ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館(1)「嵐の予感」 2014.11.02

(電報を打つ音)
(汽笛)
(テーマ音楽)
(汽笛)
(電報を打つ音)
(郵便局長の妻)まあ何てことなの…。
(郵便局長)そんな…あり得ない。
(郵便局長)すぐ届けに行く。
(郵便局長の妻)何言ってるの。
誰も起きてないわ。
急いでも同じ事よ。
ジミーに届けさせるわ。
(電報を打つ音)
(ノック)・
(デイジー)6時です。
(グエン)ありがとうデイジー。
アンナ。
(アンナ)ハァ…アァ。
一生に一度でいいから自然に目が覚めるまで眠っていたいわ。
(パットモア)火はまだ付いてる?
(デイジー)はいパットモアさん。
おやまあそりゃ珍しいわね。
使用人たちの朝食は?はい並べてあります。
その調理用のストーブは?磨き終わりました。
寝室の暖炉は?全て火を入れました。
いいわ。
じゃあ道具を持って1階の暖炉から火を入れて。
ハイ。

(メイド1)さあ急いで。

(メイド1)カーテンを開けて。

(トーマス)ウィリアムを見たか?
(メイド2)いいえ。
どこへ行ってた?
(ウィリアム)遅れてないでしょ。
遅れたかどうかは俺が決める。

(アンナ)デイジー?そこで何してるの?暗かったでしょ?汚れた手でカーテンに触りたくなかったものですから。
(グエン)なるほどね。
電気をつければいいのに。
怖くって。
電気は悪魔の仕業じゃないのよ。
いずれは慣れなきゃならないわ。
よそでは厨房にも電気が通ってるわ。
何のために!?・
(パットモア)テーブルは拭いたかい?・
(メイド3)はいパットモアさん。
(ノック)
(ウィリアム)朝食です。
カーソンさん。
(カーソン)ああウィリアム新聞はまだか?遅れています。
そのようだな。
アイロン台を出せ。
すぐかけられるようにな。

(ヒューズ)書斎は片づいた?
(アンナ)はいヒューズさん。
(ヒューズ)よろしい。
今日は食堂を念入りに掃除してちょうだい。
旦那様たちが朝食を終えたあとにね。
まあ何てことでしょう!火をおこすだけでしょ。
時間がかかりすぎよ。
まだ残ってるの?あのこれで最後になりますが…。
よろしい。
姿を見られる前に厨房にお戻りなさい。

(自転車の走る音)
(自転車の走る音)
(ベルの音)始まりだ。
貧乏暇なしね。
(パットモア)メアリー様よ。
お茶用のトレーは?準備してあります。
あとはお湯だけです。
他の方のを手伝って。
(オブライエン)私には奥様のがある。
(ベルの音)裏口よ。
新聞が来た。
ウィリアム。
(ウィリアム)遅いじゃないか。
(配達少年)ああ。
でも訳が…。
何だよ?すぐ分かるさ。
タイムズ紙が先だ。
朝食時に読まれる。
奥様にはスケッチ紙を。
残りはあとでやってもかまわないぞ。
(せきばらい)なぜ新聞にアイロンを?気にしてどうするね?インクを乾かすためよ。
旦那様の手をあんたの手みたいに汚したくないの。
(複数のベルの音)カーソンさん。
ご覧になったほうが。
(ヒューズ)耳を疑うような話だわ。
(パットモア)まったくです。
着替えられました。
ウィリアム!油を売ってないで仕事をしなさい!このケジャリーを運んで!はいパットモアさん。
本当なのか?そうらしい。
一寸先は闇ね。

(ロバート・クローリー)おはようカーソン。
おはようございます。
本当に沈んだのか?そのようです旦那様。
乗り合わせた知人もいるだろう。
生存者名簿はさすがにまだだろうな?女性客の多くは救助されたとか。
一等船室のだろ。
神よ船底の客をお救いください。
未来を夢みていただろうに…。
何という悲劇だ。
(イーディス・クローリー)アンナが言っていたのは本当だったのね。
(メアリー・クローリー)乗客にお知り合いは?お母さんはアスター氏と知り合いだしルーシー嬢とは先月食事をした。
他にもいるだろう。
沈まないって触れ込みだったわ。
登れない山もいずれ誰かが登る。
「沈まない船」と言われるのもそれが沈むまでの話だ。
(シビル・クローリー)おはようお父様。
おはよう。
それは?今届いたの。
電報よ。
夫人は起きているか?はい今朝食をお持ちいたします。
(ノック)・
(コーラ・クローリー)はい。
入るよ。
あんまりな話だわ。
(コーラ)ルーシー・ロセスはあんなに乗船を楽しみにしていたのに。
こんなことになるなんて言葉も出ないわ。
アスター氏は助かったかしら?彼の新妻はきっと救助されたはずね。
ジョージ・マレーから電報が届いた。
ニューヨークの同僚から聞いたらしい。
それで?ジェームズとパトリックが乗船していたようだ。
えっ!?行くのは5月の予定だったわ。
では切り上げたのだろう。
乗客者名簿に名前があった。
ありがとうオブライエン。
下がっていいわ。
でも救助されたのでしょ?されなかったらしい。
そんな!2人ともなの?メアリーには…あなたの口から伝えなきゃ駄目よ。

(足音)2人とも救助されなかったと言ってたわ。
ジェームズ様とご子息が?お亡くなりになった。
奥様は血の気が引いてらしたわ。
それが本当なら残念だわ。
(オブライエン)残念じゃすまない。
これは一大事よ。
(グエン)どういうこと?分からないの!?ジェームズ様は旦那様のいとこで爵位の継承者よ。
メアリー様が継ぐと思っていた。
女性は爵位を継ぐ事ができないの。
パトリック様は一人息子。
お二人が亡くなってしまい継承者がいなくなった。
(アンナ)恐ろしいことだわ。
(ベイツ)こんにちは。
ノックしたのですが誰も出なかったので。
それで押し入ったの?新しい従者のジョン・ベイツです。
新しい従者?そうです。
まだ早朝よ。
貨物列車で来ました。
早く屋敷に慣れ今夜から始めようと。
よろしく。
メイド長のアンナです。
よろしく。
奥様の侍女のオブライエンです。
(オブライエン)ではこちらへどうぞ。
でもその脚で大丈夫?ご心配なく。
務められます。
あたしらも手いっぱいだからね。
手伝いは無用です。
ご苦労。
ここからは私が引き継ごう。
おはようベイツさん。
ようこそ。
楽しい汽車旅でしたかな?おかげさまでどうも。
ダウントン・アビーで執事を務めているカーソンだ。
よろしくカーソンさん。
彼はトーマス第一下僕だ。
ワトソンが辞めてから彼が旦那様のお世話をしていた。
これで肩の荷が下りるな。
違うか?トーマス。
ベイツさんをお迎えする準備は出来ているだろうな。
ワトソンさんが使っていた部屋を用意しました。
かなり散らかった状態でしたけど。
でも階段が多いわ。
お話ししたとおり大丈夫です。
そうですとも。
トーマス。
ベイツさんを部屋と仕事場へご案内するのだ。
ご苦労だった。
あれじゃ長くはもちませんね。
どうもオブライエンさん。

(ドアを開ける音)
(ベイツ)ああいいね。
アァ。
くつろげそうだ。
私も喪に服さないといけないの?私のいとことその息子が…亡くなってしまったのだ。
皆喪に服す。
いえ。
例の件の話よ。
公表してなかったでしょ。
パトリックを婚約者として悼みたくないというならそれはかまわない。
家族しか知らない話でしょ。
お前の判断に任せる。
ああよかったわ。
屋根裏に戸棚がありふだん着用しない服が入っています。
旅行用などです。
戸棚は夏物と冬物の入れ替えにも使います。
あとで案内します。
このボタンやカフスは私がお選びしても?特別な場合にのみ着用されます。
舞踏会用晩餐会用。
これはロンドンへ行くとき。
覚えるよ。
ええ。
必ずですよ。
嗅ぎタバコ入れの収集です。
(ベイツ)美しい。
おかしなもんだよな。
何がです?海賊の宝に囲まれて暮らしているのに自分のものじゃない。
だろ?ええそのとおりです。
(足音)脚の悪い海賊に職を譲るとはね。
チャンスがあったのに売り込まないからよ。
次はしくじらないことね。
次があればの話だ。
今日は祝日?私は聞いていませんわ。
メアリーは喪に服すのを嫌がっていたよ。
(コーラ)駄目よ。
みんなで喪に服さないと。
今オブライエンが私の喪服を選んでる。
アンナに娘たちの喪服も頼んであるわ。
これで何もかもが変わってしまうわ。
あなたもそう思うでしょ?今こそ限嗣相続制に盾つく時よ。
そうでしょ?まだ死んだと分かった訳じゃない。
その話はあとにできないか?誤解しないでちょうだい。
私も悲しんでるわ。
でもあなたの爵位を継ぐ人にこの土地とお屋敷まで奪われるのは嫌なの。
法律でそう決まっているのだ。
どうした?バイオレット様が応接間でお待ちです。
すぐに行こう。
奥様にお話があると。
今度はどんなお小言かしら。
それから新任の従者が来ました。
着いたか。
ありがとうカーソン。
(せきばらい)何かね?彼が職務を全うできるかいささか疑問がありますが判断は旦那様に委ねます。
行くわ…ウン。
今度の訃報を伝えてくれ。
知らないはずだ。
(バイオレット)もちろん知っているわ。
だから来たのでしょう。
夫は身内の口からの方が動揺されないと思ったのですわ。
私は見かけより強い女ですわよ。
心は痛めています。
パトリックのことはね。
いい子でしたもの。
みんな彼が好きでしたわ。
でもジェームズは嫌いだったわ。
彼の汚らわしい母親にそっくりだったものね。
昼食をご一緒されては?ありがとう。
カーソンに伝えます。
もう伝えたわ。
座ったらどうなの。
新しい相続人を?いるということしか。
ロバートのまたいとこの子よ。
私の記憶では一度もその男に会ったことはないわ。
持参金まで持っていかれます。
あなたの夫が私から強奪したせいですわ。
怒らないで。
法律上の取り決めよ。
おかげで所領の分割を防げた。
そしてあなたの息子がそれを相続するはずだったの。
恵まれなかった。
ええ。
そうでした。
でもパトリックとメアリーが結婚しあなたの孫息子が家長となれば全て丸く収まっていたはずよ。
今となっては不幸にも…。
見ず知らずの他人に持参金もろとも全て奪われるのですわ。
あなたの持参金を守ろうとすれば所領が分割されてしまう。
ロバートが必死に守ってきたものが失われるわ。
夫はそのことを?いずれ知ることになるわ。
ではこれまでね。
いいえ。
実に簡単な方法がある。
限嗣相続制を打ち壊してしまうの。
根本からよ。
そしてメアリーを女相続人として認める。
爵位はどうにもなりません。
ええ。
爵位は得られない。
でも持参金は手にできる。
そして所領もよ。
30年間守り続けたダウントンを一切合財どこの誰とも分からぬ者に渡してなるものですか!では友好関係に?同盟関係にして。
その方がうまく事を運びやすいわ。
ウン。
ダウントンはすばらしいお屋敷だ。
そしてクローリー家は由緒正しき名家だ。
私たちはある基準に従って暮らしている。
最初は取りつきにくいだろう。
なるほど。
旦那様を前にして言葉に詰まることがあるとしても旦那様の礼儀正しさや気品に触れればすぐに持てる力を発揮して務めを果たせるようになる。
はい。
ベイツ!我が友よ。
申し訳ない。
今は昼食の時間だったな。
とんでもないことで。
ああみんな座ってくれ。
戦友にちょっと挨拶したいだけなのだ。
ベイツ我が友よ。
ダウントンにようこそ。
恐縮です。
邪魔をしてすまなかったな。
許してくれ。
旧知の仲です。
トーマス運んで。
おい。
よしなデイジー。
大の大人よ。
ミート・パイぐらい1人で持てるわ。
アップル・タルトを下のオーブンに入れて。
ああ!それを片づけて!出しっぱなしにするなんてもう!何です?
(パットモア)薬剤よ。
リンチさんに鍋を磨くように頼んだの。
注意してしまって。
毒だからね。
作りすぎじゃないですか?喪中なのにこんなに食べます?悲しんでる時ほどおなかが減り疲れるものよ。
姉が天に召されたときあたしゃサンドイッチを一度に4皿平らげた。
ひたすら眠り続けたわ。
それで楽になりました?単なる気晴らしだったね。
ああこの刻み卵何にかけようと思ってたのかしら?チキンでは?そうね。
それを食堂へ運んで。
食堂には入れません。
どうかしてたわ!トーマスかウィリアムを見つけてやらせなさい!さっさとおし!ご家族が教会から戻られるわよ!ああこれで追悼式は2度目か。
ロンドンそしてここだ。
(マレー)葬式ほど沈んだ雰囲気がない分ましですよ。
遺体がないのだ。
葬儀とはいくまい。
(マレー)行方不明者たちを悼む石碑を建てているという話ですよ。
カナダ人は遺体を回収して甘い汁を吸っているといいます。
彼らが見つけた遺体の数には驚かされますがそれもごく一部です。
マレー相続人となるまたいことの子だが悪い噂はないだろうな?少し調べた程度ですがこれといって問題はありません。
相続人となるマシューはマンチェスターの弁護士です。
マンチェスター?専門は会社法です。
母親と同居しておりまして。
医師だった父親は亡くなりました。
そうか。
意外だな。
またいことが医者だったとは。
ましな職業でしょう?確かに。
フッ。
頼める?これチキンにかけてきてくれない?運ぶものが。
お願い!かけるだけなの。
分かった。
貸してくれ。
(マレー)では限嗣相続の件についてお話ししましょう。
あなた亡きあと爵位を継いだ者が全てを相続します。
奥様とご令嬢たちへの贈与財産は除きます。
それで?法律上の合意があるため奥様の持参金も相続人の手に渡ります。
船が沈んでから妻との会話はもっぱらその話題ばかりだ。
奥様には不当なものでしょうがそれが法の定めるところです。
私ですら不当だと思う。
財産から持参金だけ外す方法はないのか?お父上は固い取り決めをされ抜け道はありません。
そうか。
(すすり泣き)ねえイーディス。
わざとらしく泣くのはやめて。
悲しんでるのよ。
婚約していたのはあなたじゃなく私よ。
でも自分を抑えられる。
なら恥を知るべきね。
なんでまだ卵がここにあるんだい!?ハァー。
どうしよう。
お願い!神よお助けください。
一体どうしたの?ああ食堂へ行ってウィリアムを捜してください。
お願い。
今は無理よ。
じゃないと絞首刑にされちゃうわ。
えっ!?
(ウィリアム)デイジーこれだけどソース付きのチキン?それともオレンジ付きのチキンの方?ああ感謝します。
聖なる慈悲深き神よ。
ありがとう。
ソース付きの方よ。
もう二度と罪深き過ちは犯しません。
誓います!マレーさんお会いできてうれしいわ。
上がってらして。
どうもグランサム伯爵夫人。
でも戻りませんと。
お昼ぐらいご一緒に。
せっかくですが汽車で済ませます。
すみませんがお車を回して頂けるとありがたいのですが。
でも例の件をうん。
話し合いたいのではなくて?その件ならもう話はついたと思います。
そうですね?さしあたってはそうだ。
ありがとうマレー。
いろいろと参考になったよ。
メアリー皆様を食堂へ誘導して。
イーディスミンターン卿にお席をご用意してね。
(ノック)
(ドアを開ける音)お客様は?皆お帰りになった。
弁護士の方は?昼食も取らないで一番先に帰った。
ご決断されたのかしら?グエンに青の間のベッドシーツを交換させたのにまた外させないと。
そのまま使い回せ。
ないしょにしてもらえる?フム。
これで全て決着したの?いいや私には分からないがね。
爵位を継ぐ権利を持つ者がマンチェスターにいるそうだ。
だが決着にはほど遠いな。
むきになってはいけないわ。
むきになって何が悪いのだ。
私の家族が全財産を失うのを黙って見ていることはできない!あなたの家族じゃないわ。
他に家族はいないんだ!すまなかった。
人生をやり直したいと思うことはない?妻と子供に囲まれて暮らし店で働いていたらと。
君は?どうかしら?時々。
ええ思うわ。
(ノック)書斎にお茶を用意しましたが奥様がおいでになりません。
お疲れなのよ。
お茶を寝室へお持ちして。
トーマスは?まだ戻っていません。
村へ行きたいというので許可を出したのだ。
泥棒ですよ。
すんなり奥様の持参金を手に入れられると思ったら大間違いですわ。
そうかしら?旦那様が許しませんよ。
ベイツの仕事ぶりは?それは…ご容赦ください。
障害のある方をあげつらうのは思いやりに欠けるかと。
職務を果たせなくてもです。
ウン。
なじんでいるか?はい。
旦那様に異論がなければですが…。
不満はないか?あればあなたではなくカーソンさんに訴えますよ。
ハハッ。
もっともだな。
この屋敷の方はどうかね?階段が多くて疲れないか?気に入っています。
ここは理想の職場です。
その脚は?ただの古傷です。
除隊後にちょっとしたいざこざがありそれを解決した1年ほど前に膝が悲鳴を上げました。
残っていた砲弾のかけらが動いたせいですが大丈夫です。
無理だと思ったら知らせてくれるか?はい。
ご心配なく。

(下僕)まいったな。
もうこんな時間だ。
(オブライエン)どこ行ってたの?村だ。
電報を打った。
これでいいか?うるさくて悪かったわね。
マレーはすぐに帰ったわ。
奥様に相続の話は?してない。
教会の帰りに旦那様と話したって。
まだ俺が従者なら聞き出すのに。
ベイツは口が堅いわ。
そうだな。
あいつは敵陣のスパイでもしてたに違いない。
従者になりたかった。
旦那様とは馬が合ってたんだ。
じゃあベイツが消えたら名乗りを上げるのね。
俺たちの陰口をたたいたからって追い出せないさ。
追い出す方法は他にもあるわ。
奥様の誤解ですわ。
はっきり言ってたわ。
オブライエンの話じゃ「ベイツは使えない」って。
なぜ雇われたの?ボーア人と戦ったとき旦那様の従卒だったんです。
だとしてもちょっとね。
すてきな友情だわ。
どこがよ!?脚が不自由で従者が務まる?ちゃんと歩けますわ。
終わりました。
他にご用はございますか?いいえもういいわ。
ありがとう。
(ドアの開閉音)喪服にはうんざり。
少しの我慢よ。
お母様は「来月から半喪服でいい」って。
9月には普通に戻れる。
たかがいとこなのに。
婚約者でも?婚約者とは言えなかった。
そう?結婚するお相手をそう呼ぶのではなくて?いい人が現れなかった時の保険よ。
(シビル)お姉様何てこと言うの。
いいでしょ。
彼にはイーディスがいたもの。
ええ。
おつきあいしたわ。
お姉様が彼を譲ってくれていたら。
(トーマス)分かってください。
うまくいくわけありません。
ベイツさんが怠けているというのか?いいえ怠けているわけではありません。
でも荷物を運べない。
追悼式でロンドンへ行ったときカバンも持てない姿をご覧になったでしょう?給仕はともかくお客様の荷物も運べないのは問題です。
私にどうしろと?私が言うのも何ですがそのせいでウィリアムの仕事が増えています。
お屋敷が本来あるべき姿を失ってしまっている現状にあなたはご満足なんですか?そんなことはない。
そこなんです。
(ドアを開ける音)下に行くわ。
来る?すぐ行くわ。
先に行って。
(ドアを閉める音)本当は悲しんでいるんでしょ?私には分かるわ。
優しい子ね。
でも思ったより悲しくないの。
そのことが悲しくて。
ありがとう。
拾おう。
いえ。
いけません旦那様。
拾えます。
そうだな。
そうです。
信頼してください。
ベイツ分別も大事だ。
お前の手に負えないのなら頼んだりはしない。
戦友でも失敗は許されない。
はい上官殿。
いえ旦那様。
軍が恋しいか?恋しいものだらけです。
でも前を見ないと。
アハッ。
そのとおりだな。
失望はさせません。
苦楽を共にし乗り越えてきたでしょう?そうだ。
そうだとも。
(ノック)
(ドアを開ける音)よく似合っているぞ。
ありがとう。
相続の件ははっきりした?ああマレーのおかげでな。
(ドアの開閉音)ベイツのことだけどオブライエンの話じゃ失敗ばかりしているそうよ。
何とかした方がいいんじゃない?オブライエンこそ問題だ。
我慢して…。
今まで何も言わなかったのよ。
彼女に耳を貸すとは。
でもどうかしてるわ。
あなたでもよ。
障害者が従者だなんて。
頼むから偏見を持つな。
前もって歩けないことは聞かされてたの?歩けないわけじゃない。
黙っていたなんて不誠実だと思わない?ケガのことは知っていた。
聞いてないわ。
戦争の話はしたくない。
戦争で共に戦ったら何が生まれるか私にも分かるわ。
ほう!分かるというのか?ええもちろん。
固い絆が生まれるのよ。
相手が使用人でも。
そうか。
「使用人」と認めたのだな。
まあずるいわ!揚げ足を取るなんて。
なぜ彼を助けたいか分かるって言ってるだけよ。
でも?でも出来ない仕事を与えるのが正しいやり方?他の使用人が迷惑すると思わないの?チャンスをやりたいだけだ。
(ため息)
(ドアを開ける音)母上いらしていたとは知りませんでしたよ。
ああもうまぶしすぎるわ。
まるで舞台に立っているみたいよ。
慣れですよ。
母上の家にもお付けしたい。
実に便利ですよ。
うちの発電機を扱っている男にやらせましょう。
よして。
家に電気なんて結構よ。
眠れなくなるわ。
蒸気が漏れ出すのでしょ。
コーラだって寝室には付けませんよ。
厨房には付けてもいいですが…。
みんなが来る前にこの機会を利用して少し話をしましょう。
今日マレーが来たのですって?耳が早いですね。
ええ。
彼と会いました。
ジタバタしても無駄だという話です。
信じられるものですか。
どう言われようとそれは事実です。
でもコーラの持参金まで失うとは…。
ご存じだと思いますがコーラの持参金はもはやコーラの持参金ではないのです。
父上のおかげで我が所領扱いとなり私の相続人に受け継がれます。
それが決まりです。
手は出せません。
厳しいことを言う気はないけど…。
覚悟しろということですね。
24年前あなたは反対を押し切り財産目当ての結婚をした。
今になって投げ出すなんてそれじゃそもそも何のために結婚したの?こじつけですがコーラは私を幸せにしてくれました。
それで結婚したわけじゃないわ。
私の後釜になれた女の子たちを差し置いてまでね!コーラに執着した動機のことなら今ではそれを恥じています。
蒸し返す必要はありません。
ダウントンがどうでもいいの?私は人生を…ダウントンに捧げてきた。
生まれ育ったこの場所で最期を迎えたい。
この屋敷と所領は私にとって親や子供同然。
育むことに全てを懸けてきたのだ。
どうでもいいわけがない。
心から気にかけています!あっ。
親子げんかじゃないといいのですが…。
それはニューヨークが言うところの…話し合いのこと?いいことだと思うわ。
やっぱりやり合わなくちゃね。
仲たがいしたわけじゃないんでしょ?お互いに正しいことをしようとしているだけだ。
夕食にお越しを。
タイタニック号の夢を見ませんか?頭から離れないんです。
(グエン)またそれ?勘弁してよ。
(アンナ)もういいかげんになさい。
たくさんの人が真夜中に氷の浮いた海で凍死したんですよ。
まあまるで三文小説ね。
戦争でもっとひどい光景を見たんじゃないですか?そこまでじゃないがひどかったね。
戦争を楽しまれたの?楽しむ人はいないと思うがいい思い出もある。
そうでしょうね。
ベイツさんトレーを頼める?
(ひっくり返す音)うわっ!ちくしょう。
私が。
すまない。
奥様方は応接間に旦那様はワインを手に書斎へ行かれた。
アンナグエン食堂の片づけを手伝え。
デイジー。
パットモアさんに食事にすると伝えてくれ。
アァ。
ウウン。
いつも忘れちゃうの。
これ厨房に戻していいんだっけ?ああだがデザート皿とグラスは上の階の食器室だ。
ここへ置いて。
アァ。
何だ?奥様が「ベイツを解雇するように言ってもいい」って言ってたわ。
「旦那様があなたに満足なさっていたなら」って。
ホントに?何の相談?かまわないでしょう。
そう。
食事に行くわ。
悪だくみをするならご自由に。

(バイオレット)つまり…クロウバラ公爵が泊まりに来たいと言っているのね。
(コーラ)目的はただ一つ。
そう思いたいんでしょ?決めつけはよくないわ。
公爵はメアリーの相続が見直されたと思っていると?多分そうかと。
多分なんかじゃないわ。
当然これはちょっとしたチャンスよ。
メアリーのために限嗣相続制を打倒できればだけどね。
それでロバートの考えは?まだ変わりません。
夫は持参金を守りその結果所領を失うのを恐れています。
彼のせいでダウントンを失ったら立つ瀬がないと感じているのです。
マレーに手紙を書くわ。
何も変わりませんわ。
千里の道も一歩からよ。
メアリーのためです。
では喪が明ける日を公爵に伝えなさい。
喪服では惚れも腫れもされないわ。
(イーディス)いつまで自分に見とれてるの?顔目当ての結婚じゃないわ。
彼が求婚すればの話だけど。
するわ。
とてもきれいよ。
ありがとうシビル。
(コーラ)行きましょう。
そろそろいらっしゃる頃だわ。
うん。
ユリの花は余計ね。
メアリー驚いたふりをしなさい。
準備はいいか?よろしい。
ではお出迎えしよう。
私もですか?いいやお前は駄目だ。
ベイツさんここで待つ事にするかね。
行きたいと思います。
全員が参列する義務はないのだがね。
是非とも。
今日はダウントンにとってすばらしい日だ。
公爵をお迎えできるのだからな。
荷物運びを手伝うのを忘れるなよ。
手伝おうか?とんでもない。
そのお体では頼めません。
いつまでこれに我慢しなければならないのですか?
(犬の吠え声)ダウントンへようこそ。
(クロウバラ)お出迎え痛み入ります。
とんでもありません。
お越しいただき光栄ですわ。
メアリーはご存じですわね。
イーディスも。
シビルとは初対面ですわよね。
ああよろしく。
はじめまして。
では中へ。
さぞお疲れでしょう。
ああお話があるのです。
お手数はおかけしたくないのですが私の従者が出発間際に病気になりましてその…。
ああそれならカーソンに頼もう。
お任せください。
私めがお世話いたします。
それじゃ悪い。
下僕でかまいません。
君とは確か…夫人のロンドン滞在中に会った。
あなた様の給仕を。
ああやっぱり。
相性もよかった。
名前は…。
あっトーマスと申します。
トーマスだ。
決まりね。
(コーラ)道中は滞りなく?
(クロウバラ)ええ。
(倒れる音)大丈夫か?大丈夫です。
すみません。
さあつまかって。
(扉を閉める音)これでいいわ。
頼む。
ふびんに思わないでくれ。
どうします?何をなさりたい?お屋敷を探検したいのだが…。
いいですわ。
お庭を見ます?屋敷内がいい。
アハッ。
庭は区別がつかない。
アハッ。
分かりました。
では広間から始めましょうか。
いやいや応接間や書斎には興味がない。
ではどこを?どうかな。
奥まった通路や屋根裏とかは?おかしなご趣味ね。
分かりました。
母に話してきます。
いや夫人にはないしょだ。
問題ありませんわ。
ああそうだけど…邪魔が入るのを心配しているんだ。
アハッ。
メアリーは彼に付きっきりよ。
メアリーにバカなマネをさせるなよ。
私は来週ロンドンへ行く。
家の用意は?付き添いはベイツだけだ。
会館に泊まる。
長居するわけじゃない。
いいわ。
何か進展が?何の話だ?うん。
軍の会食に行くのだ。
ベイツのせいで出迎えが台なしになったわ。
台なしにはしてない。
転んだだけだ。
みっともなかったわ。
カーソンが嫌がることよ。
だから何だと言うのだ?
(せきばらい)奥様バイオレット様から伝言です。
お茶会ではなく夕食に参加されるそうです。
ああカーソン出迎えを恥じることはない。
公爵はお前たちの歓迎に恐縮です。
満足されたことだろう。
ベイツの様子は?大丈夫でしょう。
あなたには堪え難いことでしたね。
(ドアを閉める音)かき回すな。
2人だけになるのは初めてですわね。
ノースブルックス家の温室でのことは?君を連れ込んだろ?忘れた?ショックだな。
でもあの時はシダの茂みに付き添いが20人隠れていました。
2人きりになれてうれしいかい?答えれば大胆な娘と思われますわ。
ハァ…。
のぞき見はいけません。
失礼に値しますわ。
そんなことないさ。
お父上の屋敷だ。
君が見たっていいさ。
この先は?男部屋ですわ。
こちら側から鍵が。
開けていいのはヒューズさんだけです。
ヒューズさんと…。
君だけだ。
ここは?下僕の部屋かと。
(ドアを開ける音)
(引き出しを開ける音)いけませんわ。
どうして?げっ下僕がどんな種族か調べている。
生態を知りたくてね。
フッ。
誰か来ますわ。
ハッ。
(ドアを閉める音)何かご用ですか?探検しているだけよ。
トーマスをお捜しですか?いやメアリー嬢の言うとおり探検をしていた。
(ドアを開ける音)では私の部屋もどうぞ。
結構よベイツ。
ああ邪魔してごめんなさい。
もう戻るわ。
ハァ。
(ドアを閉める音)なぜ謝った?あいつの知ったことじゃないだろ?悪いことをしたら謝ります。
習慣なんです。
ベイツさんに非があるわけではありませんが明らかに彼は従者に付随する職務を全うする事ができません。
荷物を持てず給仕することもできず至る所に物を落とします。
来客時には第三下僕の職に就かせるべきです。
実際のところメイドに給仕させるはめになるかもしれません。
前を向け。
世の中にはもっとひどいこともある。
メイドが公爵に給仕するよりもですか?断固たる決意か。
つらい決断です旦那様。
とてもつらい決断です。
しかしダウントンの名誉がかかっているのです。
心配するなカーソン。
つらい決断もいとわないさ。
ダウントンの名誉のためならな。
そうだろ?
(ヒューズ)ウィリアム。
トーマスにつけ込まれてはいけないわ。
立場は同じ下僕なのよ。
いいんですヒューズさん。
忙しい方が気が紛れますから。
何から気を紛らわしたいの?家が恋しくても恥じることないわ。
違います。
温かいご家庭なのね。
それはみんなが羨ましがることよ。
ええヒューズさん。
他にご用は?ない。
だが話がある。
転んだがもう大丈夫なのか?申し訳ありませんでした。
何がなんだか。
要するにだな私はお前に試用期間を与えた。
私はいいのだが…。
従者に付随する職務が問題なのだ。
つまり給仕のことですか?ああそれに荷物運びやそれに…。
カーソンは使用人たちにそつなく仕事をさせることに重きを置いているのだ。
よく存じております。
提案があります。
そのせいで下僕が必要なら私の給金から…。
それはいかん。
そんなことを許せるか。
そうしてでも残りたいんです。
何をおいても。
分かっている。
だから何とかしたかった。
私が…次の職を見つけるのは困難でしょう。
だが仕事量の少ない小さな屋敷もある。
無理でしょう。
次が見つかるまで援助しよう。
お金はいただけません。
今日までの賃金で結構です。
分かりました。
すぐおいとまします。
急ぐ必要はない。
明日9時発のロンドン行き列車に乗れ。
ひとつき分の給金は払わせてもらうぞ。
冷酷なようだがどうにもしようがないのだ。
よく分かっております。
(コーラ)女性ばかりに囲まれて落ち着けないのではないかしら?この国で男女の数を合わせるのは難しいの。
独身男性は希少な存在よ。
アハハッ。
いえうれしいです。
家族に迎えられたようで。
お姉様と屋根裏で何をなさってたの?
(シビル)屋敷をご案内してたんでしょ。
違うの?建築のお勉強を?ええ。
しています。
(バイオレット)では私のコテージを見にいらしてくださいな。
レンの設計です。
ああ。
初代伯爵の姉の家よ。
屋根裏へ?
(イーディス)ええ。
お姉様が公爵をお連れしたの。
どうして?
(コーラ)ええ。
なぜなの?見て回っていただけです。
ウソよ。
使用人部屋に見るものなんてないわ。
本当の理由は?
(バイオレット)ウフフフッ。
おしゃべりはそのくらいになさい。
応接間に行くわ。
でもおかしいわ。
お黙りなさい!もうおなかがすきましたよ。
奥様方は移動を?ええ応接間に。
それならもう少しの辛抱だ。
(デイジー)求婚すると思います?公爵夫人に給仕することになったらすごいわ!何があってもお前が給仕することはないね。
メアリー様はグランサム伯爵の女相続人だ。
公爵夫人の冠をかぶってもおかしくはない。
女相続人ですって!では決定したの?そうなるだろう。
公正な世の中ならね。
まあすぐに分かるわね。
何をしてるんだい?ベイツさんにお食事を届けようと。
ご加減が悪いので。
かまいませんか?ヒューズさん。
かまわないわ。
今回だけよ。
ああ差し入れてやってかまわない。
ベイツさんは人格に汚点を残すことなく出ていく。
お別れする際にはそのことを頭に入れてほしい。
(ウィリアム)解雇理由が分かりません。
僕が彼の分も…。
口を出すな。
旦那様は私がお世話しても?今は公爵のお世話があるだろう。
お世話は私がしよう。
(足音)・
(すすり泣き)
(すすり泣き)ベイツさん。
いらっしゃる?おなかがすいているかと。
ありがとう。
本当に残念だわ。
大丈夫さ。
そうよね。
あなたなら雇ってもらえる。
ああそうだ。
何とかなるさ。
決まったら連絡して。
その…手紙でね。
じゃないと心配。
心配は…困るな。
(ドアを閉める音)では使用人に片づけさせましょう。
もう少し居ていただけませんか?あなたに質問があるのです。
その…心からお悔やみ申し上げます。
まったくです。
面識は?いえ。
パトリックと顔を合わせた程度です。
何かと大変なことでしょう。
一夜にして2人の相続人を失った。
実にひどい話です。
ええ。
とはいえいいこともあります。
ウフ。
つまりメアリー嬢への相続が見直された。
そうかな?違います?あなたの言わんとすることが分からないふりをするのはやめましょう。
我が家の事情に通じておられるようですからな。
だが私は限嗣相続制に逆らう気はないと思っていただきたい。
これっぽっちもです。
ご冗談でしょう?申し上げにくいが事実です。
アッ。
あっ…。
あなたは完璧な他人に全所領と奥様の持参金を譲るのですか!?抵抗もせずに。
完璧な男ならいいが怪しいものだ。
アッハッ。
妙な冗談ですね。
この会話の方が妙ですな。
まあそういうわけです。
だがメアリーへの贈与財産はあなたも満足する額になる。
(せきばらい)何ですって?つまりメアリーと…結婚する際の相続分は相当な額になる。
喜ばれるはずです。
まいったな。
間違った印象を与えたようです。
今さら何を言い出すのです?親愛なるグランサム伯爵。
そんな言い訳が通じると思うか!何をしたのか分からないとは言わせんぞ。
メアリーをその気にさせ我々もみんな…。
お許しを。
でも私は友としてお悔やみを言いに来た。
それだけです。
メアリー嬢はとても魅力的です。
妻にする男は幸運だ。
でも僕ではない。
よろしい。
ところで質問があったのでしょう?わっ忘れました。
(扉を閉める音)応接間にいらっしゃいません?つっ疲れてるんだ。
失礼するよ。
おわびしておいてくれる?私のせいでお疲れに?それじゃ明日は…。
朝には帰る。
おやすみ。
ああ。
れっ例の下僕に…。
トーマスよ。
そうだ。
「上がった」と伝えて。
魚に逃げられたわね。
でも私は餌を持ってるわ。
そんなバカな…。
(クロウバラ)限嗣相続を…破棄しないとさ。
顔も知らないいとこが相続しメアリーの相続財産は変わらん。
知らなかったんだ。
弁護士が来たから…。
当然だ。
電報を打ったのは正解だ。
早とちりだがね。
(トーマス)でどうする?僕は女の相続人と…結婚するぞ。
たとえニューヨークへ行くことになってもだ。
俺はどうなる?お前は…僕の幸運を祈れ。
辞めたら職を見つけてくれるんだろ?辞める?従者になりたい。
下僕はうんざりだ。
従者は必要ないんだよ。
新任の従者を追い出したんだろ?ああでもカーソンが俺を従者に据える保証はない。
そばにいたいんだ。
(キスの音)この関係がうまくいくとは思えん。
アッ。
いまさらお前と主従関係を築けるわけないさ。
俺に会いに来たくせに。
他にも用があった。
それに安心するのは早いんじゃないか?忘れてないか?何だ?アッハッ。
僕を脅してるのか?戯れの恋で?ロンドンでのあの数週間で?まさか本気じゃないんだろう?必要ならやるさ。
下僕の言葉など誰も信じないさ。
牢獄に入ることになるぞ。
証拠があるんだ。
う〜ん。
これのことか?
(投げ込む音)ウッ。
ウン。
(燃える音)ウン。
ウッ。
いつも母上に「文書は残すな」と言われてきた。
お前のおかげで思い出したよ。
どうやってあれを?この悪党が。
往生際が悪いぞトーマス。
もう寝ろ。
僕といたいなら別だが…。
ハァ。
ハァ…。
アァ…ハァ。
(ノック)もう寝るとするよ。
婚約発表はなし?ああ。
脈なしだ。
明日9時の列車でたつ。
そんなのって!?夕食用に七面鳥を絞めたのに。
お嬢様に失態が?落ち度はなかった。
旦那様の話しぶりではな。
こしゃくな公爵だったわけね。
おやすみヒューズさん。
おやすみカーソンさん。
(ドアを閉める音)決断してたのならなぜメアリーにつらい目を?決断したのは今夜だ。
それまでは何も決めてなかった。
私には所領を損ない…爵位を捨てることはできない。
たとえメアリーのためでもな。
分かってあげたいけど私には無理。
当然だ。
ダウントンは私の血に流れている。
君のではない。
ダウントンを破滅させることは国を裏切るのと同じだ。
それに公爵が金目当てだとは知らなかった。
しらじらしい。
でも真に受けちゃいそう。
財産目当てと結婚して幸せに?なれたかも…。
私がそう。
本当に私は君を幸せにしたか?ええ。
ウン。
あなたが私に恋をしたからよ。
記憶が正しければ結婚して1年たってからね。
1年もかからなかった。
だがメアリーには無理だろう。
どうして?公爵は私よりずっと魅力がないからだ。
ウフフッ。
私が判断するわ。
ハハハッ。
これで終わりと思わないで。
絶対に諦めないわよ。
私は良心の声に従う。
私もよ。
だからこれで終わりだと思わないで。
アハッ。
(吹き消す音)
(鳥のさえずり)ああ旦那様。
ベイツを助手席に同乗させてもよろしいでしょうか。
別の車を出す手間が省けます。
公爵と乗る列車が同じなのです。
全く問題はない。
公爵がお気に召さなくても我慢してもらう!お世話になりました。
感謝します。
それでは公爵。
お嬢様方によろしくお伝えください。
がっかりしますわ。
お早いおたちで。
悲しいかな急な用事が突然持ち上がりまして。
そうでしょうね。
グランサム伯爵とても楽しい滞在でした。
本当に?肩透かしだったのではないかと思いました。
そんな。
とんでもない。
おかげさまで心配事が吹き飛びましたよ。
(テイラー)そろそろ出発しませんと列車に間に合いません。
お別れだベイツ。
幸運を。
旦那様も。

(ドアを閉める音)
(車の走る音)待て!降りろベイツ。
(クロウバラ)列車に遅れます。
屋敷へ戻れ。
このことは忘れよう。

(ドアを閉める音)
(車の走る音)これは間違いだ。
そう思えたのだ。
(せきばらい)
(エレン)郵便です。
(イザベル・クローリー)ありがとうエレン。
あなたによ。
(マシュー・クローリー)うんありがとう。
グランサム卿からだ。
本当!?どんなお話かしら?人生が一変する話だ。
マシュー・クローリーは私の後継者だ。
(マシュー)後継者が中流階級の弁護士で中流階級の医者の息子だなんて。
弁護士じゃいけないんですか?紳士は働かないの。
本当の紳士はね。
(グリッグ)ここで待たせてもらおう。
この紳士はカーソンさんのお知り合いなのです。
辞職いたします。
2014/11/02(日) 00:50〜02:00
NHK総合1・神戸
ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館(1)「嵐の予感」[二][字][デ][再]

20世紀初頭、貴族と使用人が繰り広げる愛憎劇をリアルに描いた大ヒット英国ドラマ。タイタニック号沈没で後継者を失った伯爵は、中流階級の青年に財産を譲るのか?

詳細情報
番組内容
1912年。「ダウントン・アビー」当主のグランサム伯爵、ロバートに豪華客船タイタニック号沈没の知らせが入る。船には爵位と財産の継承者であるいとこと、その一人息子が乗っていたのだ。ロバートには3人の娘がいたが、女性には継承権がなく、悲報とともに相続人不在の事態に。次の継承権者は、面識もない中流階級の青年だった。一方、脚が悪いベイツが新しい従者として雇われる。その座を狙っていたトーマスは…。
出演者
【出演】ヒュー・ボネヴィル…玉野井直樹,エリザベス・マクガヴァン…片貝薫,ミシェル・ドッカリー…甲斐田裕子,ローラ・カーマイケル…坂井恭子,ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ…うえだ星子ほか
原作・脚本
【脚本】ジュリアン・フェローズ
監督・演出
【演出】ブライアン・パーシバル
制作
〜イギリス カーニバル・フィルムズ/アメリカ マスターピース制作〜

ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
英語
サンプリングレート : 48kHz

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