めざせ!2020年のオリンピアン「シンクロ“伝説”の名手が17歳に神髄伝授!」 2014.10.19

次回もお楽しみに!6年後の…次世代を担うネクストエイジ。
今回は…今年ジュニアの日本代表に初めて選ばれ世界ジュニア選手権大会に出場。
夢はオリンピック。
しかし今本人もコーチも突破しなければならない壁があると感じている。
そんなネクストエイジのために立ち上がったオリンピアンは…22年前のバルセロナオリンピックで2つの銅メダルを獲得。
日本のシンクロの強さを世界にとどろかせた一人だ。
現役を引退して20年の奥野が17歳の新星を前に熱くなった。
もっとそれを主体に置いても…。
その神髄が伝授される!シンクロといえばどんなイメージ持ってらっしゃいますか?え?やっぱり華やかな女性らしい…。
いつもきれいだなと思って見てますけども実際どういう競技なのかって今回分かっていけばいいなと思うんですけども。
ちなみになくてはならないこちら。
ジャン!これノーズクリップっていうんですけどもこれがどうやってつけるのかって分からなくないですか?確かに。
なのでちょっとこれつけてみて下さい。
え?特につけ方教えません。
体験してみて頂きたいと思います。
えっちょっと待って!確かに…。
あっ息が全然できる。
ちょっと待って。
これじゃないのか。
近い!近いけどそれじゃ取れちゃいますよ。
正解!痛いんですか?えっとね痛くもないのか。
息ができない。
しゃべりながら息できない?息ができない。
全然できない。
全然入らないですか?口閉じてると。
それだけ強力に閉まるんですね。
今回のネクストエイジ浅野優菜さんはですねジュニアの日本代表に選ばれた高校3年生です。
高3か。
今年初めての世界の舞台に立ちまして技術が高く世界ジュニア選手権では基礎的な技術の種目で…つまり世界の256人の中で20番目。
ジュニアの中で?ジュニアの中で。
すごいね。
すごいんです。
浅野は現在高校3年生。
静岡市内の高校に通っている。
地元の大学に進学し静岡からオリンピックに出る事を夢みている。
乳酸?そう。
乳酸です。
ふだんはごく普通の高校生。
シンクロになると変わるという浅野。
その豹変がこれから始まる。
放課後毎日向かうのは県内では数少ないシンクロクラブ。
(取材者)どう?1週間に5日大変だね。
はい。
シンクロの練習はとてもハード。
最初は…よく見ると普通のクロールと違う。
上半身を上げっ放しで泳ぐ。
腹筋や背筋など水中での演技の最中体をコントロールするための筋力を鍛える練習だ。
浅野がノーズクリップをつけた。
次は…プールサイドで逆さまになり始めた。
水中で体を垂直にして静止する技術の練習。
呼吸ができない状態で体をしっかり静止させなければならない。
すっごくない?これ。
うわ〜すごい。
練習時間の2/3はウオーミングアップや基礎技術に充てる。
こうした積み重ねが浅野を支えてきた。
小さい頃から水泳が大好きだった浅野。
小学1年生の時おじがシンクロのコーチをしていたのがきっかけで始めた。
小学生時代から全国大会に出場。
6年生の時ソロで全国3位になり頭角を現す。
やっぱりいつか…日頃の練習で培ったシンクロの基礎技術。
水中で巧みに体を操る浅野の技術は同世代の中ではずばぬけている。
今年初めて出場した…技術の高さから8人で演技するチームのメンバーに選抜され銀メダルを手にした。
シンクロ一筋に打ち込んできた浅野。
夢をはっきり語るようになった。
ファンになったね。
笑顔にやられちゃいましたね。
シンクロってすごい美しい感じでしたけども白鳥が泳ぐ時に足がすごい動いてるみたいな話と似てますけどもこのハードな練習が積み重なってあの美しいシンクロになるんですね。
そうだね。
本当にそうだね。
脚上げてきれいだけど下ですごい動いてたり…シンクロは審判員による採点競技なのでいろいろな観点から採点されて技術的な項目としてはまず完遂度。
これ出来栄えの意味なんですけども。
あと難易度。
更に同時性。
同時性って?音楽や一緒に演技する人とのタイミングや調和性が問われます。
そして芸術性が問われる項目としてはまず構成ですね。
演技の内容です。
そして音楽の解釈。
更にプレゼンテーション。
これで点数つけられていくんだ。
難しいですよね。
こう見るとシンクロは大変な競技だなっていうふうに思いますね。
そしてそんな浅野さんのために立ち上がったのがオリンピアン奥野史子さんです。
22年前バルセロナオリンピックでメダルを獲得。
日本中を沸かせてくれました。
22年前って私まだ卵にもなってないです。
え〜!いないの?この世に。
いないですいないです。
そんなころの…そうだよ。
俺だって22歳だもんね。
その奥野さんなんですけども再びシンクロ魂が熱くなり浅野さんに会いに行きました。
こちらをご覧下さい。
静岡にやって来たオリンピアン奥野史子。
20年以上前選手として世界に挑んでいた頃この地を合宿で訪れた。
わっ!わ〜すごい!なんて懐かしいこれ。
ひゃ〜!合宿で訪れた時の写真が残っていた。
ここは思い出の場所だ。
かつて世界をめざした同じ水泳場で今ネクストエイジと会う。
(2人)こんばんは。
初めまして奥野です。
(2人)よろしくお願いします。
声聞こえるんですか?水中。
今日ばれましたねこれ。
まずは基礎練習を観察する事にした。
が…。
黙って見てようと思っても見れない。
シンクロ魂ですね。
浅野を一目見て潜在能力の高さを感じたと言う奥野。
突然足をつかんだ。
(実況)奥野史子選手の登場です。
バルセロナオリンピックでソロとデュエット2つの銅メダルを獲得した奥野。
現役時代技術の奥野といわれるほど正確な技が持ち味だった。
いよいよ浅野奥野に演技を見てもらう。
十分すごいですけど…。
すごいよ。
怖い。
大丈夫かな。
何かね今のルーティンの中での…浅野の課題をすぐに指摘した。
バーンバンババンとかそういう何かパンパンパンパンといくんじゃなくて…。
奥野にVTRで分析してもらった。
奥野が指摘したのはお尻がもっと高く上がるはずなのにそれができていないという事。
なぜか。
…というところが惜しいですよね。
連続で足技が続くパート。
その中間でお尻を出す。
浅野は次の足技に意識がいってしまいお尻の高さが不十分になったというのだ。
彼女の技術の高さを考えるともっとできるはずだと奥野は感じた。
自分でもある程度やってるつもりだと思います。
そこをやりきれてないっていう。
「浅野さんが次の動作次の動作を考えてしまうからスポンスポンって流れてしまうの」っておっしゃってましたけどもこれどうですかね?何か舞台でもさ今ここ怒ってる次泣くんだけどもう泣く事分かってるから怒りがおろそかになるって言われたりするけど…。
そんな事言ってもどっかで考えちゃいますもんね。
分かってるんだけど…でも何となく分かってくるじゃない?分かります。
多分このポイントって…そうそうそうそう。
オリンピアン奥野さんはネクストエイジの浅野さんにどんなアドバイスをしてくれるのでしょうか。
出会いから2日目いよいよマンツーマン指導。
上がってくれるの。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いかにして浅野にメリハリをつけるのか。
出だしはインパクトが必要。
しかし高さが足りず表情もよくない。
意識を集中して勢いよく飛び出した。
笑顔にもインパクトが生まれた。
これがメリハリの第一歩。
次はVTRで指摘した…そこ?
(2人)あ!もっと出せっていうの?今出ましたよ結構。
出た!やっぱり技術はあるんだ。
出そうと思えば出るんだ。
今度はお尻がうまく上がった。
さっきと比べると位置が高い。
その差は水中の体のひねり方にあった。
これが最初の動き。
そして今度は体の軸を思い切りひねりお尻を水面上に押し上げていた。
奥野の言葉を意識してやってみたらできた!あとは一連の流れの中でそれが続けられるかだ。
お疲れさまです。
なるほど。
このシンクロ一つ一つ意識する事が大事なんですね。
何か見ててよく分かるような気がするね。
いろんな動きあってできましたって終わってたものが…力強くダイナミックに見せなきゃいけないところが緩急に出てきたらインパクト違うもんね。
違いますね。
浅野さんがめざすオリンピックでのシンクロの競技種目なんですけどもかつては1人で行うソロがありましたが現在は2人で行うデュエットと8人で行うチームの2種目となっております。
自分の技術を高めるだけではなくて仲間と息を合わせて表現していかなければならないというのがシンクロっていうものの難しさですよね。
そっか。
なかなか難しい競技ですけども。
奥野さん次はいよいよ浅野さんの表現力を指導します。
次は音楽に合わせた演技をデュエットで指導する。
小学校以来浅野とデュエットを組む…
(2人)よろしくお願いします。
浅野がこの2年使っている曲でデュエットの演技を見る。
曲の前半は勢いがある。
後半に入ると曲調がスローに変わる。
バラバラの動きもするんだ。
指一本でも見せるんだね。
すごい。
え〜。
その時。
(音楽を消す)速いパートのままの…2人は前半の激しいテンポのまま後半の演技に入っていた。
音楽に表現されている柔らかさや滑らかさがなかった。
それができればもっと…ちょっとあっちで…。
伝えたい大切な事とは?緊張する。
浅野がデュエットで使っている曲をじっくり聴く事にした。
何かこう…実はこれ一度…
(奥野)おお。
その時どう思った?奥野の言葉。
そこには自らの経験があった。
2つの銅メダルを取ったバルセロナオリンピックのあと技術より芸術性が重視される傾向になり奥野は低迷。
必死に模索を重ねた。
ジャズダンスを習ったり歌舞伎を見に行ったりもした。
自らの世界を広げる事で高めたのが表現力だった。
そして奥野は新しい演技にたどりついた。
題して…女の怒りや苦しみを表現した。
芸術点でオール10点満点を記録。
シンクロ界の伝説となった。
(奥野)「夜叉の舞」っていう演技をやった時には今までやってた自分のシンクロっていうのはちゃんと表現をしてなかったと思ったの。
この人たちが…
(奥野)もっとそれをしてもいいと思う。
最後にもう一度奥野の前で演技する事になった。
気持ち気持ちね。
クラブのみんなにも見てもらう。
あの曲でまたデュエットに挑む。
まずはインパクト。
高さを出す。
次は後半。
課題の曲がスローになる部分。
表情変わってる。
2人の演技に柔らかさが出てきた。

(拍手)浅野は奥野から学んだ事を全てぶつけた。
ありがとうございました。
(2人)ありがとうございました。
はい。
浅野さんの表情がだんだん変わってきていてどんどん明るくなってたなと思うんですけども。
何かその感じが…。
大事だと思わなかった?「ちょっと来て。
言いたい事あるから」って言った時に怖かったけど。
怖かった。
やっぱり練習…どうしても事務的になってしまうというか。
…じゃなくて曲が表現したい事。
本当これ私だったら脚本家がやりたい事をどう読み取るかみたいな事と音楽の事とすごい合わさっててすごい感動しました。
奥野さんの伝説の演技「夜叉の舞」。
最後のグワッていう顔が緩急…。
緩急って言葉だけじゃもう表せられないぐらいのメリハリだったじゃないですか。
笑顔だけじゃ駄目になってくるんだ。
笑顔の先にある表情っていうか。
多分浅野さんベースが優しい顔してらっしゃるから…今回シンクロを見る目が少し変わったかなと思うんですが技を行い演技をしてそれも水の中でやる事がいっぱいで大変。
そうだね。
自分で表現しなきゃいけないもんね。
本当に浅野さん今後が期待ですね。
期待してます。
東京オリンピックを夢みる17歳。
来年からはジュニアの上のステージが待っている。
一年一年世界大会への出場とそこでの活躍を目標に夢をめざす!2014/10/19(日) 17:30〜18:00
NHK総合1・神戸
めざせ!2020年のオリンピアン「シンクロ“伝説”の名手が17歳に神髄伝授!」[字]

6年後の東京五輪を夢見る若き逸材に先輩のオリンピアンが本気でぶつかるドキュメント。静岡から五輪を目指す17歳をバルセロナ五輪で日本を沸かせた奥野史子が熱血指導!

詳細情報
番組内容
今回はシンクロナイズドスイミング。静岡市の高校3年生浅野優菜さんは技術の高さから今年8月、初めて世界ジュニア選手権に出場し、8人のチームで銀メダルを手にした。夢は静岡から東京五輪へ。そんな浅野さんを応援するオリンピアンは、バルセロナ五輪で二つの銅メダルを獲得し、その後の世界選手権で史上初の芸術点オール満点を記録した奥野史子さん。技術と表現力が求められる激しく華麗なシンクロの神髄を伝授する。
出演者
【出演】水泳世界選手権シンクロ銀メダリスト…奥野史子,高校3年生…浅野優菜,【司会】原田泰造,松岡茉優,【語り】山上智

ジャンル :
スポーツ – オリンピック・国際大会
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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