱり。
すごくうれしかったです。
ねぇ。
うれしそうやったもんなぁ。
だって裏でにんまり止まらんかった。
(笑い声)お菓子食べて皆さんが今ほっこりして頂いたようなまた食べたくなるなと思ってくれる一種の団らんの場をつくっていけるような。
じゃあこの間のお茶会なんかもう最高峰やんか。
生の言葉でな。
はい。
どこに店出したいとかっていうのはあるんですか?店出したいのは千葉東京神奈川。
関東に出したいと思ってます。
そうですね。
何となく関東関西…懸け橋のようなね。
すばらしいなぁ。
やっぱ目標があるってすごいな。
ぶれへんわな。
北アルプスの…
鋭くとがったその姿は多くの登山者を惹きつけてきた
その山頂の真下に90年近い歴史を誇る山小屋がある
2名様です。
次々と訪れる登山客をもてなすのは「小屋番」と呼ばれるスタッフ。
不便な山の中で少しでも安全で快適に過ごせるようあらゆるサポートをしている
その一人…
4月に入ったばかりの新人だ。
目標は将来自分の手で山小屋を営む事だがその道のりは険しい
というのも今はまだ米を炊く事が専門の駆け出し
隅13名様入ります。
前回フロア係に抜てきされたものの…
押し寄せるお客さんの案内に悪戦苦闘。
今何をすべきかそれがまだ分からない
沖田さんは新たな試練の時を迎えようとしていた
例年にはない不安定な天候が続いていたのだ
突然の雨に見舞われながら登山客はやって来る
みんな山頂からの景色を一目でいいから見たいのだ
更に深刻な心配事も。
大型台風が日本列島に近づき数日後に槍ヶ岳を直撃するおそれがあった
山小屋のオーナーから訓示が
今非常に足元の悪い中結構大勢来てくれたかなと思いますが…。
沖田さんにまた一段高い仕事が求められた。
食事の世話をする一方で登山客の安全を守るための仕事もしなければならない。
が天気は…
ますます荒れてきた
するとちゅう房に問題が…
食料不足のおそれが生じていたのだ
食料は月に2回のヘリ輸送に頼っている。
しかし悪天候で次の到着のめどが立たなくなっていた
このままでは食料が底を尽きお客さんの食事が出せなくなるおそれもある。
節約のためスタッフの食事は雑炊だけ
更に建物にも異変が…
いきなりテーブルが水浸し
激しい雨で天井が雨漏りしだしたのだ。
台風はますます近づいてきた
それでも客は天候の回復に一縷の望みをかけている
そんな中…
(警報音)
突然警報が響き渡った
(警報音)
小屋の近くに雷が落ちたらしい。
登山道に落ちる可能性もある
山を下りるべきか不安になった客が沖田さんに意見を求めた
お客が求めているのは的確なアドバイス。
がまだ新人の沖田さんは日本全体の気象図を見せるのが精いっぱいだった
結局上司に聞く事に
杉山さん。
こうしたアドバイスができて一人前の小屋番だ。
この調子では将来自分の手で山小屋を営むなど夢のまた夢
いよいよ台風が近づいてきた
小屋がきしみ始めた
(きしむ音)ちょっと失礼。
すると沖田さんが…外へと走りだした。
小屋の安全対策を自ら買って出たのだ
これ以上風が強まると窓ガラスが割れる可能性もある。
自分にできる事をやるしかない
ここで投げ出すわけにはいかない
何より大切なのは登山客の安全だ。
すると…
(沖田)いえいえとんでもない。
そのひと言が何より沖田さんの励みになった
あとはお客さんが無事槍ヶ岳からの絶景を見られる事を祈るしかない
するとやがて台風は過ぎ去り山はようやく平穏な姿を取り戻した
(3人)うわぁ〜!
そしてまた登山客の目の前には槍ヶ岳の美しい姿が
食堂にもまたいつもの活気が
沖田さんの山小屋修業はまだまだ続く
3名様です!大変やなやっぱり自然を相手にしなきゃいけないというのはね。
すごいなぁ。
やる事が山積みになってんねやろうなぁ。
多すぎてどっから手つけてええのか分からないのかも…。
目の前の事に追われてるから視野が狭なってるってね本人おっしゃってましたけども。
そうやなぁ。
応援必要なんじゃないですか?え?一番やっぱり応援してほしい時期やと思うんですよ。
槍ヶ岳まで届くように。
そうですねはい。
(笑い声と拍手)バイバーイ!2014/10/21(火) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
応援ドキュメント 明日はどっちだ #61[字]
関ジャニ∞が頑張る人々を応援する連続ドキュメンタリー。京都で和菓子職人をめざす女性はお茶会用の和菓子に果敢に挑む。父の仕事を継ぐため山小屋修業の男性にも新展開。
詳細情報
番組内容
京都の和菓子の老舗に飛び込んだ職人見習い、西野彩華さん(26)。お茶会の席での和菓子の依頼を受けるが、要望は「宇宙」に関したものという高度なもの。頭を抱えた西野さんが目にしたのは、店に伝わる江戸時代の和菓子のデザイン画だった。緊張の大舞台、その感動の結末!さらに、父の仕事を継ぎたいと槍ヶ岳で山小屋修業に励む沖田拓未さん(30)に新たな試練。台風が近づく中、安全を守るために沖田さんがとった行動とは?
出演者
【出演】渋谷すばる,村上信五,横山裕,【語り】岡本玲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
バラエティ – トークバラエティ
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