生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは。
10時5分です「くらしきらり解説」。
きょうはこちらのテーマでお伝えします。
担当は三輪誠司解説委員です。
三輪さん、偽通販サイトというのは偽物ということで、偽ブランドとか、いろいろありますが何が偽物なんでしょうか。
三輪⇒ホームページそのものが偽物ですし商品を頼んでも送ってこない。
通販業者のように見せかけているものの、まったくでたらめというものなんですね。
どういったものがあるのか一例を紹介します。
こちらが実際に見つかった偽物の通販サイトなんです。
特に怪しいところは見当たりませんね。
こちらには会社のマークロゴマークも出ています。
この楽器店も本当に存在するんです。
それが、こちらになります。
ロゴが同じなんですね。
どちらが本物か見分けがつきませんね。
ロゴマークも偽物のサイトは、本物のサイトの画像をコピーしていわば盗用して作っているわけなんです。
こういったホームページで使われているデータはデジタルデータですのでコピーすることが可能です。
ですので、こうした画像だけで偽物か本物か見分けるのはちょっと難しいということなんです。
楽器店にホームページで商品を注文したけれども商品が届かないという問い合わせが相次いで調べたところ偽物のサイトが出来上がっていたことが分かったということなんですね。
だまされてから初めて気が付くということなんですね。
偽通販サイトこうした楽器だけでなくいろいろなものが出回っています。
例えばスニーカーや貴金属かばんを販売するサイト。
一見何も怪しいところがない普通の通販サイトに見えます。
そしてもう1つ、価格を見てください。
ずいぶん安い。
値引きしているんですね。
6割引き、7割引きと。
そうですね。
こうして安売りをしているということで客を呼び寄せようとしているわけですね。
これだけ安いホームページがあったらぜひ教えてくださいと言いたくなるんですが、その気持ちにつけ込むのが偽のサイトなんですね。
そうですね。
偽の通販サイトはホームページはもっともらしい格好になっていますけれどももともとお店ではありません。
ですので注文して、代金を支払ったとしてもお金はだまし取られますけれども商品は届かないということになります。
口座から犯人、詐欺師を突き止めるということはできないんでしょうか。
実はこの口座も詐欺師とはまったく別の別人の名義の口座なんです。
ですので、お金を振り込んでも、インターネットでこうした口座は売買されているようなものなんですけれども振り込んだお金も振り込め詐欺と同じように出し子によって引き出されて手渡されてしまうということで詐欺師にたどり着くのが難しいということなんですね。
ホームページから何か詐欺師にたどり着けないでしょうか。
このホームページ、設置されているのが海外のサーバーであったりすることが多いんです。
ですので閉鎖するように頼んでも応じてくれない、閉鎖できないということも多いんです。
無料のサービスを使っていることも多いですので誰が作ったのかはっきりしないことも多くなっています。
実際に偽サイトでお金をだまし取られた被害が増えているんでしょうか。
日本通信販売協会に寄せられた詐欺のサイトに関する相談件数になっています。
去年一気に増加しました。
増加した時期を見ますと秋ごろから年末年始にかけてこの時期に多くなっています。
どうしてこの時期なんですか?やはり年末年始だとプレゼントシーズン。
クリスマスとかありますものね。
お歳暮やお正月ということでインターネットで買い物をする人も、増えます。
そのあとで相談件数自体は少し落ち着きましたけれども先月のデータを見ますと少し上向いているということで、まさにこれからの時期ちょっと被害の増加が心配だなといえると思います。
確かに贈り物のシーズンにはだまされる方が増えるかもしれませんけれどもネットを使い慣れていて注意していれば大丈夫なんでしょうか?しかし実際の被害事例を詳しく見てみますとこれはちょっと、だまされてもしょうがないかなと思われるようなものもあるんですね。
いくつか紹介してみたいと思います。
ネットでお買い物するときに検索する人は多いと思うんですね。
かばん、○○ブランド、激安とかこういったキーワードでホームページを検索するという人が多いと思います。
すると、こういうふうに取り扱っている店がリストで表示されるということになるわけですがこうしたものの中に偽の通販サイトが混ざって表示される。
しかもかなり上のほうに出てきてしまうということもあるわけなんですね。
リストに出てくれば、これはクリックして信じてしまうかもしれませんね。
そうですね。
こういった事例もありました。
偽の通販サイト会社名と本当の会社の電話番号が書いてあるということがあったんです。
この電話番号に問い合わせれば分かるんじゃないですか?実際に問い合わせた人がいたんですが、本当の会社のオペレーターが出て○○金属ですと答えてくれるわけですがそうすると本物の会社で間違いないなと、ここで信じてしまって偽のサイトで買い物をしてしまってだまされたというケースがありました。
こうした際にはこの価格で間違いないですかとかこのホームページはそちらのものですかというところまでアドレスなどを読み上げて確認するということが必要になってくると思います。
伺っていますとかなり巧妙ですが何か見破る方法はないでしょうか。
偽の通販サイト一見すると分かりにくいんですがよく見ると特徴があります。
それを知っておくことが重要です。
例えば特徴の1つとして、価格が安すぎる。
やっぱり安すぎると何か裏にあるんじゃないかというふうに思ったほうが、いいんじゃないかと思います。
飛びついてしまいたくなりますけれどもね。
いったん待ってということですね。
ほかの特徴としましては連絡先が十分に書かれていない。
そのやっている会社の名前や住所電話番号やメールアドレスなどがすべて書かれているか確認する必要があります。
携帯電話でしか連絡が取れないとか、無料のメールアドレスが使われている場合は要注意です。
そのほかに支払い方法が不自然という傾向があります。
なぜか代金は、個人名の口座に振り込むように指定してくることもあるんですね。
これは、不自然ですね。
カードは受け付けられないとか、代引きは受け付けられないとか、なぜか個人名にお金を振り込ませるところがあります。
普通は会社名や法人名ですよね。
それから日本語が不自然どういうことかといいますと実際の画像なんですが日本ではあまり使われていない漢字が出てくるとか見逃さなくといったちょっと日本語の表記がおかしいなというところもあります。
しっかり見ておかなければいけないですね。
まとめますと…こうした点こういった特徴のいくつかが、当てはまれば偽物のサイトだと疑っていいと思います。
もしこれでもだまされてしまった場合はどうしたらいいでしょうか。
その場合は警察に届け出てください。
届けると、警察のほうでお金を振り込んでしまった口座を金融機関を通じて凍結してくれます。
そこに振り込まれていたお金が被害者の被害額に応じて分配される制度があります。
しかしここに振り込まれたお金がすぐに引き出されてしまう傾向がありますので全額お金が戻ってくるわけではないということも、考えておいたほうがいいと思いますね。
この偽通販サイトの詐欺なんですがデジタルデータであることの簡単さ銀行口座の売買とか海外のサーバーを使っているということもありまして非常に巧妙です。
これからの時期、一層気をつける必要があると思います。
三輪誠司解説委員でした。
次回のテーマは、こちらです。
2014/10/21(火) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「偽通販サイトを見破るには」[字]
NHK解説委員…三輪誠司,【司会】岩渕梢
詳細情報
出演者
【出演】NHK解説委員…三輪誠司,【司会】岩渕梢
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ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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