NHKスペシャル ホットスポット 最後の楽園 season2 第2回[SS] 2014.11.16

それはまるで別の惑星に舞い降りたかのようだ
謎めいた模様。
奇妙なサークルが地平のかなたまで埋め尽くす。
ここはアフリカ・ナミブ砂漠。
地球上で最も乾燥した場所の一つ。
光と影が支配する極限の世界だ
吹き荒れる砂は大地に異次元の世界をつくり出した
そこに住む住人たちもまた変わっている。
不思議なダンスを踊るもの。
まるで空想上の動物のような姿をしたもの
生き物たちはこの地で想像を超えた進化を遂げてきた
彼らはどうやって命をつないできたのだろう?
大地に秘められたミステリーの数々。
一体何がこの不思議な世界をつくり出したのだろうか?

地球にはホットスポットと呼ばれる場所がある。
絶滅のおそれのある貴重な生き物たちが暮らす最後の聖域だ
多彩な輝きを放つ命の数々。
進化が生んだ不思議の世界。
奇跡と偶然が引き起こした命のドラマが今始まる
世界最古といわれる砂漠がある
アフリカ・ナミブ砂漠。
その歴史は500万年とも5,000万年ともいわれている。
ここは世界でも数少ない乾燥地のホットスポットだ。
砂漠は南北2,000キロ東西160キロにも及ぶ
ナミブ砂漠が位置しているのはアフリカ大陸南西部。
今日の舞台はナミブ砂漠とその周辺だ
気温は40℃近く。
年間降水量は50ミリにも満たない。
地球上で最も乾燥している場所の一つだ
生物が生きていくには極めて過酷な環境。
しかし意外にも多くの生き物たちが暮らしている
かげろうの中に小さな姿が見える
トカゲの仲間アンチエタ・ヒラタカナヘビ。
日中地面の温度はどんどん上がり70℃にもなる
なんとも奇妙な動き
足を交互に上げてまるでダンスを踊っているかのよう
実は砂から足を上げなるべく熱い地面に触れないようにしているのだ。
コミカルに見えるが本人は至って真剣だ
続いて姿を現したのは…
正体はなんとカメレオン。
世界で唯一砂丘に暮らすナマクアカメレオンだ
このカメレオンその行動がかなり変わっている。
獲物を見つけるとゆっくりと忍び寄るのがカメレオンの定番。
ところがいきなり走り出した
そのスピードは時速5キロ。
狙っているのはゴミムシダマシという昆虫。
一日に100匹も食べる事があるという
ナマクアカメレオンは水分のほとんどをこの昆虫からとっている
厳しい乾燥と暑さがこんな規格外の生き物を生み出したのだ
奇妙な生き物たちが暮らすナミブ砂漠。
実際はどんな世界なのだろうか?
ああ足取られてきた。
ズブズブと足が砂に入り込んでいく
もうこうやって進んだ方が楽なんじゃないかって思うぐらいこう…ほふく前進の方が。
うわっ!
砂の海が果てしなく続いている。
こんな所で暮らす生き物がいるとは驚きだ。
しかしそこにはまだまだ不思議な生き物がいる
姿を現したのはヘビ。
名前はペリングウェイ・アダー。
強力な毒を持つヘビだ
猛毒じゃないですか。
おお〜。
動き方はとても奇妙だ。
体をくねらせながら進んでいく
おお〜。
体の半分もついてないわ。
横から見ると分かりますね。
砂に接する面積を減らし熱い砂に触れないようにしている
このヘビは砂丘で生きていくために独自の進化を遂げてきたのだ
砂の中に潜り始めた
こうして通りかかる獲物を待ち伏せする
砂の海がつくり出す不思議の世界。
この砂もいくつもの命のドラマを見てきたに違いない
ナミブ砂漠はまた多彩な表情を持っている
内陸部へと入ると岩山の砂漠が現れる。
僅かな植物が生え砂丘とは別の世界が広がる。
ここにも常識を超えた動物が暮らしている
ゾウだ。
地上最大の動物が砂漠にいるとは驚きだ。
乾燥地に生きるこうしたゾウは砂漠ゾウと呼ばれている。
食料と水を求めて毎日数十キロもの距離を移動する
この日ゾウたちが目指したのは意外な場所
向かっているのは高さ300mほどの小高い山だ
ゾウがこうした急勾配の山を登る例は世界でもあまり知られていない
危険を冒してまで一体何をしようというのだろう?
ゾウの目的はこれ。
コミフォラという植物だ。
一見すると枯れた木にしか見えないがゾウたちは次々に枝を折っていく
染み出てきたのは樹液。
幹には水分がたっぷり含まれている。
ゾウはそれを知っていてあえてコミフォラが生える山の斜面へと足を運んでいた
乾燥の地で生きるため砂漠ゾウが身につけてきた生き残りの知恵なのだ
夕方太陽が傾きようやく日ざしが和らいでいく
夜の砂漠は全く別の世界となる
闇の中無数の生き物たちが一斉に活動を始める
シロアリだ。
強い日ざしを避け多くが夜に動き出す。
このシロアリを好んで食べるものがいる
正体はオオミミギツネ。
世界で唯一シロアリを主食とする珍しいキツネだ。
その名のとおり大きな耳がひときわ目立つ
この耳で地下のシロアリが動くかすかな音を聞き分けるという
オオミミギツネは生きていくために必要な栄養と水分をこのシロアリから得ているのだ
シロアリを食べるものはほかにもいる
現れたのはナミブ砂漠の固有種サバクキンモグラ
姿形はモグラに似ているがモグラとは縁もゆかりもない
目は退化して見えないがシロアリが出すかすかな振動をキャッチして捕らえるという
こちらの動物もまた変わっている
その名はアードウルフ。
ウルフといってもオオカミではない。
ハイエナの仲間だ。
一晩になんと30万匹ものシロアリを食べるという
ハイエナというとどう猛な肉食獣の姿を思い浮かべるがこんな仲間がいたとは意外だ。
どうやらナミブ砂漠ではシロアリが多くの生き物たちのサバイバルの鍵を握っているようだ
シロアリは世界におよそ3,000種が生息しています。
生命力が強く砂漠のような厳しい環境でもたくましく生きています。
シロアリが食べるのは植物の葉や根それに枯れた部分も積極的に利用します。
硬い茎を強力な顎でかみ切り短くして巣へと運びます。
草食動物のフンも大切な食料です。
シロアリは砂漠で不要になったものを分解し土に返す重要な役割を果たしています。
温帯や熱帯ではミミズなどの土壌生物が植物を分解し土に返します。
しかし乾燥した砂漠にはそうした存在がほとんどいません。
もしもシロアリがいないと朽ちた植物などは半永久に残り続けてしまいます。
シロアリは砂漠の生態系を支えるとても重要な存在なのです。
シロアリの中には特殊なアリ塚を作るものがいます。
このアリ塚に住むシロアリは意外にも自分で植物を消化する事ができません。
そのため一風変わった方法を進化させてきました。
シロアリの名はキノコシロアリ。
塚の奥深く。
白い怪しげなものが並んでいます。
菌園と呼ばれ枯れ草などを唾液で固めたものです。
シロアリは菌園に特殊なキノコの菌を植え付けます。
そして菌園の栄養を吸収し成長した白い菌糸の塊を食べます。
キノコシロアリはキノコを育てその産物を利用するいわば農耕をするシロアリなのです。
シロアリを食べる動物の中でもとりわけ風変わりなものがいる。
細長いブタのような鼻。
なんとも奇妙な顔をしている
耳はウサギのように大きい
その名もツチブタ。
体長は1m体重は60キロにもなる
警戒心が強くこれまでその姿がほとんど撮影された事のない幻の動物だ
ツチブタはシロアリを探して1日10キロ以上も移動する
抜群の嗅覚の持ち主でにおいを頼りにシロアリを探し出す
ツチブタはまた穴掘りのスペシャリストだ
使うのはこの鋭い爪。
まず大きな前足で土を砕きかき出す
そして後ろ足で一気にはじき飛ばす
地下にいたシロアリたちはひとたまりもない
僅か5分で1mのトンネルを掘ってしまうという
優れた能力を持つこのツチブタをちゃっかり利用するものがいる。
狙いはシロアリ
自分では穴が掘れない鳥たち。
ツチブタのおこぼれを狙っていたのだ
ツチブタはとても臆病で何か異変を感じたりすると脱兎のごとく逃げ出す
そして地下の巣穴で身を潜めたまま数時間時には丸一日中過ごす
ほかのどこにも似た動物がいないツチブタ。
その進化には大陸移動という大きな地球の営みが深く関わっている
かつてアフリカ大陸はゴンドワナ大陸という大きな大陸の一部でした。
1億2,000万年前ほど前アフリカと南米が分裂します。
その後およそ1億年もの間アフリカはどこの大陸ともつながる事がなく生き物たちは独自の進化を遂げてきました。
その一つがアフリカ獣類というグループです。
祖先はネズミのような姿をしていたと考えられています。
それが長い時間の中であるものはツチブタのような奇妙な姿になりました。
地上最大の動物アフリカゾウもアフリカ獣類のメンバーです。
そしてキンモグラも。
奇妙な動物たちは実は同じルーツを持つ仲間たちなのです。
長く隔絶した環境がまか不思議な生き物を生み出していたのか。
しかし砂漠に秘められた謎はそれだけではない
大地に刻まれた無数の模様。
フェアリー・サークルと呼ばれる世にも奇妙な現象だ
1つの円は直径5mほど。
中は砂地になっている。
フェアリーとは妖精という意味。
その名のとおりまるで妖精が魔法をかけたかのようだ。
一体何者が作り出したのか?その正体は研究者の間でも長い間謎とされてきた。
間近で見ると謎はますます深まるばかり。
なぜかサークルの縁だけ背丈の高い草が取り囲んでいる
一体中に何があるのだろうか?好奇心に駆られて少し掘ってみる事にした
ああ。
あ〜…。
グッと握ると分かるんですけど水分がすごい…手につきますね。
意外な事に中の砂は湿り気を帯びている。
一体誰が何のために作ったのだろうか?
これまで動物による仕業や植物が出す有害物質土壌の放射能の影響などさまざまな仮説が出されてきた。
しかし決定的な証拠は見つかってはいなかった
ところが2013年ついに謎に迫る有力な説が発表されたのだ
ドイツハンブルク大学の…
博士が注目したのは意外な生き物だ
ほぼ全てのサークルで見つかった生き物はこのシロアリだけだという
トンネルは壊れやすく素人が見つけるのは容易ではない
博士の説はこうだ。
スナシロアリはまず草原の地下に巣を作りそこから四方八方にトンネルを張り巡らせていく。
そしてこのトンネルを通って食事に出かける。
スナシロアリはまた地中に伸びた植物の根を積極的に食べる。
根をかじり取られた植物はやがて枯れ風などで吹き飛ばされてしまう。
その結果植物の生えない砂地が出来る。
こうした砂地があちこちで作られる。
それがフェアリー・サークルの正体だという
博士が注目しているのはそれだけではない。
それはフェアリー・サークルによって作り出される水の新たな循環の仕組みだ
普通乾いた土地では僅かな水分は植物によって吸い上げられ地中に水分がとどまる事はほとんどない
ところが植物のないサークルの中では水分が砂の中に浸透し保たれるのだという
乾燥に弱いシロアリは湿った環境がなければ生きていく事はできない。
シロアリたちは砂漠に自ら暮らしていける環境を作り出していたのだ
それだけではない。
サークルの縁に生える植物は根を伸ばして水分を得てひときわ大きく成長する
シロアリはこの植物に手をつけず乾燥が厳しくなった時のために取っておくという。
いわば保存食だ
なぜサークルがきれいな円になるのかはまだ分かっていない。
しかしシロアリたちはこの大地に僅かな水を利用する見事なシステムを作り出していた
世界で最も古い砂漠といわれるナミブ砂漠。
長い時間の中で生き物たちは驚くべき方法で極限の乾燥に適応し生き抜いてきた
そんな悠久の歴史を持つ砂漠は一体どのようにして生まれてきたのだろうか?
秘密はどうやら海にあるようだ
ナミブ砂漠は海岸沿いに発達した珍しい砂漠です。
砂漠の成立にはこの海の存在が深く関わっています。
鍵となるのが南極方向から流れてくる冷たい海流ベンゲラ海流です。
大西洋から吹いてくる湿った空気が海流によって冷やされます。
冷たい空気は重く上昇気流が起きません。
そのため雨雲が形成される事がなく大地の乾燥化が進みました。
こうして独特な砂漠が誕生したのです。
冷たい海がこの乾いた大地を生み出していたとは…。
海流は更に意外なものを砂漠にもたらした
霧だ。
冷たい海で生まれた霧が明け方風に乗って流れ込んできたのだ
霧は海岸周辺の砂漠を包み込んでいく
この霧をとんでもない方法で利用する生き物がいる
現れたのはヤモリの仲間
暑い日中は砂の中に隠れていて霧が出ると地上に出てくる。
その理由は…これだ
霧が顔に当たり大きな水滴となる。
それをなめ取る
ヤモリはこうして水分を得ているのだ
こちらはカメレオンが捕らえていたあの昆虫。
逆立ちのような姿勢をとるとそのまま動きを止めた。
なんとみるみる水滴が口元に集まってきた。
霧は僅か数時間で消えてしまう。
生き物たちは水を得るため僅かなチャンスを驚くべき方法で物にしていた
それは植物も例外ではない。
これはフィンガー・プラント。
葉の厚みは親指ほどもある。
実はこの形に秘密がある
葉の断面はとてもみずみずしい
中には大量の水分が含まれている
こうした植物は多肉植物と呼ばれている。
霧などの僅かな水分を葉や茎などにため込んでいる
ナミブ砂漠の周辺は多肉植物の宝庫。
なんと世界中の多肉植物のおよそ3分の1が分布しているという
こちらもかなり変わっている。
ビーズのような粒が無数に見える
粒はとても硬くこの一粒一粒に水分が保存されている
更にユニークなものがいる
この仲間は体を地中に埋めて水分が出ていくのを防いでいる。
しかし1つ問題がある。
地中では光合成ができなくなってしまう。
よく見てみると地上に出ている部分がすりガラスのような半透明になっている。
光はすりガラスの窓を通って中の葉緑体に届く。
土の中にいながら光合成ができるという仕組み。
乾燥の大地で独自の進化を遂げてきた不思議な植物たちだ
太陽が昇ると気温は一気に跳ね上がる
砂漠は再び灼熱の世界へと戻っていく
かげろうが立つ砂漠をさまよい歩くものがいる。
ジャッカルだ。
乾ききった大地に彼らが食べるものはあるのだろうか?
(鳴き声)
子どもたちが飛び出してきた
(鳴き声)
全部で7匹。
ジャッカルは子育ての真っ最中らしい
こんな砂漠の中で一体どうやって子どもを育てているのだろう?
親の後を追跡してみる事にした
向かった先は…
海だ
(鳴き声)
海岸をうろつくジャッカルたち。
浜辺ではオットセイたちがのんびりと寝そべっている。
ナミブ砂漠の海岸地帯はミナミアフリカオットセイの世界最大の繁殖地
(鳴き声)
ちょうど今が出産のシーズン。
群れは赤ん坊たちであふれかえっている
母親は脂肪分の濃いミルクを与えて育てる。
ジャッカルの狙いはこの赤ん坊だ。
しかし母親が立ち塞がる。
簡単には近づく事はできない
だがジャッカルも諦めない
(鳴き声)
数匹掛かりで1匹の子どもに襲いかかる
この母親は果敢にもジャッカルに立ち向かっていく
奪い返した
我が子を守るために母親も命懸けだ
こうなるとジャッカルはもはや手も足も出ない
ようやく死んだオットセイの子どもを見つけた
急いで子どもたちの待つ巣に持ち帰る
ジャッカルはオットセイの出産シーズンに合わせて子育てをし砂漠で命をつないでいた
多くの命が息づくナミブ砂漠
その中でも僕はあの巨体の持ち主の事が気になっていた
これ…。
(スタッフ)あ〜でかいでかい…。
ゾウの足跡だ
これでしょうこれ。
これが僕の足ですから。
さっきまでこの近くにいたようだ。
更に別の痕跡も…ゾウのフン。
まだ新しい
しかしこのフンも本当に木の皮とか草とか葉っぱとかそんなのばっかりですよねこれ。
あ〜いたいたいた…。
うわっすごいいっぱいいる。
砂漠ゾウたちは果たして元気でいるのだろうか?
あ〜ちっちゃいのいますね。
ゾウの出産は数年に一度。
赤ん坊を目にする事はとても珍しい。
ゾウたちはこの乾燥の地でもしっかりと世代を受け継いでいた
砂漠ゾウたちが訪れる取って置きの場所がある。
生きていくためには欠かせない場所だ
地面に鼻をつけている
何かにおいを探っているようだ
突然足で砂を掘り始めた
水だ。
砂漠にも僅かながら地下水がたまっている場所がある。
ゾウたちはその場所を記憶し代々群れの仲間で受け継いでいるのだ。
この地で生き抜くために知恵と経験は重要な鍵となる
1年の大半を支配する乾きと暑さ。
その中で生き物たちは貴重な水を求めて必死に生きていた
そんな大地がほんの一瞬だけほほ笑む時がある
雨だ
ナミブ砂漠では1年のうち僅か数週間だけ雨が降る
水を得て砂漠は劇的な変化を見せる
地面の中でじっと乾燥に耐えていた種が芽吹き色とりどりの花を咲かせる
1年に一度砂漠は別天地に姿を変える
僅か2週間だけの夢の世界
雨のあとあのフェアリー・サークルにも大きな変化が起こる
眠っていた植物の新芽が顔をのぞかせ一面緑で覆われる
さまざまな動物たちが集まり生き物たちの楽園へと変わる
シロアリの塚にも変化が現れた
塚を突き破って出てきたのは大きなキノコ
雨が降ると地面の温度が下がり塚の中の湿り気が増す
これが刺激となりシロアリが植え付けた菌が一気に成長しキノコとなる
キノコから放たれる胞子
1年に一度の大切なイベントだ
やがて胞子はシロアリによって再び塚に運ばれる。
実はキノコはシロアリの塚以外では成長する事はできない。
シロアリもキノコもどちらが欠けても生きていけない存在だ
両者の関係が始まったのは今から3,000万年ほど前の事。
以来シロアリは砂漠にキノコの理想的な環境をつくり上げはるかなる時間を共に生きてきたのだ
物語はこれで終わりではない。
駆け寄ってきたのはチャクマヒヒ
キノコを引き抜いていく。
ヒヒにとってはキノコは時ならぬごちそうだ。
命の不思議な連鎖がここにある
干上がっていた川に1年ぶりに水が流れ始めた。
久しぶりの供宴の時
あの赤ん坊もいる
砂漠に現れたつかの間の楽園
しかしそれもすぐに消えていく運命にある
再び乾いた砂が舞い始めた
強烈な太陽。
乾きと飢えに耐える日々が永遠に続いていく
アフリカ・ナミブ砂漠。
そこには極限の環境を生き抜くたくましい命があった。
そしてその命は奇跡のような連鎖でつながっていた
シロアリが作り出したというフェアリー・サークル。
中は水分がたまり砂は湿っていた。
それを頼りにサークルの縁では植物が大きく成長し生き物たちの新たなよりどころとなった
植物を目当てに動物や昆虫がやって来る。
更に虫を食べるさまざまな動物たちも集まってくる
フェアリー・サークルは乾燥の大地で生き物たちのオアシスとなっていた
僅かな水を求め生き物たちが命を削る灼熱の砂漠。
しかしフェアリー・サークルには水を保ち命へと受け継ぐ確かな仕組みが存在していた
世界最古といわれるナミブ砂漠。
不思議な世界を支えていたのはふだんは気にも留めない小さな命だった
極限の環境が生み出した生き物たちの進化と多様性。
彼らは命の無限の可能性を教えてくれるのだ
2014/11/16(日) 21:00〜21:49
NHK総合1・神戸
NHKスペシャル ホットスポット 最後の楽園 season2 第2回[SS][字]

福山雅治が巡る地球の旅はアフリカ・ナミブ砂漠が舞台。大地を埋め尽くすミステリーサークルの謎をついに解明!?疾走するカメレオンや幻の珍獣ツチブタの素顔に迫る。

詳細情報
番組内容
福山雅治が生きものたちの最後の楽園・ホットスポットを訪ねる地球の旅。今回は、世界で最も古い砂漠と言われるアフリカ南西部のナミブ砂漠が舞台。直径5mほどの無数の謎の輪が砂漠を埋め尽くす不思議な現象・フェアリーサークル。数十年の謎とされてきたその正体を世界で初めてテレビカメラが解明!?さらにダンスを踊るトカゲや疾走するカメレオン、ブタの鼻とウサギの耳を併せ持つツチブタなど、珍獣たちの驚きの生態に迫る。
出演者
【番組ナビゲーター】福山雅治

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般

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