一人の男が前人未到のチャレンジをしている。
「日本百名山一筆書き人力踏破グレートトラバース」。
作家深田久弥が選んだ日本百名山。
その100の頂を自らの足だけを頼りに南から北へ。
全行程7,800キロをおよそ200日かけ踏破しようという前代未聞の挑戦だ。
挑むのはプロアドベンチャーレーサーの田中陽希。
世界大会で何度も入賞した実力者だ。
(田中)登頂イエ〜イ!4月に始まった「グレートトラバース」。
これまで田中はどんな困難を乗り越えてきたのだろうか?スタートとなった屋久島宮之浦岳。
そこから薩摩半島の南端までは80キロ余り。
荒波との格闘が待っていた。
6月残雪に覆われた日本アルプス。
3,000メートル級の山々で田中はさまざまな試練に直面する。
中央アルプス木曽駒ヶ岳ではホワイト・アウトでルートを見失う。
北アルプスでは断崖絶壁の岩場が続く。
常に死と隣り合わせの道を進んだ。
7月そんな田中の挑戦は大勢の人の共感を呼んだ。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
頑張って。
ありがとうございます。
頑張って下さい。
(一同)イエ〜イ!
(拍手)ファンの声援を糧に田中は過酷な旅を続けていった。
頑張って下さい。
ありがとうございます。
8月谷川岳ではグレートトラバース最大のピンチが。
やばい。
7か月に及ぶ壮大な旅は今日夜9時からの放送でフィナーレを迎える。
やったぞ〜!そこで「グレートトラバース特別編」ではこれまで田中陽希が挑んだ百名山一筆書き踏破のエッセンスをお伝えする。
世界遺産の島屋久島。
洋上のアルプスと呼ばれる1,800メートル級の山々。
その最高峰宮之浦岳が1つ目の百名山だ。
(取材者)321…スタート。
OK!行ってきま〜す。
行ってらっしゃい!
(拍手)2014年4月1日午前0時。
日本百名山を全て自分の足で踏破するグレートトラバースが始まった。
午前4時半田中は23キロ標高差1,300メートルの林道を走破登山口に到着した。
30分ほど休憩した後登り始めた。
道はここから登山道に変わる。
この登山コースは普通に歩けば17時間早くても1泊2日はかかる。
それを田中は1日のうちに10時間ほどで踏破しようという計画だ。
一般登山者の倍近いスピードで登り続ける。
午前6時空が白み始める。
スタートから6時間。
標高1,600メートルを超えるとうっそうたる森が開け突然視界が広がった。
さあ間もなく山頂になります。
やった〜!やった〜!着いた。
あ〜あったあった。
着きました〜。
着きました。
宮之浦岳標高1,935メートル。
九州で一番高い山です。
登頂!イエ〜イ!1個目。
4月1日午前8時百名山完全踏破の1番目として田中は屋久島の最高峰宮之浦岳の頂上に立った。
明けて4月2日午前7時。
休む間もなく田中はカヤックで海に乗り出す。
屋久島宮之浦から2つ目の百名山開聞岳の麓の川尻まで直線距離で83キロ。
1日ではとても渡り切れないため途中にある竹島で1泊。
2日かけて渡り切る計画だ。
この大隅海峡は潮の流れも速く波も高い事で知られる海の難所。
旅の2日目にして田中は早速最難関ポイントと向き合う事となった。
この日波の高さは最大で2メートル。
カヤックが波にもまれる。
カヤックは漕いでいる時が一番安定する。
荒れた海では決してパドルを止めてはならない。
荒波と格闘する事6時間。
田中は無事にこの日の行程40キロの海を渡り切った。
既にこの日の行程の半分以上来た。
第2の百名山開聞岳に向かってひたすら漕ぎ続ける。
すると突然順調に漕いできた田中のペースが鈍り始める。
川尻に近づくにつれ錦江湾から流れ出る潮が押し寄せてきたのだ。
着いた〜!2日間で83キロの荒波を乗り切った田中。
その喜びをかみしめ2座目の山へと向かった。
(眞鍋)九州本土に上陸した田中陽希さんは霧島山阿蘇山などを巡り九州最後の百名山九重山まで計5座の百名山を10日間で踏破しました。
でもこの旅で大変なのは山だけではありません。
九州から鳥取県の大山を巡り四国の剣山まで実に730キロの距離を自分の足だけで歩き通します。
昼夜兼行の過酷なロード。
その間にはうれしい出会いもありました。
潮の流れ速っ!田中は福岡県北九州市にいた。
九重山からおよそ130キロの道のりを3日かけて歩いてきたのだ。
さあ下関。
本州に入る。
九重山を出発してから5日目島根県へと入る。
鳥取県の大山までまだ200キロ以上。
夜の道をひた走る。
ところがここで田中に思わぬアクシデントが起こる。
この旅始まって以来初めてのマメが出来ていた。
九州から休まず進んできた長い舗装道路の道。
足への負担は想像以上だ。
大山を越えた田中。
疲れた体を奮い立たせ瀬戸内海へ向かう。
連日50キロを超える過酷な移動。
この日も出発から既に12時間が経過していた。
体力は既に限界だ。
強烈な眠気が田中を襲う。
この日田中はバス停の待合室で仮眠をとった。
四国剣山までの730キロを20日で終わらせたい。
寝る間を惜しんでの旅が続く。
そんな中田中の心を癒やすうれしい出会いがあった。
初めまして。
すいません。
急に変な所で声をかけさせてもらって。
こんにちは。
田中と申します。
相山です。
子どもたちにも今から呼んでくるからって。
田中の挑戦をホームページで見て知ったという…相山さんは保育園の園長だ。
自分の力だけで旅を続ける田中を子どもたちに引き合わせたいと到着を待っていたのだ。
いらっしゃいませ。
初めまして。
早速子どもたちへの百名山講座が始まった。
日本にはね日本百名山といわれている有名な山が日本中にあります。
今ず〜っと歩きながら登ってる最中なんですけども。
よし!さあ何人入れるかな?持ってきたテントで遊ぶ子どもたち。
(笑い声)ハハハッ。
子どもってすごいですね。
テント1つだけで遊び場になっちゃう…。
面白かった!子どもたちからパワーをもらった田中。
疲れを忘れたひとときだった。
バイバ〜イ。
(一同)さよなら!バイバ〜イ!このあとも田中は子どもたちの手紙に励まされ続ける事になる。
瀬戸内海を渡った陽希さん。
四国最初の百名山西日本最高峰の石鎚山にたどりつきました。
古くから山岳信仰の修行の場として知られる石鎚山。
鋭い岩尾根など険しい岩場が続きます。
この難所をどう乗り越えていくのでしょうか?林道を歩く事40分。
登山口に到着。
さあ行ってきま〜す。
登山道に入ってしばらく行くと立派な石積みが現れた。
この付近には昭和50年ごろまで集落があり人が住んでいたという。
当時の面影が今も至る所に残されている。
ここは昔の人たちの生活道だ。
登山口から1時間。
こんにちは。
その笛…。
何でしたっけ?ホラ貝。
ええ配達で…。
すご〜い!いやすごい事はないです。
郵便局に勤める山本篤幸さん。
毎日ホラ貝をぶら下げロープウエーの駅から中腹の成就地区まで歩いて郵便を配達しているのだという。
あっいいですか?
(ホラ貝の音)こんな感じで。
(拍手)そうなんですか。
へえ〜!そんなに?4キロ離れてますけど。
はいありがとうございます。
失礼します。
山門を通って石鎚山の頂上を目指す。
ここから先はまさに修験の道。
厳しい難関が待ち受けている。
最初の難所試しの鎖に到着。
修験道とは厳しい修行を通して悟りを得る山岳信仰。
この鎖場を登るのも修行の一つだという。
よし!う〜!一歩でもこれ足…手を滑らせたらアウトです。
うわ〜怖え。
お〜滑った。
ああ…。
試しの鎖を登り切ると視界が開け石鎚神社頂上社がある弥山が見えた。
午後3時弥山の山頂に到着。
しかしここは石鎚山の頂上ではない。
最高峰の天狗岳を目指す。
ここからがクライマックス。
弥山から天狗岳までは切り立った鋭い岩尾根が続いている。
なかなかの高さの上に…おっおっおっおっ!よいしょ。
よいしょよいしょよいしょ…。
う〜う…お〜!え〜本日で2か月目に入りました。
え〜四国1つ目の山石鎚山の最高峰天狗岳に登頂しました。
イエ〜イ!まだまだ道は長い。
午後3時半石鎚山天狗岳に登頂。
西日本最高峰切り立った山頂からの絶景を堪能する。
その後紀伊半島へと渡った陽希さん。
近畿地方の百名山を巡りおよそ200キロを歩いて北陸へ。
白山を踏破して再び南下。
いよいよ長野山梨静岡の3県にまたがる南アルプスへ。
本格的な縦走が始まります。
5月3,000メートル級の峰々は深い残雪に覆われていました。
雪に埋もれた道や滑落のおそれがある急斜面に悩まされる陽希さん。
でもその先の頂には至高の絶景が待っていました。
5月30日百名山16座目光岳を目指す。
いよいよ南アルプスへの挑戦の始まりだ。
標高2,000メートルを超えるとついに道に雪が出始めた。
夏道が雪に覆われ踏み跡も見つからない。
ルートが分からなくなってしまった。
地図から読み取った地形を頼りに残雪の上を進む。
あ〜着いた。
午前10時半登山口から5時間かけようやく光岳山頂に到着。
南アルプス最初の百名山光岳。
2,500メートル以上では日本で最も南に位置する山だ。
南アルプスはこの光岳から徐々に高度を上げ3,000メートルの峰々へと連なる。
6月1日。
旅を始めてから2か月がたった。
この日は赤石岳と深田久弥が悪沢岳と呼んだ荒川岳の2つの百名山に登る。
どちらも3,100メートルを超える高峰だ。
おお〜すごい!すごい!すごいっす!雲海の上に浮かんでいるのは中央アルプス。
そして北アルプスだ。
うわ〜!今日は雲一つない。
やばいねこの今日の天気。
目の前に赤石岳がひときわ大きくそびえ立つ。
固く締まった雪の急斜面を登る。
この傾斜で足を滑らせたら命はない。
アイゼンとピッケルを使い一歩一歩確実にステップを刻んでいく。
(荒い息遣い)あれ?こんなに近いんだ。
いや〜。
立った〜!赤石岳。
到着です。
頂からの圧倒的な絶景。
数々の困難を乗り越えた者だけが見る事を許されるご褒美だ。
南アルプス3つ目の百名山赤石岳に登頂。
富士山をはじめとする日本の屋根。
その絶景を独り占めした。
赤石岳の山頂を後にこの日2つ目の百名山荒川岳の主峰東岳を目指す。
しかしこの荒川岳。
一筋縄ではいきそうもない。
中岳までのアプローチも難しいっすね。
あそこ小屋が見えるんですけどそこから南側斜面をトラバースして上がっていくんですけどまあご覧のように沢はほとんど雪なんで。
夏道ルートは急な斜面を斜めに横切りながら登っていくが途中雪が多く滑落の危険を伴う。
それかこの前岳に登る。
主尾根をそのまま直登してった方が雪が全くないんで安全かなと思うんですが2,900メートル辺りの所が結構急なんですよね。
でかい岩がこっちに出てて。
あそこだけ乗り切っちゃえば多分行けると思うんですけど。
悩んだ末田中は前岳へ直登する尾根のルートを選んだ。
石が転がる歩きにくいガレ場を強引に登る。
30分ほどかけて難所の岩場を突破。
荒川前岳へと到着。
荒川岳!荒川岳〜!午後1時日本第6位の高峰荒川東岳に登頂。
田中は結局残雪が多く厳しい山行となった南アルプス10座を10日間かけて踏破した。
陽希さんは中央アルプスを越えていよいよこの旅最大の難関北アルプスへと入ります。
3,000メートル級の峰々が連なる北アルプスでは数々の名峰と険しい難所が陽希さんを待っていました。
山頂まで行けずに…おお〜!気を抜かずに最後まで。
これ雨降ってたらちょっとやめた方がいいね。
あっいいねこの山頂!ひょこって見える。
北アルプスの最難関岩と雪の殿堂剱岳。
予想を超える残雪によりルート変更を余儀なくされた田中。
だがその道も苦難に満ちていた。
剱岳へのルート。
通常の夏道は小屋から剱沢へ下りたあと稜線に登り切り立った岩稜をたどって山頂へと向かう。
だが今年は雪が多く残っている事から稜線のルートは滑落の危険性が極めて高い。
そこで田中が選んだのは剱沢を600メートルほど下りそこから平蔵谷と呼ばれる雪渓を直登するルートだ。
落石や雪崩の危険はあるものの稜線よりリスクは小さいと田中は判断した。
剱岳に向かう田中の前に朝日が昇る。
午前5時半。
最小限の荷物を持ち小屋を出発する。
40分後登るべき谷の入り口が見えてきた。
(取材者)ここ登るんですか?
(取材者)結構遠いですね。
ここが平蔵谷だ。
右側は切り立つ岩壁。
その下には多くの落石が転がる。
万が一当たれば命はない。
田中は谷の左側を登る。
この雪渓をほぼ一直線に上がり高度を700メートル上げる。
通常のルートとは違い踏み跡はない。
クレバスに注意しながら一歩一歩歩を進める。
谷の上部に進むにつれ斜面の角度が増す。
(荒い息遣い)息があがり全身の筋肉が悲鳴を上げる。
長く休むと体が動かなくなる事を田中は経験から知っていた。
登り始めて1時間。
田中は標高差700メートルの平蔵谷を登り切った。
剱岳山頂まで標高差150メートル。
だが巨大な壁が立ちはだかる。
カニのたてばいと呼ばれる難所だ。
垂直に近い岩盤を1本の鎖を頼りに登る。
足場を固め体を引き上げる。
その繰り返しで高度を上げていく。
ここは大丈夫だ。
下のやつは緩んでる。
よいしょよいしょ…。
そこから先は鎖のない岩場が続く。
岩と雪の殿堂と呼ばれる剱岳。
一筋縄ではいかない。
最後はガレ場の急坂を進む。
小屋を出てから3時間。
ようやく頂上が見えた。
午前8時20分。
標高2,999メートル剱岳山頂に田中は無事立つ事ができた。
北アルプスではその後も次々と難関が待ち受けていた。
岩壁が鋭く切り立った断崖絶壁のルートが続く八峰キレット。
一度足を踏み入れると帰る事はできない不帰ノ嶮。
巨大な岩の峰を鎖を頼りに垂直に下りる。
北アルプス最大にして最後の難関を田中は慎重に下っていった。
6月28日南アルプスに足を踏み入れてから1か月。
田中は日本アルプスの百名山28座を踏破した。
7月に入り陽希さんは上信越の山々を踏破。
浅間山で50座目を迎えます。
更に八ヶ岳連峰奥秩父の山々など10座を巡りました。
そして日本一の富士山へ。
0合目から一気に頂上を目指す陽希さんに思わぬアクシデントが起こります。
標高3,776メートル日本の最高峰富士山。
田中が百名山の中で最も登りたいと考えていた山だ。
日本の最高地点をまだ田中は踏んでいない。
ここ0合目から山頂までの標高差はおよそ3,000メートル。
それを田中は1日で駆け上がる。
登山道の始まる馬返までは8キロ。
舗装路を走る。
午前7時。
標高1,440メートル。
馬返に到着。
馬返とはこの先道が険しくなるため昔の登山者が乗ってきた馬をここで返した事からそう呼ばれている。
田中はアドベンチャーレース仲間と5合目まで一緒に登る約束をしていた。
1合目から3合目まではブナやミズナラなどの広葉樹林が広がる登山道を進んでいく。
快調に飛ばす田中。
しかしここで予想外の出来事が起こる。
どうやればいいんだ?下ろす?入った?大丈夫?一回下ろす?やべえバカした。
またはずれたみたいだ。
癖が…。
倒木に足を滑らせストックに重心をかけた拍子に左肩を脱臼したようだ。
肩ははまったものの痛みが引かない。
だが休んでいる余裕はない。
痛めた左肩をストラップで固定し登山を続行する事にした。
(取材者)歩きづらくないですか?心待ちにしていた富士登山。
肩の痛みと闘いながらのチャレンジとなった。
わ〜!5合目に近づき一気に視界が開けてきた。
(取材者)だんだん近づいてきましたね。
こんにちは〜。
出発してから4時間6合目を通過。
ここから山頂まで標高差はまだ1,300メートル以上もある。
午前10時半8合目に到着。
ついに標高は3,000メートルを超えた。
ここまで来ると空気中の酸素は平地の2/3。
怖いのは高山病だ。
少しペースを落とし慎重に進む。
こんにちは〜。
よいしょ。
火口付近に出ると富士特有の強風が吹きつける。
遮るもののない天空の世界。
風速は20メートルを超える。
気温は7度。
7月とはいえ真冬並みの寒さが田中に襲いかかる。
こんにちは〜。
田中にとって初めてとなる最高峰剣ヶ峰。
憧れを抱いていた場所だ。
出発から6時間50分。
肩を痛めるアクシデントがあったもののコースタイムのおよそ半分で日本最高峰富士山を0合目から踏破した。
この旅の総移動距離はここまで3,000キロを超えた。
田中は次なる百名山へと向かう。
伊豆半島天城山を巡り関東地方に入った陽希さんを待っていたのは数多くのファン。
日を追うごとに陽希さんの挑戦に共感を寄せる人が増えていきました。
7月21日朝6時。
丹沢山の登山口大倉の公園に大勢の人たちが集まっていた。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
この日田中は丹沢登山を前に声援を送ってくれるファンの方々との交流イベントを開いていた。
アイドル顔負けの撮影会も行われた。
この日集まったファンは200人以上。
遠く沖縄から来た人もいたという。
どうもありがとうございました!
(拍手)ありがとうございます。
初めまして田中と申します。
あっありがとうございます。
行くさきざきで田中は自分に寄せるファンの期待を実感した。
ありがとうございます。
(シャッター音)どうもありがとうございます。
じゃあ…。
あ〜いいです。
だが一方で重いプレッシャーも感じ始めていた。
筑波山や赤城山男体山など北関東地方の山々6座を踏破した陽希さん。
8月に入り群馬県と新潟県の県境に位置する谷川岳の麓に到着します。
険しい岩壁と複雑な地形で多くのクライマーたちを魅了してきた谷川岳。
この山に登る頃炎天下の中旅を続けてきた陽希さんの疲労はピークに達しようとしていました。
ベッドに横たわる田中。
病院で点滴をうっていた。
前夜39度近くまで熱が上がり下がらなくなったのだ。
原因は極度の過労によるものと診断された。
その翌日。
この日も熱が一向に下がらず精密検査を受ける事にした。
医師によれば腸の不調により水分の吸収が妨げられ熱が下がらなくなっているとの事。
数日間の安静が必要と診断された。
それから田中の熱が下がるまでに5日を要した。
1週間の休養で熱は引いたものの体調が完全に戻った訳ではない。
それでもこれ以上予定を遅らせる事はできないと出発を決断した。
午前6時50分ホワイトバレースキー場から登山道へと入る。
登り始めてすぐ急な登りが続く。
必死にペースを保つ田中。
既に大量の汗をかいているようだ。
午前8時10分標高1,320メートルの天神平に到着。
コースタイム3時間を1時間20分ほどとかなりのハイペースだ。
このペースで登れば谷川岳の頂まで1時間半ほどのはずだ。
ところが天神平から1時間ほど歩いた地点で突如田中のペースが落ちた。
(荒い息遣い)苦しい…。
足取りは更に重くなる。
(荒い息遣い)座り込んで休みを取る。
やはりいつもの田中ではない。
(荒い息遣い)歩きだすがまたすぐに座り込んでしまった。
大量の汗による脱水症状が現れていた。
座り込んでから15分後再び歩き始めた田中。
午前10時30分。
予定より1時間以上遅れて谷川岳の山頂オキノ耳に到着。
70座目の百名山はこれまでで最も苦しい登山となった。
最大のピンチを乗り切った田中の旅は北へと続いていった。
今日夜9時からBSプレミアムで放送の「グレートトラバース」第5集。
東北地方を縦断し100座目の北海道利尻岳まで旅の最後のもようをお伝えします!山頂付近で雷に遭遇!
(雷鳴)あっ!吹き荒れる強風の中溶岩が続く北の大地を突破!利尻島へ向かう海上では絶体絶命の大ピンチに!そしてたどりついた利尻岳。
陽希さんに最後の試練が!果たして無事ゴールできるのでしょうか?BSプレミアム夜9時からお楽しみに!今回の「マサカメTV!」は2014/11/22(土) 00:10〜01:10
NHK総合1・神戸
グレートトラバース 特別編〜百名山一筆書き踏破 完結へ!〜[字]
BSプレミアムで放送中の「グレートトラバース〜日本百名山一筆書き踏破〜」。翌日放送の最終回を前に、これまで放送した番組のエッセンスを再編集して紹介する特別編。
詳細情報
番組内容
BSプレミアムで放送中のシリーズ「グレートトラバース〜日本百名山一筆書き踏破〜」。アドベンチャーレーサー田中陽希が、百名山を自分の足とカヤックだけでつなぐ『人力踏破』のドキュメントだ。11月22日放送の第五集で7800キロにおよぶ人力移動の旅もいよいよ完結。その前夜、この壮大な山旅のエッセンスを再編集し、「山旅の厳しさとそれを乗り越えていく姿」をベースに、数個のオムニバスで紹介する。
出演者
【出演】プロアドベンチャーレーサー…田中陽希,【語り】眞鍋かをり,岩井証夫
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
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