連続テレビ小説 マッサン(43)「絵に描いた餅」 2014.11.17

(政春)どうも。
ご苦労さんです。
誰からじゃ?
(エリー)何?「チチキトクスグカヘレ」。
梅子さん!
(戸をたたく音)春さん!
(秋)どしたん?
(梅子)少のうて堪忍な。
(桃子)うちも今月カツカツで…。
帰ってきたら必ず返します。
(キャサリン)返せる時に返してくれたらええ。
気にせんと気ぃ付けてな。
はい…はい。
おおきに。
ほんまにおおきに!・「なつかしい人々なつかしい風景」・「その総てと離れてもあなたと歩きたい」・「嵐吹く大地も嵐吹く時代も」・「陽射しを見上げるようにあなたを見つめたい」・「麦に翼はなくても歌に翼があるのなら」・「伝えておくれ故郷へここで生きてゆくと」・「麦は泣き麦は咲き」・「明日へ育ってゆく」・「麦は泣き麦は咲き明日へ育ってゆく」
(汽笛)親父〜!お父さん!おいどかんか!ああっ…。
マッサン!あっ!おい親父!あっ…島爺!親父は?
(島爺)あっぼ…坊ちゃん!親父は!?いや確か…仏間に。
仏間!?
(足音)親父…。
・マッサン!親父…何で死んでしもうたんじゃ。
(ふすまが開く音)約束したじゃろうが。
わしが造った世界一のウイスキー飲んでくれる言うて…。
マッサン…。
親父こがいに小さなって…。
何でわしが帰ってくるまで待ってくれんかったんじゃ!マッサン!何じゃ?見てみ。
親父!?何で生きとるんじゃ!
(政志)「何で生きとる」とはど…どういう意味じゃ?えっ!?足も生えとる。
何を言うとるんじゃお前は。
ええ?えかった〜!親父生きとった〜!ハハハッ。
(千加子)政春!やめって。
離れって。
親父!離れって言うとるんじゃ。
離さん!離れ…。
離さんわ!あっ…離れ…。
あっああ…。
親父?お父ちゃん?こ…腰が…。
えっ?イテテテ…動くな!ああっ…。
何じゃ何じゃ?そのままそのまま…。
もしかして…?腰をいわしてしもうた。
(すみれ)お父ちゃん大丈夫?わしゃどうすりゃええんじゃ?大きな声を出すな。
動くな。
とにかく医者を…医者を!
(早苗)一体何事じゃ!イタタタ…。
はいこれでええ。
あおむけにしてつかい。
あっイタタ…イタタタ…イタタタ…。
しばらかぁ寝かしとくしかなぁのう。
しばらくいうて?3日で歩けるようになるかもしらんし一月たっても治らんかもしらんし仏さんでも分からんわ。
ハハハッ…!ハハハッ。
ほいじゃわしゃこれで。
ありがとうございました。
どうもご苦労さまでがんした。
親父大丈夫か?はあ…。
政春がまた余計な事をした。
いやじゃけど…。
マッサン悪くない。
「マッサン」?これ。
「チチキトクスグカヘレ」!?何これ?何?イタタタ…。
うちが出したんじゃ。
ええっ!?お母ちゃんが?何で?こうでもせんにゃお前は帰ってこんじゃろう。
何でこがなでたらめを!でたらめはそっちじゃろう。
わしのどこがでたらめなんじゃ!今年の新米を住吉酒造の社長さんにお送りしたら奥様からご丁寧なお手紙が届いた。
社長の奥さんから?「ご子息は三月も前にお辞めになったのにわざわざありがとうございます」。
こりゃどういう事じゃ?会社辞めたん?三月も前に?
(千加子)今どうしとるん?ん?ああ…。
近所の食堂であの…皿洗いとか。
皿洗い?そがな仕事じゃやっていけんじゃろうがね。
大丈夫です。
大丈夫!私げたの鼻緒つける仕事やってます。
それから歌の先生英語の家庭教師も始めました。
余計な事言わんでええってエリー。
ならエリーさんに養うてもろうとるん?政春!何じゃ?お前は大阪の会社でウスケ造るけんうちは継がん言うた。
「ウスケ」やのうてウイスキーじゃ!会社辞めたんじゃウイスケは諦めたんじゃろ?「ウイスキー」言うとろうが!ウスケでもウイスケでも同じじゃ!わしゃウイスキー造りは諦めとらん。
いつかきっとウイスキー造ってみせるけん。
(早苗)そがな子どもみたいな言い訳は通用せん。
ウイスケは造れんようなったんじゃ。
うちを継がん理由はありゃせん。
ほうよ。
お母ちゃんの言うとおりじゃ。
もうええわ!エリー行くど!どこに?大阪に帰るんじゃ!まだ話は終わっとらん!・お取り込み中申し訳がんせん!旦那様おいでですか?どうしたんじゃ?・失礼します。
痛っ!あっ…!おおおお!俊兄!誰?おお…学校の先輩でうちの酒蔵で働いてくれとるんじゃ。
ご無沙汰しとりますお坊ちゃま!「お坊ちゃま」?旦那様!どうしんさったんです?いやいや…ちいと腰をいわしてしもたんじゃ。
ええっ…。
用は何ね?ああはい。
県の試験場の方が試験醸造の件で見えとってです。
(政志)ああ…今日じゃったか。
試験醸造?
(政志)ああ。
「新しい酒米試してくれ」言うて頼まれとるんじゃ。
ああ…。
旦那様が立ち会えんようなら日延べしてもらいまひょうか?でもうちの蔵で是非にって言うてくれとってんじゃろう?
(すみれ)じゃけどこの体じゃ…。
(政志)はあ…。
断ってきまひょう。
ええですね?ああ…。
(早苗)俊夫行こ。
(俊夫)はい。
ちょっと待ちや。
政春。
あ?お前わしの代わりにやってみい。
何を?俊夫と一緒に試験醸造をやるんじゃ。
大阪へ帰ってもどうせ仕事はねえんじゃろ?いやじゃって…。
そりゃええ考えじゃ。
お母ちゃんちょっと待ってよ。
(俊夫)あの試験醸造ならわし一人でも…。
政春の面倒みてやってつかい。
…かしこまりました。
へじゃお受けするいうて伝えてきまひょう。
俊兄!失礼します。
頼んだで!おっおい…俊兄!
(ふすまが閉まる音)はあ〜…。
政春。
あ?お父ちゃんはお前のせいで動けんようになったんじゃ。
お前が代わりするなぁ当たり前じゃろ。
何でわしのせいになるんじゃ。
私も賛成です。
マッサンお父さんの仕事手伝う。
私もこの家の仕事手伝います。
何を言いだすんじゃ。
そりゃできん。
うちはあんたの事嫁としては認めとらん。
このうちを出てってつかい。
お母ちゃん。
当たり前の事じゃろう。
お母さん私箸使えるようになりました。
箸?お母さんの宿題ちゃんとやってきました。
ねっ。
回想
(早苗)外国人に亀山の嫁が務まる訳ないじゃろ。
お母ちゃんがこれを…。
お母ちゃんが?そがな話は知らんのう。
お願いします。
私にお手伝いさせて下さい。
(早苗)そりゃできん。
お母ちゃん。
何ね?この冬は女中が足りん言うて困っとったじゃろ?それが何ね?身重のお姉ちゃんまで呼び戻したんじゃけぇエリーさんに手伝うてもろうたらちょうどええんじゃない?すみれ…。
すみれちょっと待て。
エリーが女中たぁどういう事じゃ。
マッサン。
あ?大丈夫!ねっ。
私女中やります!いやエリー…。
今日の晩ごはん私に作らせて下さい。
お母ちゃんエリーさんがおらんかったらお兄ちゃんも大阪に帰ってしまうけん。
ねっ!嫁じゃない。
女中じゃけん。
はい。
よっしゃ〜!頑張るで。
半年ぶりの広島の実家。
エリーはマッサンのお母さんにこの半年で覚えた日本の料理の腕前を披露して今度こそ嫁として認めてほしいと考えていました。
はじめチョロチョロ中パッパ赤子泣いても蓋取るな。
エリーさんすごいね。
どこで覚えたん?マッサンの会社です。
(千加子)会社?毎日賄い作り手伝ってました。
それからキャサリンたちにも教えてもらって。
キャサリン?キャサリン。
たった半年でここまで!エリーさんエクセレント!無駄に異国の言葉は使いなさんな。
ここは日本じゃ。
お姉さん味…味見て下さい。
まあええんじゃない?お母さんもお願いします。
このみそ汁はいかん。
薄味じゃ。
亀山の味たぁ違う。
当たり前じゃろ。
そもそも大阪と広島じゃ味付けも全然違うんじゃろ?亀山の味を出してもらわにゃ。
こがなみそ汁…。
こんなもの食うとると思ったら政春は気の毒じゃ。
エリーさんとにかく食びょう。
はい。
ここはいかん。
ここは家族の席じゃ。
この人は女中らと。
お母ちゃん。
うちと違う。
この人が女中やりたい言うたんじゃ。
嫁と姑の対決。
第2ラウンドの始まりです。
2014/11/17(月) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 マッサン(43)「絵に描いた餅」[解][字][デ]

広島の実家へ向かったマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)。マッサンは、俊夫(八嶋智人)とともに日本酒造りを、エリーは女中として亀山家で働くことになる。

詳細情報
番組内容
父・政志(前田吟)の危篤の電報を受けとったマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)は広島の実家へと向かうが、その電報はマッサンが住吉酒造を辞めたことを知った早苗(泉ピン子)が家に連れ戻すために出したものであった。そんななか、マッサンは、蔵人の俊夫(八嶋智人)とともに日本酒造りをすることに。一方、エリーは女中として亀山家で働くことになり、半年間の成長を早苗に見せようとエリーは張り切るが…。
出演者
【出演】玉山鉄二,シャーロット・ケイト・フォックス,八嶋智人,濱田マリ,西田尚美,早見あかり,高橋元太郎,前田吟,泉ピン子
原作・脚本
【作】羽原大介

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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