きのう、700円以上も値上がりし、およそ7年ぶりの高値となった日経平均株価。
東京外国為替市場では、円相場が一時1ドル111円台半ばまで値下がりしました。
マーケットが大きく動いたきっかけは、日銀による追加の金融緩和決定です。
日銀は、きのうの金融政策決定会合で、日銀が市場に供給するお金の量を、年間80兆円まで増やす、追加の金融緩和に踏み切ることを決めました。
ねらいは2%の物価目標の達成を確実にするためです。
国内の景気について日銀は、緩やかな回復を続けているとしつつ、物価面では、消費税率引き上げ後の需要の弱さや、原油価格の大幅な下落が下押し要因になっているとしています。
おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
けさの新聞もサプライズの文字が踊ってました。
そうでしたね。
その後、円相場は1ドル112円台前半まで値下がり。
ヨーロッパやアメリカでも株価が軒並み上昇しています。
今回の決定では、9人の政策委員のうち4人が、反対に回りました。
反対?
そうなんです。
委員の間でも賛否が分かれた今回の決定が、今後、経済の前向きな循環をどこまで後押しできるか注目されます。
さて、西アフリカを中心に感染拡大が止まらないエボラ出血熱。
今週月曜、東京・羽田空港で入国した男性が発熱し、医療機関などが一時、緊急の対応に迫られる事態がありました。
月曜日午後8時過ぎの厚生労働省。
この4時間余り前、ロンドンから羽田空港に到着した旅客機。
搭乗していたカナダ国籍のジャーナリストの男性が、西アフリカのリベリアに滞在していたと申し出ました。
エボラ出血熱の患者などとは接触していないと説明した男性。
しかし。
手前にある検疫所、ここで体温を測りますと、37度8分の熱がありました。
厚生労働省は、同意を得たうえで、男性を東京・新宿の国立国際医療研究センターに搬送しました。
この病院には、ウイルスが漏れ出さないように外よりも気圧を低くした専用の病室があります。
部屋で使用した水や処置に使われた器具は、すべて高温で処理されるなど、危険性が極めて高い感染症を治療するための施設が整えられています。
厚生労働省は、男性の血液などを東京・武蔵村山の国立感染症研究所に送りました。
詳しい検査の結果、エボラウイルスは検出されず、感染は確認されませんでした。
スムーズな対応ができたという東京。
一方、地方都市ではどんな状況になっているんでしょうか。
国際線が発着する青森空港を訪ねました。
きょうはよろしくお願いいたします。
検疫官の小木曽佑二さんです。
国からの指示を受け、エボラ出血熱への対策を強化していました。
アフリカ滞在、ないですね。
小野さん、この日も世界中の人が行き交うハブ空港、韓国のインチョンからの乗客が到着しました。
本人の申告による部分が、すごい大きいんですね。
そうですね、発熱がないかなど、非常に丁寧に調べていたわけです。
体調問題なければ、そのままお進みください。
対策を強化した一方、課題もあるといいます。
実は、青森県は検疫所の職員が3人しかいません。
この3人で県内3か所の検疫業務に当たっています。
大変ですね。
そうなんです。
この日は、青森空港に2人、もう1人は、空港から1時間余り離れた場所に出張していました。
小木曽さんは、仙台からの応援が到着するまでに、少なくとも2時間以上かかると見ていて、少人数の職員での対応に、不安が残ると話していました。
また地方では、専門の施設のある病院に、どう患者を搬送するかも課題です。
鹿児島市にある保健所です。
エボラ出血熱の患者を治療する、最も近い指定医療機関は、およそ170キロ離れた熊本市の市民病院。
車で3時間以上かかります。
保健所には、カプセル型のベッドなどが載せられる、感染症の患者専用の車が配備されています。
ですが、誰が患者を搬送するのかや、医師を同乗させるのかなど具体的な運用方法の検討はこれからなんです。
では、患者の治療に当たる指定医療機関の態勢はどうなっているんでしょうか。
大阪・堺市の市立病院です。
今、まさに訓練中ですか。
そうですね。
二次感染を防ぐために身につける防護服。
病院では、200着備蓄しているんですが、1週間ほどで使い果たしてしまうということです。
そうなんですか。
NHKは、全国45の指定医療機関を対象にアンケート調査を行い、39の機関から回答を得ました。
患者の受け入れ準備について尋ねたところ、全体の82%に当たる32の医療機関は、準備が十分ではないと回答しました。
感染症対策に詳しい専門家は。
改めて対策が急がれます。
次はこちらです。
ハワイですね。
そうなんです。
赤黒い溶岩が、ゆっくりゆっくりと流れているんです。
今週、ハワイ州のハワイ島にあるキラウエア火山で、山頂から出た溶岩が、ふもとの村に、溶岩流ですね、溶岩流がふもとの村に迫りました。
日本にゆかりの深い、ある場所も被害を受けました。
辺り一面を埋め尽くす溶岩流。
草木を燃やしながら進んでいます。
道路もこの状態です。
じわり、じわりなんですか?
そうなんです。
ハワイ州のハワイ島にあるキラウエア火山で、ことし6月に山頂から出た溶岩流。
東におよそ35キロのふもとの村にまで迫っています。
電柱の周りに土を盛って、溶岩流で倒れないようにする対策も進められています。
地元当局によりますと、おとといの時点では平均で1時間におよそ10メートルの速さで進んでいたということです。
一部の住民に対しては、住宅が溶岩流に飲み込まれるおそれがあるとして、避難を呼びかけています。
これは?
漢字が書かれた墓石です。
その下に、溶岩が迫っています。
今回の溶岩流では、100年以上前に建てられた日系人の墓地が被害を受けました。
ここのことだったんですね。
はい。
番組では、墓地の被害を確認したハワイ島在住の黒島健司さんに、話を聞くことができました。
黒島さんは、レンジャーと呼ばれる地元の火山監視の担当者と墓地に向かったといいます。
数か月にわたって進み続ける溶岩流に、現地の人たちは冷静に対応しているといいます。
ハワイ州観光局は溶岩流が接近している村には近づかないよう注意を呼びかけているものの、島の主要な観光地は通常どおり訪れることができ、旅行の延期は必要ないとしています。
さあ次です。
北朝鮮による拉致被害者らの調査を巡り、ピョンヤンで行われた協議です。
今回の協議について、安倍総理大臣は先週、こう、強調していました。
こちらです。
北朝鮮の特別調査委員会の責任ある立場の人に、拉致問題の解決が最優先であることを、しっかりと伝えるのが目的だ。
この責任ある人、ここ、重要です。
2日間にわたって行われた協議、成果はあったんでしょうか。
今週月曜日。
ピョンヤン空港に降り立った、外務省の伊原アジア大洋州局長。
空港で出迎えたのは、北朝鮮外務省のユ・ソンイル日本課長でした。
北朝鮮側との最初の協議は翌日。
しかし、協議の時間や場所、それに北朝鮮側の出席メンバーは明らかにされていませんでした。
日本政府との合意に従い、ことし7月に設置された北朝鮮の特別調査委員会。
拉致被害者、行方不明者など4つの分科会があり、調査に関して強い権限が与えられているとされています。
この委員会のトップがソ・テハ氏です。
ただ、ソ・テハ氏は北朝鮮の秘密警察、国家安全保衛部の副部長を務め、これまで表舞台に登場したことはありませんでした。
協議初日の朝。
建物から軍服姿の3人が出てきました。
最初に伊原局長と握手をした男性。
ソ・テハと名乗りました。
伊原です。
ソ・テハと申します。
このあと始まった協議。
北朝鮮側からは、ソ・テハ委員長をはじめ、拉致被害者の分科会を含む、4つの分科会の責任者ら、合わせて8人が出席しました。
軍服の肩にある階級章を見てみると、赤い縁取りに大きな星が1つ。
陸軍の少将と見られます。
ソ・テハ氏が副部長を務める秘密警察、国家安全保衛部。
国家安全保衛部は去年、キム・ジョンウン第1書記のおじ、チャン・ソンテク氏の粛清を主導したことでも知られています。
表舞台に出ることのなかったソ・テハ氏が協議に出席したことについて、専門家は。
協議は2日間で合わせて10時間半に及び、ソ・テハ委員長は、初日に続いて2日目の午後にも姿を現したということです。
代表団は、木曜日に帰国。
報告を受けた安倍総理大臣は。
拉致問題を巡って、北朝鮮側は、安否が分からない拉致被害者12人について、過去の調査に基づいて、8人が死亡し、4人は北朝鮮に入っていないと説明してきましたが、政府関係者によりますと、今回北朝鮮側は、こうした過去の調査を見直すと説明したということです。
政府は協議の結果を、拉致被害者らの家族に説明。
北朝鮮側からは、今は調査の準備段階で、これから調査を深化させ、その上で第1回目の通報をするとして、被害者についての新たな情報は示されなかったことを明らかにしました。
次です。
57人が死亡、6人が行方不明になっている御嶽山の噴火から、今週月曜日で1か月がたちました。
黙とう。
月曜日、御嶽山のふもとは、追悼の祈りに包まれました。
献花台には、犠牲者の家族も訪れました。
突然、多くの登山者を襲った御嶽山の噴火。
無事下山できた人の中には、教訓を伝えようと、発信を続ける人たちがいます。
岐阜県中津川市の林禎和さんです。
林さんが山頂付近に着いたのは、噴火の直前でした。
このあと。
林さんが避難しながら撮影した動画です。
空が覆われ、噴煙で視界が真っ暗になるまでが捉えられています。
林さんはあの日、御嶽山で撮影した動画や体験を、インターネットで公開しています。
亡くなった人たちやその家族のことを思い、ためらう気持ちもありましたが、生き残った者として、その教訓を伝えなければと考えたといいます。
噴火に遭遇した経験から、具体的な安全対策を伝えている人もいます。
岐阜県御嵩町の渡辺時夫さんです。
逃げるよ、早くこっち来いよ!
入れ、入れ!
登山経験40年の渡辺さん。
噴火のときは、山頂付近の山小屋近くにいました。
写真撮ってる場合じゃない。
避難の際に撮られた写真です。
辺りは真っ暗。
ライトで照らした足元が、ようやく確認できる程度でした。
非常用に持っていたヘッドランプの明かりを頼りに、なんとか下山しました。
渡辺さんは、登山の安全対策について、自分の考えをブログに書き込みました。
日帰りの登山でも、ヘッドランプやヘルメット、ゴーグルなどを持ち歩くべきだと訴えています。
噴火から1か月。
渡辺さんは御嶽山での教訓を、一人でも多くの人たちに伝えたいと考えています。
ニュースを続けます。
小渕前経済産業大臣の政治資金を巡る問題。
東京地検特捜部は木曜日、政治資金収支報告書にうその記載をするなどした疑いで、小渕氏の元秘書で、群馬県中之条町の折田謙一郎前町長の自宅など、関係先を捜索。
強制捜査に乗り出しました。
折田前町長は30年余り、小渕元総理大臣と、娘の小渕優子議員の親子2代にわたって秘書を務めました。
問題となっている政治団体の収支報告書は、すべて自分がチェックし、作成していたと明らかにし、町長を辞職していました。
収支報告書では、後援会などが開催した観劇会を巡り、収支が大きく食い違っていたり、記載がなかったりしたことが明らかになっています。
自宅などの捜索を受けた折田前町長は。
折田前町長は、特捜部の任意の事情聴取に対し、観劇会の収入は一部しか記載されていないが、故意ではなかったと説明していることが、関係者への取材で分かりました。
小渕氏は、自民党の複数の幹部に対し、国会議員としての本来の職務と使命を全うしたいなどと述べていて、弁護士などに依頼している調査の結果を、来月中にもまとめて公表し、説明責任を果たしたいとしています。
続いてニュースの深層に迫る深読みのコーナーです。
子どもは社会を映す鏡と言いますが…。
♪「盗んだバイクで走り出す」
1980年代社会問題となりさまざまな対策が取られてきた中学校や高校での校内暴力。
それが、今小学校でも深刻な問題に。
先日、文部科学省が発表した調査では小学生による暴力行為は年々増加。
昨年度は1万件を超え過去最多になりました。
腹を立てて机を窓から投げる。
同級生に突然はさみを振り回す。
注意した先生をいきなり足で蹴る。
子どもたちに今、何が。
どうやら子どもだけの問題というわけではなさそうです。
なぜ、今、小学生の暴力が増えてるの?どうすればなくすことができるの?きょうはトコトン深読みします。
メール、ツイッターでのご参加、お待ちしています。
現役小学生からの声もお待ちしています。
机を窓から投げ捨てる。
すごいですよね。
はさみを振り回す。
なんかちょっと、先生にいたずらして、消しゴム投げるとか、そういうのじゃないんですね。
ないんですね。
子どもですよね?凶暴。
ただよく考えてみると、昔から大きな声出したり、暴れちゃう子って、いたことはいましたよね。
それが昔と今、一体何が違うというのか。
中山アナウンサーのこのプレゼンからスタートです。
おはようございます。
私も小学校入る前の息子が、息子が、小学校入る前の子がいましてね、非常に驚かされたんですが、その驚がくの低年齢化の暴力の実態。
文部科学省の調査ですとか、いろんな専門家への取材ですとか、アンケート、学校関係者、先生、児童にも今回、取らせていただきまして、見えてきたものを模型にさせていただきました。
すごい暗いんですけど、その模型。
ちょっとこの…。
出来はいいけど、暗いね。
暗いですよね、朝から。
なぜこうなっているかを見ていくんですが、文部科学省によりますと、その暴力行為の原因に、これがあるって言ってるんです。
ストレス。
小学生にストレス、たまっているという実態があるんですね。
それはあるかもしれないけど、そんなにね。
どういうことなのか。
その実例からまず、ご覧いただきます。
こちら、学校です。
小学校。
中を見ます。
ストレスたまってますね。
また暗いな。
だって勉強するの、当たり前じゃない?
そうですよ、勉強するのが当たり前。
授業中です。
先生が授業中。
すると、こんなことがあったんです。
まずこの子に、あっ、ちょっとノートに落書きしたらだめだよ。
すると突然。
キレた。
立ち上がって、先生の胸倉をつかみ出した。
そして先生を蹴った。
ほかにもこんなことが。
ああ、君ね、よく作文、きょうもうまく書けてて偉いね、いつもよく頑張ってるよ、偉い、偉い、よく頑張ってますね。
すると、席の後ろの子が、突然立ち上がって、先生に、ああ、いっつもなんであの子ばっかり褒めるの、先生はずるい!ということで、この席後ろの子が、前の席の子目がけて、いすを投げつけた。
っていうことがあるんです。
これ、今、全国各地でこういったことが起きているという実例がありまして。
でも、落書き怒る先生は普通じゃない?
どうしてこんなにストレスが、まずたまってしまっているのかというあたりからなんですが、このストレス、小学生のストレスって、なんだと思います?
勉強しろとか。
ちゃんと何何やりなさいって。
今だとね、受験のね、お受験のね、宿だとか。
それは確かにあります。
その勉強面という点で、やっぱり学校ではこんな背景があったんです。
子どもたち、学習内容や授業時間が今、増加しております。
脱ゆとり、3年前と比べますと。
一回、ゆとっちゃったからいけないんじゃないの?
教科書のページ数が平均25%増えて。
理数系に関しては、算数、理科などは3割以上増加しているんですね。
来年度は強化してさらにページ数、増やす動きが進んでいるんです。
ゆとりから増加したの?ゆとり前から比べたら、別に普通のことでしょ?
そう思いますよね。
だって、ゆとりよりも前の私たちはもっと。
勉強は確かに増えたんですけど、確かに皆さんが小学校のころとかと比べると、確かに。
でも今はこれもあるんです。
小学校ですよ。
古文・漢文?
英語もやるようになってます。
古文・漢文、音読も今、小学校でするようになっているんです。
…とかやっているんだ。
裁判員制度って、皆さん、小学生のときにはなかった。
これも学ぶようになっている。
だから子どもたちが学ぶ内容も授業時間も今、一気にストレスとして入り込んでいるわけなんです。
その勉強面、学校なんですけれども、だったら、家で、おうちでゆっくりとストレスをね。
それできないんだよね、今ね。
できない、どうしてだと思います?
習い事とか多いと思いませんか、なんだか知らないけど。
今。
それもあるんです。
それもありますし、これもあるんです。
一人ぼっち。
鍵っ子?
鍵っ子って昔からありますけど、今は、お父さん、お母さん、今のお父さん、お母さんは長時間労働なんです。
今、鍵っ子ってありましたけども、こういうふうに今、時代はなっております。
雇用が不安定で、非正規社員も増えている。
共働き世帯がとにかく多いんです。
鍵っ子って、小野さん、小学校のときって、われわれ、調べさせてもらいました。
年代は謎にさせてもらいますけど、小野さんが小学校のときは、600万世帯ぐらいが共働きだったのが、今や1000万世帯超えています。
増えてる、共働き世帯が共働きが増えている。
なかなか非正規の方も多いので、長く働く方が多いんですね。
その上、1人親の家庭も増えております。
さらに、子どもの6人に1人が貧困状態というデータもあって、子どもは家で1人。
夜ごはんもおうちで1人、栄養が偏る。
お父さん、お母さんの帰りを待っていれば、寝るのも遅くなる。
生活リズムが乱れる。
不安定な生活がストレスになっているわけなんです。
安倍さんもね、女性の活用って言ってるから、ますますこういうご家庭が増えてきちゃうよね。
今後もそういう傾向が。
一人ぼっちでお留守番している子も昔もいて、じゃあその子がいす投げたり、テーブル蹴っ飛ばしたりしてたかっていうと、そんなことないよね。
いろんな要因があるので、このあともちょっと続けさせてもらいますが。
お父さんとお母さんが帰ってくる。
ストレスというケースでこんなケースもあります。
お父さん、お母さん、夜遅くに帰ってきた。
そしたら子どもにこういうことを言います。
ちょっとあんた、ちゃんと勉強してんの?もっとちゃんと勉強しないとだめよ。
そりゃ言うよね。
思い当たる方が。
そんな成績じゃ、お父さんと同じ大学、入れないわよって。
そんなこと、言えない。
そういうふうに叱るんですか?
そう、専門家の方、こう呼んでおります、高学歴バトン。
今の親って30代、ちょうど大学進学率が急上昇した年代なんですね。
お父さんお母さんがもう高学歴になっているんです。
だから、小野さんたちの世代だと違うのかな、ちょっと。
私たちのときは、ちょっと古いので、大学に行く子は特別な感じがしましたけどね。
そうかもしれませんね。
今の子たちっていうと、もうお父さんの大学以上を目指さないといけないっていうようなプレッシャーがかかってきてるわけなんですね。
お父さん以上はもう当たり前でしょっていうような、プレッシャーを親から与えられてる。
それがまた、大きなストレスになっている。
それはでも、小学生にかかるの?その高学歴が?
そうなんです、小学校のころから。
うんと高学歴な方は言うという傾向があるんです。
いやあ、そんなね、子どもたちなんですが、なんかね、何か発散できる。
運動!
スポーツ、はい。
そうですね、こちら。
遊び場でございますね。
子どもがゆっくりね、ガス抜きしてくださいよって。
行きません。
おばあさん、女性の方、いらっしゃいますけども。
住宅が近くにあって、禁止って書いてある所多くない?
ボール遊び。
そういうことはしちゃいけないですし、今や事故があったら、誰がどうするの、責任は?ということで遊具も。
遊具も撤去?
これもあります。
不審者が出るかもしれない、危ない!
行っちゃいけないってこと。
遊び場はどんどん減っているわけなんですね。
だからよく家でみんな、こうやってるわけだ。
まあ、それもあるかもしれませんね。
結果、ストレスを抜くことができない。
できる状況じゃない。
せめて、せめてこの子どもに話聞いてくれる人、いないか。
誰かいないか、いないか、いないか、いないんか、先生。
先生?
先生ね。
でも先生がすごく忙しいというのをこの間、この深読みでやったばっかりですね。
そう、それを言いたかったんですね。
先生、ある国際機関の調査によると、もうこうです。
日本、最も忙しい。
世界一忙しい。
お友達は?
お友達、いっぱいいますけれども、なかなか、友達たちも、接する時間がもう、いろんなことが増えてますから、ない。
学校って、友達に会うのが楽しくなかったですか?
もしかして人間関係もね。
もう競争になっているかも分からないね。
こうして、なかなか先生にも言いだせない。
だって先生忙しそうだから、言うのもなぁって、子どもが言えない。
お父さん、お母さんも、もう疲れた表情なんです、家に帰ってきたら。
そんなお父さん、お母さんに言い出すことがなかなかできない。
しかも最近だと、お父さん、お母さんが、問題ない、いい子になってもらいたいと思ってるのを察して、子どもがみずから話さないという傾向もあるんだそうです。
そうして、このストレスは含んだまま、学校という最も長く時間を過ごす場所で。
破裂するのね。
爆発、暴力という形で出てしまっているというのが、今回、取材で見えてきたことなんですね。
これ、全部なんじゃないけどね。
うちの孫なんかは、意外とクラスで勉強も一番、なんでもやる子で、読書もね。
なのに…。
おじいちゃん、ちょっと、自慢が。
うちの孫は明るい。
おじいちゃん、おじいちゃん。
かわいい。
こんなドン小西さん、初めて見ました。
本当なんですよ。
ひょっとしたらこのくらい勉強してるかも分からない。
みんなそうだとは限らないでしょ、同じストレスの量を与えられても、ストレスと感じなければいいわけですもんね。
そうですね。
それにやっぱり、なんかちょっともやもやっとするのは、そのストレスがかかっているから、暴力に走るそのなんというか、なんでそこで暴力なんだろうというところなんですね。
きょうは増田さん、元小学校の先生で、現在、教授でいらっしゃるんですけれども、小学校で暴力や学級崩壊への対策に取り組んでいらっしゃるんですよね。
先生からご覧になって、今の現代の小学生を取り巻く環境っていうのが、ここがやっぱり違うなとお思いになったりすることって?
やっぱり一番大きいのは、子どもたちに対して、要するに親たちのよい子圧力、よい子プレッシャーが、今、紹介ありましたけど、それが強いということですね。
よい子プレッシャー?
っていうのは高学歴っていうことですか?
ということだけじゃなくて、例えばしっかりした子でなきゃいけないとか。
でもそれ、普通じゃないの?親はしっかりしてほしいとか、正しく生きてほしいと思うのは。
もちろんそうなんですよね。
でもそこのところが、なかなか今の状況の中で、うまくいかない。
例えば学校の中では、空気を読むということを、すごく強要されるんですよ。
空気を読まないやつはKYだというふうに言われる。
空気読む?学校で?
そうです。
じゃあ、友達関係の空気を読めってこと?
そうです、友達関係の空気を読んで、ちょっとなんか笑ったりするようなことをやると、ほかの子が、お前、一人だけ笑い取ってんじゃないよみたいな。
えっ、そんなこと言ったらなんにもできないじゃんね。
そういうふうな形のね、子どもなりのプレッシャーもあるんですよね。
そういう子どもたちの関係を、なんとかすることはできないんですか?
それはやっぱり、一つは子どもたちどうしの交わりを増やしていくことなんだけど、今言ったように遊び場もないし。
忙しくて。
忙しい。
それから遊ぶときにも、きょう遊べる?って言って、やってますね。
空気読むって、本当になんか、大人が広めた、文化がいっちゃってますね、子どもにまで、しわ寄せが。
子どもの力量を問われるようになってくるとまずいよね。
そうですね。
今のお話聞いていると、親のしつけが、どうもできてないんじゃない?こうあるべきだ、あああるべきだとか、息子だけは立派にしたいっていうのは、逆効果になってるから。
押し付けになるのよね。
そうですよね。
ちなみにうちのね、子どもは、さっきから言うけど、そこのボードで、一番、家庭、よくないよね。
疲れてお父さん、お母さん帰ってきて、子どもを叱る。
うちの子ども夫婦っていうのは、2人とも会社経営してるから、この人よりもっと疲れてるはず。
でも楽しいお母さん。
なのに。
ただ大人が見せるべき姿勢が変わってきてるからというのもあるんですかね。
というのは、子どもの問題じゃなくて、これはたぶん、環境ね、どういうふうに作っていくかであると。
ただこれ、よい子プレッシャー与える側の親も、どこかで、そうはいっても、私の子なんだし、そんなできるわけないわよね、みたいな大人としての、なんていうか、自分への評価っていうか、そういうのもないんですか、自覚っていうか。
要するに、よい子に育てるということ自体が、親の要するに評価につながってるっていうことですよね。
そうあるべきですよ、絶対にね。
っていうか、要するに逆によい子に育てることが、要するに親の評価につながるということは。
…感じですか?うちの息子はこんなにすごいでしょって。
逆に子どもが。
それを頑張ったのは私よって。
そういうことだよね、育て方上手よって。
隣の子はばかだけど、うちは賢く育てたわっていう、自分への一つの評価、それはあるね。
そうすると、じゃあ、だめな子っていうか、例えば勉強ができなかったら、子育ては失敗してるというような他者からの目があるわけですから。
それはやっぱり大きいですね。
お父さん、お母さんも、また自分を追い込んでるんですね。
どこか。
そうです。
それがまた親たちからの子どもへのプレッシャーになってるし。
難しくないですし、だって勉強できないよりできてくれたほうがいいし、悪い子って言われるよりは、いい子って言われたほうがいいから、やっぱり、そういうふうに言いますよね。
親が頑張るのは無理はない。
ねえ。
それも分かりますね。
ただ、こんな声はどうお思いになりますか?愛知県、小学校5年生の子どもさんのお母さんから。
家や学校で、ちゃんとしつけができてないんじゃないかとか、暴力はだめってことがきちんと教えられていないんじゃないかっていう声なんですけど。
その辺は、学校より、まず家ですよね。
家?
うん、そんな気がするんですよね。
こちら、藤平さんは、国の研究機関で子どもの問題行動、それから生徒指導についての研究をなさってます。
今、そこに出てたストレスについては、国の審議会等でも指摘されてることなんですね。
でもこれは、あくまでも私見ですけれども、もう少しささいなことで、ストレス感じるんじゃないかなって思うところがありますね。
例えば、基本的に子どもも大人も、自分の価値観だけで判断してると思うんですよ。
例えば、クラスの中で、これはいじめの例でもあるんですけれども、ちょっとからかったりとか、冷やかしたりとかしますよね。
そうすると、ある子は気にしない、でもある子はすごく気になって、翌日まで引きずっちゃうとかありますよね。
そうすると、なんでそのぐらいのことでっていうような、周りの目、ありますよね。
それは、人それぞれ違いますよね。
でも、あまりにもささいなことでも、やっぱり傷つく子は傷つきますよね。
傷つくは傷つく。
でもそれが、周りでそんなことぐらいでおかしいよねみたいな雰囲気になってたら、その子はやっぱりもう、全部自分を否定されていると。
ありますよね。
大人でもありますからね。
大人でもあります。
ただ大人になると、そういうことがあっても、だんだんだんだん我慢っていうのが、年とともに、やっぱりできてきますよね。
だからそういう小さな子なんか、小学校の低学年とか、やっぱりそういうことを、なんで自分は一生懸命嫌だって言ってるのに、全然周りは認めてくれないのとか、もしくは勉強でも、自分は一生懸命やってるのになんで認めてくれないのかとか、やっぱりそれはことばで表現できなくて、やっぱりかっとなるってことは、よく指摘されること、聞きますよね。
それはすごく感じるところあるんですよね。
でもそういう状況は、今もむかしもべつね…、昔も別に変わらないと思うのに、昔はそうやって、あんまり暴力に出なかったのが、今出るのはなぜなんですかね?
その辺も今の、うちでやってる調査だけでは、ちょっと分析はできないんですけれども、
やっぱり今回の文部科学省の調査なんかも、結局、先生たちが学校でどうなんだということを感じて、その中で暴力したなっていうことを見て、件数を吸い上げてるっていう話なんで、その背景にある所までは探れてないというような。
あと、昔の先生は、多少のやんちゃも、暴力とは見なくて、まあ、子どもはこんなことするさって感じで、今の先生は、あっ、これ暴力、これ暴力ですって。
もしかしたら本当細かく採点してるっていう。
件数が増えているのは、それもあるかも分かんないね。
それは確かに。
昔は殴られたら殴り返せみたいなね、大ざっぱでざっくりしてたけど。
今回は、例えば3年前に大津でいじめ自殺問題が起きたんで、そのあと、子どもたちをよりよく見ようと、観察っていうと語弊がありますけども、そういう中で数が増えたという面もなきにしもあらず。
自殺まで追いやるようじゃ、これは大問題ですからね。
だけど、暴力に走る前に、まず、大きい声出したり、なんか物壊したりとか、そういうことするんじゃないかと思うんですけど。
やっぱりね、社会全体というか、家庭の在り方も変わってるんじゃないですか。
一つは兄弟が少ない、1人っ子が多いっていう。
兄弟げんかもしないし。
兄弟げんかもしないし、核家族化が進んでいて、ドンさんみたいに構ってくれるおじいちゃん、おばあちゃんもなかなか近くにいない。
貸し出しましょうか。
それは結構問題ですよね。
だから要は、小学校に上がる前に、そういうコミュニケーションを、いろんなところでやって、経験積んでかなきゃいけないのができてないですし、あと、今、異年齢の交流っていって、先輩だとか後輩だとか、お兄ちゃん、お姉ちゃん世代の子どもたちと一緒に遊ぶっていうことも、なかなかないんで。
子どもたちは子どもたちで、意外と狭い世界で生きているって感じなんですか。
そうですね。
どうするのか。
ちょっといいですか。
どうぞどうぞ。
例えばここに、これ、小学生の暴力行為のグラフが出てますよね。
ここからだんだん上がってきてますよね。
この2006年っていうのは平成18年ですよね。
ここっていうのは、いじめの調査の定義が変わった年なんです。
定義が。
例えばそれまでは発生件数って言ってたのを、今、認知件数ってなってます。
要は発生件数と認知件数はどこが違うかっていうと、例えば不登校ですと、年間30日を超えたらっていう、ちゃんと基準があるんですよね。
そうしたらそれは発生しているわけですから。
でも認知っていうのは、先生が発見するってことなんで、発生ではなく発見ですよね。
そこはなんでかっていうと、もういじめっていうのは、なんていうんですかね、発見したときには、もういじめって進んでますよね。
だからその前に、もう小さな問題から、小さなささいなことでも、どんどん発見して、大きな問題に行かないようにしましょうっていう趣旨で認知件数が変わったと。
子どもの声が聞けるので、ちょっとご紹介させてください。
勉強しなさい、勉強しなさい、親にいつも言われてしんどいです。
それから学童保育の指導員さんからも着ています。
学校の先生は、まだ社会的に守られていると思います。
学校でもよい子、おうちでもよい子、学童保育で暴力を振るいます。
それから子どもに期待して内で、大人は自分でなんとかしろ。
大人としての責任を次の世代に押し付けるな。
これは子どもから来た意見かもしれませんね。
そうですね、きっとね。
よい子もそうだけど、正しくやらなきゃいけない、間違えられない、ちゃんとできなきゃいけないっていうプレッシャーがありますという声。
来てますね。
やっぱり、そういうストレス、相当感じてるんですよね。
これ、ちょっと気になる調査結果がありまして。
大手教育関連会社のシンクタンクが行ったんですが、これ、放課後の生活時間調査っていうんですけど、小学校の5、6年生なんですけどね、2400人ぐらいから聞いてるんですが、忙しいと感じている子が51.2%いるんですよ。
半数は忙しいと思ってるんですね。
さらに言うと、もっとゆっくり過ごしたい。
ゆっくり過ごしたいって、何したいの?
サラリーマンの。
温泉とか行きたいの?アンケートじゃないですよね、これ。
で、学校の宿題する時間が増えてますよね。
これね。
5.8ポイントも増えてる。
増えてるって、その5年前の調査との比較なんですけども。
逆に、外で遊ぶ・スポーツをする時間が減ってる。
今、学校が忙しくなったって話がありましたけど、授業時間数増えてますから、学校にいる時間が延びていて、家に帰ってゆっくりしようと思っても、家に帰っても宿題もあるし、ゆっくりできない。
そういうことからいうと、やっぱり相当窮屈な生活を。
でもゆとりはちょっとまずかったなと思ったわけでしょ。
だからちょっと増やしてみたらこうなっているというようなことなんでしょうか。
急激に変えちゃったっていうことが、かなり子どもたちには負担になってるのかなっていう。
きついほうに変えるときは、やっぱりね。
ちょっと困った声もありますよ。
これから教育現場に携わろうとしていますが、子どもが怖いから、教員採用試験を受けるか迷うなんてことになるとは思いもしませんでした。
こんな理由で先生になるのをやめようかと思う人がいたら大変ですよね。
そうね、責任かかってくるからね。
どうすればいいのか、その暴力をなくすにはどんな対策が必要なのか。
ちょっとヒントになる取り組みを、中山アナウンサーが2つ見つけてきました。
暴力にいたる子どもに、大人がどう向き合うのかっていうことで、試行錯誤しながら、子どものストレス爆発を防いでいる取り組み、見つけてまいりました。
まずはこちら、香川県の取り組みです。
香川って、5年前、子どもの暴力行為ワースト全国1位だったんですね。
ええ、香川県が。
中高だけじゃなくて、小学生の暴力も急増していた。
教育委員会、それはまずいぞ、どうしよう、どうしようということで、考えついたのがこの取り組みです。
ソーシャル・スキル・トレーニング。
これ、あるトレーニングを行いまして、小学生たちに。
結果、こうなった。
すっごい減ってますね。
153件から19件にまで減ったんですね。
これ、ソーシャル・スキル・トレーニングで。
一体なんですか?それは。
どういうことか。
まずしたのが、教育委員会、香川大学と協力をいたしまして、暴力行為、どうして起きているのかっていうのを徹底的に調査したんですね。
すると、こんなことが見えてきたんです。
KY的な、先ほど、話にありましたけど、空気を読む、コミュニケーションの力がちょっと不足してるな。
先ほど、藤平さんおっしゃってましたけど、相手をおもんばかる、分かってあげる力、気持ちを伝えたり、分かる力が不足している。
だったらこれを鍛えようということで、始めた授業なんです。
すると学校、いろんな所でいろんな授業を行いまして、こんなことがある。
怒らない呼吸法とか、上手な断り方など、10種類以上。
それ、知りたい。
私も伺いたいです。
知りたい。
ちなみに上手な断り方っていうのが、例えば、給食で、みかんを残してる子がいたんですね。
そのみかん、ちょっと食べたい!ちょうだい!って言われて、やだ!って直接言わないように。
いや、これね、最後に食べようと思って取っておいたんだよ。
最後にね、食べたいの、僕、これ大好きなんだよ。
だからごめんねって言えば、相手も納得できるというようなことでですね、いろんな指導方法があって、伝える力、分かる力を伸ばすということで、こんな授業がありました。
怒りのロールプレイ。
子どもたちに廊下で出会い頭ぶつかってけんかになったっていうのをまず演じてもらいます。
ほかの児童がそれを見て、どうしたらけんかを防げるかっていう意見を出してもらうんですね。
すぐ謝ったほうがいいんじゃないの?とか、言い方悪いと、これ、けんかになっちゃうよねとか。
すると、自分たちがそうした場面に直面したときを想定して、客観的に自分を見つめることができて、ああ、そうか、こうすれば相手に心、気持ちが伝わるなぁ、相手はこう言ったら嫌な気持ちになるなあなど、考えることができる。
すると、伝える力、分かる力が伸びて、コミュニケーションの力も伸びていくということなんです。
ほかにもございます。
これ、怒りの5カード。
怒りのレベルを5段階のカードにします。
レベル1からレベル5まで。
そして先生が課題を出します。
もし変なあだ名を付けられたら、あなたの怒りのレベルはどれですか?例えば、ドンさん、いいですかね。
ですから、君はドンタ君、そういうあだ名ですと言われましたら、どうですかね。
あんまりいい気にならないですね。
ああ、いい気にならないですか。
ドンタ君はちょっと…。
だめですか?
香坂さん、どう思いました?レベル的には。
えっ、ドンタ君?ドンタ君、全然OKじゃないですか。
だからこのように、人によって怒りのレベルって違うんですね。
というのを児童たちも体験していく。
すると人それぞれ、いろんな思いがあるんだなということを考えるようになって、コミュニケーションの力が伸びて、結果も出たという取り組みなんです。
コミュニケーションなんだ。
ほかにも、この取り組みもありますのでご紹介いたします。
こちらはこれです。
その名も、ユーモア詩。
これは増田さんがこれまで長年取り組まれてきたという取り組みなんですね。
増田先生、以前、小学校の先生をされておりまして、子どもたちが思っていることを言いだしやすくするために、ユーモアという形でみんなに文章を書いてもらったんです。
それがユーモア詩なんですが、それとこんなユーモア詩が寄せられました。
ちょっと、具体例いきます。
4年生の男の子です。
うまいなあ。
子どもが書いてきたんですよ、小学4年生が。
それで増田先生、宿題を減らしてあげたんですか?
多少減らしましたね。
でもこうやって言われちゃうと、やっぱり、こっちが怒るとかなんとかじゃなくて、やっぱり笑えちゃうから、なんかしようかなって、そういうふうに思いますよね。
まさにそうして、子どもたちが自分の思いを伝えやすくなっていって、いろんなクラスの子たちが、ユーモア詩を書いてくれるようになっていったんですね。
ほかにもこんな例があります。
子どものネガティブな感情なども、ユーモアのフィルターを通すと、もうどんどん出てくるようになったと。
これ、クラスで共有できますし、しかも、増田先生ご自身が、どんなストレスを子どもたち、どんなところで感じて、どんなときに出てきているのかということを、把握することができるようになったと。
さらにこんなこともあったんです。
これ、お父さん、お母さんに、学級通信に載せて読んでもらいました。
すると、保護者からは、子どもの気持ちに気付けないことを反省しましたですとか、久しぶりに家族みんなで笑うことができましたと、子どもの思いを共有することができるようになっていった。
この取り組み、今、各地で行われるようになってきたんです。
これもやっぱりコミュニケーションですね。
やっぱりね、ユーモア詩をやって、一番よかったのは、お父さんが変わるんですよ。
お父さん?
お父さんたちって忙しいじゃないですか。
そうすると、家帰ってたまにね、会社から早く帰ってくると、お前、どうした?頑張ってるか、勉強してるかって、そうなっちゃうわけですよね。
ところが、これを学級通信で読み合って、そしてお母さんがつくえのうえにおいておく。
そうするとそれを読んでね、なかなかおもしろいじゃないかと。
そういうのは教えられてやるもんじゃなくて、また手前みそで、うちの子どもの話で。
僕ね、理にかなってると、僕もこれは思っているわけね。
僕なんかの生き方も、これやんなきゃいけない、あれやんなきゃいけない、だんだんだんだん険しい男になって、子どもにもすごく悪影響なのね。
やっぱりそこはこう、ユーモアを持って楽しく生きていくっていうね。
僕は心がけてる。
大事なことです。
教えられてやっちゃだめよ。
でもこれ、テレビ見てる子どもたちがですね、親がやってくれよって、思ってそうな気がして。
本当だよね。
こっちのソーシャル・スキル・トレーニングなんかは、今、結構、社会人なんかも対人関係がなかなか結べないみたいな人がいるんで、受けるようなところがありますよね。
怒りを静めるトレーニング。
でも情けないね。
生きててね、教えてもらわなきゃ、それができないっていうのもね。
無理して生きてるんでしょうね、皆さん。
でも、自然に学ぶことでもありますよね、確かに。
どうぞ、藤平さん。
やっぱり香川県のやつは、徹底的に実態把握したってことが大きいと思うんですよね。
そして実態把握をすることで、先生方でやっぱりこういうことが必要だよねっていうようなことで、そしてそのトレーニングをやれば必ず減るっていうことはないんですよね。
そのトレーニングで、何を伝えたいのかとか、子どもの何を育てたいのかってことがはっきりしてるから、香川県の場合は。
それは徹底的に。
香川県のプログラムはあれですよね、それをやってくださいじゃなくて、まず実態把握をしっかりして、先生方でちゃんと共有してからやってくださいと。
そうすると、やっぱり働きかけが違いますよね。
ちょっと、こんな声が来ています。
現役中学生です。
何かと大人は子どもに完璧を求めてきますが、逆にあなたたちは子どものころ、完璧な子どもだったのでしょうかと思います。
本当だね。
結局、昔はよかった理論ですか。
そんなことばっかり言ってるから、子どもを追い詰めるんですよ。
子どもにはストレスがないという考えが強すぎる。
仕事に親は忙しすぎて、面倒見切れていない。
家族の間にも溝がある。
怒らない先生、怒らない親、子どもに優しいことが子どもにとってよいことだとは限らない。
などなど、いろんなご意見来ていますが、ちょっと疑問に思うのは、これらの対策って、ため込んだストレスを、子どもがいかに爆発させずに、ガス抜きするかっていう話ですよね。
でももともとのストレスをためさせたさまざまな原因の根本的な解決にはなってないような気がするんです。
ストレスはありきで生活するってことですよね、これだともう。
ねえ。
でもそれでもやったほうがいい?こっちは。
まずそれは1かい2かいやっただけでだめですよね。
それをきっかけにして、やっぱり何を伝えて、何を子どもに学ばせたいのかとか、子どもの何を育てたいのかということをはっきり意図を持ってやらないと、だからプログラムをやるんではなくて、プログラムで何を教えるかってことがはっきりしてないと。
あとね、こういうふうに教え込まれる、こういう方法もあるんだけど、向こうストレスかける環境っていうのは事実だと思うんだけど、書き方が暗いから、うーんと暗く見えるんだけど。
たぶんね、コミュニケーション、例えば子どもたちにね、毎日なんか、いろんな悩みがあれば、親が必ずそれを把握しておく、現状をね。
もしあれだったら、記録しとくと。
なんか子どもの様子がおかしくなった場合は、あっ、あれが原因で、今こういうふうに思ってんじゃないかとか、そういうことがつぶさに分かる、状況を把握しておくという、だからそういうことでね、子どもにも大変な…がかかったときに、どうしてこれをクリアすべきかっていうことを成功報酬じゃないけど、そんなことをきちっと教えてあげないとだめだと思うんだよね。
だからコミュニケーションですよ。
ここなんですよ、やっぱり。
今、ドンさんおっしゃったとおりで、一人一人それぞれが抱えている悩みも違うし、ストレスも違うわけですよ。
もしかしたらああいうふうな、まさにああいう子もいるかもしれないし、逆に全くストレス抱えてない子もいるわけじゃないですか。
それを十把ひとからげでこうすればいいっていうふうなことは、もうまさに今の藤平さんもおっしゃいましたけど、だからやっぱり子どもは機械じゃないので、ぼんと、こうやれば、全部がおしなべてOKということにはならない。
やっぱりじゃあ、学校っていう団体よりは、まずは家族の中でのコミュニケーションっていうのがすごく大事っていうことですよね。
子どもが悩みを抱えてて、その悩みを先生に打ち明けて、それでなんでも話すような環境っていっても、親と先生、立場が違うよね。
先生は参ったな、また仕事が増えちゃったなと思う人もいるかもしれない。
だけど親は自分の子どもだから、かわいそうであれば、どうにかしてあげたい、心の悩みがあるんなら楽にさせてあげたいって、思うんだよね。
それはやっぱり、親がもうちょっと、育ての親がね、もうちょっと心開いて、ある程度時間を持たないと解決できないような気がするんだよね。
つきあおうと思うとね、あれいっぱい言っちゃうんですよ。
どれですか?
口癖だね。
これが、コミュニケーションになってるときがあるんです。
これ自体がね、コミュニケーションに。
これ、お父さん、お母さんの口癖調査で、1番から並べてあるんですけど、最初があしたの用意したの?早く寝なさい、早くしなさい、早くお風呂に入りなさい、どうして弟と妹とけんかばかりするの?こんなに散らかして片づけなさい、早く終わらせなさい、外で遊びなさい、早く宿題やりなさい、気をつけなさいよ。
もう、ひどいのなんかは。
全部言っちゃう。
言っちゃいますよね。
ここにユーモアを加えればいいんだよ。
そこのところでね、例えば別のもあって、言うこと聞かないと、犬小屋に寝かすわよというのが、129人中10人もいたんですよ。
言うこと聞かないとなんですか?
犬小屋に寝かせる。
犬小屋に寝かせる?それもすごいなぁ。
そういうこともあったり、あと、なにものなのろろ言っているわけですよ。
何者なのって、あんたの子どもでしょって、言いたくなっちゃう。
それもすごいですね。
そういうことの中で、要するにプリントにして、保護者会で話し合ってもらったんですね。
そしたら、僕たちはこんなこと言っちゃって悪かったわよねって話になるかと思ったら、全然違うんですよ。
大体言うことを聞かないからいけないのよなんて、そこから始まっちゃって、ものすごく盛り上がっちゃったわけですよね。
それでもう、各5、6人ずつのグループで話し合ってもらったら、すごく盛り上がっちゃった。
そうして最後のときに、私がまとめをしなきゃいけないと思ってね、こんな簡単なまとめをしたんですよ。
このお父さん、お母さんの口癖調査から見えてくる、理想の子ども像っていうのは、こんなものなんじゃないでしょうかっていう話したんですね。
朝起こされずに自分から起き、さっさと歯を磨いて朝食をとり、学校へ元気に行って集中して勉強する。
自分がやられて嫌なことは決してせず、家へ帰っても弟、妹と仲よくし、決してけんかをせず、宿題をやったあと夕食をとり、時間割をそろえ、素早くお風呂に入る。
すばらしい。
肩や腰が痛いと父母が言えば、肩や腰をもむ。
子どもとしての分をわきまえ、ゲームをやらずテレビも見ない、そんな人に私はなれないって。
私はなれない、分かる気はする。
最後それ言ったら、お母さんたちが、みんなわーっと大笑いしてね、すごく気が楽になった顔になったんですよ。
そういうことが大事だと、僕は思いますね。
ちょっと、本当ですね。
なんか小6の母ですという方から、こんな声が来ています。
うちの子は最近、不登校です。
空気を読み過ぎる子で、積極的に行動できず、友達ができません。
今の子は自分さえよければという子が多いんです。
それから、さっきから子どもがそんなこと言うなんてみたいな笑いがこのスタジオで起きているのが気になります。
それこそ子どもを追いつめる空気を読むそのものでは。
すみません。
そうか、でも、お母さんってね、宿題をやりなさいって言いたくないんだけど、いや、言わないで、自分で自主的にやるのを待とうと思ってるんだけど、言わないとずっとやらなくって、大丈夫か、大丈夫かって、そっちの今度、自分のストレスがたまって、どこまで言わなくていいのかどきどきしちゃう。
ここに書いてあることは、口癖ってあるんだよね。
これ、絶対言わなきゃいけないことなんだよ。
当たり前のことだと思うんだよね。
これ、教育として大事ですよ。
それをどう伝えるかじゃない。
社会に置き換えれば、社員はこうあるべき、収益を出すためにこうあるべきって言っていても、社員は誰もついてこないっていう、経営者ですから、そういう経験ありますから。
言い方でね。
でもほかの子とも言ってる中に、あの口癖が入ってるんじゃなくて、あの口癖しか、帰りが遅くて、全部いったらもう寝る時間っていう暮らしは、やっぱり変えなきゃいけないんじゃないか。
このお父さん、お母さんもね、たぶんね、センス悪いんだよ。
時と場合によっちゃ。
センスですか?
疲れてるだろうとか、早く寝なちゃいとか、ユーモアでしょ。
要するにソーシャルスキルですよね。
要するに親自身も子どもに対してどういうことをやるかっていう、ソーシャルスキルの力をつけなきゃいけないんですよ。
早く宿題しなさい、しないとパパみたいになっちゃうわよとか。
そういうようなね、例えばね。
これはこれで親御さん大変そう。
そして子どもと親が、共に関わる時間が減っているから、孤独を感じる。
これでまた40人学級とかありえないという声がきてるんですが。
これは今、また40人学級に戻そうとしてるんですか?
40人学級の話は、財務省のほうが、今、小学校1年生35人っていうことになったのを、財政上の問題から戻そうという話がありまして。
これ、根拠として効果がないんじゃないか、不登校だとか、いじめの問題だとかに対してですね。
でもそれは、根拠がないっていう、減らなかったからっていうことなんですけど、それ、なんで減ってないかっていう背景を無視してというか、数だけのことでそういうふうに判断しているんで、私はやっぱり、ちょっとそういう判断は、なかなか子どもにとってみてどうなのかっていうところまで含めて、研究したうえでじゃないと、できないんじゃないかなと思ってるんですけどね。
一般的に、1人の先生が40人に関わるよりも、35人で関わったほうが、それはきめ細かい指導ができるっていうのは、それは当たり前なんですから。
ちょっと時間がそろそろなくなってきまして、ツイッター、1500件を超えております。
ありがとうございます。
もう時間がないので、これだけは絶対にやらなきゃだめだっていうことがあったら、教えてください。
やっぱりですね、自分が認められてるとか、人の役に立ってるっていう気持ちを、小学校の低学年から教えるべきだと思うんですね。
やっぱり認められてるっていうことは、やっぱり他人を攻撃するというのをやっぱり少なくすると思うんですね。
教育現場では、子どもを認める。
自分が認められてるっていう感覚を。
逆に守られてる気もするでしょうね。
とか、あとやっぱり、どんな子も活躍できる機会を与える。
だから、学級委員とかリレーの選手とか。
それからやっぱりね、ネガティブな感情っていうのか、要するにポジティブの感情のほうが評価されやすいんですよ。
にこにこ元気とか。
怒りとか、そういうものって、人間って根源的に持つから、その部2014/11/01(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「なぐる・ける・すぐキレる… 小学生にいま何が?」[字]
10月16日に文科省が発表した調査によると、小学生の暴力行為が年1万件を越え、過去最多となった。なぜ増えているのか?なくすにはどうすればいいのか?深読みする。
詳細情報
番組内容
10月16日、文部科学省が発表した「児童生徒の問題行動調査」によると、小学生の暴力行為は前年度よりも3割も増加、1万件を超えて過去最多となった。突然壁を殴る、同級生にいすを投げる、先生にかみつくなどの暴力行為が増加する要因として、ストレスの増加や感情をコントロールする能力の低下などが指摘されている。なぜ、小学生の暴力行為が増えているのか?なくすにはどうすればいいのか?とことん深読みする。
出演者
【ゲスト】ドン小西,香坂みゆき,【解説】国立教育政策研究所総括研究官…藤平敦,白梅学園大学子ども学部教授…増田修治,NHK解説委員…西川龍一,【キャスター】小野文惠,高井正智ほか
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
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