ビートたけしのTVタックル 2014.10.21

神戸市で日本で初めての女性のエイズ患者が発生したというニュースが流れてすでに5日が経ちました。
この患者が昨日死亡した事もあって保健所などに寄せられる市民の不安の声は日を追って高まるばかりです。
1980年代世界中で突如大流行し感染者が次々と死亡人々をパニックに陥れた病…。
ヒト免疫不全ウイルスHIVに感染する事により免疫力が低下し発症する。
現在世界ではエイズ患者数は減少傾向にある。
だが実は日本ではエイズ患者が増え続けているのだ。
さらに「いきなりエイズ」とは長年HIVに感染している事に気づかずある日突然エイズを発症する事。
その嫌だな中高年にエイズが増えてるなんて。
もう我々なんか漫才ブームからバブルから全部経験してもう遊び放題だもの。
(阿川)ちょっと心配ですか?え?大丈夫。
俺交通事故とかね血液検査とかね全部血を採られたりなんかしてね…。
それで知り合いの先生だから先生俺の血採って大丈夫なの?って言ったら大丈夫って言われたからホッとしてるの。
そういうのでも大事なんですよ。
今日の企画はミッツさんから持ち込んで頂いたという事で。
先進国の中で日本だけなんですよいまだに増えてるというのは。
でもう第一次エイズショックエイズブームというのが80年代前半にあって。
あの時すごかったよね。
バタバタ人死にましたよね著名人も含めて。
ああいうのもあってそれを経て色々各国が対策を練ってね減少させてきてる中ひたすら色々問題があるわけですか?日本には。
やっぱりありますよね。
それを今日は色々ちょっとお聞きしたいなと思うんですけど。
今日はエイズにお詳しいお医者様お二人においで頂いてるんですけども。
お一方は白さん白阪先生もう一方は赤さん赤枝さんという『紅白歌合戦』みたいな事になってる。
(ミッツ)どっちを応援しようっていうんじゃないんだから。
日本におけるエイズ研究の第一人者の一人国立大阪医療センターHIV/AIDS先端医療開発センター長白阪医師が「いきなりエイズ」の危険性を語る。
最近今でもエイズ…例えば肺炎だとかそれから失明するとかあるいは非常にひどい腸炎とかそういうのになって…。
長年HIVに感染している事を知らずある日突然カポジ肉腫などの合併症を発症するそれが「いきなりエイズ」。
病気の名前がエイズその原因のウイルスがHIVという事になっています。
HIVに感染すると根絶させる薬っていうのはないんですよまだ。
ただエイズを発症させない抑える薬はもう今出来てるのでエイズHIVにかかったからって死ぬわけではないというそこの常識はご存じですか?そうですね。
でもホント根本的にどうなるのかっていうのが全然わからないので…。
エイズになったらやっぱりもう…。
(ミッツ)それは色んな症状があります。
(白阪医師)肺炎なら肺炎の治療薬があるし目なら目のウイルスを抑える薬もあるし。
それぞれ23症状があるんですがその多くはそれぞれの治療薬があるのでエイズになっても早く病院に行けばそれはそれでなんとかなるんですね。
中高年の人にやたらに増えてるんですか?そうですね。
まあHIVウイルスというと多くが男性同性愛の方ゲイの人に多いといわれるんですけれどもじゃあもう異性間の人は大丈夫かというとそうじゃないっていうのが最近の1つ傾向なんですね。
だからその事を案外皆さんご存じないんですね。
中高年に多いというだから僕らには関係ないかなという感覚だけだよね。
もしかしたら自分が知らないうちに感染してる事もあるのかなって思った事あるんですけどなんだか「自分は大丈夫」みたいな根拠のない…。
中高年に多く見られるのが自分には関係ないという他人事意識。
これこそが皆さんの関心がほとんどなくなってしまったという事ですね。
ところが日本のエイズ動向委員会の報告によると…。
一番多かったんですね。
そういう事を皆さんご存じなくて…。
今からおよそ30年前…。
例えば今日なんかそういう可能性があってですね明日検査やって…。
エイズ患者の死亡情報や新たな感染者が出る度に市民は大パニック!国や自治体が緊急会見を開いていた。
そしてイギリスの超人気ロックバンドQUEENのボーカリストフレディ・マーキュリーが突然エイズである事を公表。
その翌日帰らぬ人となった。
同じくプレーヤーとしての絶頂で引退した。
しかし時間の経過とともにだがなぜ今日本の中高年に「いきなりエイズ」が増えているのか?これを見てください。
これは日本の新規エイズ患者さんの年次推移なんですがこれは異性間の性的接触の方のデータです。
ご覧のとおりですねまあ非常に30代が多かったんですが最近は40代…。
40代が30代とかを抜いて非常に高いですね。
40代60代50代と…。
(大竹)上がり方からいったら
(ミッツ)じゃあこの60代の人たちっていうのはその…HIVに感染するのをキャリアっていうんですけどそのキャリア年数はどのくらい…?まあざっと10年と言われてますけど…。
10年放っておいた人たちが今の60代ぐらいになって発症してる人たちが多いって事なんですか?
(白阪医師)だからまさか感染してると思ってなかったのかもしれませんし…。
でもこれ20代と30代から上が如実に違うじゃないですか。
これはなぜこんなにも差が生まれてしまったんですか?20代でエイズになるっていう事はものすごく若く感染になるんで10歳引くとちょっとまああんまりないですよね。
10歳ではね。
(大竹)なるほど10歳って事だね。
10年潜伏期間がね。
必ずしも10年じゃないですよ。
すぐ発症しちゃう人だっていますよ。
最近はウイルスが強くなって数年でエイズになってる人もいるって報告もあるので確かにそうなんですがまあざっと10年っていいますけど3年とかあるいは1年でエイズになってる人が…。
それで現実に赤枝先生は六本木で開業してらっしゃる…。
そうです。
そのエイズが増えているっていう実感がおありになるわけですか?まあ統計どおり増えてるんじゃないですかね?しかし検査する人はもう…毎年減ってます。
15年間六本木でクラブ帰りの若者などに無料でHIV検査を行っている六本木の赤ひげ先生こと赤枝医師は日本にはHIVの「かくれ感染者」が多数いると警告する。
つまりHIVに感染して発病した人はですよ日本で500人いますと。
この500人の数数えてください。
500人は隠せないホントの数ですよ。
病院に行ってるんだから。
それはもうエイズになった人?
(赤枝医師)発症した人。
しかし世界の常識ではそれに掛ける10倍。
つまり5000人の人がバックグラウンドとして感染してるんですよ。
ところが日本は1000人しか見つかっていない。
しかし日本では年間およそ500人の新規エイズ患者に対し新たなHIV感染者はおよそ2倍の1000人ほどしか見つかっていない。
つまり…。
なんでっていったらそれは…。
4000人の人は自分が感染してるのを知らないで性交渉したり遊び回ってるわけですね。
その人は一生のうちに7人の人にうつすと言われてるんです。
7人の人。
えっ…。
4000人の人がですよどんどんうつしていく。
日本ではどのくらいの方が検査をやられてるんですかね?
(赤枝医師)年間10万件ぐらいですかね。
っていうのはどれぐらいって事ですか?全人口成人人口の0.09パーセントです。
(大竹)…が検査を受けてると。
もう1つ伺いますけども特に男性の方がエイズにかかる可能性っていうかHIVにかかる可能性が高いと思って…女性も?
(白阪医師)ウイルスがいるのは血液とか精液の方がちょっと膣分泌液よりも多いんですね。
だから男性から女性の方が感染しやすい。
(白阪医師)だから海外では女性の数の方が多いんですね。
あるいは性感染症なんかもそうですね。
性感染症はうんと感染しやすくなってますのでね。
HIVに感染するとその治療にはいくらかかるのか?エイズの怖さは僕らが思うのにやはり差別をされる怖さと治療費があまりにも高いんですね。
毎月25万円で年300万かかるじゃないですか。
治療費が。
そんなかかるんですか?
(大竹)年間300万?
(赤枝医師)年間で300万かかります。
今長生きするようになったから1億円…1人のエイズの患者さんが出ると1億円医療費がかかっちゃう。
そういう事もまああるんだけど。
(チャイム)正しい知識さえ持っていれば押さえ込めるというエイズ。
検査はどう行われているのかあなたは知っていますか?HIVの主な日本ではちなみにこれらではいずれも感染はしない。
さらに…。
性行為の時コンドームをする事でほぼ100パーセント防げるのだ。
しかし…。
それなのに世の中ではちょっとちょっとなんかへそ曲がりな人がいてコンドームを着けててもうつる病気あるんだよって言っちゃうもんだから…。
なんて言って…。
コンドームなんか今7億個売れてた時から今2億3000万個になっちゃった。
実際コンドームの国内出荷数は減少傾向にありピーク時の1993年には6億8400万個だったものが2012年は3億6800万個となっているのだ。
ではHIV検査はどのように行われているのか?全国の都道府県の保健所などでは無料で検査が受けられる。
ここ東京都南新宿検査・相談室の場合まず匿名の電話で検査日時を予約する。
次に予約した日時に簡単な問診と採血をする。
検査時間はおよそ30分。
結果は1週間後医師や看護師から本人に直接知らされる。
他にもHIV検査は自宅でも可能。
郵送検査キットを取り寄せ血液をろ紙に付けて送り返すという簡易検査。
検査結果は1週間後自宅のパソコンで見る事が出来る。
その日のうちに結果がわかる即日検査もある。
番組スタッフが受けてみる事に。
やってきたのは赤枝先生の赤枝六本木診療所。
15分で結果がわかり費用は5000円。
はい。
プライバシーを守るためこんにちは。
(スタッフ)よろしくお願いします。
はいどうぞ。
お座りください。
まずは問診。
抗体検査っていうのをやるんだけどこれは2か月経ってないと今日の抗体出てこないんで…。
この検査でわかるのは2か月以上前に感染している場合のみ。
次に血液を採取。
わずか15分で判定が出る。
ここで誰もが気になる質問をしてみる。
(スタッフ)何人ぐらいとあれとかってそういう人数とかって関係あるんですか?人数関係ないです。
(スタッフ)関係ないですか。
この間来た26歳の女性はその子は6年間彼とずっともう婚約状態で6年間ずっと付き合っててもう今度結婚するんですよ。
でその前に検査に来て…。
(スタッフ)交際相手1人?
(赤枝医師)ただ1人。
もう動けなくなっちゃってここで。
もうとにかく車で送っていきましたけどね。
性行為の経験がたった1人でも感染してしまうHIV。
あっそうですか。
ありがとうございます。
続いて男性スタッフは…。
はいお座りください。
ご心配だったでしょ?
(赤枝医師)ハハハ…よかったねでもね。
安心するのはまだ早かった。
(赤枝医師)もっと安全ですけどね。
感染から2か月経たないとHIVに対する抗体が検出出来ないため正確を期するにはもう一度検査をする必要があるのだ。
意外にも簡単な…。
(一同)うーん…。
2か月…。
2か月内だと出ないっていう事ですね。
だからまあ頻繁な…お盛んな方っていうのはやっぱり本来は2か月ごとにしないとその…。
チェックしないと…。
…しないとわかんないですけど。
普通の血液検査をすればわかるんですか?そうですよ。
お医者様に。
だからねまあギャルなんかも検査に来るでしょ?それでエイズも梅毒も淋病もクラミジアも特にエイズ梅毒は一緒の血液で出来るからエイズもやろうねって言ったらエイズだけはやんないんだよ。
エイズやったって死ぬんでしょ?って。
だから私エイズだけはやらないでくださいっていう人が多いんですよ。
知りたくないっていう事ですか?
(赤枝医師)知りたくない。
なっても死ぬと思ってるから。
でも診察っていうかチェックなさった先生はわかるんですか?
(赤枝医師)やろうと言って…やろうと言うんですよ。
検査もしようと。
でも…。
しないでと言われたらしちゃダメなんですか?
(赤枝医師)しちゃダメなんですよ。
私は基本的にやっぱりああいう1対1だとちょっと怖いっていうかドキドキもするんで総合的な血液検査とか人間ドック的なところに行った時に一緒に頼んでやって頂く。
行ってもう一覧表にHIVプラスかマイナスかっていうのが出てくるようにしてます。
ホランさんはアメリカにいらした時には…。
大学生の時にアメリカに留学してたんですけど向こうの子たちはやはり意識がすごく高くて…。
若い子でも?そうです。
大学生の子でも付き合ったら…もうこの人とは真剣にお付き合いしたいなと思ったら
(ホラン)カップル2人ともで一緒に検査を受けに行くんですって。
将来の事をしっかり考えてるから。
えっとそれはその…チュー以上の事をする前に?そうだと思いますね。
で千秋も将来そういう大切な人が出来たら必ず一緒にテストを受けてから…。
…からお付き合いするかどうかを決めなさいって?
(ミッツ)それは何?学校で習うんですか?それは習ったというか普通の会話で出てくるんですよ。
なんですけど日本に帰ってくるとやっぱりそういう会話をしてる子ってまずいないじゃないですか。
若い子って。
なのでなんかこう…。
一時期ね10年ぐらい前に結構なんていうんですか広告とかで「元カレの元カレの元カレが…」とかそういうのがあったけど。
ありました。
でもさっき仰ったようにパートナー1人長く6年も付き合っていた女性が…。
(赤枝医師)それは私は1人でもね彼は1人かどうかはわからないって事ですよ。
そうか!そういう事ですよ。
私は1人しか付き合ってませんって女の子はよく言い張りますよね。
でも彼は不特定いるんだから。
ああそうなんだな…。
(ミッツ)それは男女あれですよ逆さまでもありますよそれは。
彼女がっていう事だって…。
渡辺さんそういう事意識した事はありますか?僕全くした事ないですしやっぱ同年代の友達ともエイズの話にはならないですよねやっぱり。
検査行こうとかの話にもならないですし。
その性教育っていうか性交渉に対する認識が子供の頃から違うというのと…。
コンドームを「避妊具」って訳しちゃったのあれよくなかったんだと思うんだよね。
あれ避妊だけじゃないんです。
避妊しなきゃいいと思って…。
渡辺さん今高校生が何回ぐらいセックスしてるか知ってます?1晩に。
(渡辺)えっ1晩にですか?1晩に…2回が限界じゃないですか?と思うでしょ?僕が高等学校へ行って…。
講演に行くんだけど大体平均5回ですよ。
えっウソ…。
(赤枝医師)ウソだと思うでしょ?そこに彼女が横にいて「ホントだよな?」って言って「うん」って言ってるんだからホントなんですよ。
5回って事は500円。
1個100円だから。
(赤枝医師)ゴム代が500円。
(赤枝医師)そうです。
違う人なら5回出来るけど…。
(大竹)お前はまた…。
(大竹)お前はまたろくでもない質問を…。
いやだって同じ人5回…。
いや笑っちゃいけないけど。
その500円がもったいないって言うんだ。
500円あれば牛が2杯食えるって言うの。
価値観が違うの。
500円払うんだったら牛2杯食うって言うの。
だからコンドームはやっぱりちょっと高すぎる。
(ミッツ)お金の問題ですかね?
(赤枝医師)まだ高すぎるんですよ。
結局赤ちゃん出来なきゃいい…。
例えば結婚したあとに子供が生みたいとなったら…。
子供はね生めるんです。
(ホラン)母子感染せずに…?しないんですよ今は。
(ホラン)へえ〜。
(赤枝医師)男性がHIVに感染してる場合は精液をリンスして女性の卵子を持ってきて体外受精をしてそれで子宮の中へ戻せばいいわけ。
女性がHIVに感染してる場合は帝王切開すればいいの。
HIVの母子感染は主に出産時に産道を通過する時感染した血液にさらされる事によって起こる。
現在では要するに羊水の中からすぐ引き上げて出せば99パーセントもううつってませんから今。
じゃあ栄養からうつるってわけではないんですね。
(赤枝医師)胎盤からはいきませんから。
(白阪医師)それプラス治療を今お母さんは受けるので血液中のウイルスも下げる事が出来ますから下がってる人は帝王切開もしなくてもいいぐらい。
その話は全然知らなかったです。
(ホラン)知らなかったです。
(大竹)大体みんな母子感染するだろうとみんな思ってると思うんですけど。
いや何もしなくても3人から4人に1人程度の感染なんですね。
それで今予防の方法お母さんを治療して必要があれば帝王切開。
それからお乳をあげないっていう方法などで大体1パーセント程度まで抑えられるのでほとんどうつらないんですね。
(大竹)99パーセント抑えられると。
(白阪医師)妊娠した時にちゃんと検査を受けて頂いているともし感染してても1パーセント程度の感染…。
99パーセントは防げると。
ところがそれが受けてないともうわからずに子供が生まれてから子供さんがエイズですよって事は今でもあり得るわけですよね。
だから色々医療は発達してて安心出来る部分もあるけどだからといってじゃあ怖くないって今言っちゃっていいのかって…。
(大竹)なるほど。
先生さっき楽屋でちょっと話してたんだけどHIVに感染するとするでしょ?どういう自覚症状が…。
自覚症状は風邪をひいたようなとか色々ありますけども全部…僕らのとこに来てる人はそんな事ないです。
まずないと思ってください。
健康そのものなんですか?
(赤枝医師)健康そのものですから。
正しい知識は僕たちも持ってなかったね。
HIVとエイズが直結しててすぐ死ぬっていうかさ。
免疫のあれで風邪ひいただけですぐおかしくなるって…。
一瞬でもう…。
(ミッツ)それは薬がやっぱり開発されたんですよね?抑える薬がね。
(白阪医師)治療する事で予防が出来るっていう時代になってます。
感染してもって事?例えば私が感染してるとして薬を飲みますね。
そしたら私の感染力はほとんどなくなるわけです。
(ミッツ)感染させない…。
(大竹)させないって事ね。
だからそれで感染が減っていくわけですね。
だから今日のテーマである検査を受けているかどうかが非常に大事で検査を受けてわかればその人から他人にはもちろんうつりにくくなるんですね。
そうすると日本だけが増えているっていう事はやっぱりエイズ検査を義務化するとか…。
いや義務化は…。
(白阪医師)義務化は人権の問題があったりして難しいかもしれないですけど積極的にみんな受けるような雰囲気作りと…。
アメリカとかだったら口腔粘膜の検査とか簡単な方法があったり…。
口腔粘膜でわかるんですか?
(白阪医師)そういう方法もあるんですね。
ただ感度とかが問題があって偽陽性偽陰性とか…。
(赤枝医師)間違ってね…。
(白阪医師)結果の間違いが時々あるんで日本ではなかなか導入されないんですけどね。
(大竹)正確な検査が必要。
(ミッツ)ある種のもっとこう身近なものにしないとっていう。
だから虫歯の検査行きますよね。
あとがん検診とかもしますよね。
だからそういうのと同じようになんとなくもうちょっと常に頭の中になきゃいけないなって私は思うんですよ。
ただ重さが違うじゃないですか。
虫歯検診ほどは気軽に行けないんですよね。
もしそうだとしたら…ってね。
(ホラン)そうなんですよ。
さっきのVTRでもスタッフさんが15分間待ってるのを見るだけでもなんか怖いですもん。
ハラハラして…。
頭ガクッて垂れてたからな。
(ホラン)なんかあるんじゃないかと思って…。
しかもね2か月以内の事はわからないって言ったらまたガクッとして…。
なんかあったんですよ2か月以内に。
俺が白衣着てたら「残念でした」って…。
とどめ刺してやる…。
このあとは感染している人に対して…。
もし自分が例えばさっきのようにHIVチェック…エイズチェックっていうのをしてもし陽性だという事がわかった時にやっぱり職場でそれを言わなきゃいけないとか家族に言うか言わないかとか…。
(白阪医師)で今…。
だから言う必要がないですね。
例えばもう成人になってる人だったら親にも言わないでいいというふうな…。
でもアメリカではパートナーには絶対言わなきゃいけない義務が…。
それはまた別ですね職場とは。
(ミッツ)それはもっとプライベートな事ですよね。
でも家族じゃないですか。
奥さんとか…。
それは今でも奥さんがおられる方あるいはフィックスしたパートナーにはちゃんと言ってくださいという事は言います。
ご本人から…。
自分が感染してるってわかってて性行為を行ってその相手が感染しちゃったってわかった時に…。
(白阪医師)以前は殺人罪で今は傷害罪の可能性がありますね。
黙ってそういうふうに…。
(白阪医師)相手が感染したらです。
(ミッツ)やっぱりまだまだそれぐらい人生めちゃくちゃにしてしまう病気では…。
人生めちゃくちゃになっちゃいますよね。
だからもし自分が感染してるっていうのがわかった時に今まで色々まぐわってきた女の子にお知らせ出来ますか?いや言えないですよね。
これはHIVに感染した人が誰のHIVかっていうのはわかる?わからない?
(白阪医師)それもわからないですからね。
じゃあ指紋みたいなのはないんだ。
いや遺伝子を調べる事出来ますけどこの人だっていう人を連れてきて自分のと比べればある程度は近いとか離れてるっていうのはわかりますから。
だけど特定は出来ないですね。
これは本人に知らされるんですか?それとも…。
献血でわかるんですか?献血行ったりした時は。
献血の時は肝炎も調べますしHIVも調べる。
色んな事を調べてますけど…。
(大竹)もちろんその血は感染してたら使えないわけだから…。
それは焼却して使われていませんしその結果はご本人にはHIVについては伝えないというのが…。
その血は破棄するけど本人には伝えないんです?というのが日本赤十字社の立場ですね。
感染している人に対して「あなたは感染してました」「陽性ですよ」って言わないんですか?言わなくなったんです。
どうして?放置する事になるじゃないですか。
献血に行く事によって自分のHIV検査に代用してる人がいるからです。
でもそれでもわかった方がいいじゃないですか。
本人にどうして言わないんですか?日本赤十字社によると…。
だが…。
ちなみに今年は6月までの半年間で献血された血液の中から36件のHIV陽性者が見つかっている。
(大竹)いやいやいや失礼だけど正確なデータがあるわけじゃないでしょ?集まってきちゃうだろうっていう話だけでしょ?だけど実際には現場の医師の立場から言うと例えばその人がHIVの感染者とわかってそう知らせてあげればその人から他への感染も防げるしその人も人生を全う出来るっていう話だから…。
ただ日本赤十字社の立場としては伝えないと。
でもその個人がどんどんHIVを広げちゃう可能性の方が日本にとっては危険じゃないですか。
だから個人でちゃんと管理して自分たちで検査に行きましょうって事ですよそこは。
自分が心配であれば検査に行ってくださいと。
(ホラン)でも自分のパートナーに例えば子供を作ろうと思って検査に行きましょうよって言っても言う事によってその人もしかしてエイズなんじゃないかなってそこはもう…。
お互いがなんの心配もない状態で性行為をするとか結婚するっていう。
ブライダルチェックって聞いた事あると思うんですけどそれをすすめていかなきゃいけないですよね。
見方変えればいいんだ。
ブライダルチェックという。
エイズ検査だって言うからちょっともめるんで。
言い方変えればさ…。
結婚するんだからお互いに…。
(赤枝医師)調べておこうと。
ね?だから遺伝子が半分ずつこうあれだからちゃんと色々調べようよって言えば…。
その中にエイズも入ってるんだろうけどもいきなりそれだけ前面的に出さなくて済むから。
それってHIVだって肝炎だって一緒ですよね?私なんか尿検査したら淋病が見つかって怒られた事あったけどそんな事はどうでもいいですね。
このあとはHIV陽性者の生活に密着。
いまだに残る差別と偏見を激白!感染する事で生き方はもちろん周囲の人間関係までも大きく変えてしまうかもしれないエイズという病気。
HIVに感染した人の日常とは?HIVに感染したらどんな生活になるのか?はい。
どうもこんにちは。
東京都在住HIVに感染した人への情報提供や交流などを支援するNPO団体ジャンププラスの代表理事で学会やイベントでの講演活動なども行っている。
そんな高久さんもHIV陽性者の一人。
そもそも当時付き合っていた男性にHIVに感染している事を告げられた高久さんはHIV検査へ。
すると結果は…。
やっぱり最初HIVって聞くとなんとなく怖いイメージがすごいあってちょっとどんよりはしたんですけど…。
でも…。
すぐ死んじゃうんだろうなとかそういうふうには全然思わなくて。
そういうのはすごく助かりましたね。
その時高久さんはサラリーマン。
一番悩んだ事は…。
迷ったんですよね。
やっぱり色んな事を考えたんですけど。
(スタッフ)どのくらいですか?えっと…半年くらいですかね。
やっぱり…。
(高久さん)当時親友がいたのでその人に話を聞いてもらって…。
母親には結構後になってからですね。
最近は…。
誰かに打ち明けるかそれとも秘密にすべきか…。
昔も今も変わらぬHIVに感染した人の大きな悩みだという。
中には拒否的な対応とられたりとか会社だったら…。
家に住んでても…。
という話も聞かない事はないので。
HIVに感染してもその生活はほとんど変わらないという。
お先にわさびバーグでございます。
鉄板お熱いのでお気をつけください。
刺激物だろうが脂っこいものだろうが好きなものを食べる。
普段こういう仕事してなかったら病気の事も忘れちゃうかなっていう感じ。
そうですね。
あっこちらです。
HIVに感染し唯一生活で変わったのが…。
ちょっと時間過ぎちゃったんで高久さんの場合1日2回薬を飲み免疫力が下がらないように調整する。
(スタッフ)結構大きいですね。
(高久さん)そうですかね?本当にただ時間忘れないように飲んでるっていうだけですね。
アラームをかけて飲み忘れないようにする人もいるそう。
ちなみに通院は数か月に1回。
医療費は障害者手帳を取得し自立支援医療制度を利用。
健康保険のみだと月々およそ6〜7万円のところ高久さんの自己負担額は1万円までとなる。
治療もあるし早くわかれば本当に健康に今までと変わらず暮らせるはずなので…。
人の気持ちとか認識が変わらないとなかなかこの病気の難しさ予防もそうだし治療後の生活もそうなんですけど変わらないのかなっていうふうに思います。
この後スタジオに高久さんが登場。
スタジオに今VTRでご覧頂いた高久さんにおいで頂いているんですけれどもなんか勇気ある出演をして頂いて恐縮でした。
メロンソーダがお好きなんですか?いやいや…。
そんな事ないですけど…。
大体日本でエイズとかHIVってふしだらな性生活っていうのがさ先に来てさ。
そういう目で見ちゃうところ…。
ひどい…女遊びがひどい奴とかさそういうのが…。
(ミッツ)変な話罰が当たったんだみたいな…。
…感じがあったじゃない。
(ミッツ)確かにね。
それでその後にそれを払拭するような意見があんまり出なくなっちゃってそのまま停滞して忘れてきちゃったみたいな…。
ただその最初のイメージだけは残ってるみたいなのがあるからあれじゃないの?高久さんもつまり今まで友達だった人が離れていくとか職場で辞めさせられるとかいう経験はお持ちなんですか?私はないですね。
もちろんそういう経験がある人たちがいてこういった活動の中ではそういう話をたくさん聞くんですけれども私は本当にそういった経験もなくってHIVわかった後もお付き合いさせて頂いた方もいるしセックスもコンドームを使ってしていれば全然問題ないですから…。
あの薬を飲み忘れたりすると急激に体力が落ちるとか…。
いやあの薬はウイルスを抑えるための薬なのであの薬を飲み忘れて体調が悪くなるっていう事はないです。
ただ薬っていうのはウイルスを抑えるためのものなので飲み忘れが頻繁にあるとウイルスが…薬効きにくくなったりとかそういった事があるので飲み忘れないようにという事はお医者さんからもよく言われますね。
(ホラン)初めて飲んだ時に副作用とかはなかったんですか?副作用は今の薬はもうちょっと少なくなってると思うんですけど私が治療を始めた当時は…。
(ミッツ)その頃は色々ね…。
(高久さん)ええみんな苦しんでましたね。
ですからホントに僕自身も吐き気とか下痢とか初期にすごいあってですね。
会社で休みをもらうのに上司に言った方がいいのかな?どうなのかな?っていう事はすごく悩みましたね。
ご自身経験者としてさっきから話してるんですけど日本人はエイズ検査をしたがらない。
はい。
で…そういう差別的なとか人生破壊されるんじゃないかっていう恐怖の方があの…なんていうんですか?持ってると知るよりもましっていう…。
そういう方もいらっしゃるだろうしまさか自分がって思ってる人もたくさんいると思います。
この病気がわかった人たちに僕らアンケートを取った事があるんですけど知識はやっぱりあるんですよねある程度。
検査に来るぐらいですからこういう事をしたら感染するかもしれないっていう知識はあるんだけれどもそれは自分の事ではないんじゃないかっていうふうに思っていたりとか。
あるいはそういう誰かとお付き合いをする時にブライダルチェックみたいな感じで検査に来る時も自分が陰性だっていう事を確認しに来てるんですよね。
まさか陽性だと…。
(高久さん)そうなんです。
だからそういうんじゃなくて自分が陽性だとしても早くわかった方がこれ得なんですよね。
絶対に自分にとっていいので。
早くわかるならわかった方がいいんだっていう事で検査に行ってほしいなっていう。
(大竹)でも…医療機関なのに差別を受ける事もあるっていうふうに…。
そうですね。
HIVっていう事を例えば問診の時とかに伝えるとちょっとうちでは診れないのでっていう事になったりとか。
(大竹)でもなんかそうするとなんかお医者さんが一番ちょっと知識がなさそうに思うけど…。
(白阪医師)そうですねなんか…恥ずかしい感じしますよね。
(ミッツ)でもぶっちゃけちょっと若い先生とかホントに知識ない方たまにいらっしゃいますね。
だから医師でもこれは専門的な医師じゃないと出来ないなんて誤解してる先生がまだ…。
いい先生もいっぱいいるんですよ。
近くのクリニック行ったんですけどHIVって書いたけど全然気にしてなくて。
あっもう治療行ってるの?ああそうっていう感じなんですよね。
(大竹)それとても知識があってその先生は…。
(高久さん)そうなんでしょうね。
そういういい先生もいっぱいいるんですけど。
なかなかそこがお医者さんによって違うところで僕らは安心してなかなか病院に行けないですね。
専門的な医療っていうのはやっぱり今でもあるのでそれはそういう拠点病院ですればいいんですけど今お話があった何かの病気の人がたまたまHIVだと。
だけどHIVだから診れませんよっていうのはおかしな話で。
(白阪医師)例えば花粉症だ。
だけどあなたはHIVでしょ?診れません。
そんなおかしな話はないんですね。
本来は患者さんからこう…血が飛ぶとかそういったものがあっても大丈夫なようにある程度予防対策と手袋するとかマスクをするとかあるわけで。
それをやればまあHIVよりもっと感染力の強い病気っていうのがありますよね。
肝炎ウイルスとか。
そういったものに対して医療機関がちゃんとやってれば問題ない事…。
(大竹)そこに知識がでも…足りないと。
(ミッツ)でもホントまた戻るけど先進国でまだこのレベルの話をしてるのって多分日本だけなんですよ。
将来この先にそのウイルスを潰すような…。
ドイツで1例…。
今そして将来高久さんのところもそうですけどやっぱりこの感染した方たちが社会とこう普通に共存していく事だったり差別をなくすっていう事はすごい…この20年間ぐらいでガッ!っと…。
だけどやっぱり皮肉にもそこで危機感みたいなのがまた薄れちゃったっていう…。
で認識も認識不足にまた戻っちゃったっていう。
高久さんが医学はすごく進歩したって仰ったんですけどもやっぱりそのあの…薬も含めて20年前と今とではHIV感染者の…なんていうんですか?
(白阪医師)全然違いますよね。
どういうふうに違うんですか?健康状態が違いますよね。
だから今はもうHIV感染の方でも薬を飲めば感染してない人と同じぐらいの寿命…つまり寿命を全う出来るだろうと言われていて。
だから薬さえ飲んでれば。
さっきホントにいい事を言われたのは単なるウイルスなんでそれさえ抑えておけばもう何も気にしなくていい。
でも例えば風邪ひくとか他の病気になった時に重篤になりやすいとかそういう事はないですか?いや…そんな事ないですよ。
(白阪医師)ないです。
お薬をちゃんと飲んでれば。
我々はだから普通に考えて風邪ひいた人は風邪のウイルスがあってマスクして風邪ひいちゃって薬飲んでるんだ。
ああそうって普通に対応するじゃない。
それと同じでいいんでしょ?
(白阪医師・高久さん)そうです。
それよりもっと全然何も感染する理由がない。
(ミッツ)ただ…ただホント知らないでいると人にはうつしますからね。
人にはうつしちゃうしそしてやっぱりその…。
一度うつした場合には…。
(ミッツ)それはやっぱりある程度の取り返しのつかない事にはなりますよ。
その現実はある。
完治は出来ない。
だからエイズになっていきなりエイズで出てしまうと中には死ぬ人がやっぱりいますので。
(高久さん)後遺症が残ったりとかもありますよね。
(大竹)この薬…今1錠か2錠飲めばよくなっていくけどこの先にそのウイルスを潰すような薬とか…。
完治させる。
完治させるとか…。
ドイツで1例HIV陽性の人で白血病になった人がいて。
その白血病の治療は骨髄移植って他の人の血を入れるんですね。
そういう方法で
(白阪医師)だからそれは私たちの夢でひょっとしたらそれが出来るんじゃないかと研究が今すごく行われてますがその1例以外は出てないんですけどね。
だから将来は治す事も可能かもしれない。
俺も勘違いしてたもん。
そのHIVの話でああこういう事かっていうのが。
あの…HIV直結エイズだからさ。
それですぐ死ぬっていうのがさ出ちゃって頭の中…。
子供に感染しないっていうのがねしなく出来るっていうのも全然知らなかった事だから。
でもまずもちろん一般の人間もそうなんですけども医療界の人たちがちゃんとわかってもらわないと頼るところをどこを選んでいいかわからないみたいな感じ…。
それは裏表の関係で市民が怖くなければ医療の方も怖くないみたいなところあるんですよね。
だからその風評被害っていう言葉があってそこにHIVの患者さんがいるんだったらあそこには行けないよってみんなが言っちゃう。
(ミッツ)医療現場が怖がってたら市民はもっと怖がりますよ。
ですよね。
だけどそれは両方を変えないといけないですね。
いや…検査に行きましょうね。
(ミッツ)みんな行きましょう。
あっ私もか?はい。
ありがとうございました。
どうも失礼致します。
2014/10/21(火) 00:30〜01:32
ABCテレビ1
ビートたけしのTVタックル[字]

中高年を襲う「いきなりエイズ」忘れるなエイズ最前線!1980年代に世界中を恐怖に陥れたエイズパニックから30年…世界では減っているのに今、日本ではエイズ患者が増加中!

詳細情報
◇番組内容
▽「自分は関係ない」と思っている中高年が知らずに感染…そしてある日、突然発症!もはや他人事ではない…いきなりエイズの恐怖とは?▽エイズ検査をしない国!?ニッポン…感染拡大の理由は、年間4000人誕生している「隠れHIV感染者」!?一生の間に7人の人間に感染させる!?日本の最新エイズ事情に迫る!
◇番組内容2
▽自分だけは大丈夫?でも、やっぱり怖い?エイズ検査って、どうやって行われてるの?潜入…エイズ検査「緊迫の15分」に完全密着!▽今も残る…差別と偏見…HIV陽性者の生活を密着取材!スタジオに出演し、エイズの悩みと実情をナマ告白!
◇出演者
【レギュラー出演者】ビートたけし、阿川佐和子、大竹まこと
【ゲスト出演者】白阪琢磨(国立病院機構大阪医療センター・エイズ先端医療研究部長)、赤枝恒雄(赤枝六本木診療所院長、自民党衆議院議員)、ホラン千秋、渡辺裕太、ミッツ・マングローブ
【ナビゲーター】江口ともみ
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/

ジャンル :
ニュース/報道 – 政治・国会
ニュース/報道 – 討論・会談
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:12104(0x2F48)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: