シリーズ世界遺産100「カゼルタ宮殿〜イタリア〜」 2014.11.03

(テーマ音楽)私の造った庭園の自慢は水。
実はこの水が取って置きの恵みをもたらした。
私の名は…18世紀に生きたナポリ王国の王だ。
ナポリから20kmほど離れたカゼルタ。
ここに私が築いた宮殿カゼルタ宮殿がある。
幅120m。
立派なのはこの外観だけではない。
中に入る。
階段や柱は全て大理石。
建物だけで総額600万デュカット。
日本円にすると400億円をかけた。
しかし私が宮殿の建物以上に自慢したいのがこの庭だ。
総面積120ha。
山の向こうまで続いている。
18世紀に造られた庭の中ではヨーロッパ最大のものだ。
この庭で特に私がこだわったのが滝だ。
人工の滝が全部で300以上もある。
中でも私のお気に入りが…実はこの滝にはもう一つの顔がある。
滝の裏側に回ってみよう。
お分かりだろうか。
裏から見る滝。
遠くには宮殿の建物も見える。
私はよくここに各国の要人を連れてきて重要な密談をしたものだ。
庭に欠かせない水。
訪れた誰もが水の量に驚いた。
しかしこの水はるか40kmも先から引いている。
カゼルタは乾燥した土地で40km先にしか水源はなかったからだ。
ここは山中にある水源の一つ。
流れているのは山の地下水だ。
この地下水道を造るのに12年もかかった。
緻密な計算のもと1km当たり1mという勾配で出来ている。
工事を進める中では1か所だけどうしても谷間を越えなくてはならなかった。
だから私はこの水道橋を築いた。
高さ55m長さ530m。
この橋も今や世界遺産。
私の自慢の一つだ。
しかし私はただわがままでこの水道を引いた訳ではない。
水道からは近くの村々に水が引けるようにし農業に用いられるようにした。
もともと乾燥しがちだったこの一帯は地下水道からの水によって潤い今では南イタリア有数の豊かな農業地帯になった。
この地方で生まれた取って置きの恵みを紹介しよう。
このモッツァレラチーズだ。
新しく広がった農地にアフリカから水牛を導入しその乳でチーズを作らせたもの。
庭が生まれてから200年。
水は絶える事なく庭に注ぎ込んでいる。
これからもずっとカゼルタの大地を潤し続けてほしいものだ。
2014/11/03(月) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「カゼルタ宮殿〜イタリア〜」[字]

水の庭園の恵み ▽文化遺産 ▽18世紀に造られた壮大な宮殿と庭。40キロメートルも離れた水源から水を引いている。王のこだわりが生んだ水の恵みの秘密に迫る。

詳細情報
番組内容
「カゼルタ宮殿」は、1997年に文化遺産登録された。イタリア南部、ナポリの近郊に18世紀に造られた壮大な宮殿。大理石の建物もさることながら、自慢は当時ヨーロッパ最大を誇った120ヘクタールの庭。40キロメートルも離れた水源から地下水道を築き、300以上の滝を造り、庭を潤した。この水は、農業用水としても使われ、乾燥した大地を豊かな農業地帯に変えた。王のこだわりが生んだ水の恵みの秘密に迫る。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:32192(0x7DC0)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: