こんにちは。
情報まるごとです。
きょうのメニューです。
まずこちらです。
北朝鮮による拉致問題です。
きのう、安倍総理大臣が政府の担当者をピョンヤンに派遣する考えを示しました。
再調査の先行きが不透明になる中、高齢化が進む被害者家族は、不安と焦りを募らせています。
そして経済です。
今、急激に上げ下げする株と為替。
背景に何があるのでしょうか。
詳しく解説します。
そしてその下です。
神戸市で小学1年生の女の子の遺体が見つかった事件です。
容疑者の男が、殺害を認める供述を始めたことが分かりました。
小渕前経済産業大臣と松島前法務大臣の2人の女性閣僚がきのう、辞任しました。
新たに法務大臣に起用された、上川陽子元少子化担当大臣と、経済産業大臣に起用された、宮沢洋一元内閣府副大臣がきょう、皇居での認証式を経て、正式に就任しました。
新たに法務大臣に起用された、上川陽子元少子化担当大臣。
そして、経済産業大臣に起用された、宮沢洋一元内閣府副大臣が、皇居での認証式を経て、正式に閣僚に就任しました。
両大臣は、総理大臣官邸で、安倍総理大臣から辞令の交付を受けたあと、会見に臨みました。
きのう相次いだ2人の女性閣僚の辞任。
麻生副総理兼財務大臣は、消費税率を来年10月に10%に引き上げる判断に影響するかという質問に対し、次のように述べました。
一方、自民、公明両党の幹事長らが会談。
自民党の谷垣幹事長は、大変ご迷惑をかけ、申し訳ない。
新たに選任した2人の閣僚は、政府が十分に吟味したうえで選んでいると陳謝しました。
これに対し、公明党の井上幹事長は、早く解決できてよかった。
国民の信頼回復のため、政策課題の克服にまい進していきたいと述べました。
そして両党は、政権の重要課題である地方創生や、女性が輝く社会の実現に向けた関連法案など、今の国会で確実に成立させるため、緊張感を持って国会運営に当たる方針を確認しました。
一方、民主党の海江田代表は、連合の古賀会長と会談。
2人の辞任を批判したうえで、政府が今の国会に提出した、派遣労働の期間制限を一部撤廃する労働者派遣法の改正案の成立阻止に向けて、政府・与党への攻勢を強めていく考えを示しました。
一方、小渕前経済産業大臣の政治資金を巡る問題です。
観劇会を開催していた後援会の会計責任者の男性が、NHKの取材に対して、収支報告書の中身については詳しく分からない。
自分はあくまでも名前を貸していただけだという認識だと述べ、政治資金収支報告書のチェックが不十分だったことを認めました。
小渕優子後援会など、2つの政治団体が、毎年、開催していた観劇会を巡っては、政治資金収支報告書に記載された収支が大きく食い違い、平成24年には、収入、支出とも記載されていませんでした。
小渕優子後援会の会計責任者の78歳の男性は、NHKの取材に対し、自分は毎年1回、収支報告書の一部について、領収書を突き合せて確認し、署名となつ印をしていただけで、報告書の詳しい中身は分からないと述べ、チェックが不十分だったことを認めました。
その上で、自分はあくまでも名前を貸していただけという認識だ。
毎年、会計責任者を代えてくれと言っているが、代えてもらえないと述べました。
後援会と共に観劇会を開催していたもう一つの政治団体でも、収支報告書の作成担当者の男性が、これまでの取材に対し、頼まれて名義を貸した可能性があると話しています。
この問題では、小渕氏の元秘書で、群馬県中之条町の折田謙一郎町長が、これらの団体の収支報告書をすべて自分がチェックし、作成していたことを明らかにし、きのう、辞表を提出しています。
次は神戸市で、小学1年生の女の子の遺体が見つかった事件についてです。
殺人の疑いで再逮捕され、これまでの調べに黙秘していた男が、女の子の殺害を認める供述を始めたことが、捜査関係者などへの取材で分かりました。
警察は、動機やいきさつについて、さらに調べを進めています。
先月23日、神戸市長田区の雑木林で、小学1年生の生田美玲ちゃんの遺体が見つかった事件。
近くに住む君野康弘容疑者が、殺人の疑いで再逮捕されました。
これまで黙秘を続けていた君野容疑者。
検察の調べに対し、女の子の殺害を認める供述を始めたことが、捜査関係者などへの取材で分かりました。
また弁護士によりますと、君野容疑者は、きのう面会した際に、淡々とした様子で、認めましたなどと話したということですが、供述の詳しい内容は聞けていないということです。
これまでの捜査で、君野容疑者の自宅アパートの部屋や浴室からは、女の子の血液が検出されており、警察は君野容疑者が自宅やその周辺で女の子を殺害したと見て、動機やいきさつについてさらに調べを進めています。
続いて経済に関するニュースです。
世界の出来事が、私たちの暮らしやお金に深く関わっています。
西アフリカを中心に拡大を続けるエボラ出血熱。
香港では、3週間を過ぎても続く抗議活動。
イラクやシリアで勢力を拡大している、イスラム過激派組織イスラム国。
今、世界にはこうしたリスクがあふれていて、経済を不安定にしています。
先週、日経平均株価は1万4000円台後半まで急落。
いったんは110円台をつけた円相場も、105円台まで値上がりしました。
しかしきのうは一転して、株価が上昇。
急速に上げ下げする株と為替。
一方で、街の人の景気の実感は。
株や為替の先行きは。
日本経済はどうなる?詳しく解説します。
街でもいいのか、悪いのか、よく分からないという声が聞かれました。
では、三井住友信託銀行のマーケット・ストラテジスト、瀬良礼子さんに伺っていきます。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
およそ1か月前なんですけれども、瀬良さんに伺ったときには、先の見通しとして、為替で言えば、円安円高、振れやすい場面だというふうにおっしゃっていたんですが、今の不安定な状況、どういうふうに見ていらっしゃいますか?
そうですね、やはりそのときに思ったような形で、かなり不安定なところに、相場は突入してきたというふうに思われます。
じゃあ、その不安定なところというのを、数値で見ていきたいと思うんですが、まずこちら、日経平均株価、9月25日、先月の終わりには、1万6374円14銭だったのが、ついこの間ですね、10月17日、1万4532円52銭と、このグラフでいうと、ここに当たるわけなんですけれども、まで下がりました。
そしてまた週明けのきのうですね、ぐっと持ち直して、1年4か月ぶりの上昇幅、ここですけれども、500円以上値上がりしたということなんですね。
現在はといいますと、また下がっていますね。
現在の取り引き、日経平均株価、1万4815円97銭。
きのうの終値よりも295円26銭下がっているということですね。
またこちらも動いているようです。
そしてこちら、今度円相場を見ていきます。
8月には101円台あったのが、今月の初めは110円9銭まで円安になってきました。
それがまた円高になってきて、一時はこのあたりですね、105円台前半まで値上がりして、その後、また円安になっているということなんですけれども、瀬良さん、株も為替も短い期間で変化の幅としては、ずいぶん大きいなと感じるんですが、瀬良さんはどのように見てらっしゃいますか?
年初は、特に為替は、なかなか動かないと。
ことし初め?
という状況でしたけれども、株が8月以降上昇し、為替のほうも8月、9月ですね、ドル高円安に動きましたけれども、基本はアメリカ経済が非常に強いぞというところから、アメリカ経済の安心感から、株が上昇し、それから為替のほうもドル高円安に動いたと。
ただ、アメリカ経済の強さというのは、マーケットはどんどん先取りして、先取りして、為替も株価のほうも動いてきたという側面があるんですね。
ですので、ちょっとその先取りしすぎた過大評価を、評価を、あまりにも先取りし過ぎたというところが、今回のこういった株の下落、それから為替の反転ですね、こういった調整につながってきたんじゃないかというふうに分析します。
つまり、この高い所であったり、株価でいえば、円安のこのあたりっていうのは、ちょっと市場が先取りをし過ぎたのではないかということですね。
本当に世界のさまざまな出来事が関わっているようなんですけれども、まず、今話の出ましたこのアメリカから見ていきたいと思います。
先週のことでした。
ダウ平均株価、これ、日本で言えば日経平均株価ですね、これが、全面安の展開となりまして、世界同時株安の様相となりました。
この背景に何があったかというと、小売りの売り上げ減少ということで、これ、個人消費の指標が悪かったということで、懸念が広がったということなんですよね。
先ほど、瀬良さんもおっしゃっていました、アメリカ経済は強いという、好調だったんじゃないんですか?
そうですね、アメリカ経済は、今も基本的には好調だというふうに思います。
ただ、やっぱり好調と、悪い経済指標っていうのは、混ざって出てくるものなので、今回、その混ざって出たものが、たまたまこういう形でアメリカ経済が少し、強すぎるという形で、マーケットが動いたところに、ちょうどタイミングよく、悪い数字が出てきたので、株をたくさん買っていた人は、それを売りやすい環境が、突然現れたというところが、株価の下落を加速させたという、一つのきっかけになったわけですね。
さまざまな市場の参加者の心理で動いていくんだと思うんですけれども、やはり、行き過ぎたものはどこかで戻すといったような、そういった働きっていうのが、市場にはあるんですか?
そうですね。
先ほども先取りして動くというふうに申し上げましたけれども、やはりその先取りも限界があるんですね。
実際に、実際の数字がついてこなければ、その先取りした部分というのは、元のところに戻ろうとする動きになりますので、やはり、行き過ぎた部分というのが、小さなバブルがある意味、こことそこの所に発展して、実際にこういう数字が出たところで、バブルがしぼんだと、そういうふうに見るべきじゃないかと思います。
さまざまなだから、材料をもとに動いていくという。
じゃあ先のところで言うとこれ、どうですかね、来月、中間選挙在りますけれども、どんなふうに動きそうですか?
オバマ大統領、民主党ですけれども、大統領は代わりませんが、議会のほうですね、上院の3分の1と下院全部が改選されますけれども、もしも上下院とも共和党が過半数を取るということになりますと、大統領と議会がこれ、対立構造ということになりますので、アメリカもうまく経済対策、進めていくことができるのかという、こういった懸念材料につながりかねませんので、やはりこれ、大きなリスク要因と、不透明要因と言えるかと思います。
不透明だと。
現状でいいますと、今、エボラ出血熱の二次感染が連日、アメリカでも伝えられていますけれども、こういったことの影響っていうのは、どうなってるんでしょうか?
そうですね、感染が拡大しなければ、なんの問題もないんでしょうけれども、じゃあ、拡大がこれ、回避できるかどうかというのは、今のところよく分からないですよね。
一生懸命対策はしていますけれども、万が一、これ、拡大した場合には、やはり人の移動がかなり制限されることになりますので、アメリカ景気に大きくマイナスになってきます。
ですので、これもうまく封じ込めできるかどうかという、これもやっぱり不透明要因の一つということがいえます。
ではちょっと、世界各地に広げてみましょう、見るところを。
見てみますと、景気減速というのは、これ、3か所にあるんですけれども、ヨーロッパ、そのほか、さまざまな所で、景気減速が見られると。
こういったところはどう影響してきますか?
やはりアメリカ一国で世界が、新興国ですね、景気減速しようとしていますけれども、なかなかアメリカ一国で支えるというのが、難しいということですね。
新興国も昔と違って、かなり経済規模が大きくなってきていますので、世界経済全体に与える影響が大きいですね。
ですので、いかにアメリカが、一国だけが好調といっても、世界全体が引っ張っていくというには、ちょっと力不足になってきているんじゃないかと。
そうなりますと、世界経済に引っ張られて、アメリカのほうにも影響が及んでくる可能性がありますね。
これもやっぱり不透明要因というふうにいえます。
ヨーロッパも減速なんですね?
そうですね、ヨーロッパは減速よりも、もっと悪化していく可能性というのが、指摘されています。
そういった中でも、素人の中では、やっぱり中東に何かあると、世界が影響を受けるみたいな印象があるんですが、イスラム国の影響というのはどうなってるんでしょうか?
そうですね、今のところは、原油価格、落ち着いていますし、イスラム国で今のところ、主だった事件というのが、今はないですけれども、ここも不測の事態で、どんなことが起こるか分からないですよね。
戦闘が拡大して、例えば石油の産油の基地などに影響が出てくるということになりますと、原油の供給体制に影響が出てきますので、原油価格の高騰と、エネルギー価格の高騰という形で、世界経済にマイナスの影響が及ぶ可能性があります。
本当に世界中にさまざまな要素があるんですが、じゃあ、これらがどう、この日本経済に関わってくるということなんでしょうか。
やはりこういう不透明要因が多いと、自信を持って、先々の経済活動を進めていくというのが、非常に難しくなります。
不透明要因が少なければ、先々がある程度読むことができますので、じゃあ、経済、こういう形になるから、こういうふうな活動をして行こうという計画が立てることができるんですけれども、こんな形で不透明要因が多いと、なかなか積極的に経済活動を活発化していこうという意欲が出てこないですね。
そういう見通しが不透明な中で、日本経済、よくなっていくためには、何が求められていますか?
そうですね。
個々の現象に対して、対策を取っていくということもありますけれども、一番大事なのは、やはり私たちの底力を引き上げていくということですね。
それはやはり稼ぐ力ですね。
稼ぐ力というのは?
製造業が、ものづくりで物を売っていくというのも稼ぐ力の一つでもありますし、あるいは生産性が低いといわれているサービス業ですね。
サービス業にはいろんなものがあります。
医療だったり、介護だったり、あるいは金融サービスもそうですし、法務とか税務、会計といった、さまざまなサービスがありますので、そういったものの生産性を挙げていくということが大事だと思います。
当然、景気よくなっていってほしいんですけれども、日本経済、今後どうなっていくんじゃないかと、瀬良さんは見てらっしゃいますか?
不安定要因はたくさんありますけれども、今、成長戦略、それから成長戦略を補うための大胆な金融緩和と機動的な財政出動ということで、経済対策が打たれていますので、なんとか、こういう不安を乗り切って、緩やかながらも回復方向に動いていくんじゃないかというふうに予測してます。
以上、三井住友信託銀行マーケット・ストラテジストの瀬良礼子さんに伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
続いて、メタボリックシンドロームの改善に向けた最新の研究についてです。
福岡から佐々木さんです。
骨の中にあるタンパク質の一種を口から摂取することで、全身の代謝が活性化することを、九州大学大学院の研究グループが、マウスを使った実験で明らかにしました。
研究グループは、メタボリックシンドロームを改善する補助食品の開発につなげたいとしています。
九州大学大学院歯学研究院の平田雅人主幹教授らの研究グループでは、マウスを使った実験で、骨の再生に関わる骨芽細胞が分泌するオステオカルシンと呼ばれるたんぱく質を、口から摂取すると、体内のインスリンの分泌が、最大で8割ほど増えることを突き止めました。
すい臓にあるランゲルハンス島から分泌されるインスリン。
血液中の糖を細胞内に取り込むのを促すホルモンで、分泌が増えると、細胞内での糖の分解が増え、全身の代謝を活性化させます。
研究グループのこれまでの実験で、マウスにオステオカルシンを注射で投与すると、1時間ほど代謝が活性化することが分かっていました。
今回、口から投与した場合は、その効果が少なくとも24時間続いたということです。
今回の成果について、研究グループでは、口から摂取した場合の効果が確認できたことで、今後、代謝を活性化させて、メタボリックシンドロームを改善する補助食品の開発につなげたいとしています。
今紹介しました、代謝の活性化が期待できるたんぱく質、オステオカルシンは、人や動物の骨の中にごく僅かしか含まれていないので、大量生産できないことが実用化に向けた課題となっています。
そこで研究グループでは、福岡名物の、ある食材に注目して、オステオカルシンを抽出しようとしています。
ダイエット効果があることが分かった、オステオカルシンなんですが、こちら、福岡名物の豚骨ラーメンと、深い関係があるんです。
福岡の人たちが愛してやまない豚骨ラーメン。
実は、スープに使われている豚骨に、オステオカルシンが含まれているんです。
今回の研究成果を発表した九州大学です。
研究グループが今取り組んでいるのが、だしをとったあとの豚骨から、オステオカルシンを取り出す手法の開発です。
こちらがスープをとったあとの豚骨です。
オステオカルシンは、人や動物の骨の中に、僅か0.4%しか含まれていません。
人工的にも合成できますが、材料費が高くつくため、大量生産は難しいとされてきました。
一方、熱を加えても壊れにくく、水に溶け出しにくい性質があります。
研究グループは、ラーメンのスープをとったあとでも、ほとんどが骨の中に残っていることを確認していて、今後、効率的に抽出できるのではと期待しています。
豚骨ラーメンで有名な福岡県は、豚骨の使用料が全国1位。
一方、廃棄される豚骨の量は、1日およそ15トンに上り、およそ7割が焼却処分されている現状があります。
廃棄される豚骨を有効利用しようという今回の研究。
民間企業も期待を寄せています。
研究グループに実験用の豚骨を提供してきた、福岡市のリサイクル会社です。
これまで、ラーメン店から回収した豚骨を使った有機肥料を開発してきました。
また豚骨の豊富なカルシウムに注目し、骨が弱った高齢のペット向けのサプリメントも開発しています。
今回、オステオカルシンの効能が発見されたことで、新しいペット向けのサプリメントに応用できないかと考えています。
オステオカルシンの人体への有効性はまだ確認されていませんが、研究グループでは、人間の代謝を活性化するサプリメントの開発を目指して、研究を続けていきたいとしています。
福岡名物、豚骨を巡る意外な研究。
将来、ダイエットに効く豚骨サプリが開発される日も、遠くないかもしれません。
そうか。
豚骨スープを飲むほどダイエットできるということではないんですね。
そうだったらうれしいんですけどね。
ちょっと罪悪感を感じながら、でも、どうしてもすすってしまいますからね。
今、何を思い浮かべながらしゃべってたんですか?
あ、豚骨スープ。
いやぁ、本当にね、期待ができそうな研究ですけれども、福岡出身の佐々木さん、どうですか?
そうですね、このオステオカルシン、まだ人には応用できないということですが、福岡名物の豚骨から、それもスープをとったあとの廃棄されるものから、作られるかもしれないということで、実用化を目指した将来の動きが気になります。
期待したいと思います。
では次は気象情報です。
空はどんよりと東京、しているんですけれども、寒くは感じませんね、奈良岡さん。
そうですね。
ただ今夜は、北日本を中心に冷えそうです。
こちらは今の札幌市の様子です。
どんよりとしています。
午後2時20分現在の気温は9度4分。
きょう午前1時の気温は15度ちょうどでしたが、日中にかけて、徐々に気温が下がっています。
これからさらに気温が下がり、あすの明け方には、雪か雨が降りそうです。
街路樹が色づき、秋が深まっている札幌市内ですが、あすは冬の便りが届くかもしれません。
さて、寒気の予想を見ていきましょう。
こちらはやまで雪を降らせるぐらいが水色の表示、平地で雪を降らせるぐらいの寒気が青色の表示です。
このあとの予想を見ていきます。
平地で雪を降らせるぐらいの寒気が、次第に北海道に流れ込んできます。
このために、北海道は平地でも、雪が降る所もありそうです。
積もることもありそうですから、今夜からあすの朝にかけて、路面の凍結など、十分注意をしてください。
本州付近は雪ではなくて、雨が降りそうです。
あすにかけてもぐずついて、傘の手放せない天気が続きそうです。
では雨雲の様子を見ていきましょう。
2時間前からです。
東北地方から日本海に雨雲がかかっています。
この日本海の雨雲は、次第に南に下がってきそうです。
ではこのあとの雨の見通しを詳しく見ていきましょう。
今夜です。
今夜、関東地方など、いったん雨はやみそうです。
ただ日本海側で雨が降るでしょう。
そして、中国地方や九州地方では、激しく降る所もありそうです。
続いて今夜遅くの予想です。
今夜遅くも西日本、広く雨が降るでしょう。
そして北陸や東北地方でも、雨の降る所が多くなりそうです。
北海道も東部を中心に降りそうです。
北海道は雪になるかもしれません。
続いてあすの朝です。
あすの朝も、東北から九州にかけて、雨の降る所が多くなるでしょう。
近畿や東海地方など、雨足が強まる所もありそうです。
続いてあすの日中です。
あすの日中も、ぐずつきそうです。
では、あすの予想天気図を見ていきましょう。
前線が関東地方から九州の南岸の辺りに停滞します。
このためにあすも曇りや雨の所が多くなりそうです。
北海道は前線から離れていますので、あす日中、晴れ間が出そうですが、日中も気温が余り上がりません。
日中でも日ざしがあっても肌寒く感じられそうです。
では全国のあすの天気です。
あす、札幌は明け方に雪か雨が降りそうです。
そして東北地方から沖縄にかけて、雨の降る所が多くなるでしょう。
続いて気温の予想です。
朝の最低気温、けさと大きく変わらない所が多いですが、札幌はけさよりも大幅に低くなる予想です。
札幌、最高気温も9度までしか上がらないでしょう。
そして、川内や新潟、東京でも、きょう日中よりも、気温は低くなりそうです。
では週間予報、札幌から東京です。
次は、きのう、安倍総理大臣が政府の担当者をピョンヤンに派遣する考えを示した、北朝鮮による拉致問題についてです。
北朝鮮はことし5月には、拉致被害者の再調査を行うと約束していましたが、先月、最初の報告が遅れると、日本政府に伝えてきました。
再調査の先行きが不透明になる中、高齢化が進む被害者家族は、不安と焦りを募らせています。
その中の一人、熊本市出身の拉致被害者、松木薫さんの姉、斉藤文代さんの今の思いを取材しました。
よいしょ。
斉藤文代さん69歳。
34年前に弟の松木薫さんが北朝鮮に拉致されました。
薫さんに食べさせようと、苗から育てた柿やくり。
たくさん実をつけるようになりましたが、いまだ弟は帰ってきません。
ほら、見てほら。
松木家の長男、薫さん。
26歳のときに、留学先のスペインで北朝鮮に拉致されました。
返せ!
毎年、東京で行われている拉致被害者家族の全国集会。
文代さんは10年以上参加して、解決を訴えてきました。
ことし5月、北朝鮮は10年ぶりに再調査を約束。
家族の期待は高まっていました。
しかし、文代さんは期待とともに、不安を漏らしていました。
これまで北朝鮮に翻弄され続けてきたからです。
薫さんについて、これまで北朝鮮は死亡したと主張しています。
証拠として、遺骨を2度提出してきましたが、全くの別人のものでした。
調査はずさんで、到底信じられるものではありませんでした。
今回の再調査でもまた翻弄されるのではないか。
あ、始まった、のぶひろ、ちょっとニュース今、見るからさ。
先月19日、文代さんの不安は、現実のものとなりました。
再調査について、北朝鮮は突如、報告の遅れを告げてきたのです。
いつまで待ち続けることができるのか。
文代さんは焦りも感じています。
ことし1月、母、スナヨさんが亡くなりました。
スナヨさんは、認知症を患いながら、薫さんの帰りを待ち続けました。
スナヨさん、お帰りよ、言って。
言ってごらん。
お帰り。
うーん、お帰り、そう。
上手、できた。
しかし、再会はかないませんでした。
ことしに入って、文代さん自身も体調を崩すことが多くなりました。
先月、突然倒れ、検査の結果、脳の動脈硬化と診断。
医師からは、これまでのような活動は控えるよう、忠告を受けました。
文代さんは、残された時間は多くないと感じ始めています。
調査結果の報告が遅れ、募る不安と焦り。
それでも、薫さんの帰国を信じて、待ち続けています。
時間が重くのしかかってきているのを感じます。
では取材に当たった熊本放送局の齋藤記者に聞きます。
齋藤さん、斉藤文代さんの不安や焦り、この思いは、ほかの被害者家族の方も同じですよね。
そうですね。
ほかの被害者の家族も同じ思いだと思います。
家族の高齢化は深刻で、ことしに入ってからは、熊本県の松木薫さんの母、スナヨさんが、そして鹿児島県の市川修一さんの父、平さんが、再会を果たせぬまま亡くなりました。
今回の再調査を最後のチャンスと捉える家族は多く、それだけに焦りは募るばかりです。
その再調査なんですけれども、秋口にはとしていた最初の報告、なぜ遅れているんでしょうか?
調査の進め方について、日本と北朝鮮には、立場の違いがあるものと見られています。
こちらをご覧ください。
今回の再調査では、政府認定の拉致被害者に加え、拉致の疑いが否定できない特定失踪者など、4つの分野が対象となっています。
日本が拉致被害者の調査が最も重要だとして、具体的な情報を求めているのに対して、北朝鮮は、この4つの分野の調査を、あくまでも同時並行で進めるとしています。
こうした立場の溝が、報告が遅れている背景にあると考えられます。
一刻も早い解決のためにも、日本政府は北朝鮮の真意を見極めながら、粘り強い交渉が今、求められています。
熊本から齋藤記者でした。
次は東北からです。
東日本大震災の直前に放流されたサケが、ふるさとの川に戻ってきました。
仙台の吉田さん。
サケが戻ってきたのは、震災と原発事故の前、サケが遡上する全国有数の川として知られた、福島県楢葉町の木戸川です。
震災の直前に放流されたサケの稚魚は、大きく成長していました。
ふるさとに戻ってきたサケが、川をさかのぼっています。
サケの捕獲をしているのは、福島県の楢葉町の漁協の人たちです。
サケは、震災直前の平成23年3月上旬に放流された稚魚が、大きく成長しました。
木戸川は、年間およそ7万匹のサケが水揚げされていましたが、原発事故で、木戸川を含む町のほとんどが避難指示区域となっていて、今も漁は中断されたままです。
こうした中、地元の漁協では、サケ漁の再開に向けた検討材料にしようと、2年前から放射性物質の調査を目的に、この時期にサケを捕獲しています。
このサケの捕獲は、12月まで行われる予定で、漁協では、津波で壊れてしまったふ化場を今後、復旧させるなどして、かつてのようなサケ漁の復活を目指したいとしています。
トクする日本語です。
杉原満アナウンサーです。
こんにちは。
こんにちは。
東京も朝晩はだいぶひんやりとして、すっかり秋らしくなりましたよね。
きょうは、秋というのはなぜあきというのか、ということを考えていきたいと思います。
そんなの理由があるんですか?
でですね、語源の話ですけれども、秋の語源っていうのはいくつか説があるんですね。
見ていきたいと思います。
初めに、秋は赤から来ているんだという説があるんですね。
これ、草木の葉が赤く色づきますし、果物などが熟して赤らむ、この赤が、秋になったという考え方ですね。
もう一つ、明らかから来ているという考え方もあるんです。
明らかというと、今、物事がはっきりしているという意味ですが、本来は光が満ちて、明るいということから来ていて、これが広く開けているという意味にもなってきたんです。
そうか、秋の空、高いからとか、そういうことなんですか。
つまり空が明らか、明るく開けているということで、そういう季節なので、秋と言ったという考え方で。
実は先ほどの赤も、よく見ると、語源が明るいと同じなんですね。
あー、そうなんですか。
ですから秋、明らか、そして赤、すべてつながっていると考えてもよいということになります。
ただ、もう一つ有力な語源説があるんですね。
それはあきは、飽くから来ているという考えなんです。
飽く、今、飽きるといいますけれども、飽きるというと、今はちょっと、もうたくさんだ、もういらないというニュアンスが強いですが、本来は満足するという意味が中心です。
ですから、秋は収穫の季節、食べ物が満足するほど取れる、つまり、飽くほど取れる季節ということで、飽くの名詞の形ですね、秋の季節というふうになったと考えられているんですね。
秋が来る、飽きが来る、よくダジャレの材料になりますけれども、語源的に関係があるんではないかという考え方です。
この収穫の時期であるということは、実は秋という漢字の成り立ちにも関係してるんですね。
ちょっと、そちら見てみましょう。
秋という漢字の偏のほう、のぎ偏ですね、これはもともとアワが穂を垂れている様子を表してるんです。
このこうなっているところですね。
ですので、これは穀物を意味しています。
そしてつくりのほうは、今、火と書きますが、もとは、束ねるという意味のちょっと違う字から変化したものなんだそうです。
したがって、穀物を束ねる時期、つまり収穫の季節だから、この漢字が作られたという考え方なんですね。
秋が収穫の季節であるということから、実はもう一つ、意外なことばが出来てるんです。
こちらのことばで、ちょっとご覧いただきましょう。
商う。
商売するという意味ですが、これは、実は秋になうがついたことばだということなんです。
なうというのは、古い日本語で、するという意味があるんです。
今でも例えば、占うといいますでしょ。
これは、占になうがついていて、占いをするということなんだそうです。
それから伴うというのは、伴をするということばなんですね。
秋をするって、なんだということなんですが、秋は収穫の季節ですから、あちこちで市が立ちます。
物の売り買いが盛んに行われます。
ですから売り買いをすることが、秋にすることだ、商うということばになったというようですね。
本当に秋が収穫の季節というので、いろいろな食べ物がおいしい季節でもあります。
こういうことばが出来てきたわけですが、まあ食べ過ぎには気をつけたいところですね。
トクする日本語、杉原アナウンサーとお伝えしました。
にじまると一緒に各地の空を散歩する、にじさんぽです。
気象予報士の奈良岡さんとお伝えします。
きょうは雲が広がっている所が多く、雨が降っている所もあります。
それでは空の散歩に出かけましょう。
まずこちらは、稲佐山が見えています。
長崎市の現在の様子です。
ちょっと晴れているような、曇っているような、不思議な空もようですね。
ちょっと雲が多いかなとは思います。
これから雨が降って、今夜は雨の降り方、強まりそうです。
雷を伴って、激しく降る所もありそうですから、お気をつけください。
続いて、香川県の瀬戸大橋が見えています。
こちらは青空広がっていますね。
今週末、瀬戸内海国立公園の指定80周年を記念して、瀬戸大橋を案内するツアーが開かれるそうですよ。
きょうはよく晴れていますね。
ただ、天気は下り坂なんですね。
夜になりますと、雨が降りだしそうです。
そしてあすは、雨は降ったりやんだりしそうです。
続いて、これ、りんごの木です。
長野県飯田市なんですが、通りに沿って、およそ40本のりんごの木が植えられていて、飯田市のシンボルだそうですよ。
こちらは北海道七飯町、大沼国定公園の様子です。
かえでやもみじが色づいているそうですよ。
ただピークは過ぎてしまったそうなんですが、今月末までは楽しめるそうです。
これからこちら、ぐんぐん気温が下がっていきそうです。
夜は暖かくして過ごすようにしてください。
では改めて、あすのお天気、お願いします。
2014/10/21(火) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]
▽いつまで待つのか…拉致被害者家族の思い 【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子
詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz
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