こんにちは、情報まるごとです。
お伝えしていますように、松島法務大臣は、みずからの選挙区の祭りで、うちわを配ったとされる問題で、これ以上、国会審議に影響が出ることは避けたいなどとして、辞表を提出しました。
また小渕経済産業大臣は、みずからの政治資金を巡る問題で、きょう午前、辞表を提出しました。
安倍総理大臣は先ほど記者団に対し、後任は今回の出来事を踏まえ、国民の皆様の信頼を得る、それぞれの分野に通じた方を選びたい。
きょう中に選びたいと述べました。
先ほど、小渕経済産業大臣と、松島法務大臣から、辞表が提出されました。
お2人からは、みずからの問題によって、政治に、行政に遅滞をもたらすことは許されないと、よって辞任したいと。
お2人の意思を尊重して、辞表を受理いたしました。
お2人を任命したのは私であり、任命責任は総理大臣である私にあります。
こうした事態になったこと、国民の皆様に深くおわびを申し上げるしだいであります。
きょう午後、総理大臣官邸に入る松島法務大臣。
安倍総理大臣と会談し、辞表を提出しました。
国会の予算委員会などで、野党から、自分の選挙区の祭りでうちわを配ったのは、公職選挙法で禁じられた寄付に当たると追及されていた松島法務大臣。
これまでの答弁で、地元の有権者の関心が高そうな法律の内容などを印刷し、討議資料として配布したもので、寄付には当たらないと説明していました。
これに対し民主党の階猛副幹事長は、先週、公職選挙法違反の疑いで、松島大臣の刑事責任を問うように求める告発状を、東京地方検察庁に提出。
松島大臣は、告発状が受理されれば、法務大臣の立場にありながら捜査の対象になることなどから、国会審議や法務行政にこれ以上、影響が出ることは避けたいなどとして、先ほど辞表を提出しました。
一方、みずからの政治資金を巡る問題で辞任した、小渕経済産業大臣。
きょう会見に臨みました。
小渕経済産業大臣の政治資金を巡る一連の問題。
後援会など、2つの政治団体が東京の劇場で開催した観劇会。
平成21年から23年までの3年間で、劇場への支出が、参加者から集めた収入を4300万円余り上回り、収支が大きく食い違っていることが明らかになりました。
さらに平成24年に開催された観劇会は、これらの政治団体の政治資金収支報告書に、収入も支出も記載されていませんでした。
この問題について、きょうの会見では。
一方、小渕大臣の資金管理団体では、親族の企業から小渕大臣の姉がデザインしたネクタイやハンカチを購入していたほか、百貨店からベビー用品やおもちゃなど、地元、群馬県の農家からは特産のネギなどを買っていました。
この点については。
小渕大臣は、政治資金報告書の収支が大幅に食い違っていることなどについて、国民の理解を得るのは難しいとして、安倍総理大臣に辞表を提出し、受理されました。
安倍総理大臣は政権運営などへの影響を最小限に抑えるため、速やかに後任人事の調整を進めることにしています。
小渕大臣の辞任を受けて、大臣の元秘書で、群馬県中之条町の折田謙一郎町長が問題になっている政治団体の収支報告書について、すべて自分がチェックし、作成していたことを明らかにしたうえで、町長としての辞表を提出しました。
辞任した小渕大臣の地元、群馬では。
各党の反応は。
では、安達解説委員とお伝えしていきます。
安達さん、立て続けに大臣が2人辞任ということで、これやはり、官邸の意向もあったということなんでしょうか?
そうですね、今、VTRで安倍総理大臣は、2人の意向を尊重したと話していましたけどね、早期決着、収拾を図りたいという官邸の意向があったと見る向きもありますよね。
小渕さんも松島さんも、改造内閣のある意味、目玉閣僚ですね、看板閣僚だったわけですね。
先月の内閣改造で安倍政権、女性の登用ということで、5人の閣僚を、女性閣僚を起用したわけですね。
ここで小渕経済産業大臣と松島法務大臣、2人辞任したわけですから、やっぱり政権への影響も小さくはないでしょうね。
ではまず今回の問題をまとめます。
こちら、小渕大臣の後援会が東京の劇場で、観劇会を開催していたんですが、きょうの記者会見で小渕大臣は、女性大会の一環として行われる、重要な後援会行事と説明しました。
安達さん、観劇会を後援会が開催するっていうようなことは、よくあることなんですか?
そうですね、僕が政治部で取材を始めたころ、20年ぐらい前ですよね、そのころはよくあったと思うんですね。
ただ、小渕さんは先代、小渕元総理大臣の地盤を引き継いだ政治家ですからね、そのときのやり方をそのまま踏襲してるのかもしれませんね。
滝本さん、政治家の重要要素っていうの、3つ、地盤。
地盤、看板、かばんでしたっけ?
そうですね。
そのうち地盤を耕すために、こういう観劇会のような催し物っていうのは、非常に有効だと話す人もいますよね。
ただ、今回の場合は、こちら、出ますかね、見てもらいたいんですけれども、この観劇会の参加者から集めた参加費と劇場などに支払った支出。
これの差額が非常に大きいということが指摘されている。
4300万円余りといわれていますよね。
しかも、記載自体がなかった年もあるんですね。
これを仮に、参加費を過少に申告したとなると、政治資金規正法違反の虚偽記載に当たるというわけですね。
またなんらかの形で小渕さんの側が、差額を補填したとなると、公職選挙法違反の買収や寄付に当たるんじゃないかということなんですね。
だから小渕さんもなかなか、難しい説明。
どっちに転んでも法律に触れるということになってるんですね。
そしてもう一つ、政治資金管理団体の支出を巡る問題についても指摘されていますね。
こちらですね。
小渕大臣の資金管理団体が、まず百貨店でベビー用品、化粧品、おもちゃ、ハンドバッグなどを購入。
そしてこちらですね。
地元の農家からは、下仁田ネギなどを買っていたということで、これについて小渕大臣はきょうの記者会見で県外の人に贈った、社交辞令として購入したもので、人脈を広げることは政治家の重要な仕事と説明しています。
安達さんはどう感じました?
そうですね。
これ、なかなか難しいですね。
ただ、野党の側はこれ、私的流用にもなりかねないんじゃないかと批判しているわけですね。
小渕さんは政治活動でお世話になった人とか、外国の要人へのお土産、公私の区別はつけているということなんですけれども、こういうものを政治資金で買うことがどうなのか、法律には触れないんでしょうけれども、そこはやっぱり議論のあるところなんじゃないでしょうかね。
こういった支出が国民の理解を得られないと判断しての辞任ということなんでしょうか?
それが大きいと思いますね。
この政治資金管理団体の問題、そして後援会の問題、多岐にわたってますよね。
しかもまた、新しい事実も次々に明らかになっているということなんですね。
政治資金団体の会計責任者の名義がちょっと違ったり、そういう問題も出てますから、なかなか説明の理解を得るのは難しいんじゃないかと。
小渕さんに近い関係者の人とちょっと連絡をきょう、取ってみたんですけどね、小渕大臣、まだ40歳と若いと。
ここでいったん退くことが将来につながるんじゃないかということも言っていましたね。
小渕さんにとっても、いったん、ここで引くことが、将来の芽を残すことにつながるという判断もあったのかもしれませんね。
さまざまな思惑があったのかもしれないということですけれども、じゃあ続いて、松島大臣です。
地元の祭りで、こちら、地元の祭りでうちわを配ったとされる問題。
民主党の議員は、こちらですね。
うちわの配布は公職選挙法で禁じられた寄付に当たる疑いがあるとして、先週、東京地方検察庁に告発状を提出しました。
これに対して、松島大臣は、これまでの国会の答弁で、討議資料として配布したもので、寄付には当たらないと説明していました。
安達さん、これはどう見ていましたか?
これね、やっぱり似顔絵がついたうちわですからね。
なかなかこう、うちわじゃないと言っても、ちょっとうちわに見えますよね。
使えそうですね。
だから、野党側としてはもし、松島大臣が辞任しないのであれば、国会に不信任決議案を提出する構えも見せてましたからね、そうなってくると、なかなか官邸サイドも守りきれないんじゃないかと。
小渕さんと同時に早期辞任ということで決着を図ったほうがいいのではないかという判断もあったんじゃないかと思いますね。
というのも、第1次安倍内閣、これ、1年余りで短命に終わった内閣なんですけれども、そのときは5人の閣僚が、政治とカネの問題などで辞任しているんですね。
そのときは対応が後手後手に回って、傷口が広がってしまったんじゃないかという反省が安倍さんの周辺にあるんです。
以前に内閣改造のときの解説で、安達さん、今回、人事は難しいっていうふうに話があったんですけれども。
そうですね、第2次安倍内閣は、617日間、1人の閣僚も交代しない内閣だったんですね。
戦後最長記録を持っていて、非常に安定した内閣でしたよね。
自民党議員と話しますと、前の内閣、より以上に安定した内閣を作るのはなかなか難しいんじゃないかという指摘があったんですね。
やっぱり改造後1か月半で、そうした懸念っていうのが現実になってしまったという面もあると思います。
大臣になる前には、問題がないかどうかチェックするというふうな話を聞いたことがあるんですけれども、今回のような問題っていうのは、そのときには分からなかったということなんですか?
身辺調査とか、身体検査とかいわれてるやつですね。
小渕大臣の場合は、麻生内閣の時に少子化担当大臣として入閣していましたからね、これ、ちょっとチェックが甘かったんじゃないかと見る向きもあるんですけど、松島さんは新閣僚ですから、それなりの検査をしたとは思うんですけどね。
ただ分からなかったのではないかと。
身辺調査っていうのは、総理大臣官邸のサイドが、内閣情報調査室というところに命じまして、調査するんですね。
一つは政治とカネの問題、それからもう一つは過去の発言、こういうものを精査するんですけれども、この政治資金収支報告書を丹念に読むだけでも、結構、時間がかかると思うんですね。
やっぱり極秘事項ですからね、なかなか直前に来ても、なかなか読めないと。
だからどうしてもなかなかチェックしきれないというところがあるんじゃないでしょうかということですね。
さあ、政治とカネの問題と、また今回も出てくるワードですけれどもね、これ、なくならないのはどうしてなんでしょうか?
これね、なかなかやっぱり難しいんですけど、一つは政治家の意識の問題ですね。
もう一つは制度の問題だと思うんですね。
小渕さん、今回も自分も知らないことが多すぎると。
調査すると繰り返していましたけれども、やっぱり自身の後援会の活動ですから、やっぱりそれじゃあ済まないという、責任をもってちゃんとしなきゃいけない部分もあると思うんですね。
地方議員の活動費、この問題もありましたけれども、議員個人のモラルに依存してるところもある。
もう一つは制度の問題ですよね。
これ、政治資金収支報告書は公開されているから分かりましたけれども、例えば先日、この番組で申し上げました、国会議員1人、月100万円支払って受けている文書交通滞在費ですね、これ、非公開で領収書もないんですね。
まず国会議員が入るお金、これをすべて明らかにするところから始めたらどうかと思います。
安達解説委員とお伝えしました。
お伝えしていますように、松島法務大臣は、きょう午後、安倍総理大臣と総理大臣官邸で会談し、みずからの選挙区の祭りでうちわを配ったとされる問題で、これ以上、国会審議に影響が出ることは避けたいなどとして、辞表を提出し、受理されました。
安倍総理大臣は、午前中に辞表を受理した小渕経済産業大臣と併せて、きょう中に後任人事を行うことにしています。
松島法務大臣は、国会の予算委員会や法務委員会などで、野党から、自分の選挙区の祭りで、うちわを配ったのは公職選挙法で禁じられた寄付に当たると追及され、これまでの答弁で、地元の有権者の関心が高そうな法律の内容などを印刷し、討議資料として配布したもので、寄付には当たらないと説明してきました。
これに対し、民主党の階猛副幹事長は、先週、公職選挙法違反の疑いで、松島大臣の刑事責任を問うよう求める告発状を、東京地方検察庁に提出しました。
こうした中、松島大臣は告発状が受理されれば、法務大臣の立場にありながら、捜査の対象になることなどから、これ以上、国会審議や法務行政に影響が出ることは避けたいなどとして、閣僚を辞任する意向を固めました。
そして松島大臣は、きょう午後、安倍総理大臣と総理大臣官邸で会談して辞表を提出し、受理されました。
これを受けて、安倍総理大臣は法務大臣の臨時代理として、山谷国家公安委員長を充てることを決めました。
安倍総理大臣は、政権運営や国会審議などへの影響を最小限に抑えるため、午前中に辞表を受理した小渕経済産業大臣と併せて、きょう中に後任人事を行うことにしています。
松島大臣は、小渕大臣と共に先月の内閣改造で、内閣の重要課題の一つである女性の活躍の象徴として起用された閣僚であり、女性閣僚の相次ぐ辞任による政権へのダメージは避けられず、政府・与党内からは、今後の国会審議や政権運営への深刻な影響を懸念する声が出ています。
では気象情報です。
今週はどんな天気になりそうでしょうか?奈良岡さん。
天気は下り坂です。
そして今週は、また一歩秋が深まり、北海道では冬の便りも届きそうです。
こちらは大阪市内の今の様子です。
大阪はきのうはよく晴れていましたが、きょうは朝から雲の多い天気となり、昼前には雨が降りだしました。
そしてこの時間は雨は降っていないようですけれども、どんよりとしています。
このあとも雨の降りやすい天気が続き、夕方から夜の初めごろにかけては、雷を伴って、激しく降る所もありそうです。
これから雨の範囲は北日本にも広がる見込みです。
そして広い範囲で雨が降りそうで、北海道では平地でも雪が降るおそれがあります。
では雨や雪の見通しを詳しく見ていきましょう。
紀伊半島など、雨が激しく降る所もありそうです。
そしてこのあと夜になりますと、雨の範囲は関東北部や東北地方にも広がりそうです。
あすにかけて広い範囲で雨が降りそうです。
そして北海道ではあす、平地でも雪が降る所が次第にありそうです。
では、あすの予想天気図を見ていきましょう。
雨の原因は、この低気圧や前線です。
そしてこの北海道の辺りにある前線の後ろ側には、強い寒気が控えています。
あすの朝の時点で、山で雪を降らせるぐらいの寒気が北海道に流れ込みますが、この寒気、次第に南下してきて、あすの夜以降は平地でも雪を降らせるぐらいの寒気が流れ込みます。
このために、あすからあさってにかけては、北海道、平地でも雪が降る所がありそうです。
この雨や雪を境に季節がまた一歩進みます。
ではこの先の気温の予想を見ていきましょう。
最低気温の予想です。
札幌は水曜日、そして盛岡は木曜日に気温が1度まで下がりそうです。
そして東京もいったん、平年を上回る気温になっても、また木曜日と金曜日、ぐんと気温が下がりそうです。
特に北日本で冷えそうです。
夜、お休みになる際には、毛布を一枚多くするなどしたほうがいいかもしれません。
では全国のあすの天気です。
2014/10/20(月) 14:05〜14:55
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▽肺炎球菌の感染を防げ ワクチン接種で効果大 【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子
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