おはなしのくにクラシック「柿くえば〜俳句(2)秋・冬〜」 2014.10.20

なかまたちとあおぞらへまいあがりました。
すいか朝顔とうもろこしえだ豆残暑コスモスすず虫秋の空。
もうすっかり秋だね。
みんなどんな言葉に秋ってかんじる?わたしは夕日とあと赤とんぼかな。
俳句はきせつの風けいやその時にかんじたことを575のとってもみじかい言葉でひょうげんする詩の形なの。
たとえばゆう名な秋の俳句にこんなのがあるよ。
(鐘の音)
(鐘の音)「柿を食べていたら法隆寺の鐘が鳴った」。
明治時代正岡子規という人が奈良にある法隆寺というお寺をたずねた時の俳句。
柿の味鐘の音秋のひんやりした空気いろんなかんかくがつたわってくるね。
「柿くえば鐘が鳴るなり法隆寺」。
(鐘の音)
(虫の鳴き声)秋といえば月。
秋は空気がすんでるから月がくっきりと見えるよね。
「きれいな月が出ている。
『あの月を取ってちょうだい』と子どもがないているよ」。
江戸時代の小林一茶という人の作ひん。
月を取ることなんてできないのに子どもが言うことはむかしもかわいかったんだね。
「名月を取ってくれろとなく子かな」。

(虫の鳴き声)俳句でつかうきせつをあらわす言葉を季語という。
季語を見ていると日本人がとてもこまやかにきせつをかんじていることがわかる。
たとえば…でもぼんやりかすむ…さむいきせつのくっきりとした月をあらわす…「おぼろ月の春の夜。
町にはみそで何かを煮る匂いがただよっている」。
「こおりつくような月が出ているさむい夜。
門がない小さなお寺の上には夜空が高く広がっている」。
すすきどんぐりみのむしわたり鳥冬じたく北風マフラーかれ木こたつ雪。
もう冬だね。
(雪の上を歩く音)「雪の朝」。
(雪の上を歩く音)「下駄で歩いたあとが二の字をくりかえし書いたみたいだ」。
江戸時代今の兵庫県で女の子がよんだ俳句。
なんと6さいの時の作ひんといわれているんだって。
「咳をしている子がねていてたいくつしている。
なぞなぞあそびがいつまでもおわらない」。
昭和時代に活やくした女性の俳句。
子どものかんびょうをした時のことをよんだ。
つららひなたぼっこ水せん雪どけふきのとううぐいす梅。
また春が来た。
むかしも今もきせつはくりかえしめぐりつづけているんだね。
「梅が一輪さいた。
一輪分暖かくなった」。
2014/10/20(月) 09:50〜10:00
NHKEテレ1大阪
おはなしのくにクラシック「柿くえば〜俳句(2)秋・冬〜」[解][字]

秋・冬の名句を、江戸時代から近代以降まで、バリエーション豊かに紹介する。

詳細情報
番組内容
江戸時代から現代までの代表的な俳句を、秋・冬の季節から紹介する。エッセイストの華恵が、季語の文字がズラリと並んだスタジオで、正岡子規、小林一茶、横井也有、与謝蕪村、田捨女、中村汀女、服部嵐雪の俳句を朗読。CGアニメや実写などの映像を駆使して、それぞれの俳句のイメージを広げる。さらに「月」「おぼろ月」「寒月」を例に、日本語の細やかな季節感を解説。【出演】華恵
出演者
【出演】華恵,【語り】小林ゆう

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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