(キルア=ゾルディック)ナニカ。
こんな…ダメなお兄ちゃんでも…許してくれるか?
(ナニカ)あい。
(泣き声)
(ナニカ)キルア…好き。
(ジン=フリークス)同じ失敗をするな。
そして謝るなら俺にじゃなくカイトにだ。
(ジン)お前の話じゃ生きてんのか死んでんのかよく分からんがどっちにしろ行け!
(ゴン=フリークス)うん。
仲間に謝る時はルールがある知ってっか?えっ?ううん何?次はどうするかそいつと約束する。
そしてそれを絶対守ることだ。
うん!
(コアラ)ちょうどあんたみたいな赤毛だったよ。
(コアラの声)俺が撃ち殺したのは。
(コアラの声)そのコを追ってた連中が生かしたままとことん楽しむゲスだと知ってたからな。
アリに生まれ変わって「あぁ同じこと繰り返してる」って思ったよ。
(コアラ)俺はこうなる前人を消す仕事をしてた。
(コアラ)命じられて引き金を引く。
それ以外の時間は誰かを怒鳴ってればよかった。
(コアラ)誰にでもできる仕事さ。
(コアラの声)生まれ変わっても繰り返しているばかげたサイクル。
このコはこのサイクルから逃がしてやりたいと思った。
難しい仕組みは分からない。
ただこのまま奴らに捕まってなぶられたあげく死んじまったら繰り返す気がした。
(コアラの声)辺ぴで何もなくその代わり平穏な暮らし…のはずが突然理不尽な暴力にさらされて死ぬ人生。
そんなサイクルを…。
(コアラ)逃げてくれって祈りながら撃った。
(コアラ)俺がそんなことをしなくとも女王は何百って人間を食いその中で前世を持って生まれ変わった者はわずかだ。
ほとんどの人間の魂は無事どこかへ逃げられたのかもしれない。
でも俺はやりたかった。
積極的に逃げる手助けをした気になりたかった。
あんたがあのコの代わりにそこに入ったってことはあのコは多分逃げられたってことだろうし幸いなことに俺は「あんたに撃たれて死んだぜ」って前世を持つアリにはまだ会ったことがない。
みんなうまく逃げてくれたんだろう。
(コアラ)こうなる前は魂なんか信じちゃいなかった。
俺は基本的にノミやハエと同価値の存在でただ生きて死ぬ。
(コアラの声)自我なんてものはそいつらより少しばかり脳が複雑になったためのバグだと思っていた。
(コアラの声)死んだら終わり分解されてちりになる。
そしてそこら中に散らばる。
俺はそのちっぽけな大量の粒には意味がないと思ってた。
(コアラ)だが俺はこうしてここにいるそして繰り返してる。
全く別の姿なのに俺として同じようなばかをまた繰り返してる。
(コアラ)俺は考えた。
俺はばかだが今分かってることを否定しないし分からないことを素通りしたくない。
(コアラ)俺は死んだ。
死んで分解され小さく分かれた。
(コアラの声)だがそこで終わらなかった。
(コアラの声)俺がこのくらい小さくなったら終わりだろ…と勝手に思ってた物質には俺の想像が及ばなかった力があった。
(コアラの声)俺達から見れば花粉程度のものすごく小さな物質が俺達の健康に影響を与えるほどのエネルギーを何万年何億年と出し続けることができる。
さらに小さなDNAには俺達のほとんどを形成する膨大な量の情報が二重らせん状に詰まってる。
さらに限りなく小さい途方もなく小さいってことが宇宙という莫大な空間を生むための条件だったりする。
小さいという概念はそのものが発し得るエネルギーの総量とイコールではなかった。
(コアラ)魂は恐らく小さいが繰り返すだけのエネルギーを持っていた。
それじゃ俺は繰り返すために生まれ変わったのか?ここから先は分からない。
だから全て俺の感覚と想像でしかないが繰り返しちゃダメだと俺の中のどこかが言って来る。
恐らく繰り返したりやり直したりしなきゃいけないのは生きてるうちに心に与えるべき何かが足りなかったからだと思う。
肉体だって心の踏ん切りがつかなきゃ動きは鈍いだろ?俺の場合前も今もずっとこのままでいいはずがないって考えてる。
これが良くないんだと思う。
俺はきっとまた繰り返す。
このままでいいはずがないと思いながら…。
(コアラの声)選択を間違ったからな。
俺が本当に撃つべきだったのはあのコじゃなく追って来た連中だった。
(コアラ)何てことはない一番のゲスは俺だって話だ。
すすけた魂を浄化するための代償があまりに痛そうだったからそれを避けたんだ。
逃げてくれなんて虫のいいことを祈りながら自分が傷つくまいと必死だったんだ。
俺は自分を守るため彼女を撃った。
(コアラ)そして姿だけ似てるあんたにざんげすることでまた自分だけ救われようとしている。
はぁ…まったく…。
救えない話さ。
最後まで聞いてくれて感謝する。
(カイトちゃん)待てよ逃げるな。
(カイトちゃん)お前はあたちと来い。
これからずっとだ。
お前が撃ったあたちのそばでこれからずっとこれしかないって生き方をするんだ。
これはお前の義務だ選択の余地なんかない。
自ら死んでリセットなんて誰が許すか。
毎日あたちに謝りながら生きろ。
二度とこのままでいいのかなんて暇でくそな考えがもたげないくらいこき使ってやる。
あたちに謝りながらあたちの言う通り働いてあたちのために生きるんだ。
(カイトちゃん)もしお前がちょっとでも今の覚悟を忘れて堕落したらあたちが殺してやる。
(カイトちゃん)安心して生きろ。
(スピン)カイトお客さんだよ。
通してくれ。
カイト?ああ。
ごめん。
(カイトちゃん)来い座れ。
ん!何にだ?一緒に戦えなかった。
力が足りなかった。
でも次は俺がカイトを守るよ!あいつを…ピトーを倒すのにだいぶむちゃしたらしいな。
うん死にかけた。
(カイトちゃん)それでもお前が俺の倒せなかった敵を倒したのは事実だ。
俺の目に狂いはなかった…と負け惜しみを言っとくか。
でもキルアが…みんながいなかったら俺はここにいなかった。
俺ひとりでここに来られたわけじゃないんだ。
お互い修行が足りなかったな。
(カイトちゃん)ジンさんと会ったそうだな。
あっジンと話したの?
(カイトちゃん)ああ。
早く戻ってやれ。
(カイトちゃん)お前が言いたいことは分かった。
わざわざ来てくれてうれしいよ。
助けがいる時は必ずお前に連絡する。
キルアにもよろしくな。
(カイトちゃん)俺達はもう仲間だ。
だから今はジンさんのとこへ帰れ。
うん!
(コアラ)悪かった。
何にだ?楽になりたくて全てから逃げようとした。
(コアラ)苦しくても生きてみるよ。
「精いっぱいやった」って死ぬ時思えるように。
ジン!
(ビーンズ)止めたんですけど。
確かに…ここで待つとは言ってなかったな…。
うお〜高ぇ!さすが世界最大の木。
(ガイドの声)街の中心にそびえ立つ世界樹は地上からの高さは1784mもありまして人類は人工の建造物でこの木を超えることがいまだにできておりません。
この木を登ることは禁止されていませんが登木料と契約書へのサインが必要です。
500m地点まではエレベーターか階段で行けますがそこから先は命懸けです。
年間延べ約3000人が挑戦しますが94%は1000mまで達せず途中で引き返します。
残る4%は高額なレスキュー料を払って救助を呼び残る1%は落下して命を落とします。
つまり頂上まで無事に登りかつ下りて来られる強者は年間延べにしてわずか30名しかいないのです。
じゃあ。
俺達はここで。
うん。
気ぃ付けてな。
うん。
キルアいろいろホントにありがとう!おう。
まぁ目の前で「俺ひとりで倒すから」ってはぶられたり「お前関係ねえから」って言われた時は相当落ちたけどな〜。
うぅ…ホントにごめんよ〜。
(アルカ=ゾルディック)お兄ちゃん!ムフっ。
まぁもう謝ってもらったしお前と旅したおかげで今アルカといれるって言っても過言じゃねえし。
あっちなみにお前のこと治したのこいつだから。
えっ?それホント?何でこんなタイミングで?もっと早く言ってくれればよかったのに〜!もう〜!悪ぃ…。
知ってる奴がいっぱいいるとちょっとな…。
まぁ複雑な家庭の事情があってよ。
ちょっとこっち!アルカナニカ呼んでいいか?
(アルカ)うん。
お〜。
こいつの能力は俺のお願いを何でもかなえてくれるっていうものなんだけど。
何でも?そのすご過ぎる能力のせいで家に閉じ込められっ放しだったんだ。
こいつはお前がきっかけでこうして外に出られたし俺もこいつを一生かけて守る覚悟ができた。
ホントは感謝してんのは俺達のほうなんだよ。
(ナニカ)あい。
そ…そんな。
俺のほうこそ本当にありがとう!ダメだこれ以上いたら…。
だな。
俺はこれからアルカといろんなとこ旅するからまぁちょくちょくメールするよ。
うん俺も!何かあったらすぐ連絡してよ!俺もそうするから。
ああ頼りにしてるぜ。
いっぱい貸してるからな〜。
ぐっ…。
親父さんによろしくな。
うん!本当は一緒に行きたいけどアルカいるし。
まだ水入らずで話してねえんだろ?また今度な。
(アルカ)しばらくの間独り占めしたらお兄ちゃん解放しますから。
また遊んであげてくださいね。
ちょい待て!あげてんのは俺のほう!いい妹だろ?悪ぃけどお前二の次だから。
アハハハ…ハハハ…。
ん!ん!カイトも言ってたよ!俺達どこにいても仲間だから!おう!《じゃあ…》《また!》2014/10/21(火) 02:04〜03:47
読売テレビ1
MANPAオオカミ少女と黒王子/極黒のブリュンヒルデ/HUNTER×HUNTER
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オオカミ少女1
#3「急転直下−Fall in−」
■声の出演
佐田恭也:櫻井孝宏
篠原エリカ:伊藤かな恵
三田亜由美:茅野愛衣
日比谷健:細谷佳正
神谷望:松岡禎丞
日下部憂:村瀬歩
立花マリン:伊瀬茉莉也
手塚愛姫:小松未可子
木村良人:島