(田中)何これ?
(サヘル)謎の場所みたい。
(田中)あスゲー!
(太田)何これ?
(サヘル)スゴ〜イ!何これ?
お金をつくる一大拠点造幣局に潜入したバクモン
あ来た来た来た来た。
ちょっとよけていただいてもよろしいですか?
(サヘル)遊園地みたい。
スゴイよ。
前回極秘の貨幣工場で百円玉づくりの秘密に迫った
(サヘル)うわ〜!
(田中)わ〜穴だらけ!
(サヘル)スゴ〜イ!相当出したねこれは。
わかります。
中から出れないです。
今回はついに完結編。
造幣局の知られざる内部へ更にディープインサイド!
では早速模様をつける工程をご覧いただきますね。
前回我々は百円玉完成の一歩手前まで目撃。
まだ模様の入っていないただの金属がいよいよ大変身!
ここでミッション!
(田中)あ何かある!何かある!あ〜これ百円だ百円。
こちらがですね実際に模様をつけてる「圧印機」という機械になるんですけれども。
(サヘル)今模様がついてるんですか。
模様がついてます。
ちょっと中はですね見ていただけないんですけれども。
模様を打ちつけるスピードは…
百円玉を生み出す仕組みは完全に非公開だが特別にちょっとだけ
造幣局ではそれをですね「極める印」と書いて「極印」というふうに呼んでるんですけれども。
ちょっとだけ教える心臓部の秘密。
それはこれ。
この中にある「極印」だ。
「極印」とはいわばスタンプ。
百円玉のデザインが真逆になっている
機械の上下にセットされ数十トンという圧力でプレス
百円玉の両面の模様を一瞬にして誕生させるのだ
出来上がった模様がついたのがこちらから。
出来た〜!出来た出来た。
すごい!キラキラ百円玉。
きれいきれい!全然きれいになってる。
こんな全然違うよね。
違う!何の価値もなかったあのメダルがここで一気に百円の価値が。
見てよこれ。
これはすごいね。
(サヘル)ウキウキする。
(田中)すごいよね。
何かホントこうやって取りたくなるね。
(サヘル)やりたいです。
百円玉がなななんやジャラジャラとぎょうさん出てきよるわ
せやけどこの後最大の難関が待っとるらしいで
隣の機械で実際に…このモニターに関してはですね偽造防止の観点からちょっと映してはいただけないんです。
これもいろんな情報がモニターの中に載っておりますので。
詳細は明らかにできないがこの極秘マシンがしているのは百円玉の模様が正確かどうかのチェック
何億枚つくろうとお金は全て同じでなくてはならないのだ
これコンピューターっていうのは例えば…そうですね。
画面で…
更に専門職員がおよそ2,000枚ごとに貨幣を厳密にチェック。
見ているのは公表されていない極秘の部分。
コンピューターだけではお金づくりはできないのだ
これだけ機械的だけれどもこうやって…36年!ベテランの職員さんです。
いやいやいやそれポケット入れられないですよ。
どんな気持ちで百円を見てますか?ないんだ。
ないんだ。
製品ですね。
お金には見えない。
自分の財布の中のお金はちゃんとお金として見るんでしょ?はい。
お金はちゃんと使っておりますけども。
じゃちょっと見ていいですか?うわ〜きれいだ。
ピカピカ。
(田中)うわ〜ピカピカ!
(サヘル)すごい輝いてる。
(田中)こんなに立体的なんだって思うよ。
うわ〜きれいだな!立体的。
すごい。
あ〜ホントだ!こんなになって見たことなかった。
お〜ビューティフル!驚くべきはたった一度のすさまじい速さのプレスでこの模様を生み出していること
3つの桜の花が重なり合い立体的に浮かび上がる。
花の中心には1ミリにも満たない雄しべが広がる
実はこの繊細なデザイン偽造防止の役割も兼ね備えている
その偽造防止技術が最も盛り込まれているのは五百円玉だ。
それでは詳しく見てみよう
五百円玉の中央をよ〜く見てほしい。
葉っぱの上の細かな点はなんとミクロン単位の細かさ。
文字の周りには髪の毛よりも細い線。
この細かさは転写を極めて困難にする偽造防止技術なのだ
そしてゼロ2つに注目。
特殊技術を駆使し見る角度によって文字が浮かび上がる潜像加工が
更にフチには大量生産の貨幣では世界初という斜めギザ加工も。
五百円玉は極秘の偽造防止技術がてんこ盛りなのだ
貨幣の知られざる事実はこれだけではない
私さっきからずっとこの百円とか見てて思うんですけど何か裏表ってよく映画とかで何か賭け事をする時に「どっちだと思う?裏?表?」って言うじゃないですか。
あれ素直に裏も表も書いてない。
数字のほうが表だと思ってる。
実は模様のほうが表。
え違うと思ってるんですか!それも都市伝説みたいなもんでそれは数字だよそりゃ。
それがですね結局のところ実際には…へえ〜!決まってないんですか!
でもそれでは貨幣づくりの現場は大混乱。
そこで造幣局では…
へえ〜!
でも事実上は…そうですね。
すてき〜!金に裏表はない!ですね〜!そういうことじゃない。
ウラ金はあります。
ある。
オモテもある。
うわ来たね〜!ここで?いつか言おうと思って?はい。
最悪だよ。
やだよ。
お金というとあんまりよくないイメージもあるけれど本当は…
最後に一行はできたての百円玉をお見送り。
袋詰めされた百円玉ドカドカッと50袋でワンセット。
合計2,000万円な〜り!
今ですねちょうどリフトが来ましたね。
(サヘル)あ来た来た。
でも不思議。
最初何の価値もなかったあの丸いのが。
あれがちゃんとお金になってね。
最後はこうやって価値がついて。
夢のようだよね。
ホントですね。
だって下はゲームセンターのジャラジャラの音が今では百円のお金の音ですよ。
まあそうですね。
全然上と下じゃ大違いってことだよね。
いい商売してまんな。
いやだから商売じゃないです。
こうして百円玉は長〜い旅に出る
あなたの財布にあるものもちょっと違って見えるかな?
「探検バクモン」
造幣局のお仕事はお金づくりだけではないのをご存じだろうか
実は貨幣の技術を使ってすんごいモノをつくっている
まずどうぞこちらをご覧下さい。
あっ!
(サヘル)オリンピックですか?東京オリンピックだ。
東京オリンピックと札幌オリンピックの入賞メダルになるんですけれども。
(サヘル)すごい!なんであるんですか?
なんとメダルもつくっていた!
確かにメダルはでっかくなったお金のようなもの。
貨幣づくりと同じく真逆の模様のあの「極印」を使って精巧なメダルを生み出すのだ
東洋の魔女持ってるんだこれ。
そうですね。
バレーボールですね。
金メダル取った人たちは当然持ってるでしょ。
日本中が熱狂したあの金メダル。
造幣局のお仕事は貴重な…
日の丸飛行隊が胸に掛けたメダルも原田が涙を流したメダルも全て造幣局がつくったのだ
メダルだけではない
こちらです。
何これ?
(サヘル)え〜!スゲーでかい!
これが…
直径24センチ。
五百円玉の9倍以上にもなる
超ビッグなサイズになってもやはり貨幣の技術が生かされているという
もらう人も超ビッグ!第1号は世界のホームラン王…
不滅の業績を残し広く国民に親しまれた人のみが手にすることができる
はいそうですね。
「家庭漫画を通じて戦後の我が国社会に潤いと安らぎを与えた功績」。
これもそうですね第10回の長谷川町子さん。
長谷川町子さんのだ!…から製造。
へえ〜!
造幣局はお金だけでなく歴史を彩るでっかい金もつくっていた
すごいモノをつくる造幣局の中で特に重要とされているモノがあるという
その現場へと向かう
こんにちは。
ようこそいらっしゃいました。
いえ違います。
(田中)違います違います。
秘密の現場を仕切る今岡喜雄。
今日もこだわりのパーマが決まってるぜ!
あのそれではですねこれから造幣局の…あるモノ?はい。
あるモノをご覧いただきます。
そのあるモノとは?
あるモノとはこれでございます。
あ…え?何これ?勲章?
(田中)あそうなんだ。
よくね新聞でね。
(今岡)そうですね。
赤や黄色に青。
色とりどりで形もいろいろ。
22種類の勲章。
そう貨幣づくりと並ぶ造幣局の重要なお仕事とは勲章づくりだったのだ
勲章といえば新聞でも時々見かける国から授与されるモノ。
そして勲章の中でも特に大きなモノは天皇陛下からじきじきに贈られる
今日はですね特別に文化勲章のほうを準備しました。
手袋のほうをどうぞ。
(サヘル)ありがとうございます。
文化勲章。
(サヘル)すごいですね。
開けゴマ!こちら。
おおスゴ〜イ!
文化芸術学問の限られたスターに贈られる文化勲章。
めったに見られないお宝だ
受章者は高倉健小澤征爾山中伸弥などそうそうたる顔ぶれが並ぶ
いいですか?これ。
どうぞ手に取って。
(今岡)文化勲章ですねずっしりと重たいので落とさないようにご注意をお願い致します。
落とさないようにという。
こんなデザインだったんだ。
見たことなかったね。
ね。
(田中)なんか勲章っぽくはないですね。
ないね。
カッコイイですね。
ちょっと斬新な感じですね。
文化勲章がつくられたのは77年前。
今も古さを感じないデザインってすっごい!
まさに芸術品。
金色に輝くボディーに白赤青の七宝が彩りを添える
非常に立派な勲章でございます。
細かい。
つくるのに…一概には言えないんですけども文化勲章でも数か月かかります。
いろいろな工程がございますので。
すごいね。
全部人の手で?そうですね。
プレスなんかは機械を利用するんですけどもあとは…こういうものもこの貨幣局でつくってらっしゃると思うと不思議です。
ホントです。
めったにもらえない勲章が大量に出回る貨幣と一緒の所でつくられているなんてちょっと不思議
それでは…えつくってるところを見れるの?こちらのほうです。
職人さんが!すごいな!あ〜すごいなぁ。
(田中)こんにちは。
なんかもう…こちらがですね…。
(サヘル)見て下さいすごい!仕上げの作業室になっております。
今回特別に…
ではどうぞ。
すいませんお邪魔します。
お邪魔します。
(田中)皆さん黙々とねやられてますけれども。
ご覧のようにですね一人一人作業机に座りましていろいろな勲章のパーツを手がけております。
ただひたすら黙々と作業に当たる…
つくるモノがモノだけにミスは許されない。
緊張感がみなぎる現場だ
こちらが現代の名工にも選ばれました上田稔でございます。
こんにちは。
勲章一筋39年上田稔。
神の手を持つと言われる熟練職人だ
今何をつくってらっしゃるんですか?今は…この勲章は特に…これだけなんですよ。
でほとんど手づくりで。
「大勲位菊花章頸飾」は22種類の勲章の中でも最高位に君臨する首飾りだ。
技術的にも最も難しく職人からは「究極の勲章」と呼ばれる。
1つ3センチ以下の部品それぞれに極めて手の込んだ装飾が施されている
その複雑なデザインには実は古い書体の「明」「治」の文字までが隠されている
最高位の勲章だけに現在日本人では天皇陛下のみが着用。
これまで国賓で来日した国王などにも贈られてきた
究極の勲章大勲位菊花章頸飾。
それは一体どのように生まれるのか?
そこでミッション
こちらは頸飾の写真でございます。
このこちらのパーツ。
これでございます。
(サヘル)細か〜い!細かいよこれ。
これを全部手づくりで。
こちらのパーツをですね実はこれなんですけども何も抜けておりません。
これを今糸ノコを使いましてこういうふうに。
(サヘル)すばらしい!
これは百円玉づくりと同じ要領で模様をつくったモノ。
ここから職人は繊細な装飾だけを残すため合計28か所糸ノコで削り取らねばならない。
中には1ミリにも満たない複雑なデザインもある。
寸分の狂いも許されないスゴ技が必要なのだ
しかもパーツの素材は金。
非常に軟らかくちょっとしたミスで全てが水の泡となってしまう取扱注意の金属だ
これ簡単に切ってるんですけど実はギリギリのラインをずっと切ってるわけでございます。
(サヘル)すごすぎる。
すごい目が痛くなるぐらい細かいです。
これはすごいわ。
わずか0.2ミリの糸ノコ。
名工の爪と比べるととんでもなくちっちゃい。
それを操り極細の幅を慎重に削る。
勲章は…
(今岡)たくさん地金を残してしまいますとね非常に後が手間かかりますのでできるだけこう近づけてギリギリのラインを狙ってるわけです。
まさにこれが…これだいぶ。
あ〜すごい!
(サヘル)すごい細かい。
スゴ技はミクロの超絶技巧だけにとどまらない。
削り取られた後のものをよ〜く見てみよう。
表と裏を比較すると裏面のほうは一本一本の線が太く見える
断面で見ると一目瞭然。
表から裏にかけて斜めに削り取っている。
ミリ単位の細かいものを削り取りながら同時に斜めにカットするという技まで繰り出していたのだ。
表は繊細に裏は強度を保つために。
全てが…
すばらしい。
いやすごいね〜。
なかなかねこれは。
まあ見れないですこの工程をね。
お金じゃ買えないからねこれはもう。
プライスレスとかそういうことでもないですけど。
名人は日々勲章づくりのスゴ技を時間をかけ自分の背中で伝えていく
途絶えさせてはいけない伝統がある
すいません。
あ〜糸ノコで。
(サヘル)あ若い。
若いですね。
責任重大ですよね。
そうですよね。
ちょっと指見て下さいよ。
ほら。
長いしいかにもこの細い手で。
(サヘル)すぐ横でこういう若い子達が一緒に作業をしてますけれども。
頼もしくね。
僕らも…なるほどね。
いやありがたいですね。
(田中)メガネは受け継がなくたっていいですよ別に。
メガネ関係ないでしょ別に。
勲章は国が偉い人に授けるモノ。
だけどその一つ一つは一人一人の職人が全身全霊をかけてつくっている
いやちょっとホントにねこの番組テレビカメラが入らないところばかり行ってるんですけども今日は特にちょっと初めて見た。
考えもつかなかったですね今まで。
確かに言われてみればどこかでつくってるんで。
一つ一つ芸術品です。
そうなんですよね。
ちゃんときちんと意味があったりまたあの勲章とかね。
あれはもう見ることないでしょう。
日本の技術っていうのはすごいなって改めて感じましたね。
皆さんお金は大切にしましょうね。
生字幕放送でお伝えします2014/10/21(火) 16:30〜16:55
NHK総合1・神戸
探検バクモン「潜入!造幣局 知られざる内部」(完結編)[解][字][再]
造幣局・ヒミツの貨幣工場、完結編。非公開の心臓部で百円玉の誕生を目撃!さらに造幣局の最深部では職人の超絶技巧によってとんでもない逸品が生み出されていた!
詳細情報
番組内容
ついに!百円玉の誕生を目撃する完結編。バクモンが日本の貨幣づくりの一大拠点・造幣局大阪本局へ大潜入。非公開の百円玉づくりの心臓部では超極秘のスーパーマシーンが!できたてホヤホヤの百円玉が大量生産される圧巻の光景。さらにもう一つ、造幣局には国からの重要ミッションが!特別許可を得て、日本最高位のモノ作りの現場へ。そこには熟練職人の超絶技巧が隠されていた。知られざる造幣局の内部へディープインサイド!
出演者
【ゲスト】サヘル・ローズ,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴
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バラエティ – トークバラエティ
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バラエティ – 旅バラエティ
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