人生デザイン U−29「NPO職員〜夢は彼女と田舎暮らし〜」 2014.10.20

豊かな自然心地よい風。
今都会を離れ田舎で暮らしたいという若者が増えている。
今回の主人公もその1人楳原秀典さん28歳。
(楳原)すごい魚がいますね。
へ〜。
去年大都会大阪から福井県の江市郊外へ移り住んだ。
こんにちは〜。
この町で楳原さんが目指すものとは…。
仙人そうですね仙人みたいに…。
なんと仙人!彼が思い描く仙人のイメージって一体?つまり田舎でたくましく生きていくって事みたい。
田舎暮らしのベース基地は築150年の立派な古民家。
ただいま〜。
といっても居候の身。
一緒に住むのはなんと血のつながりのないおばあちゃん。
朝・昼・晩の食事も付いている。
(笑い声)田舎暮らしを始めた楳原さんには都会で働く彼女がいる。
ここに呼びよせ結婚したいって思っているけど…。
果たして彼女と2人の田舎暮らしは実現できるのか。
楳原秀典さんの人生デザインとは?福井県のほぼ中央に位置する江市。
眼鏡や漆器などの地場産業が盛んだ。
人口6万8,000。
結構大きな町だが田んぼや畑がたくさんあってのんびりとした空気が流れている。
楳原さんが勤めているのはこの町にある環境NPO。
江の豊かな自然を題材に環境学習を行うのが仕事だ。
楳原さんはその内容を考え自ら教材まで作っている。
楳原さんが企画したエコイベントの日がやってきた。
参加したのは地元の小学生19人。
この日の…秋の味覚を楽しもうという内容なんだが…。
やって来たのは田んぼや畑じゃなくて工場のような所。
一体何を始めるの?くさい?くさいね〜。
実はここ…家庭の生ゴミや牛のフンを集めて堆肥を作っている町営の施設だ。
(子ども)生ゴミ。
え?野菜や果物などふるさとの幸がこうした堆肥で育てられている事を楳原さんは伝えたかった。
これが堆肥。
においしないよ。
触ってみね。
土みたい。
何もしないよ。
これうんちだよ元はうんちだよ。
うんちやけど大丈夫やろ。
なんか土のにおいする普通の。
帰ったらお母さんに言ってあげてね「うんちの山で遊んだんだよ」って。
ハハハハ!この仕事に就いて1年半。
楳原さんは町の全てが教材になる田舎の豊かさを実感中だ。
楳原さんは大阪で生まれ育った。
幼い頃は体が弱く自由に外で遊べなかった。
その反動からか1人で生きていける強さに憧れるようになる。
大学では建築を学んだ。
江との出会いは大学時代。
アートで町おこしをするイベントに参加したのがきっかけだった。
大学を卒業後京都の建設会社に就職するが3年で退職。
都会でサラリーマンとして生きる事に疑問を感じるようになっていた。
そんな事が…思い悩んでいる時頭に浮かんだのが大学時代に訪れた江の町。
のどかな雰囲気が今の自分にぴったりだと思った。
心機一転。
田舎に移り住んだ楳原さんを待っていたのは何とも刺激的な出会いだった。
ただいま〜。
出会ったお相手とはこちらの女性。
(丸山)え?誰なん?いやいや!こんな格好!うわうわ!ちょっと…!失礼しました!楳原さんは今この家に下宿している。
家の主は…江生まれの江育ち。
85歳になる。
夫を早くに亡くし子どもたちは既に独立。
独り暮らしをしていた丸山さんの所に「自分が住める空き家がないか」と偶然訪ねて来たのが楳原さんだった。
お昼の残り。
ここでの暮らしは朝と夜の食事に昼の弁当が付いてなんと…水道・ガス・電気などの料金も含まれている。
これもでもおいしいわ。
これ好き。
どれ?この…オムライスおいしいねえ。
ごはんおいしい。
2人で同じもの食べるっていうのは多分新婚の時にやるやつなんでしょうけど先に…ハハハハハ!先に丸山さんとやっちゃいました。
85のおばばと新婚生活や。
(笑い声)こういう世代を超えた人と一緒に住むっていうのは奇跡的な事ですね。
何やら不思議な2人暮らし。
でも楳原さん1人でたくましく生きてく事を目指していたんじゃなかったっけ?いつも8時ぐらいか9時ぐらいか…。
最初は住む所が見つかればすぐに出て行くつもりだったしいつまでこの土地で暮らすかも分からなかった。
楳原さんの部屋を見せてもらった。
これぐらいです。
6畳1間。
布団は丸山さんに借りている。
家財道具もほとんど無い。
いつでも出て行けるような身軽さだ。
日系ブラジル人のチアゴさんがやって来た。
江で行われているイベントに参加しているスタッフだ。
あれぇお湯つかるっていうの習慣がない。
シャワーでいい。
でここ。
かわいいんにゃってあれ。
私の孫!ウフフ。
もう皆孫!このたくまし〜い丸山さんの生き方を楳原さんは見習いたいと思っている。
丸山さんの元に懐かしい知り合いから手紙が届いた。
近況報告のようだ。
近所の人?違う。
昔お料理ちょっと教えた…へ〜。
丸山さんの元にはこうした手紙が頻繁に届く。
丸山さん手紙や小包のやりとりをなんと30年以上記録しているんだって。
「手紙入手と発信小包入手と発送」の帳面。
もうボロボロ。
手紙が今みたいに来るでしょ。
そして今ここ書くんです。
来たっちゅうのも。
そして「返事」って書くの出したら。
それがこんだけあるの。
知り合った相手を大切にする。
丸山さんのきめ細やかな一面だ。
この辺で一緒に会うと話しする時に…この書くのは。
やっぱり今ってそういうのがもうみんなしなくなってきてるというかそういうのを知らないんで一緒にいてて「大事な事だな」って本当に思い知らされます。
「丸山さんとの生活は毎日学ぶ事ばかり」という楳原さん。
自然と田舎暮らしが面白くなっていった。
ここで楳原さんの一週間を見てみよう。
週末はイベントの仕事が入るため出勤する事がほとんど。
平日はイベントに向けての打ち合わせや現場の下見。
また学校に出向いて環境の授業を行う事もある。
食費や光熱費は丸山さんのおかげで僅か2万5千円。
そのため将来に備え4万円も貯金する事ができる。
趣味は漫画喫茶。
週1回のペースで通っている。
そんな楳原さんだが今人生の選択に直面している。
行ってきま〜す。
行ってらっしゃい。
休日向かったのは江から車で3時間180キロ離れた奈良県奈良市。
そしてマンションの一室へ。
実はここつきあっている彼女の部屋だ。
直面している問題とは遠距離恋愛中の彼女との事。
食事の支度をしながら彼女が仕事から帰るのを待つ。
砂糖とかみりんとかと一緒に炊くやつですね。
丸山さんが家で作ってるやつを見よう見まねでまねして作ります。
楳原さん最近彼女との結婚を真剣に考えるようになった。
やっぱ僕の収入が少ないので本当に一緒に暮らす事はできても子どもとかがまたできるとちょっと今のままではどうしようもないんで。
は〜い開ける。
お帰り〜。
(石原)ただいま〜。
こちらが彼女…楳原さんより4つ年下の24歳。
つきあい始めてもう7年になる。
(2人)いただきま〜す。
「普通にしろ」っていうのが一番難しい。
難しい。
でも普通やったら…。
何もしゃべらないです。
2人で淡々とテレビを見ながらごはんを食べてるだけ。
結婚するにあたり楳原さんは彼女を江に呼んで一緒に暮らしたいと考えている。
彼女は靴下のデザイナー。
働き始めて3年やりがいも感じているようだ。
田舎暮らしをどう思っているんだろう。
楳原さんに席を外してもらい彼女の本音を聞いてみる事にした。
う〜ん前途多難な予感。
田舎暮らしの大変さや自分の収入を考えると楳原さんも強くは出られないでいるのだ。
楳原さんは最近NPOの仕事以外にも新しい試みを始めている。
それは江に移り住んで来た仲間たちと地元の伝統産業を未来へ受け継ぐ活動。
今進めているのは職人を目指す若者たちが誰でも自由に使える工房を作る事。
この日は使わなくなっていた木工用機材を譲り受け搬入した。
楳原さんたちはこの活動で町が元気になり将来新たな収入源になればと考えている。
こういう使われてない所でいろんなものをよみがえらせてまた若者たちが来れる場所になっていくっていうのがすごいいいですね。
これからですね。
集まったメンバーは眼鏡職人や木工職人。
皆この土地が気に入って移住してきた仲間だ。
ここで楳原さん彼女との結婚について意見を聞いてみる事にした。
彼女が今の仕事を結構好きでやってるところがちょっとこう…一番のそこは。
入りたいところに入れて。
いやまあ…あの〜。
(男性)ケーブルテレビ高いよねえ。
(男性)結婚する来るっていったら…それは…いやそれは…。
仲間には都会から彼女を呼び寄せ結婚した人もいる。
何となく自信なさげだった楳原さんだが勇気をもらったみたいだ。
久しぶりに2人そろっての休日。
彼女が奈良から遊びに来た。
楳原さんが彼女を連れて向かったのはあの人の所。
お帰り。
ただいま〜。
お邪魔します。
信頼する丸山さんに結婚の相談をする事にした。
もう飽きが来るような年になってまだ結婚せんのや。
もったいない。
ハハハハ!そりゃ仕事の関係もあるでね。
そうでしょう。
楳原さんが高給サラリーマンならいいけど2人が働こうと思うとちょっと職場を探さなあかんし。
働きたいんやろ?
(石原)働きたい。
(丸山)働きたいの。
働きたいです。
へ〜。
赤ちゃん生んでから働けばいいんやけど仕事場が変わるのがねちょっと惜しいんなら…アハハハ!ハハハ…。
(丸山)どっちかが妥協せなね解決せんがね。
そうでない?
(石原)そうですね。
丸山さんは結婚のためなら楳原さんが奈良へ行くという選択肢もあると意外なアドバイス。
どうする?楳原さん。
それから数日後。
楳原さんのところに職場の仲間から相談が持ちかけられた。
NPOで参加者を募り一緒にログハウスを建てようという企画だ。
しかしコンセプトがまだ曖昧なものだった。
何十年先もここに自分がいる。
これからも田舎にこの江に住み続ける。
楳原さんの言葉にはその覚悟がしっかりと表れていた。
最後に楳原さんに彼女との事を聞いてみた。
どこでも一緒やとは思うんですけどただそこで自分が本当に頑張れる場所なのかとか。
一緒になるっていう思いもお互いあると思うので。
(笑い声)なっちゃうね。
楳原さんうまい事自分の気持ち言っちゃったね。
2014/10/20(月) 19:25〜19:50
NHKEテレ1大阪
人生デザイン U−29「NPO職員〜夢は彼女と田舎暮らし〜」[字]

「田舎暮らし」に憧れる楳原秀典さん。都会から福井県鯖江市に移住しNPOに勤務。古民家住まいの85歳の老婦人とシェアハウスしている。恋人もこの地に招きたいのだが。

詳細情報
番組内容
「田舎暮らし」に憧れる楳原秀典さん。大阪から福井県鯖江市の郊外に移り住み、地元の環境NPOに勤めている。その暮らしぶりは独創的。築150年の古民家で、85歳の老婦人とシェアハウス暮らしをしている。おばあちゃんのおおらかでたくましい生き方にふれ、「田舎暮らし」の豊かさを味わう日々に充実感を味わっている。楳原さんは、将来は奈良に勤める恋人を福井に呼び寄せ、共に田舎暮らしをしたいと願っているのだが…。
出演者
【出演】環境NPO職員…楳原秀典,【語り】Mummy−D

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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