(ウルトラマンギンガ)私は地球人礼堂ヒカルとともに巨悪と戦っているウルトラマンギンガ。
ウルトラマンギンガ:この私やウルトラマンビクトリーのように平和を守るために戦うウルトラ戦士は他にもたくさんいる
宇宙警備隊の若き戦士ウルトラマンメビウスもその1人だ。
そしてそんなメビウスとともに戦った戦士ウルトラマン80
今日はメビウスと80そして彼らを取り巻く地球人たちが遭遇した不思議な事件を紹介しよう。
(玄関チャイム)
(塚本)おはよう!先生今日はありがとうございます。
あいえいえ。
さあみんな心配して待ってんぞ。
じゃあいってきます。
よろしくお願いします。
(カイ)今更学校行ったところでしようがないよ。
へい!こうしてると地球を支えている気分になるんだ。
地球をしょってたつ!先生も登校拒否したことあってな。
先生も?ああ。
そのとき迎えに来てくれた先生がこうして教えてくれたんだ。
そんなに難しいことじゃない。
ほんの少し勇気を出せばいいことなんだ。
(チャイム)おはようございます。
おはよう。
(チャイム)
(生徒たち)先生!お前たち…。
クラスを代表して迎えに来ました。
カイ君早く教室に行こう。
みんな待ってるよ。
さあ行こう。
おはようございます。
おはよう!〜
(テッペイ)マイナスエネルギー?
(ミライ)はい。
再び地球に発生する可能性があるそうです。
(ジョージ)それを調査していたところ円盤生物が出現して。
(リュウ)ウルトラマン80が駆けつけたということか。
(コノミ)マイナスエネルギードキュメントUGMに記録を確認。
マイナスエネルギーは人間の心の暗い波動といわれていてそれが邪悪な怪獣を呼び寄せるといわれています。
ただ…。
(マリナ)ただ?現在に至ってもいまだに研究過程にあるもので…。
う〜ん…はっきりとした結論が出てないんだよな〜。
人間の心ほど難しいものはないですもんね。
(クラクション)
(スーパー)おい落語。
(落語)この学校なくなるんだってな。
ああ。
隣の町の学校と統廃合されるそうだ。
(落語)さみしいよな。
(塚本)すみません!あの…部外者の方は立ち入り禁止なんですが。
部外者なんて言われても俺たちは卒業生だよ。
いやそうはいっても…。
(落語)ん?な…なんですか?お前…塚本じゃねえか?はいそうですが…。
あっ!お前落語!あっスーパー!?何やってんだよ〜!
(スーパー)懐かしいなぁおい!ビックリした〜おい。
(塚本)先月赴任してきたばっかりなんだよ。
そしたら早速登校拒否に出くわして。
(スーパー)罰が当たったんだよ。
矢的先生を困らせた。
そうだな。
懐かしいなぁ。
博士ファッション…真一はどうしてるかな。
早いもんだよなぁ…時が過ぎるのは。
すっかりおじさんだよなぁ俺たち。
矢的先生どうしてるかなぁ。
ある日突然俺たちの前からいなくなっちまってな。
なのにどの先生よりも思い出に残ってるよ。
うん…。
矢的先生はウルトラマン80だったんだ。
まだ言ってる…。
(笑い声)お前さぁまだそんなこと言ってるのかよ。
笑われたっていい。
俺は確信している。
よし。
この学校壊されちまう前にみんなでクラス会やろうぜ。
おっいいなクラス会!できるかぎり人数集めてな。
ああ。
あこの教室貸してくれるだろ?
(塚本)ああ掛け合ってみるよ。
よし決まりだ!矢的先生…来てくれるといいな。
ああ…。
ミライ…お前のお兄さんの人形持ってきてやったぞ!あれミライは?ああさっき都内でマイナスエネルギーに似た波動が観測されたの。
とはいってもほんとに微量なんで怪獣なんて呼ぶ力はないって言ったんですけど。
(サコミズ)それだけお兄さんからの忠告は重たいものなんだよ彼にとって。
あなたはGUYSの…。
はい。
何か変わったことはありませんか?いや別に。
そうですか。
失礼します。
あっ待ってください!あのかつてUGMの隊員として働いていた矢的猛さんをご存じじゃないでしょうか?おいお前UGMって…。
先生は教師やりながらUGMの隊員としても働いてたんだよ。
そんな…ほんとか?ああ。
前の学校で元UGM隊員の子供がいたんだ。
そうですよね?今矢的先生がどこにいらっしゃるか教えていただけないでしょうか?いや…それは…。
《ウルトラマンとしてだけでなく教師としても慕われていたんですね。
25年も経った今でもまだ。
桜ヶ岡中学で最後のクラス会をしようとしています。
出席してあげてください。
矢的猛先生として》
(ウルトラマン80)それはできない。
どうしてですか?
(ウルトラマン80)もともと私は地球にはマイナスエネルギーの調査のために訪れた。
そして人間と触れ合ううちに人間の持つ限りのない可能性を感じた。
それはメビウスキミも同じだろ?
(ミライ)はい。
しかし人間はその可能性を間違った方向にも向けかねないこともわかった。
そのことによって生まれるのが…。
マイナスエネルギー。
そうだ。
そして私は考えたのだ。
教育という見地からマイナスエネルギーの発生を抑えられるのではないかと。
私は勉強を重ね思春期といわれる不安定な時期の中学生の教師になった。
しかしマイナスエネルギーの発生を食い止めることはできなかった。
私は次々と出現する怪獣に立ち向かうため教師であることを捨てねばならなかったんだ。
遠く離れたとはいえ私の心には常に彼らがいる。
メビウスキミの口からみんなに伝えてほしい。
矢的猛が謝っていたと。
塚本!塚本!危ないな!何だよ?登校中なんだぞ。
悪い悪い。
これ…これ見てくれよ。
(塚本)これはウルトラマン80。
ウルトラマン80。
塚本の言葉が正しければ…。
矢的先生は地球に来てるのかもしれない。
ああ!先生!明日クラス会なんだ!桜ヶ岡中学で最後のクラス会なんだ!絶対絶対来てください!俺たちやスーパー博士ファッションに真一もとにかくみんな来るから!みんな会いたがってます!必ず来てください!ごめんなさい。
僕には伝えられません。
(テッペイ)まただ。
(マリナ)例のマイナスエネルギー?ほんとに微量なんですけど時々現れては消えちゃうんですよね。
またあの中学校か?はい。
聞けばもうすぐ廃校になるっていうじゃないか。
その学校。
(コノミ)少子化ですもんねぇ。
もしかして学校が取り壊されることを悲しんでマイナスエネルギーを発生させてるんじゃないですか?そんな無生物がマイナスエネルギーを発生させるなんて考えられませんよ。
(ミライ)はぁ…。
ミライ?板挟みってつらいですよね。
なるほどそういうことか。
はい。
どうしていいやら。
でもキミが何かしなきゃいけないことじゃあないんじゃない?そうなんですけど。
出会い別れ…喜び悲しみ。
人間ってめんどくさい生き物なんだ。
でもね時が来ればそれが思い出というものに変わる。
思い出?そう。
その思い出が何もないことがいちばん人間にとって悲しいことかな。
(ファッション)あなたもしかして。
(博士)ファッション!?
(ファッション)博士!?やっぱりそうだ!懐かしいな!元気だった?元気元気。
おお来たなみんな。
おおスーパー。
懐かしい。
(スーパー)会場上だ。
あがってくれ。
(博士)行こう行こう。
おい。
お前真一じゃないか?
(真一)スーパー?やっぱりそうだ!ほら失恋して怪獣呼び出した。
アハハ覚えてる!懐かしいからって今日は怪獣呼び出さないでくれよ。
それがね最近若い奥さんもらったらしいのよ。
だから大丈夫。
もう勘弁してくれよ。
もうみんな集まってんぞ。
屋上でやるのか。
だけどなんでわざわざ屋上で?え?矢的先生にメッセージを送るためさ。
えっ矢的先生いらっしゃるの?まだわからないけどな。
《やはり伝えなくてはならない。
80兄さんの言葉を》この光は!
(テッペイ)これは!桜ヶ岡中学校のマイナスエネルギーが急激に上昇してます!
(落語)か怪獣だ!真一お前また?知らん!俺は怪獣なんて呼んでいない。
〜どういうことだ?あっあれは!ウルトラマン…。
80!俺たちの…。
ウルトラマンだ!矢的先生矢的先生!マイナスエネルギーによって出現した怪獣ならば私が倒す。
〜
(塚本)先生!先生に憧れて僕は教師になりました!私は結婚して3人の子供のお母さんで〜す!僕は地元の信用金庫に就職しました!大学で研究する日々を送っていま〜す!親父のスーパー継いで頑張ってるぜ〜!みんな先生には感謝しています。
本当にありがとうございました。
(みんな)「仰げば尊しわが師の恩」「教の庭にもはやいくとせ」「おもえばいと疾しこのとし月。
「今こそわかれめ」「いざさらば」
(矢的)教え子たちに逆に教えられてしまったな。
兄さん。
感謝してるのは私のほうだ。
彼らとともに過ごせた時間は私にとってもかけがえのない思い出だからな。
さぁみんなが待っています。
メビウス。
私は自分の言葉で謝ってみるよ。
大切な私の生徒たちだから。
(塚本)あっ矢的先生!矢的先生!きっとあの怪獣は桜ヶ岡中学が呼び出したんです。
コノミが言ってたようにか?はい。
でもちょっと違うのは桜ヶ岡中学は壊されてしまうから悲しいからじゃなくて80兄さんと生徒さんたちを会わせてあげたくて怪獣を出現させたんです。
思い出の人というか…。
思い出のウルトラマンか…。
思い出って本当に大切なものなんですね。
〜ウルトラマン80こと矢的猛。
彼ほど地球人と絆を深めたウルトラマンはいないかもしれない。
そしてその絆を再び分かち合わせるために出現したホー。
その優しい涙はきっと80に届いたはずだ
キミたち地球人との心のつながりこそ我々ウルトラマンの力の源なのだ。
2014/10/21(火) 18:00〜18:30
テレビ大阪1
新ウルトラマン列伝「80の絆 思い出の先生」[字]
ウルトラマンギンガが、メビウスと80、そして地球人とのハートフルな物語を紹介。ウルトラマン80こと矢的猛は、かつて地球で中学校の教師だった。
詳細情報
番組内容
歴代ウルトラマンシリーズの名作を放送してきた「ウルトラマン列伝」が、新作「ウルトラマンギンガ」を迎えてリニューアル!
新ヒーロー・ギンガはもちろん、歴代ウルトラヒーローや怪獣たちの活躍をお送りする。
監修
大岡新一
音楽
【主題歌】
「英雄の詩(うた)」
歌:THE ALFEE
製作
円谷プロダクション
ホームページ
http://ani.tv/ulden/
ジャンル :
アニメ/特撮 – 特撮
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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