応援ドキュメント 明日はどっちだ #58 2014.09.30

(岡本玲)
古都京都。
その長い歴史の中で数多くの文化を育んできた街はとりわけ食にうるさい
その一つが京都独特の優雅さを持つ和菓子。
お茶会などさまざまなおもてなしの場になくてはならないものとしてその伝統が受け継がれてきた
そんな和菓子の本場京都に関東から単身乗り込み修業を始めた女性がいる
京都にやって来てまだ1年の駆け出しだ
目標は30歳までに和菓子作りをマスターし自分の店を持つ事だが京都は甘くなかった
懸命に試行錯誤を繰り返したお菓子への評価も…
始まりました「明日はどっちだ」。
今回から新たな若者を応援します。
京都の見習い和菓子職人西野さんそしてプロの競輪選手を目指す梅田さんも久々の登場でございます。
京都の和菓子。
なかなか難しそうな世界ですよね。
すごい細かい作業でしょ。
僕ら同じ関西人ですけどもなんかちょっと京都って上品なイメージというか。
そうやね。
大阪とはちょっと違う。
僕ら昔京都で舞台やってたんですよ。
その時にやっぱり旅館やったもんね。
泊まりがなみんな。
ホテルじゃなかったやっぱり。
旅館で一緒に暮らしてましたもんね。
そうね。
共同生活ね。
そう考えたら一緒に暮らしてばっかりですね。
(笑い声)
京都の中心地四条の表通りにのれんをあげる和菓子の名店がある
客足の絶える事のないこの店は京都の人々に長く愛されるお菓子をこれまでいくつも生み出してきた
創業は200年以上前江戸時代の事。
以来職人たちはその名を汚さぬようたゆまぬ努力で和菓子作りの技を受け継いできた
まだ青い夏の紅葉をイメージした生菓子。
こちらは夜店を彩る金魚がまるで泳いでいるよう。
どれも季節感たっぷりだ
そんな和菓子作りを学ぶため単身千葉からやって来たのが西野さん
工場で働くのは7人。
西野さんはまだ職人見習いだ
それでも以前東京のお菓子屋さんで働いた経験がある西野さんは少しずつ仕事を任せてもらうようになってきたところだ
しかしそう簡単にやりたい事ができるわけではない。
仕事場には厳しい職人さんの目が光っている
この店で働いて50年近い山下さん。
京都の和菓子を知り抜く一人だ
この日も…
山下さんが西野さんに小言を言う時に必ずつくフレーズがある
京都の和菓子とは何か。
それをつかめるかどうかが西野さんの壁だ
京都の和菓子の代表的なものは季節ごとにその風情を表現した生菓子
生菓子は一つ一つ職人の手によってまるで作品のように作られていく
もっとも難しいのはその季節感をどう表すか。
店の8代目当主に聞いてみると…
「はんなり」。
ある辞書には意味がこう記されているものの明確な基準があるわけじゃない
ぼんやりしてるなぁ。
ぼんやりやなぁ。
で職人の山下さんに聞いてみると…
そのままズバリではなく「もっさり」。
これまた難しい
これじゃ西野さんが悩むのもしかたがない
続いて干菓子。
高級な和三盆という砂糖を型にはめるだけなのだが口に入れた瞬間とろけるような堅さに仕上げるのが何とも難しい
そして焼き菓子。
実は西野さんこれで大失敗してしまった。
京都の夏の風物詩大文字焼きの「大」の字をあしらったこの店の名物なのだが…。
事が起こったのはオーブンに入れてしばらくたった時だった
焼き上がりを確かめると…
あっほんとだ。
浮かび上がるはずの「大」の字がそこにない
これはまずい。
ベテラン職人の山下さんがやって来た
どうやら生地に問題があったようだ
生地作りはその日の温度や湿度によって小麦粉の量や生地をもむ回数を変えなくてはならない。
だが蒸し暑い京都の夏を初めて経験する西野さんにはその微妙な加減が分からなかった
そんな繊細なもんなんや。
味に問題はないが「大」の字がなければ京都のお菓子とは言えない
せっかく作ったまんじゅうは全部ゴミ箱へ
もったいないねぇ。
自分もこれまで関東でそれなりに和菓子を作ってきたつもり。
厳しい言葉を黙って聞いていた
こんな時休み時間向かうのは屋上。
ここなら一人きりになれる
だが和菓子にかける思いは誰よりも強い
どんな事があっても修業を全うするという覚悟を決めたのには訳がある。
やりたい事が何も見つからなかった中学時代初めてこれだと思えたのは修学旅行で京都を訪れた時だった。
そこで和菓子の手作り体験をしその魅力のとりこになった。
実はそれが今働く店だった。
その後地元千葉や東京でいくつかの和菓子屋に勤めたがそこで作らせてもらう和菓子は京都のものとは何かが違った
なるほど。
すごいねぇ。
だから1年前見ず知らずの京都へ一人やって来た。
家賃は高かったが覚悟を決めるため京都らしい街並みの中に部屋を借りた
すごい覚悟。
腹くくってるね。
7月のある日曜日。
休みだというのに西野さんの姿が工場にあった。
実は2日後京都の和菓子職人が集まりそれぞれの作品を持ち寄る品評会が行われるという。
そこに西野さんも自分の作品を持って参加するチャンスを与えられたのだ
今回のテーマはこの3つ。
寝る間を惜しんでアイデアをスケッチしていた。
問題はどうやって京都らしさを表現するか
誰もが認める京都らしい和菓子。
西野さんは果たしてそれを作る事ができるのか
お〜なるほど。
京都らしさって難しいね。
京都独特のはんなりとかさもっさり。
(笑い声)大盛りか否かみたいな。
ほれほれこれですよ。
きれいね。
食べるのもったいないぐらいのきれいさが…。
「烏羽玉」っていうね黒糖が入ったこしあん製の創業以来の看板商品。
200年前からこれ?食べられてるんですよ。
慶喜とかあの辺が「買うてこいよ!」って言うてたかも分からへんね。
言うてたかもしらんけどほぼ皆無やで。
(笑い声)烏羽玉さん。
硬いの?あっこんな感じなんや。
(笑い声)なんやそのもっさりって。
そのもっさり加減教えてくれ。
これはすごいな。
じゃあ俺柿いこうかな。
すっげぇ柿の味するよ!ほんま柿のあんや。
(笑い声)食べた事ないこれ!私これいいですか?もうちょっとこっち…。
ズボッといってええの?あなたあれですよね…。
手震え過ぎですよ!
(笑い声)アハハハッ!「できませんねや!」。
うん!?
(笑い声)最低な事言いますねあなた。
最悪や。
(笑い声)いやちゃうねん食べた事なさすぎて…。
なんやお前!もう我慢できへんかったんやろ。
(笑い声)いやぁこれはちょっとすごい。
奥深い世界ですよやっぱり。
西野さんがこの味にほれる理由は分かるよね。
うん。
久しぶりにあの崖っぷちの競輪女子が帰ってきた!
食事の量も半端じゃない。
こうして増やした体重19kg!
すっげぇ!
そうまでして彼女が目指すのは2年前プロスポーツとして復活した…
鍛え抜かれた女子たちが男顔負けの激しさでしのぎを削る
梅田さんの夢はそこで多額の賞金を稼ぐトッププロになる事
そして4月過酷な日々が始まった
始め!1!2!3!4!
ところが彼女にはあまりにも大きなハンディが。
それは同期の選手とのキャリアの違い。
他は皆さまざまな競技で全国レベルの成績を残したトップアスリートばかり。
しかし梅田さんには運動経験すらない。
というのも…
よりもっと地域の方々が来やすいなじみやすい郵便局に…。
彼女は以前ミスコン準グランプリに輝きキャンペーンレディーとして活躍していた。
そんな彼女には競輪学校でどうしても乗り越えなければならない壁が…
競輪学校では厳格に実力をランク分けされる。
もし1分20秒切れなければ最下層にランクされトッププロなど夢のまた夢となる
(教官)よ〜い!
(スターターピストルの音)
そして初めて挑んだ記録会。
梅田さんの記録は…1分20秒には遠く及ばず実力も最低レベルにランクされた
人一倍練習を重ねたが越えられない壁に涙をのんだ
それから数か月後。
梅田さんの挑戦は続いているのかどうか訪ねてみると…
彼女はまだその過酷な環境に耐えていた
(教官)よ〜い!
(スターターピストルの音)
で肝心の1,000mのタイムの方は前回より縮まったのか
5秒以上縮まっていた
5秒ってすごいからね。
うん。
が依然彼女は崖っぷちの状況にあった。
なぜなら…
同期の多くが1分20秒を切り始めていた
しかし次の記録会も迫っている
最初のスタンディングをどうにかしないと始まらないかなみたいな感じなんで。
そのスタートの練習が始まった
(生徒)2…1…ゴー!
やはり…出遅れる
実は梅田さんには大きな欠点があった。
それは明らかな筋力不足
そして7月。
梅田さんが競輪選手になる資格があるかどうか試されるような訓練が始まった
歩いて上る事すらつらい急勾配の坂道をギヤの重い自転車で一気に駆け上がらなくてはならない
トップグループの選手たちは強靭な筋力でグングン上っていく
すごいなぁ!速いなぁしかも。
この選手もまた…
簡単そうに見えてまうね。
そして梅田さん
ほらほら!全然違うわ。
今にも止まりそうだ
教官に支えられてやっとというありさま
悔しさで思わず涙が
こんな思いをしてまで競輪選手を目指し続けるのには繰り返したくない過去があるからだ
すぐに夢を諦め荒れた生活を送ってしまった。
だから無謀と言われても今はこの夢をとことん追い求めたい
823!923!ラスト!
その夢のためにもまずは筋力トレーニング
練習後誰もいないバンクでひたすら自転車をこぎ続ける
更にまた筋力トレーニング
そして8月
再びあの登坂訓練。
次の記録会で1分20秒を切るためにも前回のような姿はもう見せられない
ここで立ち止まっているわけにはいかない
(ホイッスル)
(スターターピストルの音)・
(教官)上れ!まだ行けるぞ!どうや?
仲間に引き離されよろめいた時だった
おお行った!
1人で上りきった
一歩一歩前へ進んでいくしかない
何か引っ張っとったで?最後は。
でもだいぶ体締まってたね。
いやぁすごいね。
なんか羨ましいよね。
俺も悔しくて泣くってしたいもん。
ここで滑り倒して悔しいと思っても泣かんやんさすがに。
やっぱり努力してるから泣くんやろうしな。
すごいきれいな涙やったね。
渋谷さんひと言熱い応援メッセージを梅田さんに。
(笑い声)
(村上横山)ありがとうございます。
2014/09/30(火) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
応援ドキュメント 明日はどっちだ #58[字]

関ジャニ∞が頑張る人々を応援する連続ドキュメンタリー。和菓子職人めざして京都の老舗に弟子入りした26歳女性が新登場。プロめざして学校で特訓中の競輪女子に新展開!

詳細情報
番組内容
京都で200年以上続く和菓子店に弟子入りした西野彩華さん(26)。幼いころの夢をかなえるため、千葉の実家を離れ伝統の世界に飛び込んだ。しかし京菓子の世界は甘くない。求められる「京都らしさ」とは何か、西野さんの苦悩は深まるばかり…。ガールズ競輪の選手をめざし特訓中の梅田夕貴さん(27)。元キャンペーンレディという異色の経歴だが、自分を変えたいと肉体勝負の世界に挑んだ。そんな梅田さんにある試練が…
出演者
【出演】渋谷すばる,村上信五,横山裕,【語り】岡本玲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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