夜更けのキッチンに漂うのは温かい思い出のにおい。
人とお菓子の物語。
甘い小さな一かけをご賞味あれ。
パリに住むキュートでちょっと不思議な生き物…今回はかわいらしい絵本に登場するガトーショコラのお話です。
絵本の主人公はウサギでも子犬でもない架空の生き物リサとガスパール。
2人が繰り広げる数々のいたずらや失敗が見ている人の心を和ませる作品です。
絵本の作者はこの2人。
パリで3人の子どもたちと暮らすアンさんとゲオルグさん夫妻です。
空想好きの女の子だったアンさん。
そのころを思い出しては好奇心いっぱいの子どもが思わずやってしまいそうな失敗やいたずらを物語にします。
失敗したリサとガスパールが次に何をするのか。
そんなワクワク感が愛される秘密なのかもしれません。
南フランスのとある小さな田舎町。
ここでバカンスを過ごしている作者を訪ねました。
この日アンさんは子どもたちと一緒に長女サロメちゃんの誕生日を祝うケーキ作り。
チョコレートを使ったガトーショコラはフランスでは誕生日の定番ケーキでアンさんもよく作るそうよ。
そのガトーショコラが登場する作品が…リサはお姉ちゃんの誕生日にケーキを焼こうと考えます。
「『ぼくたまごをわるね』ガスパールがいった。
6こいれたかったのに2こしかなかった。
でもだいじょうぶ!ケーキのなかのたまごってあんまりあじがしないからすくなくてもばれないはずよ。
ガスパールはこむぎことおさとうをいれていっしょうけんめいかきまぜた。
わたしがチョコをわってたらガスパールがいった。
『ちょっとだけたべてみようかな……』。
ひゃーどうしようー。
ふたりでチョコをぜんぶたべちゃった。
『かわりにブランデーボンボンをいれればいいんじゃない!?』ブランデーはすててチョコだけケーキにまぜた。
チョコレートムースもついでにいれた。
『みんなおいしいものだからきっとへいきだよ!』」。
ところがケーキはなかなか膨らみません。
そこでリサはオーブンの温度を上げるのですがなんとガトーショコラが真っ黒焦げに!さて長女サロメちゃんの誕生日ケーキを作っていたアンさんたち。
どうやら出来上がったようです。
無事完成したケーキに飾りつけ。
末っ子のロバンソン君もみんなと一緒に飾りつけをしたいのかな?あららら?お口に入れちゃうの?
(歌声「ハッピーバースデートゥユー」)
(拍手と歓声)サロメちゃんお誕生日おめでとう。
リサとガスパールの絵本はこんなふうに日々を大切に送る温かな家族の中から生まれているんですね。
リサとガスパールは子どもたちの限りない想像力や可能性を教えてくれるのです。
2014/11/17(月) 12:50〜12:55
NHKEテレ1大阪
グレーテルの小さなかまど「リサとガスパールのガトーショコラ」[字]
Eテレで放送中の「グレーテルのかまど」から5分に再構成した「人とお菓子の小さな物語」。フランス生まれの絵本「リサとガスパール」に登場するキュートなお菓子とは?
詳細情報
番組内容
絵本「リサとガスパール」の物語は、温かみのある絵と茶目っ気たっぷりのキャラクターで人気のシリーズ。リサは「ひゃーどーしよー!」という口癖とともにさまざまな失敗やいたずらを繰り返す。その度ごとに驚きの発想で生き生きと乗り越えていく姿が、世界中の子どもや親世代の共感を得て愛されている。作者アンさん・ゲオルグさん夫妻をフランスに現地取材。キュートな手作りのガトーショコラはバレンタインでも喜ばれるはず!
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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