(岡本玲)
折々の季節を見事なまでに表現する…
その本場京都で200年以上にわたり愛されてきた老舗。
そこで修業をする一人の女性がいる
関東から単身京都にやって来てまだ1年目の駆け出しだ
こうして日々怒られながら身につけようとしているのは京都らしいお菓子を作る事。
しかし難しいのはそこに明確な基準がない事だ
そのままズバリと違って…
でいつもこう言われてしまう
…とすごく言われて。
そんな西野さんが7月品評会に向けて作り上げた和菓子がこのホトトギスだったものの…
あ〜京都の和菓子って何なんだ
そろそろじゃないですか?
行ってまいります。
(拍手)始まりました「明日はどっちだ」。
今回からニューフェース山の小屋番見習い沖田さんと前回から引き続き和菓子職人西野さんを応援したいと思います。
渋谷さんロケ?ロケ行ってきましたよ。
京都まで。
実際お会いしてきましたけどもまあまあVTR見てても何となく分かると思うんですけどなんかフワッとした感じの…。
そうね柔らかい雰囲気やけど。
しゃべり方もゆっくりな感じの方なんですけど…今ちょっといろいろ模索してね頑張ってる最中やと思いますが。
定義がないですもんね。
はんなりもっさり。
難しいですよ京都の和菓子。
失礼します。
西野さんや!ああどうも。
こんにちは。
はじめまして渋谷と申します。
作っていたのは秋の風情を表現した和菓子
隣にいたのはベテラン職人の山下さん。
あの問題について聞いてみた
というわけで渋谷さんにも和菓子作りの奥深さを味わってもらう事に
挑戦するのは「紅葉」という生菓子。
まず肝心なのは黄色と赤のぼかし具合だ
こんな手作業で!?
続いて指を使って葉っぱの形にするのだが…
(西野)何となくの位置で…。
すばる意外と不器用やもんな。
全然あかんねん俺こういうの。
うわぁ〜。
どうです?違いは一目瞭然
では渋谷さんお話を
そうですね。
そうですね。
そんな西野さんにチャンスが訪れた。
店主の吉村さんと一緒に向かったのは和風のデザインで人気のアパレルメーカー
こちらの会社から季節の新作和菓子を作ってほしいという依頼があったのだ
そしてもう一つ
リクエストは光る月とそこに浮かぶうさぎ
早速お菓子作りが始まった。
今回の依頼使う材料からデザインまで西野さんが決める
まずはあんを包む素材。
もち粉を蒸した外郎を使う事に。
ツヤがあるから光る月にはぴったりだ。
その中にあんを包んで丸めると…。
確かに月のようだ。
問題はうさぎをどう表現するか
あとでちょっとやってみよう。
手にしたのはうさぎの古い木型。
一体どんなデザインになるのか
どうやら表面の模様がうさぎらしい
翌日。
早速依頼主の社長さんに見てもらう事に
果たして評価は…
結局不採用
形がはっきりしすぎてもぼんやりしすぎても駄目。
悩む西野さんに店主の吉村さんから…
わあ〜すげぇ。
うれしいなこれは。
この言葉がありがたい
夜再びお菓子作りに挑み始めた西野さんに更なる応援が
(ブザー)
工場に何かが届いた合図だ
すごい。
食卓ですね。
店主の奥さんから夜食の差し入れ。
これもまたありがたい
なんとか期待に応えねば
課題はうさぎの形の表現だ。
で西野さんが取り出した素材は…。
薄く伸ばしたようかん。
それをうさぎの型で抜いていく。
でもこれだと形がはっきりしすぎているような気も
だが西野さんにはある考えがあった
外郎が破れないよう丁寧に薄く伸ばしあのうさぎを内側に包み込む
えっどう見えるの?あ!透けて見えるって事?
すると…こんなうさぎが。
これでどうか
これははんなりちゃいます?
翌日再び見てもらう事に
はっきりしてるといえばそうかもしれんし。
そうやねぇ。
果たしてリベンジなるのか
おっ好感触
見事採用だ!どうです?西野さん
自分なりの京都らしさをつかみ始めたのかも
おお〜すごいやん!すごいやん!最後のね。
京都らしさというかぼんやりというかはんなりなんでしょうねあれが。
でも着々とステップアップしていってるんじゃないですか。
一緒にいてくれはったスタッフの方も「責任とるのは僕やから」って言うてたのは…。
背中押してくれたねあれ。
ねえ。
思い切れるし。
お二人はありますか?誰かに何か勇気づけられた経験というのは。
何やろな…あります?演歌で出たからそれこそいっぱい言われたじゃないですか。
「怖くないですか?」とかいうインタビューも散々受けましたけどね。
でも……っていうのは勇気もらいましたけどね。
そうそう。
ほんま甘い言葉ずっと欲しかったわ若いうち。
何言われたら一番うれしかった?やっぱ褒められたかったよな。
「良かったよ」とかさ。
そうそう。
バラエティー出てもさ「面白かったよ」とか。
分かってくれてるんやって思えるだけで救われるじゃないですか。
メンバーによっては必ず言うメンバーもいるやん。
「あれ見たよ。
めちゃくちゃ良かったよ」って言うメンバー。
正直見てない時も言ってる時あると思う。
(笑い声)ええやん別に!それは言うてええやん。
「俺も見てるし!」。
見てへん事はないのに見てない事になってるのも嫌や。
北アルプスの…
鋭くとがったその姿は多くの登山者を魅了してきた。
ひたすら登る事8時間。
最後に待つのは垂直に切り立つ断崖絶壁。
そこをようやく登りきると…。
360度広がる絶景が待っている
山頂!やっと来た!
そんな登山客のために3,180mの頂上近く空気も薄い高地にある山小屋。
そこで働き始めた一人の若者がいる
4月に入ったばかりの新人だ。
山小屋の仕事はトラブルの連続
沖田さんが働く山小屋は創業88年。
650人の収容を誇り夏山シーズンともなれば山を愛する人で常に満杯
登山客をもてなすのは「小屋番」と呼ばれるスタッフたち。
山の上の過酷な環境で安全かつ快適に過ごせるようあらゆるサポートをしている。
その中でみんなの動きにちょっとついていけないのが彼
まだ雑用に追われる駆け出しだが目標は高い
やがて自分の手で山小屋を営む事を目標に修業を積んでいる
しかし修業はかなり厳しい
山小屋の一日は朝4時前から始まる
仕事はめじろ押しだ。
大勢のお客さんが泊まる客室の掃除一つとっても山のようにある布団を晴れ間の出る時間を見計らいながら干さなければならない。
トイレ掃除も小屋番の仕事
排せつ物は手作業で運び出す
掃除の水もごく僅かしか使えない
なぜなら使える水はタンクにためた雨水だけ。
山の暮らしにとって水は生命線だ
更にもう一つ命に関わる仕事が
食料の確保だ
ヘリが運んでくるのは月に2回。
天候が崩れれば何日も遅れる事がある
風強かったら飛ばれへんし。
しかし届いただけで喜んではいられない。
ここからが一番大切な仕事だ。
それは登山客の食事の世話。
毎日数百人分。
登山で体力を消耗した客にとってパワーの源だ
またこの人数さばくってすごい。
よう食いそう!
沖田さんの担当はひたすらご飯を炊く事。
しかし…
は〜いちょっと待ってね。
この食欲。
いくら炊いても間に合わない
おかずの準備もまた別の難しさがある。
盛りつけがグラム単位で細かく決まっている
そうしないと次にヘリが来るまで食料が足りなくなるおそれがあるからだ
今沖田さんの壁は…
沖田さんは1年前まで大阪で作業療法士をしていた。
そこからの覚悟の転身だった
実は沖田さん今働く山荘から下った所にある小さな山小屋の後継ぎ。
山頂を目指す人々が体を休める場所として100年近く親しまれてきた山小屋だが沖田さんは山の中だけで終わる人生が嫌で後を継ぐのを拒み続けてきた。
ところが3代目の父は半年前に重い脳梗塞を患い沖田さんの力が頼りになった
だから一刻も早く登山客の支えとなる小屋番になる必要があるのだ
そんな沖田さんが目標とする人がいる
小屋の食事を全て仕切る…
その長谷さんが沖田さんをある重要な仕事に抜てきした
しばらくスタッフを束ねるフロア係を命じられた。
実はこの仕事には意外な難しさがある。
ピーク時は500人以上の予約が入るが…
食堂全体に目配りし大勢の客を待たせないようにしなければならない
それはすごいで!
スピーディーな対応をするには細かな工夫が必要だ
いきなりの大役。
大丈夫か?
そして迎えた…
やはり食堂前にはお客さんが大行列
スタッフには不慣れなアルバイトや留学生もいる。
うまく統率できないと現場は混乱する。
沖田さん頼みますよ!
大変やなこの仕事。
隅13名様入ります。
いよいよ開店。
しかし…
なかなかスムーズに案内できない。
アルバイトの動きにまで目が回らず指示が行き届かない
結局自分で案内するはめに
その上ちゅう房にも問題が。
アルバイトの人たちが盛りつけに手間取っていたのだ
なんだか変な指示になってきたぞ。
これじゃあ作業もはかどらない。
結局沖田さん一人でやりきれず先輩の手を借りてしまった。
終了後先輩からは目配りの足りなさを指摘された
更に…まだお客さんがいた事をうっかり忘れていた。
その様子に料理長の長谷さんもやっぱり…
ここでは誰も助けてはくれない。
自分に何が足りないか気付けるかどうか。
沖田さん正念場だ
すごいね〜!これは大変や。
これは大変や。
いやぁすごい仕事ですね。
想像を絶しますね。
一難去ったらまた一難やってくるもんね。
対自然やしさ。
そうですよ。
それで500人のお客さんを対応しなきゃいけないし。
500人腹減って待ってんねんで。
(笑い声)あと人間おなかすいてる時って気が立ってしまうじゃないですか。
イライラもするやろうし文句言う人もおるやろうし。
思ったよりお客さんが来てしまうとな。
足らんくなりましたじゃ済まへんよな。
ちょっと風が強い時期が続いたからヘリ1週間遅れますってなったらまた食材少ない中で切り盛りせなあかん。
定食どれぐらいすんのやろな?お値段ですか?どんなもんなんですか?そない高いわけでもないやん。
そう考えたら…
(笑い声)家族でやられてたんやね代々。
家族をしょってるから頑張れるっていうのもあんねやろうけどね。
自分の山小屋をいずれは切り盛りできるようにというのが当面の目標みたいですけれども今日のを見てたらちょっとまだまだ…。
そうやなぁ。
学ばなきゃいけない事はあるんでしょうね。
(田中)何これ?
(サヘル)謎の場所みたい。
(田中)あスゲー!
(太田)何これ?
(サヘル)スゴ〜イ!何これ?2014/10/21(火) 16:05〜16:30
NHK総合1・神戸
応援ドキュメント 明日はどっちだ #60[字][再]
関ジャニ∞が頑張る人々を応援する連続ドキュメンタリー。京都で和菓子作りに励む女性に新作和菓子のチャンスが!父の仕事を継ぐため槍ヶ岳で山小屋修業の30歳も登場!
詳細情報
番組内容
京都で200年続く老舗に飛び込んだ西野彩華さん(26)に新作和菓子を作ってほしいとの依頼が舞い込む。お題は「光る月」と「うさぎ」。依頼主をうならせるお菓子は生まれるか。関ジャニ∞の渋谷すばるも応援に和菓子作りを体験!さらに、名峰・槍ヶ岳を舞台に、父の仕事を継ぎたいと別の仕事から転職し、山小屋修業をはじめた沖田拓未さん(30)を紹介。客の安全と快適な環境づくりを担う小屋番の仕事に打ち込む姿を追う。
出演者
【出演】渋谷すばる,村上信五,横山裕,【語り】岡本玲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
バラエティ – トークバラエティ
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