NHK高校講座 世界史「アメリカの独立とフランス革命」 2014.10.31

安い輸入製品が綿産業などに打撃を与えた。
一方…歴史の大海原を旅するキャプテン歴史アイドルの小日向えり。
世界中のさまざまなゲストと一緒にいざ船出しよう!
(小日向)Welcometomyroom!
(カミュ)Hi,Eri!Howareyou?Goodseeyou,what’sup!Fine,thankyou!Nicetomeetyou.Nicetomeetyou,too.Good,good.Allright!
本日のゲストはセイン・カミュさん。
アメリカ出身ですがフランスにもルーツをお持ちでノーベル賞作家のアルベール・カミュはセインさんのおじいさんの弟です
さあ何が…おっ。
何ですか?・「ヌ〜ヌヌ〜ヌ〜ヌ〜ヌ〜」おお!はいどうぞ。
自由の女神ですね。
そのとおり。
ハハハハ…日本語だしそこ。
これは英語で……と言います。
StatueofLiberty.Verygood!この自由の女神さんはですね…フランスからのプレゼント?知ってました?そうなんです。
今度逆に…えっフランスにも自由の女神ってあるんですね!あるんですよ!じゃあアメリカとフランスをつなぐ像でもあるんですね。
そうだ像。
…についてお話したいと思うんですけれども。
紹介してくれるのが。
・「ダンダダダンダンダ〜ン」・「タ〜タタンタンタンタンタ〜ララン」おお。
MonsieurLaFayette!
(ラファイエット)Bonjour.私はフランスの貴族でありながらアメリカの自由のために戦い母国フランスでも平等を実現するために力を尽くした男ラファイエットだ。
突然だが今日のテーマに関連するこんなニュースを君たちは知っているかね?2010年から2011年にかけて北アフリカのエジプトやチュニジアなどアラブ世界で大規模な民主化要求運動アラブの春が起こった。
人々が自由と平等を求めて立ち上がったのだ。
この自由と平等を求める民衆の運動のルーツといえば1776年に始まったアメリカ独立革命と1789年からのフランス革命だ。
当時は身分制社会で人の一生は生まれによって決まっていたがそれを覆そうとする大事件だった。
この考えは周辺にも広がりラテンアメリカ諸国の独立やヨーロッパ諸国の近代化にも大きな影響を与えたのだよ。
アメリカとフランス。
2つの革命に関わり両世界の英雄と呼ばれた私が激動の歴史をお話しよう。
ではまた後ほど。
Abientot!ラファイエットさんはフランス人なのにアメリカの独立を手助けしたんですね。
そうなんですよ。
いわばアメリカの助っ人的存在ですね。
有名ですか?アメリカでも。
有名も何もあんた。
あんた…。
あのね〜僕の出身のニューヨークなんかでもブロードウェイの横だったかな。
ラファイエット通りっていうのがあったりとか…。
ホワイトハウスの北側にはねラファイエットスクエアなんていうのもあったり。
地名になってるんですか?地名になってたりとか銅像が建ってたりとか。
銅像も?すご〜い。
ではアメリカ革命のお話。
どういう経緯で独立したのか…っていうのをラファイエットさんにちょっといろいろ聞いてみたいと思うんですけれども。
はい。
MonsieurLaFayette!S’ilvousplait.Oui,monsieur.まずは18世紀中頃の北アメリカ大陸の状況から説明しよう。
東海岸を中心に植民地を建設していたイギリスとその西側の地域を支配していた我がフランスが主導権を巡って激しく争っていた。
そんな中オハイオ川流域の領地争いからフレンチ・インディアン戦争が勃発。
フランスはアメリカ先住民と結んでイギリスに対したがこの戦いに敗れアメリカから撤退した。
ただし勝利したイギリスもその20年後にはアメリカでの利権を失う事になる。
イギリスは戦争によってひっ迫した財政を立て直すためのお金をアメリカから調達しようとした。
砂糖や印刷物などに課税する法律を定め更に東インド会社にアメリカ大陸での茶の独占販売権を与えたのだ。
これに怒ったアメリカの人々が起こしたのが…ボストン市民が港に泊まっていた東インド会社の船を襲って茶箱を海に投げ捨てたのだ。
1775年にはボストン近郊でついにイギリス軍とアメリカ民兵隊との武力衝突が発生。
足かけ9年に及ぶ自由を守る戦いが始まったのだ。
課税を勝手に決められたりすると困りますよね。
いや〜ひどい話ですよ。
だって自由がない。
自分たちの言い分がないまま言いなりになっていたのが許せなかったっていう。
特に反発があったのがですね茶法っていう法律だったんですけれども。
もともとイギリスから移民で来ている人たちだからティータイムの習慣がある訳ですよ。
楽しんで文化の一つとして飲んでたお茶にそこまでするか!という事の反発がボストン・ティー・パーティーだった訳ですね。
あ〜なるほど。
でもイギリスは「お茶飲めなかったら何飲むんだ?」といった時に…。
何飲むんですか?「コーヒー飲んでやるよ」と。
コーヒー!?そこでコーヒーが出てきたんですね。
アメリカ=コーヒーイギリス=ティーみたいなね。
ですよね。
そうですよはい。
そういう新しい文化もつくられたんですね。
そうですね。
あ〜フランス人の私にはカフェオレを。
ああっゴホン。
イギリスとアメリカの対立は1776年に新たな展開を迎える。
すなわちこの日がアメリカ独立革命の始まりという訳だ。
この宣言には……という有名な一文がある。
17世紀のイギリスで始まった啓蒙思想の影響を受けそれを実現しようとする宣言だったのだ。
自由を勝ち取るためアメリカの人々は果敢に戦った。
…がイギリス軍は当時世界最強といわれるほど強かった。
苦戦を強いられた…その要請に真っ先に応えたのが私ラファイエットだ。
イギリスはフランスにとって長年の宿敵であり私の父親もイギリスとの戦争で命を落としていたので敵を討ちたいと思ったのだ。
後の初代大統領ジョージ・ワシントンを司令官とするアメリカ軍で私は彼の副官となってアメリカの勝利のために戦った。
やがてフランスをはじめとする国々がアメリカを支援して戦いに加わり形勢は逆転した。
そして…4年後…自由平等人民主権。
更に三権分立などが盛り込まれた画期的な憲法だ。
これによって現在にまでつながる民主政治の基本的な枠組みが示されたのだ。
アメリカの成功を目の当たりにした私はフランスにおいても自由や平等が実現されるべきだと考えるようになった。
自宅の壁にアメリカ独立宣言を掛けそのそばの空いた部分を指してこう言ったものだ。
アメリカがやっぱりこう独立…自由というものを勝ち取った。
その自由というのはやっぱり……というような事をやっぱり一番感じているんですね。
ただ一つ自由を勝ち取ったというものはすごくすばらしい事なんだけれどもそれをちょっとたまに履き違えてんじゃないかな〜と思う時もあったりしますね。
ほかの国からしてみたら「何だよ偉そうに」って思われる部分というのはあるのかもしれないな。
自由のいろんな面があるんですよね。
良くも悪くも。
あの〜最後ラファイエットさんが言ってたフランスの宣言っていうのが気になるんですけど。
まあ私が語るよりは本人に語って頂いた方がいいんじゃないでしょうか。
そうですねじゃあ。
はい。
MonsieurLaFayette!お願いします。
D’accord.承知した。
任せたまえ。
アメリカが独立したころ我がフランスではまだ絶対王政が敷かれていた。
我々貴族は本来持っていた権利を制限されまた民衆は何の権利も与えられず税だけを搾り取られていた。
きっかけさえあれば人々の不満が爆発する可能性があったのだ。
そしてそのきっかけがアメリカ独立革命だった。
アメリカの独立を支援したフランスは深刻な財政難に陥っていた。
国王ルイ16世は税金を免除されていた聖職者と貴族からも税を取り立てる事でこの危機を脱しようとした。
そこで私は聖職者貴族民衆それぞれから代表を選んで議会を開く事を提案した。
王の権力の一部を議会へ移す事が啓蒙思想を実現する第一歩だと考えたのだ。
しかし民衆の代表が憲法を定めて王の権力を制限し立憲君主制を確立しようとする動きを見せたためルイ16世は武力による弾圧を加えようとした。
その時不穏な動きを感じ取った民衆が立ち上がった。
1789年7月14日。
パリ市民が国王による専制政治の象徴とされていたバスティーユ牢獄を襲撃。
フランス革命が始まったのだ。
武装した民衆は市民軍を創設し私を司令官に任命した。
私は議会に人権宣言を提出。
その第1条はアメリカの独立宣言と同じく自由平等などをうたったものだ。
そう。
これこそ私の自宅の壁に掛けられるべきフランスの宣言だったのだ。
このまま順調に革命が進めば私が思い描いたとおりの新しいフランスが実現するはずだったのだが…。
7月14日っていう日は革命記念日なんですけれどもあの〜もう国を挙げて祝ってる日なんですね。
花火がいっぱいあったりとかあとは軍がシャンゼリゼをバ〜っと通っていくんですねパレードしながら。
であとは国歌を歌ったりとかそういった事やるんですけれども。
去年だったかおととしだったかやたらとブラジャーがこう振り回されてたりとかしていた。
ブラジャーを振り回す?破廉恥な〜。
ブラジャーを振り回してたという事を聞いたんですけれども。
実はあの〜フランス革命辺りぐらいの時にもコルセット。
あれがなくなった。
あれから解放されたという一つの象徴的な部分もあるんですけれども。
あ〜なるほど。
下着も締めつけられるからそういう束縛から解放されたい!っていうもので回したんですね。
回してたんじゃないのかなと…。
大変興味深い話ではあるが…。
あ…それよりも私にとって想定外だった事件。
フランス革命のターニングポイントとなったヴァレンヌ逃亡事件について話さねばなるまい。
ルイ16世は自分の代で絶対王政が終わる事に我慢ができなくなっていた。
そこで家族と共にオーストリアに脱出しその軍事力を借りて革命を潰そうと考えたのだ。
しかし国王一家はヴァレンヌという町で身柄を押さえられパリに連れ戻された。
この事件で国王は民衆の信頼を失ってしまった。
それどころか人々は国王を裏切り者と考えるようになった。
1792年議会は王政を廃止して共和政への移行を宣言。
翌年にはなんと国王と王妃をギロチンにかけて処刑してしまったのだ。
私はといえば…。
王政が廃止された事で立憲君主制実現の道が断たれたため革命の表舞台から去りその行く末を見守る事になる。
国王を処刑するという暴挙に衝撃を受けたヨーロッパ諸国は革命政権を倒そうと同盟を結んで戦争を仕掛けてきた。
この戦争のさなかフランス国内でも激しい争いが起きていた。
対立する人を次々と処刑する恐怖政治が行われるなど混乱の度を深めていったのだ。
この状況を収めたのが若き軍事の天才ナポレオン・ボナパルトだった。
外国との戦いに何度も勝利した彼は国民投票で圧倒的な支持を得て皇帝に即位。
そしてフランス革命の終結を宣言した。
フランスが革命の理念とした自由平等を勝ち取る日が来るのはまだ先の事なのだ。
ではさらば。
Aurevoir.先生。
フランスはいつになったら自由になるんですか?
(油井)そうですね。
フランス革命自体はねナポレオンが政権を握る事で一応終わるんですけども。
しかしフランスの人々が自由や平等を求める気持ちというのはその後もずっと持続していてフランス革命起こってから100年ぐらいたった時点で共和政が定着する事になるんです。
100年もたつんですね。
(油井)それからアメリカの場合も独立革命後に憲法ができるんですけどその憲法の中に奴隷制を容認するような条項があったんですね。
でそれを巡って南北が対立して南北戦争っていうのが起こりますからね。
南北戦争が終わったあとようやく連邦制が定着すると。
だけど黒人に対する差別はその後も残るんですよね。
革命が起こってめでたしめでたしではなくそれがスタートなんですね。
(油井)まあそうですね。
それから自由や平等を求める精神っていうのは国境を超えて世界に広がっていきますから。
1804年にはハイティで黒人の初めての共和国というのができますしそれから1810年代にはラテンアメリカの国々が続々独立していくんですね。
ですから大西洋を挟んで独立革命とか市民革命が連鎖反応みたいに起こってきますから。
そういうのを大西洋革命ってね。
大西洋革命ですか。
呼ぶような考え方もあるんですよね。
その後も自由や平等を求める精神の影響っていうのは広まっていってね。
日本だと明治維新ですよね。
それからアジアだと植民地の独立っていうのが続々進みますし。
それから社会主義国が民主化されていく過程でも自由の女神像っていうのがシンボルになったし。
それからこの番組の冒頭で出てきたアラブの春っていうのもやっぱりそういう自由と平等を求める民衆の動きだった訳ですね。
なるほど。
さあ今回はですね自由と平等を求めた戦いについて見てきましたけれども。
はい。
今こう…好きな人と結婚できるとか好きな職業に就けるとか。
当たり前じゃないんだな〜って。
そうなんですよね。
相当な人たちの命を懸けた戦いというのがあって相当なエネルギーが費やされたんだなっていうふうに思いますよね。
やっぱり歴史ってすごい面白いですね。
イギリスが北アメリカ大陸に建設した植民地は本国政府の一方的な政策に反発して独立を宣言。
自由を守るために民衆が戦いイギリスからの独立を勝ち取った。
2014/10/31(金) 14:20〜14:40
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 世界史「アメリカの独立とフランス革命」[字]

歴史好きな「歴女」の部屋を、世界各国にルーツを持つゲストが訪れ、歴史上の人物のメッセージを届ける:人類の自由と平等を求める闘いの原点

詳細情報
番組内容
テーマは「新旧両世界の英雄ラファイエットが語る自由への闘い」「英仏の革命が連鎖を生んだ」「ブラジャーが舞う?フランス革命記念日のパレード」。学習ポイントは「アメリカ独立革命」「フランス革命」「大西洋革命」。【司会】小日向えり【ゲスト】セイン・カミュ【講師】油井大三郎(東京女子大学教授)【語り】小野大輔
出演者
【講師】東京女子大学教授…油井大三郎,【出演】小日向えり

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 大学生・受験

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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