おはようございます。
7時になりました。
日銀の追加の金融緩和の発表から一夜が明けました。
日本だけでなく、海外の市場にも驚きを与え、株価は軒並み値上がりしています。
同時に円相場は、1ドル112円台に値下がり。
急激に円安が進んでいます。
では、ニューヨークの渡部記者に聞きます。
渡部さん、2時間ほど前に閉まったニューヨーク市場、どのような動きでしたか?
ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、前日より190ドル以上高い1万7390ドルで取引を終え、これまでの最高値を更新しました。
大きく値上がりした理由は、日銀による追加の金融緩和です。
このタイミングでの決定は、アメリカでも大きなサプライズだと受け止められ、メディアも、去年4月の大規模な緩和に続く、黒田バズーカの第2ラウンドだと、大きく伝えました。
アメリカでは、中央銀行に当たるFRB・連邦準備制度理事会が先月29日、6年に及んだ量的緩和の終了を決めたばかりです。
アメリカは市場に供給する資金を減らす一方で、日本は真逆のことを決めたわけで、予想もしていなかった新たな資金が大量に流れ込むことを金融市場は歓迎しています。
きのうの日銀の会見。
市場に供給するお金の量をこれまでより年間10兆円から20兆円増やし、年間80兆円に。
大量の資金が企業に行き渡り、業績がよくなって、やがては働く人の賃金上昇につながる。
経済の循環がよくなることで、デフレ脱却を図るのがねらいです。
なぜこのタイミングで、追加の金融緩和に踏み切ったのか。
要因の一つが、消費税率引き上げ後の個人消費の低迷です。
きのう発表された9月の家庭の消費支出は、前の年の同じ月を5.6%下回り、6か月連続で減少しました。
雇用の面でも気になる数字が。
9月の有効求人倍率は3年4か月ぶりに前の月を下回りました。
景気の先行きに不透明感も出る中での追加の金融緩和。
東京株式市場は、買い注文が一気に膨らみました。
日経平均株価の終値は、700円以上値上がりし、およそ7年ぶりの高値となりました。
日本発のサプライズに、海外の株式市場も反応。
上海市場では、総合指数の終値がことしの最高値を更新しました。
一方、31日のヨーロッパの株式市場も、株価指数が2%以上上昇するなど、大きく値上がりしました。
そしてアメリカでも。
ダウ平均株価は、前日より190ドル以上値上がりして、最高値を更新しました。
同時に、円安が急激に進みました。
現在、円相場は1ドル112円28銭から34銭で取り引きされています。
急激な円安に、国内の企業からは懸念の声も出ています。
再び、ニューヨークの渡部さんに聞きます。
海外では、今回の金融緩和が日本経済に与える影響をどう見ているんでしょうか?
金融市場は前向きに受け止めていますが、これだけで日本経済自体がよくなると見ているわけではありません。
金融緩和は、時間を買うための政策にすぎないともいわれます。
アベノミクスでは、3本の矢でデフレから脱却し、日本経済を再生させると指摘しましたが、取材した市場関係者からは、構造改革を伴う第3の矢である成長戦略がはっきり見えないまま、再び第1の矢である大胆な金融緩和に戻っただけではないかという冷めた声も聞かれました。
世界経済はヨーロッパも新興国も振るわない中、アメリカだけが一人、気を吐いているのが現状で、その意味でも、日本が消費税率を引き上げたあとの反動減から早く持ち直してもらいたいという思いは共通しています。
今回、サプライズを与えることに成功した日銀ですが、今後は供給する資金が、銀行の貸し出しなどに回り、好循環を作ることができるかを海外の投資家は見極めたいとしています。
消費税率の10%への引き上げを巡って、政府・与党内では来年10月に予定どおりの引き上げを求める意見が強い一方で、景気の回復に足踏みが見られる経済指標が出る中で、慎重論も広がり始めていて、今後、引き上げの是非などに関する議論が本格化する見通しです。
一方、政府は、景気の下支えに向けて、今年度の補正予算案の編成も念頭に、経済対策の取りまとめを進めることにしています。
来年10月、消費税率を8%から10%に引き上げるかどうか。
安倍総理大臣は、年内に判断することにしています。
景気を巡っては、回復に足踏みが見られる経済指標が出ています。
自民党内では、消費税率を予定どおり引き上げるよう求める意見が強い一方で、引き上げを先送りすべきだという声も出ています。
また公明党内でも、実質賃金が上がっていない現状で、増税する環境は整っていないのではないかなどという見方が出るなど、与党内で慎重論も広がり始めています。
さらに政府内でも、財政再建への影響を考慮すれば、引き上げる必要があるという意見があるものの、経済の再生を優先すべきだとして、引き上げ時期の先送りも検討すべきだという指摘も出ており、今後、政府・与党内の議論が本格化する見通しです。
維新の党、みんなの党、生活の党の野党3党は、引き上げを凍結させるため、国会議員の定数削減の実行などを前提とするとした法案を、来週にも衆議院に共同で提出する方針を固めました。
国会議員の定数と歳費・期末手当の削減などの実行を引き上げの条件に盛り込むなど、課題を明らかにし、政府・与党に揺さぶりをかけるねらいがあるものと見られます。
一方、政府は、景気の下支えに向けて、今年度の補正予算案の編成も念頭に、経済対策を取りまとめる方針で、安倍総理大臣は、今月17日に発表されるGDPの速報値を踏まえて、具体的な検討に入るよう、指示することにしています。
この中では、円安による燃料費の高騰が、農業や漁業に与える影響を緩和するための対策や、消費税率引き上げの影響が大きいと見られる、低所得者の消費を呼び起こすための対策などの検討が行われる見通しです。
続いては、アメリカで来週、行われる連邦議会の選挙、中間選挙についてです。
オバマ大統領の支持率が低迷する中、議会の主導権を与党・民主党が維持するか、それとも野党・共和党が奪還するか、選挙戦は激しさを増しています。
選挙で使われるお金も増えているんです。
こちらをご覧ください。
アメリカでは4年前に、政治献金の上限が撤廃されました。
こちらですね。
するとその年、2010年の選挙では、費用はおよそ1.5倍に増加。
さらに今回の中間選挙では、史上最高となる40億ドル近く、日本円でおよそ4000億円に上る見通しなんです。
このばく大な費用のうち、多く費やされるのが、選挙用のテレビコマーシャルです。
自分のPRだけでなく、相手候補の批判も過熱しています。
議会下院の議席を巡って激しい選挙戦が行われている、ニューヨーク北部。
民主党のウルフ候補です。
20年以上、維持してきた民主党の議席を守ろうと必死です。
対する共和党は民主党の牙城を崩そうと、党の若手エリート、ステファニック候補を送り込み、接戦になっています。
ステファニック候補の最大の武器はテレビコマーシャルです。
1日に30回以上、放送しています。
ステファニック候補は、名門ハーバード大学を卒業。
前のブッシュ政権で経済政策チームの一員として、首都ワシントンで働いてきました。
特に多いのが、相手を批判するネガティブ広告です。
大量の資金を投入した宣伝戦を展開しています。
その資金を提供したのが、30人以上の投資家です。
金額は日本円で2億円以上。
アメリカでは4年前に政治献金の上限が撤廃されたのを受けて、選挙に使われる資金が急増しています。
ステファニック候補に献金した投資家、バリー・ベネットさんです。
リーマンショックのあとにオバマ民主党政権が行った金融機関に対する規制の強化に強く反発。
大勢の投資家が、共和党への献金を増やしていると指摘します。
対する民主党のウルフ候補。
インターネットで広く献金を募る戦略で、やはりテレビコマーシャルのネガティブ広告に資金をつぎ込んでいます。
相手をワシントンからの落下傘候補と指摘し、批判を強めています。
ワシントンの職場や、住んでいるマンションまで見せる徹底ぶり。
その一方で、みずからは地元の出身で、地元の声を代表する人物だとアピールします。
全米でかつてない資金が投入されている今回の議会選挙。
金権選挙ではないかと批判の声も出る一方で、テレビコマーシャルの戦いに歯止めがかかる様子は見られません。
さて、続いてはこちらです。
佐賀市でおとといから始まった、アジア最大の熱気球の大会、佐賀インターナショナルバルーンフェスタです。
実は2年後に開かれる世界選手権の開催地が佐賀に決まったこともあり、ことしは30年余りの歴史の中でも、海外からの参加者が増えています。
その世界選手権に、地元選手の出場が期待される中、ことし、佐賀の大会に特別な思いで出場する若者がいます。
世界選手権を目指し、挑戦を続ける日々を追いました。
おはようございます!
ことし初めて、佐賀の大会に出場する、佐賀大学大学院生の中前孝之さんです。
大学のサークルで、熱気球に出会った中前さん。
目標は、地元で開かれる世界選手権への出場です。
熱気球の競技で勝敗を分けるのは、風を読む力です。
風の向きは、高さによって大きく異なります。
バーナーで熱気球を上下動させながら、うまく風を選び、目的地のターゲットにたどりつくのです。
制限時間内にマーカーと呼ばれる砂袋を落とし、ターゲットにどれだけ近いかを競います。
大会まで1週間を切ったこの日。
指導者と練習内容を相談します。
ここまで行って、この辺まで、だらだらだらだら探してる間に、時間どんどんたつんだから、ね。
分かりました。
中前さんが、2年前から指導を仰いでいる、川副薫さんです。
川副さんは佐賀県勢で初めて、日本一になったパイロットです。
いってきます。
はい、いってらっしゃい。
この日はおよそ1.5キロ離れた場所に、ターゲットを設定しました。
上空から見える煙などを参考にしながら、風を読んでいきます。
中前さんは高度を上げて、ターゲットに近づく北西から吹く風を捉えました。
残り100メートル。
ターゲットに近づこうと焦って高度を下げ過ぎてしまい、下で吹いていた逆方向からの風に流されてしまったのです。
最後の詰めを誤り、マーカーを投げることさえできませんでした。
その日の夜。
お疲れさまです。
結果を出せないでいた中前さんは、川副さんが経営する店に呼ばれました。
落ち込む中前さんに、川副さんは、日本一になったときから愛用しているバッグを譲ることにしました。
こうやってさ、出すんだよね。
飛ぶ前に、こうやって出して。
中には、川副さんが試合前に繰り返し見ていたメモがありました。
これまで蓄積してきたフライトのコツをまとめたものです。
最後に考える、考えろ、考え尽くせ。
こんな感じで、自分に言い聞かせてるの、俺も。
誰にも見せたことがないというメモに、中前さんは勇気づけられていました。
大会直前の大詰めの練習。
難易度の高い長距離のフライトに挑戦しました。
ターゲットまではおよそ3.5キロ。
中前さんは高度を上げてターゲットに向かう風を捉えます。
残り500メートル。
中前さんが、最後のアプローチに選んだのは、地上から僅か10メートルで吹く風。
高度を下げ過ぎると、民家にぶつかってしまいます。
バーナーの微妙な調整が求められます。
残り30メートル。
あとはマーカーを落とすだけです。
OK。
はい、投げていいよ。
あー!
あー。
投げるのを焦ってしまった中前さん。
しかし、ターゲットの真上を通ることはできました。
試行錯誤を繰り返しながら、徐々に風をつかんできた中前さん。
佐賀の風と一つになり、世界を目指します。
こちらが、今の様子なんですね。
きょうの大会、競技が始まっています。
この中に中前さんの気球もあるんでしょうね。
そうですね。
大会は5日間の日程で、毎日の競技の合計点で、順位が決まるそうです。
現在、中前さんは68機中54位と、少し出遅れているんですけれども、きょう以降、ぜひ巻き返して、師匠である川副さん、そして佐賀の地元の皆さんの期待に応えられるよう、ぜひ頑張ってほしいですね。
ではスポーツは、筒井アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
まずはテニスの錦織圭選手。
年間成績の上位8人が戦うツアーファイナルの出場を目指して、今、パリで行われているツアー大会の準々決勝に臨んでいます。
錦織選手、この試合に勝てば、日本選手初となるツアーファイナルの出場権を獲得します。
世界ランキング7位の錦織選手は、世界ランキング6位のスペインのダビッド・フェレール選手と対戦しています。
錦織選手、第1セットを奪われたんですが、第2セット、4ー3でリードしています。
錦織選手、第1セットはミスが相次いで落としたんですが、第2セットは得意の粘り強いテニスが見られて、今、リードしているということで、勝ちますと、日本選手初のファイナルですから。
期待したいですね。
またね、歴史を塗り替えてほしいですね。
さて、ゴルフは松山選手と石川選手のニュースですね。
マレーシアで行われていますアメリカ男子ツアー、松山英樹選手と石川遼選手の第2ラウンド。
松山選手にスーパープレーがありました。
松山は23位からのスタート。
スコアを2つ落として迎えた前半の折り返し、パー5の第3打。
このショットに注目なんですね。
入りました?
入っちゃうんです。
直接入ってイーグル。
すごい。
これで流れが変わりました。
松山はスコアを伸ばして18位に順位を上げています。
一方の石川。
ショットに苦しみましたが、こちらもスコアを伸ばしました。
松山と同じ18位に並んでいます。
見事なショットでしたね、松山選手。
さあ、最後はフィギュアスケートですね。
国際大会のグランプリシリーズ第2戦のカナダ大会は、男子シングルの前半のショートプログラムが行われました。
男子シングルに、日本からは2人が出場しています。
昨シーズンの四大陸選手権を制した、無良崇人選手が2位、バンクーバーオリンピック代表の、小塚崇彦選手が6位につけて、後半のフリーに臨みます。
ソチオリンピック4位のスペインのハビエル・フェルナンデス選手がトップに立っています。
スポーツでした。
さて、朝晩の冷え込みが日に日に増していますけれども、それとともに、彩りを濃くしているのが紅葉ですよね。
中でも栃木県の奥日光、今、見頃を迎えています。
奥日光の紅葉の美しさは今がピーク。
色づいた木々が、山を彩ります。
日光の名所の一つ、湯滝の白さも、紅葉に映えます。
この季節、山ではさまざまな動物に出会うことができます。
ニホンザルです。
実りの秋、たくさん食べて冬に備えます。
林の中を駆けていったのはニホンジカです。
焦げ茶色の冬毛になっていました。
森に響くのは、シカの鳴き声です。
オスがメスのシカを求めて鳴く声だそうです。
日本の秋のもの悲しさを表す音として、百人一首にも詠まれています。
紅葉と一緒に動物たちも、秋から冬への準備、進んでいますね。
この奥日光の紅葉、この連休いっぱい楽しめるということです。
では南さんとお伝えします。
私、猿丸太夫に対抗して、南さんが一句詠むんじゃないかと、どきどきしてますけれども。
きょうは一句詠みません。
この時期なんですけれども、山を表す季語がありまして、秋は山よそおうといいます。
化粧の粧で、まあ、お化粧したような感じですよね。
色づいて。
間もなくすると冬になって、山は眠る、活動を停止する、そんな感じになっています。
この秋から冬、その山よそおうから山眠る、お化粧したら、やっぱり眠る前にはね、お化粧を落とさないといけませんよね。
大事ですよね。
それの現象とすると、木枯らしなんですよね。
木枯らしが吹いて、お化粧を落として、山は眠っていくということなんです。
この3連休の期間中、風も強く吹きそうでして、ちょっと荒れて、木枯らしも吹きそうですので、葉っぱが落ちるような所も多くなりそうです。
午前3時の天気図ご覧ください。
それはといいますと、気圧の谷なんですけれども、現在、低気圧や前線が西日本の付近にあって、このあと、東の方向に進んでいく見込みです。
また別の低気圧が発生して、その低気圧が発達しながら、3日にかけて通過していきますので、それによって風も強くなってきそうです。
現在の雨雲の様子です。
現在、東日本から西日本にかけて、雨の所が多くなってます。
西日本の太平洋側などには発達した雨雲もあって、雷を伴ってる所も多くなっていますので、落雷などにもご注意ください。
そしてきょうのこのあとの天気の移り変わりです。
きょうは次第に雨の降る所が多くなる見込みです。
北日本も午後になると雨が降りだして、夜にかけて、雨が降ったりやんだりの所が多くなりそうです。
東日本や西日本の太平洋側には発達した雨雲もありますので、一時的には雷を伴う所も出てきそうです。
この3連休の期間中、雨の所も多く、また荒れる天気にもなりますので、十分注意をしてください。
2014/11/01(土) 07:00〜07:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
追加の金融緩和に踏み切ることを決めた日銀。海外の反応などの最新情報を伝える▽巨額の資金で繰り広げられるアメリカの中間選挙。テレビコマーシャルの激しい戦いを紹介
詳細情報
番組内容
日銀は、追加の金融緩和に踏み切ることを決め、東京株式市場は、買い注文が一気にふくらみ、日経平均株価の終値は700円以上値上がりした。海外の反応など最新情報を伝える▽アメリカで来週4日に行われる連邦議会の中間選挙。激戦を反映し、選挙資金は史上最高額になっている。テレビコマーシャルで激しい戦いが行われている▽いま開催されている佐賀バルーンフェスタ。地元佐賀から大会に出場する若者と指導者の奮闘を紹介する
出演者
【キャスター】近田雄一,和久田麻由子,【スポーツキャスター】筒井亮太郎,【気象キャスター】南利幸
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:30075(0x757B)