シリーズ世界遺産100「ロルシュ修道院〜ドイツ〜」 2014.10.31

(テーマ音楽)8世紀に造られた修道院。
今は門と教会の一部しか残っていないこの修道院には貴重な「聖書」が保存されていました。
ドイツ中央部の小さな町ロルシュ。
この町にはかつてフランク王国最大の修道院がありました。
ロルシュ修道院が建設されたのは8世紀末。
最盛期の9世紀には100人ほどの修道士たちが暮らしました。
修道院の門は王の門と呼ばれ修道院の入り口でした。
フランク王国のカール大帝は近隣の王族の農地を寄進したりしてこの修道院を厚く保護したのです。
修道院にはカール大帝が作らせた福音書が残されていました。
表紙が象牙で出来た高価なものです。
しかし現在修道院にあるのはオリジナルではなく復元されたものです。
本物は16世紀に散逸してしまったのです。
この福音書を復元したシェーファス博士は修道院の価値は福音書にあると言います。
この「聖書」は特別な行事の時だけ使われました。
教会の儀式に入場する際には司祭が手袋をして人々が本の表紙を見ることができるようにこうやって持ち上げるようにして入場するのです。
福音書はイエスの誕生青年期晩年について書かれイエスの教えが記されています。
ロルシュの福音書の彩色にはラピスラズリの青など高価な原料が使われています。
字体はカール大帝によって標準書体として指定されたもので今日でも印刷書体の基本となっています。
福音書はキリスト教信者にとっては「聖書」の中で最も重要な部分です。
神が我々に語りかけているという形で書かれているため装飾だけでなく文字の質といったところまで細心の注意が払われました。
当時の考え方では「聖書」はただの本ではなく聖なるものであったと言えます。
聖遺物や最後の晩餐の時の聖杯などのように崇拝されたのです。
この福音書に使われている素材は牛の革でとても高価なものです。
2ページ両面を作るのにまるまる1匹の子牛の革が必要でした。
しかし修道院はルターによる宗教改革で解体されました。
1557年以降はここロルシュには聖職者が一人もいなくなってしまったのです。
福音書は分割されプロテスタントとカトリックの争いを経て各地に分散されました。
象牙の表表紙はロンドンのビクトリア博物館福音書の前半部分はルーマニアの国立博物館。
後半部分はバチカンの図書館。
裏表紙はバチカンの美術館と分かれてしまいました。
2000年になり福音書はシェーファス博士らにより元どおり見事に復元され修道院は我々の遺産となったのです。
2014/10/31(金) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「ロルシュ修道院〜ドイツ〜」[字]

ロルシュの福音書 ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
ロルシュの福音書 ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】松平定知
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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