情熱大陸【竹内洋岳/地図にない道をつくる…プロ登山家が冬の未踏峰を開拓する】 2014.11.23

そこに山があった
男はまたヒマラヤに戻ってきた
43歳
いつもの味
10月竹内はヒマラヤの山奥深く1人心を震わせていた
いまだ人類が誰も踏み入ったことのない氷河を進む
こんな所
山男の抑えがたい欲求
言葉に尽くせない興奮
行けそうじゃん
竹内を待つのは未踏峰
去年12月竹内はネパールの首都カトマンズに入った
この辺からこういう…人力車と…車とバイクと自転車が入り乱れてる
町の雑踏とスパイスの香りが心地いい
(スタッフ)ネパールに何回ぐらい来られてるんですか?20〜30回なんじゃないですか多分ね
世界には8000mを超える山が14座ある
2年前竹内はその全ての頂を踏破した
日本人としてただ一人の記録
え〜ただいまチョー・オユーの頂上です
そんな偉業も本人にとってはもう過去のこと
やっぱり山登りを始めて続けてきた理由ってのは……と思って
向かったのはヒマラヤ地図の専門店
今どうしても登りたい山がある
山の名前を告げてもなかなか分かってもらえない
専門店の人も聞いたことがないようだ
この辺なんだよ
全ての8000m峰を制した男が次に選んだ山
未踏峰・マランフラン
地元の人もほとんど知らない6000m峰だった
道もしっかり分かっててあそこ曲がってそこの角右に曲がって左曲がっていけば行けますっていうんであれば別にわざわざ行く必要はないんだけど何がどうなってるか分からないし…そもそもここまで行けんのかどうかよく分からないほかの未踏峰よりも私にとっては…
詳しいことは何も分からない未踏峰
竹内はまずマランフランの偵察に行くことを決めた
そもそも山の麓にさえたどりつけるかどうか
おいしい
ヒマラヤ登山の拠点となる町ルクラ
竹内はこれまで何度となく訪れた
しかし今回は勝手が違う
ハハハいつもこっち行くのにねこっち行くの初めてです
ヒマラヤ山脈の東中国との国境近くにマランフランはある
ルクラの町から35kmほどアップダウンの激しい道のりを7日間かけて歩き偵察の拠点となるベースキャンプを作る
いまだ手付かずの山をいかにして攻略するか探る旅
町の外れでシェルパと待ち合わせ
山で必要な物資を運んでもらうためだ
雇ったシェルパは12人
今回の偵察にかかる費用は全部でおよそ300万円
う〜ん
現在プロ登山家の竹内に協賛してくれる企業は十数社
応援してくれる人たちのためにも恥ずかしい登山はしたくない
できるだけ…さすがに息が上がってきた
この地点で酸素は平地のおよそ半分
ようやく偵察基地を設営したものの吹雪に襲われた
ずっとこんな天気だったらちょっと無理…
(せき)
希薄な酸素が竹内を苦しめる
息を潜めるように籠もり続けて3日
ようやく吹雪が去った
お〜晴れたよかった
はやる気持ちを抑えることができなかった
あれか
思い続けた未踏峰・マランフラン
かっこいいじゃん
この美しい山を自分が登る
そう思うだけでつい笑みがこぼれた
登りに行けるかどうかがようやく分かったのアハハハねぇ…今まではさもしかして山に取りつけないかもしれないかなぁとかもしかして山ないんじゃない?とかアナザーネームあるの?ローカルネームとかもないの?ないマランフラン?マランフランあれも私は…ふ〜ん
ここから先シェルパを残し竹内が一人でマランフランの偵察に入る
山の麓まで道なき道を行く
竹内が目にしている光景
踏み締めた大地の一つ一つが人の体験する初めてのものだ
標高は5000mを超えた
麓まで残りわずかというところで風が出てきた
(スタッフ)飛ばされはしないかなねぇ…
不安なのは天候だけではなかった
体が5000mの高所にまだ順応できていない
あぁ〜う〜んあぁ〜
今回の偵察の目的は登山ルートを探すこと
中でも重要なのはルートの始まりとなる場所いわゆる取りつきを決めることだ
竹内の侵入を阻むように立ちはだかる氷河
(スタッフ)そこら辺はなしですね
氷河をう回して別の場所を探る
行ける
天候自分の体力全てを判断して決めた
そして…
やっぱり…この…こういうふうに
比較的なだらかな傾斜
竹内はここを取りつきに決めた
考えてみりゃね
(スタッフ)結構…ねぇでもルートはね…っていうか取りつきまでのアプローチはこれで何とかさあまた来よう
天候が悪く取りつきから先は想像するしかない
日本に戻って準備を整え後日山頂に挑む
病気がちでおとなしく勉強も特にスポーツは大のつくほど苦手
ただなぜかスキーだけには興味がありその時に眺める山の景色も好きだった
高校で山岳部に入ってからは山一筋
勉強もそっちのけ
大学も卒業するのに8年かかってしまった
二十歳で初めて挑んで以来8000m峰に取りつかれた
全14座登頂を意識した30代
プロの登山家を名乗るようになった
プロだから逃げない
その覚悟にスポンサーも支援を表明してくれた
時間の許すかぎり講演の依頼も積極的に受ける
山での体験を包み隠さず語ることもプロ登山家・竹内の仕事
その山に登りたいそして…講演の最中でさえもやっぱり…そういう意味では朝起きてから寝るまでどころか寝てる間も何か想像してるのかなと思えば…
竹内の登山は決して順風満帆ではなかった
2007年のガッシャブルム

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