目撃!日本列島「かばん1つで東京に」 2014.11.02

東京・新宿。
その片隅に一軒のシェアハウスがあります。
元はマッサージ店だったというビルの1階部分。
定員は7人。
共用の居間に…。
台所。
シャワー室は男女共用です。
広さ6畳の2人部屋。
家賃は光熱費込みで一人4万5,000円。
運営する会社が600を超えたシェアハウス。
この新宿のシェアハウスには地方の女性からの問い合わせが相次いでいます。
住む場所だけでなく上京してすぐに始められる仕事も紹介しているからです。
今年1月高知からやって来た23歳の女性です。
その時の所持金は僅か5万円でした。
かばん1つで東京にやって来る地方の女性たち。
彼女たちに今何が起きているのか。
見つめます。
シェアハウスの共用スペースの掃除をする…家賃を1万円割り引いてもらうための仕事です。
遥さんのふるさとは高知市。
豊かな自然に囲まれて育ったといいます。
高校卒業後アルバイトをしていた遥さん。
東京での夢は映像制作会社に入り映画を作る事だと言います。
(取材者)いつもこうやってお米炊いたりしてるんですか?プライベートの空間もないこうしたシェアハウス。
生活のため風俗店で働く女性もいます。
1年以内に去っていく人も少なくありません。
本日も一日よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
遥さんがシェアハウスから紹介を受けた仕事場はパチンコ店。
時給は1,300円。
高知では考えられなかった額です。
1年以内にシェアハウスから引っ越すのが目標です。
遥さんの母親…娘から東京のシェアハウスで暮らすと聞き止めようとしました。
行くまでの間に。
娘の決意を受け入れたのは自分たちの時代と比べ高知の環境が変わってきたからだといいます。
永美さんが今の遥さんと同じ23歳の頃の写真です。
高校卒業後地元の製本会社で正社員として働いていました。
将来に不安を感じる事はほとんどなかったといいます。
厳しい雇用環境が続く高知。
若い女性が自立できる仕事は限られています。
遥さんの友人…地元で医療事務の仕事をしていましたが6月に退職しました。
次の仕事を探している優美さん。
正社員の試験を受けましたがうまくいきませんでした。
倍率は100倍を超えていました。
仕事だけではありません。
町の活気も失われています。
遥さんたちと来ていたショッピングセンターもこの夏閉鎖されました。
若い人たちの受け皿が失われていくふるさとの町。
「東京へ行けば何かがあるかもしれない」。
若者の流失が続いています。
7月下旬。
パチンコ店などのアルバイトで遥さんの貯金は20万円まで増えました。
東京での第1ステップと位置づけていたシェアハウス。
予想より早く半年で離れる事ができました。
新たな生活の場所は八王子市です。
ワンルームの家賃は5万円余り。
おお!引っ越し費用は自分で工面しました。
めっちゃぺっちゃんこ。
・そうそうそう!・
(遥)向こうで買えばいいわみたいなのがあるき2〜3日分ぐらいのやつ持って…。
東京で働く地元の友人です。
里穂さんは地元の短大を卒業し今年3月看護師になるため上京してきました。
かばん1つで上京してきたという遥さんに里穂さんは驚いていました。
すごいすごい言い過ぎやき。
全然すごい事やないき。
いやすごいよ。
すごいで。
だってね…なるほどね〜。
しかしまだ目標にしていた映画関連の仕事にはたどりついていません。
いらっしゃいませ!料理お願いします!おいしそう!最高!八王子に来て3週間。
見つけた仕事は居酒屋のアルバイトです。
ああいいよ合わせで。
全部切るんですか?全部やっちゃって。
時給は950円ほど。
1か月でおよそ15万円になります。
イエ〜イ!お疲れさまです!遥さんがこの仕事を選んだ理由の一つが賄いの食事です。
食費を節約できます。
これがいいんだよ。
なんとか暮らしていく見通しがついた遥さん。
しかし今はそれで精いっぱいです。
9月下旬。
高知から就職活動をしている優美さんがやって来ました。
遥さんの様子を確かめたいと思っていました。
よう歩きいやつや。
海辺でね。
東京で働く地元の友人も交えての話題は遥さんの上京。
大学の単位を取りたい。
東京で夢に向かって頑張っているはずの遥さんから具体的な話が聞けると思っていました。
ところが遥さんが思いも寄らない事を話し始めました。
貯金2万ってやばくない?えっ!?すごい!自分でも今思うわ。
ようやったなって。
明確な目標ではなく漠然とした将来への不安が遥さんを東京に向かわせていたのです。
本当の思いを話してくれた夜でした。
「夢は後付け」。
当てもなく東京に来ていた遥さん。
まずは通信制の大学を卒業する事を目指していると言います。
それまでは生活費と学費を得るための生活が続きます。
そこに行けば何かチャンスがあるとやって来た東京。
高知を離れて9か月。
まだ夢への足掛かりはつかめていません。

(携帯電話)遥さんが東京で出会った曲です。
毎日のように聴いています。
幸せになるために生まれてきたんじゃないですか。
親の敷いたレールに乗り東京で看護師になったという北岡里穂さん。
しかし将来は高知に戻りたいと言います。
高知で仕事を探している野島優美さん。
自分の居場所はどこにあるのか悩んでいます。
お願いします!はい!自信はないです。
けどどうにかせん…。
出てきたからには上京してきたからには…どうにかせんといかんき…。
大都会東京。
地方の町から到着する夜行バス。
今日もまた夢を求めて若い女性がかばん1つでやって来ます。
きれいな紅葉。
2014/11/02(日) 08:00〜08:25
NHK総合1・神戸
目撃!日本列島「かばん1つで東京に」[字]

地方の女性が次々とやってくる都内の職業紹介付きのシェアハウス。生活を変えたいと上京した23歳の女性と友人たちの見る東京とは?彼女たちの夢と現実をみつめます。

詳細情報
番組内容
「東京に行って現実をかえたい」。23歳の前田遙さんは今年1月、都内のシェアハウスにスーツケース1つと所持金5万円でやってきた。地元でアルバイトをしていた時、働く場所を紹介してくれるシェアハウスがあることを知り上京を決意した。母親のように、普通に働き、暮らしていきたいという前田さん、同郷の友人も次々と上京の準備をしている。彼女たちは、東京で新たな希望を見いだせるのか。その思いに迫る。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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