(桐生)あの女から手を引け。
たべるダケ。
(柿野)お断りします。
ちょっとつきあえ。
(桐生)まぁ入れ。
悪いがあんたのことは調べさせてもらった。
貧乏くじ引いてばっかりの人生みたいだな。
しかも全部人のため。
すみません。
いいこと教えてやろうか。
カネもうけに唯一必要ないもの。
それはね優しさ。
ほっといてください。
ほっとけないね。
邪魔なんだよ。
来い。
あの女たべるダケこのひと月で3回捕獲した。
網走沖縄神津島。
でも見事に逃げられる。
ひと月500万出すと言ってもカネにはまったく興味を示さない。
当たり前でしょう。
彼女はそんな人じゃありません。
でも不思議なのはそこじゃない。
あの女は何者かっていうことだ。
キミも気になるでしょ?それは…。
住んでる所どころか戸籍すらない。
あいつは誰だ?生きてるのか?それともこの世の者じゃないのか?まさかな。
あの女に似てるだろ?でもあの女じゃない。
姉貴だ。
15年前死んだ俺の姉貴。
(シズル)いただきます。
家貧乏でな。
バカ親父がもう少ししっかりカネ稼いでたらきちんとした治療受けさせてやれて死なさずにすんだのかもってな。
最初にあの女に会ったとき心臓が止まるかと思った。
不思議なことってあるもんだな。
《似てない全然似てない》《言えないよ。
こんな寂しげな微笑み見せられたら似てないって言えないよ》カネさえあれば幸せは手に入る。
あの女を譲れ。
明日までに返事しろ。
言い値で一生雇ってやる。
あの女のことが好きならよく考えろ。
どちらを選べば幸せか?
(スミス)ボス助けてあげて。
ボスよく泣いている。
お姉さんの写真見て泣いているひとりで。
太ってて全然似てないけどね。
はい。
私知っている。
ボスほんとは悪い人じゃない。
はい。
あの女の人がボスには必要かもしれない。
はい。
お願いあの人のことを諦めて。
いやでも僕もう決めたんです。
お願い。
え…。
《ごめんなさい藪内さん桐生さん》あっシズルさん。
〜
(赤松)あぁ仕事中の昼寝は最高だ。
(ドアが開く音)〜藪内君!何やってんだよ!
(藪内)部長。
気は確かか?こんなもん。
悩んでるみたいだね最近。
柿野だろ?柿野がこの会社入りたべるダケの女性に会ってみんな変わった。
(藪内)シズルって名前つけました。
柿野さんと。
2〜3日出張してきなさい。
えっ?これは上司命令です。
会社には来なくていい。
あいつに頑張れって伝えといて。
それにキミもせっかく好きになったんならきちんと伝えないと。
部長…。
もしもし。
好きなんです。
(藪内)初めて…人をきちんと好きになったんです。
この前も一生懸命言おうとしたんですけど言えなかったんです。
私…。
柿野さんが好きです。
私じゃダメですか?僕…ずっと受け身の人生でした。
困ってる人や悲しい人が来ると僕なりに受け止めてきました。
それが優しいってことなのかなってちょっと思ってました。
でも…それは間違ってるってことに気づいたんです。
自分の弱さをごまかしていただけです。
僕…この間人生で初めてお断りをしました。
きちんと言います。
ごめんなさい。
僕は彼女のことが好きです。
シズルさんを見つけて結婚します。
(玄関チャイム)
(玄関チャイム)はい。
どうも。
お米の配達です。
昨日のお話ですが正式にお断りします。
僕は彼女を見つけて結婚します。
お姉様のことで心を痛められてるあなたを見て正直つらかったです。
でもごめんなさい。
失礼します。
(笛の音)
(お腹が鳴る音)こんなときにお腹空かないでよ。
(お腹が鳴る音)みんなあなたのこと捜してるよ。
〜あなたに会うと…みんな変わってくね。
いただきます!いただきます。
私さ男ってみんなバカだと思ってたの。
ちっちゃい頃女つくって父親出てってさ。
男はみんなろくなもんじゃないって。
そのうち男からかうのが楽しくなってね。
復讐みたいなもんかもね。
最低でしょ。
でも私…。
初めてちゃんと人を好きになったんだ。
〜食べる。
優しくしてなんて言ってないのに。
〜
(2人)ごちそうさまでした。
ここに行けばおいしいものがいっぱいあるから。
行っておいで。
バイバイ。
スミス。
今日何の日か知ってるか?姉貴の誕生日だ。
腹いっぱい食わしてやんねえとな。
似てるよなぁあの女。
姉さん…マコちゃん…。
知ってるんですか?ん〜ちょっと待ってくださいね。
これ実は家のひいおばあちゃんたちなんですよ。
家では食べ神様って呼ばれて言い伝えられてるんですよ。
なんか食べ物がなくて困ってたときにこの人がスーッて現れて畑の作物がすごくとれたことがあったそうなんですよ。
まぁなんかすぐいなくなっちゃったんですけどね。
ちょっとすみません。
もしもし。
シズルさん柿野さんの家に行くと思います。
柿野さんの住所教えときましたから。
藪内さん。
好きならちゃんと伝えないと。
ありがとう。
ありがとう藪内さん。
〜来い…。
(お腹が鳴る音)来た。
シズルさん。
姉貴こっちだ。
うまいものたくさん食おう。
藪内さん。
(スミス)「おいしい料理持ってボスの家来て。
闘って柿野。
もう救えるのはあなたしかいない。
ボスには内緒」。
(桐生)誕生日おめでとう姉貴。
いつかお城みたいなレストランで食事してみたいなぁって姉貴よく言ってたよな。
覚えてるだろ?高くて入れなさそうだったあの店。
お城みたいな。
(お腹が鳴る音)わかってるよご飯だろ。
すごいだろ?姉貴が入りたがってたあの店のオーナーだ。
今日は姉貴のために好きなもの何でも食べさせてくれるの。
魚がいい?肉がいい?何でもいいよな。
カネなら捨てるほどある。
うまいもの…食おう。
(笛の音)パーティーの始まりだ。
(ドアが開く音)楽しいな姉貴。
ミスター貧乏。
どうしてここに?今日が何の日か知ってるだろ!姉貴の…姉貴の誕生日だ!うまいものたくさん食わせて…!
(柿野)ありますよ。
おいしいものなら…。
シズルさん。
おいしいものって…まさか。
米です。
(お腹が鳴る音)ハハハハ…。
おいしいものが炊飯器で炊いたただの米ってハハハハ…。
ハハハハ…!あなたが何を食べさせようとしているか知りませんが。
でも…僕はあなたと闘います。
闘う?あなたの料理と僕の米…。
先にシズルさんが食べたほうが勝ち。
負けたほうは男らしく引き下がる。
どうですか?おもしろい。
言ったな。
シズルさん聞いてください。
このお米はただのお米じゃありません。
命の米です。
覚えてますか?僕があなたと最初に出会った日…。
僕は自分で命を落とそうと思っていました。
でもあなたの食べている姿を見て救われました。
次の日久しぶりにご飯を炊いたんです。
そのときのお米がとってもおいしくて。
生きてるってこんなにおいしいんだなって。
だからシズルさん僕と一緒に…。
(シズル)いただきます!え?愛は勝たない。
これが現実だ。
(藪内)柿野さん。
ごちそうさまでした!いただきます!シズルさん。
ごちそうさまでした!待て姉貴!そんなもんで満足するな!米なら何杯でも食わせてやる!米だけじゃない。
世界中のうまいものを腹いっぱい姉貴がもう食えないって言うまで食わせてやるから!世界中のうまいものを腹いっぱい!だから…。
〜悲しすぎますよ。
でもこんな広い家に一人で。
お姉さんの写真飾って何が満たされてるんですか?姉貴。
ちゃんと見てください。
姉貴。
目を開けて見てくださいよ。
似てないでしょう?申し訳ないですけどお姉さん太ってますよ。
いや姉貴だ!貧乏で腹空かした姉貴が生まれ変わったんだ。
腹いっぱい食わせられるようになった俺の前に生まれ変わったんだ!だから俺がもらう。
もらうとかなんですか!失礼ですよあなた!お姉さんは亡くなったんです。
受け入れてくださいよ。
それじゃあお姉さんがかわいそうでしょう。
じゃあ俺はいったいどうしたらいいんだよ?どうやって生きてきゃいいんだよ!
(スミス)私いるじゃないか。
(スミス)いやその…従順に仕えるっていう意味で。
(桐生)いろいろどうすりゃいいんだ!
(スミス)ボス!
(桐生)寄るな!
(スミス)ご飯みんなでご飯。
桐生さん。
僕シズルさんにプロポーズします。
4度目の結婚彼女としたいんです。
あんたこの男手に入れたかったんじゃないの?
(お腹が鳴る音)お腹って空くよね。
なんか笑っちゃうんだけどいや変な話ね親が死んだり失恋したり嫌なことあったり悲しいことあった人に対してこっちも悲しんでるのにお腹空くとかすっごく嫌なんだけどさやっぱり人ってお腹空いちゃうんだよね。
お待たせしました。
おいおいあれだけカネ渡しといてなんだこの質素な料理は。
もっと高級なものあるだろ肉とか。
どれもいい素材を使っております。
それに…。
真心をこめて作らせていただきました。
あぁあの女は?
(お腹が鳴る音)大切なこと楽しい食事のあとで。
(お腹が鳴る音)なんでこの座り方。
いいじゃないですか最後の晩餐みたいで。
あの…。
はい?写真を撮らせてください。
すばらしい日の記念に。
お願いします。
いきますよ。
はいチーズ。
ではごゆっくり。
あんなに気持吐き出したボス初めて見た。
いいお友達持った。
うるせえぞスミス。
いただきます。
(藪内/柿野)いただきます。
おいしい。
最高。
あれ?食べないんですか?夜は食べない。
なんでですか?太るから。
俺太ってたんだ。
笑うなよ。
姉貴がなこの笛ふいていつもランニングとかつきあってくれてたんだ。
全然別人。
俺デブデブっていじめられてたから。
でもそんなに痩せたんだし。
せっかくみんなで食べてるんだし食べましょ。
でもどうしましょうかね僕。
何がですか?え?シズルさんにプロポーズして承諾してもらったとしてもシズルさん戸籍ないし。
いいんじゃないですか?形にこだわんなくても。
キミさ失業中だろ?どうすんの?そうなんですよねぇ。
私も失恋しちゃった…初めて。
俺もこのままカネだけ稼いで生きて何があるのか…。
生きるって大変ですよね。
(キュウリの漬物を食べる音)〜ありがとう。
〜これは助けた礼なのか?熱くて…涙出る…うまいっす〜それいただいていいですか?シズルさん。
シズルさんって言うね。
これから先のことはわかりません。
だけどたった一つわかっていることがあります。
僕はあなたを愛してます。
一生いや…。
人生が何回かあったとして時々離ればなれになったとしても。
僕はあなたを捜し出して愛し続けます。
結婚してください。
〜
(2人)ごちそうさまでした。
(2人)ごちそうさまでした。
(お腹が鳴る音)ありがとう。
バイバイ。
一緒に過ごすって言ったじゃん。
おいしい。
2014/11/24(月) 00:35〜01:35
テレビ大阪1
たべるダケ[再][終] 第11話 第12話[字]
食べて食べて食べまくる!謎の食べる女神が降臨!彼女が食べ始めた瞬間、世界が変わる!?シズル(後藤まりこ)を巡るちょっと不思議でコミカルな物語。
詳細情報
第11話あらすじ
桐生(徳山秀典)の会社で雇う代わりにシズル(後藤まりこ)から手を引けと言われた柿野(新井浩文)だが、それを断る。そのまま桐生の自宅に招かれた柿野はある写真を見つけて衝撃を受ける。桐生は、その写真のシズルに似た人物は、15年前に貧乏のせいで満足な治療を受けられずに亡くなった姉だと言うが…。一方、藪内(石橋杏奈)は柿野のいなくなった社内で思いつめていた。見かねた赤松(古舘寛治)は藪内にある提言をする。
最終話あらすじ
桐生(徳山秀典)に連れ去られたシズル(後藤まりこ)を追って、柿野(新井浩文)と藪内(石橋杏奈)が桐生の家に到着する。するとシズルを亡くなった姉の生まれ変わりと信じた桐生が姉の誕生日を祝っているところだった。柿野は桐生に宣戦布告し、自分が持ってきた炊きたての白米と、桐生が食べさせようとしているごちそうのどちらを選ぶかで勝負しようと持ちかける。そこへ一流の料理人によって調理されたフォアグラが登場する。
出演者
【第11話出演者】
シズル…後藤まりこ
柿野義孝…新井浩文
藪内久美…石橋杏奈
赤松肇…古舘寛治
桐生誠…徳山秀典
スミス…近藤芳正
吉田優奈…岡村いずみ
横山典子…小飯塚貴世江
男性社員A…井上幸平 ほか
出演者続き
【第12話出演者】
シズル…後藤まりこ
柿野義孝…新井浩文
藪内久美…石橋杏奈
赤松肇…古舘寛治
桐生誠…徳山秀典
スミス…近藤芳正
葛城…団時朗
吉田優奈…岡村いずみ
横山典子…小飯塚貴世江
原作脚本
【原作】「たべるダケ」高田サンコ
(月刊!スピリッツ連載中/小学館)
音楽
<オープニングテーマ>
「花色の美少女」SAKANAMON
<エンディングテーマ>
「sound of me」後藤まりこ
脚本・監督
(第11話)【脚本】一雫ライオン【監督】藤村享平
(第12話)【脚本】一雫ライオン【監督】吉見拓真
番組概要
神出鬼没、無言で“食べるだけ”の美女が小さな幸せを届ける。
関連情報
【公式ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/taberudake/
【公式Twitter】
https://twitter.com/TX_taberudake
【公式Facebook】
https://www.facebook.com/tx.taberudake
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32118(0x7D76)
TransportStreamID:32118(0x7D76)
ServiceID:41008(0xA030)
EventID:30290(0x7652)