おはようございます。
7時になりました。
アメリカ軍普天間基地の移設計画の賛否が最大の争点となった沖縄県知事選挙はきのう投票が行われ、計画に反対し、基地の国外や県外への移設を訴えた前の那覇市長の翁長雄志氏が、自民党などが推薦する現職を破り、初めての当選を果たしました。
政府は計画を予定どおり進める方針ですが、翁長氏は、移設を阻止するとしており、今後、移設のスケジュールに影響が出ることも含め、対応に苦慮することも予想されます。
沖縄県知事選挙の開票結果です。
無所属の新人で、前の那覇市長の翁長氏が36万票余りを獲得し、3期目を目指した仲井真氏らを破り、初めての当選を果たしました。
翁長氏は、那覇市出身の64歳。
平成12年から那覇市長を務めてきました。
また、自民党沖縄県連の幹事長も務めました。
今回の沖縄県知事選挙は、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画の賛否が最大の争点になりました。
選挙戦で翁長氏は、共産党、生活の党、社民党、地域政党の沖縄社会大衆党に加えて、一部の保守系の地方議員からも支援を受け、去年の末に仲井真知事が行った、辺野古の埋め立て承認の取り消しや撤回も視野に、知事の権限を使って、あらゆる手段で移設を止めると訴えました。
その結果、自民党と次世代の党が推薦する現職の仲井真氏らを破りました。
投票率は64.13%で、前回・4年前の選挙に比べ、3.25ポイント高くなっています。
3期目を目指していた現職の仲井真氏は次のように述べました。
では沖縄放送局の島田記者に聞きます。
島田さん、翁長さんの勝因はどういう点だったんでしょうか。
名護市辺野古への移設の阻止という共通の目的で、幅広い勢力が結集したことです。
沖縄県知事選挙は、これまで保守と革新で二分される激しい選挙戦が繰り広げられてきました。
しかし、今回の選挙では、自民党県連の幹事長も務めた翁長さんを野党が支え、自民党などが推薦する仲井真さんと争うという構図になりました。
翁長さんは、移設計画を阻止するためには、それぞれの立場を乗り越えて、民意を示す必要があると訴えました。
そして支援を受けた各党の支持層だけでなく、支持政党を持たない無党派層、さらに仲井真さんを推薦した自民党支持層の一部にも、支持を広げました。
また、過去2回の選挙で仲井真さんを推薦した公明党が自主投票を決めたことも、翁長さんにとってプラスとなりました。
その結果、翁長さんは得票率が50%を超え、仲井真さんに10万票近い大差をつけての勝利となりました。
そして今回、最大の争点となった普天間基地の移設計画ですが、翁長さんは今後、具体的にどうしていくんでしょうか。
沖縄では、ことし1月に行われた名護市長選挙に続き、知事選挙でも、移設計画に反対する候補者が当選したことで、辺野古への移設阻止に向けた機運が今後、高まってくるのではないかと受け止められています。
翁長さんは就任後すぐに、仲井真知事が辺野古の埋め立てを承認した手続きや経緯に不備がなかったかどうか、検証を始めたいとしています。
そして計画を強引に進める場合は、知事の権限を使って、あらゆる手段で移設を止める構えです。
移設先の辺野古沿岸部では移設工事に向けて、海底の地質を調べるボーリング調査が始まっており、すでに動き始めた移設計画を具体的にどのような手段で止めるのか、今後の翁長さんの対応が注目されます。
ここからは政治部の田中記者に聞きます。
田中さん、今回の結果について、政府はどのように受け止めているんでしょうか。
そうですね、これまで2回の知事選挙で仲井真さんを支援し、押し上げてきた公明党が自主投票となったことなどから、厳しい選挙戦、戦いになると見ていただけに、冷静に受け止めています。
政府内では、政府が基地負担の軽減に取り組んでいることが十分に伝わらなかったとの声も出ています。
ただ、普天間基地の移設計画について政府は、国の安全保障に関わる問題であり、すでに県から埋め立ての承認も得ているとして、あくまで粛々と進めていくとしているんです。
礒崎総理大臣補佐官は、次のように述べています。
普天間基地の移設計画は今後、どうなるんでしょうか。
翁長さんは、埋め立て承認の取り消しや撤回も視野に、知事の権限を使って、移設を止めるという考えを示しています。
一方、政府としては県が承認を取り消す規定は法律にそもそもないという立場なんです。
ただ地元、名護市の承認が必要な一部の工事について、その調整がうまく進まないことなども踏まえ、9月には県に対して当初の計画から工事内容を変更する申請をしています。
政府はこうした申請は今後もありうるとしていまして、これを県が承認しない場合には、工事の進め方をさらに見直す必要性が出てくるんです。
そうしますと、移設のスケジュールに実際に影響が出てくる可能性はあるんでしょうか。
翁長さんはあらゆる手段を取ると話していまして、政府の申請を承認しないことなどが繰り返されれば、2022年度までに移設を完了したいというスケジュールに影響が出ることも含め、政府が今後、対応に苦慮することも予想されます。
政府は引き続き、基地負担の軽減に取り組むとともに、沖縄の振興策にも努力していくことで、辺野古への移設に理解を求めていくことにしています。
ここまで沖縄県知事選挙についてお伝えしました。
では次です。
外国訪問からきょう帰国する安倍総理大臣は、まもなく発表される経済指標なども踏まえて、あすにも消費税率の10%への引き上げを1年半先送りし、国民に信を問うため衆議院を解散する意向を表明するものと見られます。
これに対し野党側は、野党間の連携に向けた政策協議や候補者調整を活発化させています。
安倍総理大臣はきのう、訪問先のオーストラリアで記者団に対し、来年10月に予定されている消費税率の10%への引き上げについて、税収を増やすために税率を上げるわけであって、景気が腰折れして税収が落ちていけば、元も子もない。
その冷静な判断が求められていると述べ、引き上げを先送りする考えを示唆しました。
その上で、安倍総理大臣は、一般論と断りつつも、消費税のような国民生活に関わる重要な判断にあたっては、衆議院を解散し、国民に信を問うことが望ましいという認識を示しました。
安倍総理大臣は、一連の外交日程などを終えて帰国するため、日本時間のけさ、政府専用機でオーストラリアを離れる予定です。
帰国の途上にあるきょう午前9時前には、安倍総理大臣が消費税率を予定どおり引き上げるかどうかの判断材料にするとしてきた、ことし7月から9月のGDP・国内総生産の速報値が発表されます。
安倍総理大臣は、この速報値も踏まえ、消費税率引き上げの先送りと、衆議院の解散を巡って、政府専用機に乗り組む麻生副総理兼財務大臣と意見を交わしたうえで、きょう夕方の帰国後には、公明党の山口代表との与党党首会談に臨む方向で調整を進めています。
そして安倍総理大臣は、あすにも、景気の回復に足踏みが見られることなどから、来年10月に予定されている消費税率の10%への引き上げを平成29年4月まで、1年半先送りし、国民に信を問うため衆議院を解散する意向を表明するものと見られます。
こうした中、自民党の高村副総裁はきのう、次のように述べました。
これに対し野党側は、解散が迫る中、候補者の擁立とともに、野党間の連携に向けた協議を活発化させるなど、選挙準備を急いでいます。
このうち民主党とみんなの党はきのう、政策責任者が会談し、国会議員の定数削減や、特別会計の見直し、税と社会保険料を一元的に徴収する歳入庁の設置などを共通の公約として掲げ、衆議院選挙を戦う方針で一致しました。
みんなの党の執行部は、野党勢力の結集に向けて、民主党と合流することも視野に協議を進める方針です。
また、民主党は、野党の候補者どうしの競合を避けるため、きょう以降、維新の党など、ほかの野党との候補者調整を加速させる方針です。
一方、安倍総理大臣は、内閣の重要課題の一つである地方創生の関連法案が参議院で成立するのを待って、解散に踏み切る意向で、自民党執行部内からは、あさって、参議院本会議で採決し、成立させるべきだという意見が出ています。
これに対し野党側は、あさって採決が強行されれば、全会一致で参議院に送った危険ドラッグの規制強化を盛り込んだ、薬事法の改正案などへの協力は保証できないと反発しています。
これを踏まえ、自民党の参議院側には、野党側の理解も得て混乱なく、それぞれの法案を成立させるため、採決は21日が望ましいという声もあり、政府・与党は、安倍総理大臣の帰国後に最終判断することにしています。
お伝えしていますように、安倍総理大臣が消費税率を予定どおり引き上げるかどうかの判断材料にするとしてきた、ことし7月から9月のGDP・国内総生産の速報値がきょう発表されます。
民間の予測では、年率に換算した実質で、2パーセント台半ばの伸びとなっていて、消費増税の影響で大幅な落ち込みとなった4月から6月と比べて、小幅な回復にとどまる見通しです。
GDP・国内総生産は、日本国内でどれだけのモノやサービスが生み出されたかを示す経済指標で、日本の経済成長の度合いを示します。
まもなく午前8時50分に、ことし7月から9月までのGDPの速報値が発表されます。
こちらは、これまでのGDPの推移のグラフです。
そしてきょう発表される、7月から9月のGDPの伸び率。
公益社団法人の日本経済研究センターがまとめた、民間のエコノミスト42人の予測の平均値では、4月から6月までの前の期と比べて、物価の変動を除いた実質で、年率に換算すると、2.47%となっています。
これは2期ぶりのプラス成長となります。
ただ、消費増税の影響で、東日本大震災のときを超えるマイナス7.1%の大幅な落ち込みとなった前の期のGDPからは、小幅な回復にとどまる見通しです。
ではスタジオには経済部の橋本記者です。
橋本さん、このGDPの伸び率、小幅な回復にとどまるということですが、これはどうしてなんでしょうか。
主な要因としては、GDPの6割を占める個人消費が、回復はしているものの、当初の想定より遅れていることが挙げられています。
消費の現場を取材しました。
東京・新宿にあるデパートです。
このデパートでは、衣料品などの販売が好調で、7月以降、売り上げがほぼ前年並みまで回復しているということです。
若者や働く女性がよく訪れるこちらのお店。
8月から売りだした20万円以上するカシミヤのコートが人気を集めています。
一方、大手デパートでも地方の店では、売り上げの回復スピードが遅く、苦戦が続いています。
スーパーもすべて好調というわけではありません。
この店では先月、店内で調理した総菜の売り上げが、前の年より15%増加。
これがけん引する形で、5月以降は売り上げが前の年を上回っています。
一方、砂糖など長期間保存できる調味料や日用品の一部は、まだ前年割れとなっています。
消費の現場をご覧いただきましたが、橋本さんは実際、取材をしてみて、どのように受け止めていますか?
回復感は見えてきていると思います。
ただ、詳しく見ていきますと、凸凹がありまして、いわゆるまだら模様の状態だといえます。
その明暗を分けている要素の一つが、価格の違いです。
デパートでは衣料品や化粧品は好調ですが、こちらですね、宝飾品や家具は今も低迷しています。
また、冷蔵庫などの白物家電の出荷は、9月ごろから回復しています。
しかし、より価格の高い国内の自動車販売や住宅は、増税前の駆け込み需要の反動で、今も前年割れの状態が続いています。
これ見ますと、値段の高いものがまだ回復が遅れているということですね。
ひと言で言うと、そういうことですね。
明暗を分けているもう一つが、東京など大都市圏と、地方との地域差です。
東京のデパートでは、4月の消費増税直後は、売り上げが前の年を10%余り下回りましたが、減少幅は次第に縮小して、8月には前年を上回りました。
大阪も似たような傾向になっています。
一方で、地方のデパートでは、大都市圏と比べてマイナス幅が縮小するペースが鈍くて、札幌や仙台は9月になってもマイナスでした。
地方は大都市圏と比べて、大企業が少なく、年金生活者の割合も高いため、賃金の上昇幅が低くて、消費増税や物価の上昇が家計に与える影響が大きくなる傾向があります。
栃木県と広島県で取材しました。
栃木県小山市。
電機産業の不振が地域経済に影を落としています。
こんにちは。
よろしくお願いします。
夫が電機関連の会社に勤める島田扶美さんです。
薄型テレビなどに使う部品の販売不振で、ことしの4月以降、給料が月に1万5000円から5万円ほど減りました。
さらに島田さんの家計を圧迫しているのが、物価の上昇です。
支出がひとつき平均で1万8000円ほど増えているのです。
その要因となっているのが、主に食費や光熱費です。
例えばバターは、1月の398円から、421円に。
ツナの缶詰も去年10月の398円から、430円に値上がりしました。
島田さんは暖房費を減らすため、子どもには肌着を1枚多く着せています。
スープです。
調理中は鍋をタオルで包んで保温。
ガス代を節約しています。
給料が増えた人も、財布のひもは緩んでいません。
円安で地元の自動車メーカーの輸出が好調な広島市です。
夫が自動車関連の会社に勤める西河内理子さんです。
4月から残業代が増え、夫の給料は月に9万円ほど上がりました。
ボーナスも去年の1.5倍に増えました。
しかし、支出も物価の上昇に伴って、月に1万8000円増えています。
これが一番最近、気に入っているんで。
そのため、ぜいたくも控えめです。
週末に夫婦で楽しむワインは、以前の500円程度から。
西河内さんが消費を大幅に増やそうとしない理由は、6年前のリーマンショックの経験にあるといいます。
再び景気が悪くなることに不安を抱く西河内さん。
今月は10万円を貯金しました。
将来、長男の教育費に充てるつもりです。
賃金が上がっても、下がっても、消費者は財布のひもを緩めていないようですね。
そうですね。
消費増税や物価の上昇で、節約を続けざるをえない消費者が少なくないことがうかがえますね。
また一時的に賃金が上がったとしても将来、また再び景気が悪くなってしまうのではないかという不安感が根強いことも事実です。
今後、さらに消費が回復するかどうかは、企業が稼いだ利益を使って増産に踏み切り、賃金を高めて、それが家計の財布のひもを緩めるという好循環を生み出せるかどうかが課題になるといえます。
ここまで景気回復の現状についてお伝えしました。
GDPの速報値はきょう午前8時50分に発表されます。
スポーツ、西堀アナウンサーです。
おはようございます。
錦織選手、準決勝は残念でしたね。
年間成績のトップ選手8人で争うツアーファイナルは、ベスト4で今シーズンの戦いを終えました。
この1年、錦織選手にとっては大きく躍進したシーズンとなりました。
日本選手として初めてツアーファイナルに挑んだ錦織。
準決勝の相手は、世界ランキング1位のジョコビッチでした。
さすがに世界1位の強さでしたよね。
それでも第2セット、持ち味を見せます。
得意のストローク。
さらに多彩な攻め。
ジョコビッチを走らせました。
ここからの、見事なショットもありましたよね。
錦織、敗れはしましたが、今大会に手応えを感じていました。
ことし、世界ランキング17位でスタートした錦織。
6月のウィンブルドンでは、初めて4回戦に進出。
大会後、ランキングを11位に上げました。
その2か月後に開幕した全米オープンでは、準決勝でジョコビッチを破り、四大大会のシングルスで日本選手として初めて決勝に進出。
準優勝を果たしました。
本当にわくわくさせてもらいましたよね。
さあ、こちらが錦織選手のことしの主な成績です。
優勝という文字、並んでいますでしょ。
ツアーでは4勝しています。
世界ランキングは自己最高の5位で、シーズンを終えました。
こうした飛躍のシーズンになったと、これ、どういう理由からだったんでしょうね。
そのあたりはこの方、元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんは、こう話しています。
まず技術面で、ショットの質が上がったと見ています。
去年のオフに基本的なショットを反復練習して、体全体の筋肉をうまく使った打ち方を確認し、ボールに勢いがついたということです。
また、精神的に強気な発言が増えたとも指摘し、いろいろな点が融合したことが飛躍につながったと分析しました。
さあ、来年はランキング5位からもっと上げてくれますよね。
ことしの勢いを続けてほしいですよね。
そして最後に気になっている方も多いと思います、ツアーファイナルの決勝ですが、世界ランキング2位のフェデラー選手が、体調不良のため棄権し、ジョコビッチ選手の大会3連覇が決まりました。
ここまでスポーツでした。
では次です。
奈良市で小学1年生の女の子が誘拐され、殺害された事件からきょうで10年になるのに合わせて、女の子の父親が現在の心境をつづった手記を、報道各社に寄せました。
奈良市の小学1年生だった有山楓ちゃんは、平成16年、小林薫元死刑囚に下校途中に誘拐され、殺害されました。
小林元死刑囚は去年2月、死刑が執行されました。
事件からきょうで10年になるのに合わせ、楓ちゃんの父親が、現在の心境をつづった手記を報道各社に寄せました。
この中で父親は、10年は長くも感じますが、変わることのない悲しみや苦しみは、あの日のままですとつづっています。
そして、楓が生きていれば今は高校2年生です。
きっとにぎやかな毎日で、たくさんの友達と遊び、いろいろやりたいことに取り組んでいたのだろうと思います。
これからも忘れることはありませんし、今も私たちの思いの中で生き続けていますと記しています。
さらに、小林元死刑囚が真摯に罪を受け止め、8年余りを過ごしたのか、楓の無念を少しでも晴らしてやれたかは今も分かりませんと、複雑な心境を明かしています。
最後に、今も子どもが被害に遭う事件が相次いでいることに触れ、罪のない子どもたちが被害に遭う事件が二度と起こらない、安心・安全な社会になることを心より願いますと結んでいます。
原発から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみを地下深くに埋めるための処分場選びが進められています。
これを後押ししようと、将来、安全性に問題が見つかった場合などに、核のごみを再び回収する技術の開発に向け、初めての本格的な試験が始まりました。
試験は千葉県内の研究施設で行われています。
深さ4メートル近い穴に、放射性物質を含まない模擬の廃棄物が埋められています。
周りは保護材の粘土に覆われています。
塩水を吹きつけて粘土を崩し、水とともにノズルで吸い上げて、廃棄物を回収できるようにしていきます。
実際の処分場は高い放射線にさらされるため、作業は6台のカメラを使って、遠隔操作で行われます。
地下深くに埋めて処分された核のごみを回収する技術は、将来、よりよい処分方法が実用化された場合や、生めた廃棄物の安全性に問題が見つかった場合に備え、必要だと指摘されています。
回収技術の開発は国民の安全性への不安を和らげ、処分場選びを後押しするねらいがあります。
さて、フランスの皇帝、ナポレオンが愛用した、角が2つある帽子がオークションにかけられました。
その落札額は2億7000万円余り。
事前の予想価格のおよそ5倍でした。
オークションに出品されたのは、ナポレオンのトレードマークとして知られる角が2つある帽子で、1810年ごろに愛用し、戦場でもかぶっていたと見られています。
16日、パリ郊外で開かれたオークションで、帽子は事前の予想価格のおよそ5倍の、188万ユーロ、日本円にして2億7000万円余りで落札されました。
帽子はナポレオンに使えた獣医師が所有していたもので、その後、モナコ公国の美術館で展示されていました。
ナポレオンは、同じ型の帽子をおよそ120個持っていたといわれていますが、現存するのは20個ほどだということです。
モナコ公国は、今回のオークションにナポレオンゆかりの品々500点をかけていますが、来年1月にも、500点を追加で出品する予定で、どのような愛用品がお目見えするのか、話題になっています。
第2次世界大戦中、最も過酷な戦いの一つといわれた、旧日本軍によるインパール作戦から70年になりました。
インド北東部マニプール州では、きのう、日本兵の遺族が参加して、追悼の式典が行われました。
インパール作戦は、70年前の1944年、旧日本軍がインド北東部の攻略を目指したもので、インド国内だけで3万人に上る日本兵が死亡しました。
インド北東部では、先週から、死亡した日本兵の遺族が戦地を巡る日本政府主催の慰霊巡拝が14年ぶりに実施され、きのうはインパール郊外で式典が行われました。
追悼式には、3人の日本兵の遺族や、地元の人たちが参加し、激戦地となった丘のふもとで黙とうをささげました。
遺族たちは、今回の慰霊巡拝で、それぞれの家族が亡くなった場所の近くを、初めて訪れることができたということです。
続いて今週の気になる、堀越アナウンサーです。
おはようございます。
きょうのテーマはこちらです。
読書。
立冬は過ぎましたけれども、まだまだ秋の深まりを感じる季節ですね。
秋の夜長にゆっくり、のんびりと読書を楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。
その本とのつきあい方も、時代時代で大きく変わってきました。
終戦直後の昭和21年、町の書店では。
あら?大変な行列ですね。
学生たちがこぞって買いに来たのが、改造や中央公論といった総合雑誌。
というのも。
言論の自由は確立され、出版界もようやく活況を呈し、続々と新刊書籍が読者に送られつつあります。
戦時中、言論の自由の制限によって廃刊となった本の復活。
多くの人が活字に飢えていた時代の明るいニュースでした。
待ってたんでしょうね。
その後、読書週間の運動がスタート。
昭和31年には、こんな車が街を走りました。
二宮金次郎?
そうなんですよね。
これ、出版業界が中心となって、読書の大切さを訴えました。
こうした運動の効果もあってか、図書館、このとおりです。
満席ですね。
肩を寄せ合うようにして、読みふけっています。
宮本武蔵や風と共に去りぬなど、一般向けの小説が広く読まれました。
昭和50年代になると、読書に強力なライバルが。
テレビですね。
そこで、テレビ人気に便乗して、新たに生まれたのがタレント本です。
こちら、あいざき進也さん、懐かしいですね。
テレビでは知りえないようなアイドルたちの素顔が描かれて、若者に大人気となりました。
さあ、時は移ってバブル時代。
テレビや漫画に飽き足りず、文学に触れたいという女性たちの心をつかんだのが、吉本ばななさんでした。
ものすごく汚い台所だってたまらなく好きだ。
笑いながら読みましたね。
読み方がいい。
こんなふうに平易なことばで感情をまっすぐに表現しまして、ベストセラーを次々と生み出しました。
しかしその後、趣味の多様化などで本離れが。
出版業界は、あの手この手で歯止めをかけようと努めます。
こちらは、持ち運びの便利さを売りにした、超小型文庫本。
満員電車で読んでもこのとおり、邪魔になりません。
小さいですね。
一方、こんな工夫も。
分厚いかさ高紙を使うことで、本をより厚くしました。
これ、ふだんあまり本を読まない人の読破感、読破したぞという感触ですね、これを高めて再び本を手に取ってもらおうというねらいです。
お見通しとはいかなかったようですね。
そして平成15年、生活必需品となった携帯電話での読書、ケータイ小説がブームに。
女子高校生などがみんな読んでましたよね。
紙媒体からデジタルの時代へと読書は突入しました。
最近では電子書籍がすっかりおなじみになっていて、これ、1台あれば何千冊もの本のデータを納めることができるのが大きな魅力なんですよね。
お2人は電子書籍は使いますか?
いろんな端末、出てますけれども、スマートフォンでも読めたりしますよね。
たまに呼んだり。
読んでます?
たまにね。
私まだ紙でめくるほうが好きな感じですけどね。
いろんな読書の形が選べるようになりましたよね。
紙にせよ、デジタルにせよ、すてきな本に出会いたい、出会えるとうれしいですね。
以上、今週の気になるでした。
さて、先ほどのいわゆる核のごみの回収を巡るニュースで、音声が一部乱れました。
失礼しました。
では続いて気象情報です。
東京は土日、風が冷たかったですが、けさはどんな様子でしょうか。
渡辺さん。
けさは空気が冷たくて、今の気温、渋谷、9度2分です。
これぐらいの気温ですと、食べたくなるのが、お鍋。
もう今寒くて。
とっくりも気になりますが。
欠かせませんね。
さて、ちょっと日ざしが出てきて、だいぶ寒さは和らいできたかなという感じがします。
これからは朝晩冷え込む状態、続きますからね、体の内側から温めましょうね。
そしてこのあと日中はといいますと、きのうと大体同じくらいまで気温、上がる所が多いです。
天気は、上空見てみましょう。
日ざしが出てきた東京・渋谷は晴れていますが、全般にはすっきりしない天気となりそうです。
この時間、日本海側ではすでに雷雲が発生している状態です。
九州南部から沖縄にも雨雲がかかっています。
このあとの予想を見ても、日本海側や九州、沖縄で雨。
そして午後になると、東北の太平洋側も雨でしょう。
四国や近畿南部でもにわか雨の所がありそうです。
雨の降り方は特に北陸と東北でご注意ください。
落雷や突風を伴って、強まる所もありそうです。
ではきょうの全国の予報です。
日本海側は午前中から雨の所が多く、落雷や突風に気をつけてください。
太平洋側でも東北や西日本では雨の所がありそうです。
北海道は夕方以降、再び雪の降る所があるでしょう。
気温です。
九州から関東は17度前後、日ざしが少ないとちょっとひんやりしそうです。
東北、北海道は10度に届かないでしょう。
最後にあす以降の天気、札幌から東京です。
あすは冬型の気圧配置で日本海側、雨。
札幌、夕方から雪でしょう。
太平洋側は金曜日まで晴れて、空気が乾きそうです。
名古屋から那覇です。
あすは松江で雨が続くでしょう。
気温は全国的に木曜日にかけて冷え込みが強まりそうです。
気象情報でした。
きょう未明、富山県黒部市で住宅1棟が全焼し、この家に住む98歳の男性と、69歳の長男の親子2人と連絡が取れなくなっていて、警察が行方を捜しています。
きょう午前1時20分ごろ、富山県黒部市の越後源一さんの住宅から火が出ていると、近所の男性から消防に通報がありました。
消防車12台が出て消火活動に当たり、火はおよそ2時間後の午前3時半前に消し止められましたが、木造一部2階建ての住宅1棟が全焼しました。
警察によりますと、この家には越後さんと長男の正直さんの2人が暮らしていますが、火事のあと連絡が取れなくなっているということで、警察が行方を捜しています。
現場は黒部市の中心部から南東に9キロほど離れた山あいで、警察と消防は、午前9時半から現場検証を行って、火事の原因を調べることにしています。
けさお伝えしているニュースです。
アメリカ軍普天間基地の移設計画の賛否が最大の争点となった沖縄県知事選挙はきのう投票が行われ、計画に反対し、基地の国外や県外への移設を訴えた、前の那覇市長の翁長雄志氏が、自民党などが推薦する現職を破り、初めての当選を果たしました。
きょう帰国する安倍総理大臣。
あすにも、衆議院を解散する意向を表明するものと見られます。
安倍総理大臣は、一連の外交日程などを終えて、帰国するため、日本時間のけさ、政府専用機でオーストラリアを離れる予定です。
そして安倍総理大臣はあすにも、景気の回復に足踏みが見られることなどから、来年10月に予定されている消費税率の10%への引き上げを、平成29年4月まで1年半、先送りし、国民に信を問うため、衆議院を解散する意向を表明するものと見られます。
野党側は、解散が迫る中、候補者の擁立とともに、野党間の連携に向けた協議を活発化させるなど、選挙準備を急いでいます。
錦織選手、飛躍のシーズンになりました。
ツアーファイナル準決勝の相手は、世界ランキング1位のジョコビッチ。
錦織は得意のストロークや多彩な攻めで揺さぶり、敗れはしましたが、準決勝まで進んだことに手応えを感じました。
世界ランキング17位でスタートしたシーズンを、5位まで上げて終えた錦織。
この1年、大きく飛躍しました。
人口減少に歯止めをかけるため、経団連は政府に対し、高齢者向けの政策から、子育てや教育関連など、少子化対策の政策を重点に、予算配分の見直しを求める提言をまとめました。
2014/11/17(月) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▼GDPの速報値がきょう発表。景気の現状はどうなっているのか。個人消費の現場は?▼16日に投票が行われた沖縄県知事選。結果を詳しく解説。基地移設計画はどうなる?
詳細情報
番組内容
▼ことし7月から9月までのGDP・国内総生産の速報値がきょう発表。安倍首相はすでに消費税率の10%への引き上げを先送りする意向を固めています。景気の現状はどうなっているのか。個人消費の現場は?▼16日に投票が行われた沖縄県知事選。結果を詳しく解説。基地移設計画はどうなる?▼今週、衆議院を解散する意向を固めた安倍首相。G20に出席のため訪れていたオーストラリアから帰国します。解散をめぐる動きは?
出演者
【キャスター】阿部渉,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】西堀裕美,【気象キャスター】渡辺蘭
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース
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