(場内拍手)
(早苗)あっ着いたわよ。
(まりこ)ああ〜着いた!
(早苗)ここが今日私たちが泊まる所よ。
(まりこ)ここなんや。
うん。
おお〜。
(まりこ)ええ〜立派な所やんか。
(早苗)でしょう?
(まりこ)早速チェックインしよう!
(早苗)うん。
すみませ〜んすみませ〜ん!
(すっちー)ああっお客様でしたか。
(早苗)どうも。
(すっちー)すみませんバタバタしてまして申し訳ない。
(早苗)予約してた金原です。
(すっちー)あっ伺っております。
じゃあ早速お部屋の方へ。
(早苗)あの…私たちこのまま外湯めぐりに行きたいんで荷物を部屋に入れといてもらってもいいですか?
(すっちー)かしこまりました。
(早苗)じゃあお願いしま〜す。
(すっちー)楽しんできてください。
お荷物は責任持って入れときます。
バン!
(2人)ええっ!?
(まりこ)ちょっと!
(すっちー)おらぁ!
(2人)ちょっと!
(まりこ)何…はあ!?何を荷物投げてくれてんのよ!?人の荷物なんやと思ってんの!?
(すっちー)そんな怒らんでも…。
(まりこ)怒るに決まってるやん。
(2人)ねえ!
(すっちー)怒り過ぎて顔ゴリラみたいになってますよ。
ちょっと…誰がゴリラよ。
失礼な人!ちょっと…突くことないじゃないですか。
ゴリラって言うからでしょ。
ゴリラにゴリラ言うて何が悪いんです?ちゃうわよ!
(早苗)もうまりこやめてよ!ちょっと…。
(すっちー)ゴリラになってますよ!ちょっとちょっとなんですの?これ…お連れさん。
(早苗)えっ?分からないです。
(すっちー)分からない?ええっ?
(早苗)まりこ?
(すっちー)うんこしましたよ。
放るな!
(早苗)きゃあ!ちょっと…。
ちょっとまりこ元に戻って。
(すっちー)人類の進化やないですか。
(まりこ)何なん?腹立つわ。
(すっちー)えっ?
(まりこ)もう気ぃ悪いわよ。
ほかに誰かおれへんの?誰か誰か〜!
(早苗)なんなのよあなたさっきから。
(清水)はい。
お客様どうかされましたか?
(まりこ)ああ〜もう!この人がさっきから失礼なことばっかりしてくるんですよ。
(早苗)そうなんですよ。
荷物を部屋に入れといてって頼んだら放り投げるし友達のことゴリラって言うんですよ。
何をしてんねやお前は!とりあえず荷物をお運びしなさいほんとに…。
申し訳ございません。
ちゃんとあとで叱っときますんで。
(早苗)もういいですよ。
(清水)本当すみませんでした。
(早苗)私たち外湯めぐりに行きたいんですけどこの辺りでいちばん近い外湯ってどうやって行ったらいいですか?
(清水)あちらに看板も出てるんですがあっちをまっすぐ行かれますとすぐに見えてきますんで。
(早苗)ありがとうございます。
じゃあ行きましょ。
腹立つわ。
私ってそんなにゴリラに似てる?ううん全然似てないわよ。
ゴリラの方が品があるもん。
えっそんな…。
早苗それおかしい!うう〜…。
(清水)またゴリラになってますよお客様ちょっと!変わったお客さんやなほんまに。
(すっちー)よいしょっと…。
(清水)ちょっと須知…おい!何してんねんほんまに。
お客さんを怒らすって何を考えてんねやほんまに。
ああすんません忙しいんであとにしてください。
(清水)説教の途中やないかお前。
どこに行くねん?奥でタバコ吸うたりコーヒー飲んだり…。
サボんねやないかあほほんまに。
ええかげんにせぇよ!大学の後輩のよしみで雇ってやってんのにクビにするでちゃんと働かんかったら。
クビは勘弁してくださいよ。
ちゃんと働いてくれお前は…。
俺の立場ちゃんと分かってくれてるか?1年前にお父ちゃんを亡くして急きょこの旅館を継ぐことになってな大変なんやから足引っ張らんとってくれもう…。
すみませんでした。
頼むぞもう…。
はい。
あっそれはそうと今日はなんか大事なお友達が泊まりに来られるって…。
今日はな昔からの親友でバタやんっていうやつが泊まりに来んねや。
へえ〜。
でもね男性1人で何しに来るんですか?今日はなあいつにとって大事な用事があんねん。
大事な用事…。
そうそうそう。
とにかくお前はちゃんと働いて。
(すっちー)はい。
(清水)それでええから。
頼むよ。
おお〜言うてたら来た来た来た。
(清水)何をしとんねや。
(川畑)「かぁ〜ん!」って…。
(清水)あっおお〜!けんじ!
(清水)バタやん久しぶり!元気なん?元気元気俺は…。
全然変わらへんなお前。
(すっちー)バタやん相変わらず顔パンパンやないかい。
お前誰やおい!
(すっちー)すごいなおい。
誰や?この元気な…ちっちゃいやつは。
(清水)すまんな。
大学の後輩で須知っていうんやけど今ここで従業員やってんねん。
そうなんか。
親友の川畑です。
よろしくお願いします。
(すっちー)よろしくお願いします。
(清水)バタやん座れ座れ。
(すっちー)お掛けください。
いや〜疲れたわほんま。
(清水)久しぶりやなバタやん。
ほんまやな。
(清水)えっ?しかしついに約束の日がやってきたな。
ほんまやな。
(すっちー)約束の日…。
あの〜さっき言うてた大事な用事って何なんですか?
(清水)ああ〜これはな3年前俺がまだ会社員をやってるときの話やねんけどなたまたま実家であるこの旅館に帰って来たときにバタやんから彼女と一緒に泊まりに来たいっていう連絡があったんや。
(すっちー)彼女さんと…。
結婚の約束をしてたからまあ親友のけんじには紹介したいなと思ってね。
へえ〜川畑さんって結構顔パンパンなんですね。
話聞いてた?今の話まったくなかったことになってるやん。
(すっちー)いやもう目に入ったんで。
いやいやずっと入ってるやろ。
(清水)集中して聞いときなさい。
注意せぇほんま。
(清水)すまんな。
でまあ二人で泊まりに来ることになってたはずやねんけど直前になって中止になってしもうてな。
(すっちー)なんでまた中止に?
(清水)なんでもバタやんが旅行に行く前に結婚の話を申し込んでみたらなんか結婚する前にどうしても東京に行ってやりたい仕事があるから3年間待ってくれって言われたそうや。
3年間たってお互いまだ気持ちが変わらへんかったら一緒に来ようって…この旅館で再会しようって約束してな。
でまあ今日がその約束の3年目なんですよ。
へえ〜じゃあ川畑さん3年間ず〜っと顔パンパンやったんですか?いやだから聞いてる?話…これ。
(清水)まあとにかくな3年前に一度別れたけど今日再び出会うそういう日やねん。
(すっちー)じゃあ3年ぶりの再会なんですか?そういうことやね。
(すっちー)彼女さんってどんな方?
(清水)それ俺も知らんねや。
あっそうか紹介する前に別れてるからな。
(清水)そうそう。
せやな…タレントで言うたら黒木メイサと綾瀬はるかを足して2で割ったような感じかな。
(清水)ほう〜。
(すっちー)はよ見てみたいですよ。
黒木メイサと綾瀬はるかをたたき割った感じですね。
どんな顔や!3年間も待たんやろそれ。
おかしい…。
(清水)すまん。
もう無視してくれそいつのこと。
とりあえずバタやん長旅で疲れたやろ。
部屋でゆっくりせぇや。
ああ〜せやな。
ありがとう。
(すっちー)お荷物お預かりします。
ああ〜ありがとうありがとう。
(すっちー)どうぞこちらです。
少々お待ちくださいませ。
えっ?えっ?なんや?えっ?ギリいけます。
そんなパンパンちゃうわ!当たるわけない。
なんやこいつ!
(清水)ごめんってもう…。
なんやこいつ腹立つわもう…。
・ゴン!・あ痛っ!
(清水)当たっとるがな!頼むよ須知とりあえず。
よっしゃ。
とりあえず予約の確認だけでもしとこうか。
え〜っと本日は…。
(青野)ははっ。
(清水)あらいらっしゃいませ。
(青野)ああ〜あの…ゆい…あがび…ほれすてごほえ…。
げほっげほっ…。
(清水)すんませんすんませんちょっと何言うてるか分かんないんですけど…。
ああ〜後ろの方…こちらの方なんて言うてるんですかね?
(中川)はわ…あわわ…。
(清水)あんたもかい。
ちょっと待ってください。
二人とも普通にしゃべれないんですかね?
(2人)しゃべれるよ。
(清水)いやしゃべれるんかい!じゃあなんの時間や今の。
(中川)ああ〜ははっごめんがあの〜今日ねここに泊まりに来させてもらった中川と申します。
近い近い近い!ある程度…ちょっと下がってください。
(中川)中川と申します。
(清水)そのまま下がるんですか?
(中川)中川です。
(清水)あっ中川様。
お待ちしておりました。
本日はですね松の間をご用意いたしました。
こちらお部屋の鍵となってますどうぞ。
(中川)どうも。
いや〜久しぶりですわ。
ほんまですなぁ。
(清水)以前来られたことがあるんですか?
(青野)ええ3年前も来てまんねや。
(清水)3年前…ということはまだ先代の頃ですね。
(青野)えっ先代?
(清水)ああ…実は先代である僕の父親なんですが1年前に亡くなりまして今は僕がこうやって継いでいるんです。
(青野)ああ〜そうだったんですか。
そらぁそらぁ…。
ほいでお父さん元気?
(清水)聞いてました?話。
聞かれてました?あの…亡くなったんですよ1年前に。
(中川)ごめんなさいね。
もうちょっとボケとるんよ。
(清水)そうでございますか。
青野さ〜ん!はあ。
あのねぇ1年前にこの人は死んどるんよ。
(清水)いや違う違う違う!
(中川)お父さんがここ継いどるんで…。
(清水)反対反対。
ちょ…ちょっとおじいさん。
おたくもボケとるがな。
(中川)うん。
(清水)ちょっと…「うん」やなしに。
(青野)あんた死んでんの?いや生きてますよちゃんと。
足あるでしょ?見てください。
(中川)ほんまや。
(清水)亡くなったのは僕の父親…。
けんじありがとう。
めちゃめちゃええ部屋や。
(清水)ああそうか。
持つべきものは親友やな。
(清水)喜んでもらえて何より。
(中川)ははっ友達ですか?
(清水)そうなんです。
実はね今日こいつここの旅館で彼女と待ち合わせをしてるんです。
(中川)待ち合わせ?よろしいなぁ。
あっそういえば「待ち合わせ」で思い出しましたけどこの旅館でこんなロマンチックな話ありましたな〜。
(清水)ロマンチック…。
ええ〜どんな話ですか?3年前に来たときにねなんやあるカップルがケンカしてましてね〜。
まあほんでケンカの原因が何かいうたら男性の借金やいうて。
借金?うん。
ほんでまあ女性も一人で仕事がしたいから東京に行くって言いだしよってね。
東京にですか?うん。
で二人で話し合った結果男性は借金の返済を。
女性は一生懸命仕事をする。
で3年後まだ好き同士であればこの旅館でもう一回再会しようやないかいうそういうロマンチックな話があったんよ。
ちょっとバタやんお前の話そっくりちゃうん?ほんまやな借金以外は全部一緒やな。
(すっちー)ということは川畑さん以外にもうひと組待ち合わせしてるカップルがおるってことですよね。
そういうことやな。
そないいうたらわたいも「待ち合わせ」で思い出しましたわ。
こんなロマンチックな話がありましたで。
(青野敏行のモノマネ)おたくの…。
(清水)別にまねせんでええ!普通にしゃべれるやろ?おたくのロマンチックな話ってどんなんなんですか?ええ…。
これ3年前ここへ来たときのことですわ。
カップルがケンカしよってねその原因っちゅうんが男性の借金で。
でまあ女性の方も自分でしたい仕事があるいうて東京へ一人で行く言いだして。
でまあ二人で話し合うた結果男性は借金の返済を。
女性は一生懸命働くいうことでね。
でまあ3年たってお互い好き同士であればまたこの旅館で再会しようというこういうロマンチックな話がありました。
おんなじ話やないか!
(清水)うわっちょっと!何しとんねやほんま。
(清水)たたいたらあかんもう〜。
ということは川畑さん以外にもうふた組待ち合わせしてる…。
おらんよ!おらん。
じじいがボケておんなじ話しとんねや。
(清水)あっとりあえずお話ありがとうございました。
ではご案内いたしますね。
(中川)ああ〜大丈夫我々行けますさかい。
はいはい。
大丈夫大丈夫。
大丈夫?
(青野)ええええ。
まだまだ元気なもんや〜。
(中川)何年も来とるさかいにね。
(清水)ありがとうございます。
足元気ぃつけて。
上がってない!
(清水)足を…足上げないと階段上れませんよ。
(すっちー)はよ行けや!
(清水)おい!いくらなんでも蹴ったらあかんやろこれ…。
注意せぇよお前。
(清水)何をしとんねん須知蹴るなら靴を脱ぎなさい。
そういう問題やない。
(清水)服汚れるだろ。
注意するとこおかしい。
(清水)まあまあとりあえず…。
ああ〜でもバタやんずっと気になってることがあったんやけどなお前は3年間何をしとったん?そやなまあ…俺は借金あったわけでもないからな。
かといってぼう〜っともしてられへんし…。
彼女と結婚するためにな結婚資金300万これためてん。
(清水)ほんまかい!?そうや。
それだけと違うてな彼女ずっとドライブが好きや言うとってんけど俺当時車持ってへんかったやろ?だから頑張って買うてんこのキーホルダー。
(清水)そっちかいおい!あっこっちや。
車買うてん。
(清水)車!?3年間頑張ったんやなお前。
頑張ったがなこれ〜。
(すっちー)でも3年間頑張ったんは分かりますけどだからといって彼女さんが来るとはかぎらないですよね?そんな言い方ないがな。
(清水)変な言い方するなほんま。
心配せんでも世の中には趣味の悪い女がちゃんといてんねん。
お前もおかしい!ちょいちょいおかしいぞお前。
(清水)こいつ分かってないから…。
違うがな。
(清水)おるよ。
なあ?
(ヒロ)失礼します。
(清水・すっちー)いらっしゃいませ。
(ヒロ)1泊したいんですけど。
(清水)ありがとうございます。
(すっちー)どうも。
とりあえずこちらお掛けください。
(ヒロ)はい。
(すっちー)どかんかい!なんでやねんおい。
なんで俺どかなあかんねん。
(すっちー)お客様や!いや俺も客や!おかしくないか?こいつ。
(清水)お掛けくださいませ。
ではお手数ではございますがこちらにご記帳いただけますか?あっはいはい。
「吉田ヒロ」…これでいいですか?はいありがとうございます。
吉田ヒロ様でございますね。
では本日は竹の間をご用意いたします。
どうぞご案内いたします。
(ヒロ)いえ以前来てるので一人で行けますよ。
以前来られたことあるんですか?はい。
実は今日ここの旅館で3年前に別れた彼女と再会の約束をしてるんです。
(清水)ここで再会の約束を!?
(ヒロ)はい。
ということはじいさんが話してたんこの人のことや。
(清水)そういうことになるなぁ。
(ヒロ)どうかしはったんですか?実は以前こちらに泊まられた方にお聞きしましてね。
あっそやったんですか。
かなり派手に言い争いましたからね。
そうでございましたか。
で借金の方はどうなりました?今日のために一生懸命働いてすべて返済しました。
ああ〜それは3年間頑張ったんですね。
頑張ったんはいいんですけど今日彼女が来てくれるかどうか不安で…。
もし彼女が来なかったら自殺しようと思ってます。
(清水)えっちょっと自殺…。
(すっちー)ちょっとお客様自殺なんてあほなこと考えんのやめてください!必ず彼女さん来ますから。
ねっ。
希望を持って頑張って生きていきましょう。
分かりましたありがとうございます。
(すっちー)さっこちらです。
はい鍵です。
(清水)ごゆっくりどうぞ。
(すっちー)だめですよ自殺なんか。
はい!
(すっちー)川畑さん自殺の準備…。
せぇへんよ!俺の彼女もちゃんと来るわそんなもん。
いや〜。
「いや〜」やない!
(清水)ちょっと…争ってる場合違うっておい。
駐車場の方から女の人1人歩いてきたぞ。
ほんまかいな!?
(清水)ひょっとしてあれ…。
(安世)すみません。
(清水)いらっしゃいませ。
バタやん!あぁ…違う。
(清水)違うんかい…。
(安世)あの〜。
(清水)失礼いたしました。
(安世)今日1泊したいんですけど。
ありがとうございます。
どうぞこちらお掛けください。
ではお手数ではございますがこちらにご記帳いただけますか?
(安世)はい。
(清水)はいすみません。
おお。
はい。
はいありがとうございます。
ええ〜井上安世様でございますね。
では本日は梅の間をご用意いたします。
こちらお部屋の鍵ですね。
ありがとうございます。
(清水)どうぞご案内いたします。
(安世)あっあの…以前に一度来ているので一人で大丈夫です。
以前来られたことあるんですか?はい。
実は今日3年前にこの旅館で別れた彼と再会する約束をしてるんです。
(清水)あなたがそうなんですか!?
(安世)えっ?知ってるんですか?ああ〜実は以前こちらに泊まられた方にお聞きしましてね。
そうだったんですか。
はい。
あら…。
あっすみません車の中に忘れ物をしてしまいました。
ちょっと失礼します。
(清水)はい。
おいおいちょっと…あの人の彼女3年前の約束守ってちゃんと来たやん。
羨ましいなぁ。
(清水)うん。
可能性はあるいうことやんな?
(清水)そういうことやなぁ。
そうやなぁ。
(清水)すごいな。
(オクレ)こんにちは〜…。
なんやそれ。
(清水)声出てたか?今。
えっ?
(すっちー)川畑さんこの方ですか?違うわ!
(場内笑い)こんなもんただのシケモクやないか!
(清水)なんちゅうこと言うねん。
シケモクや。
(清水)やめろお前まで!下がりなさいほんとに。
(オクレ)あっあの…今日1泊したいんですけど。
(清水)ありがとうございます。
ではどうぞこちらにお掛けくださいませ。
ではお手数ではございますがこちらにご記帳いただけますか?はい。
なんや!?えっ?岡田様でございますね。
書けてんのかいおい!
(清水)ありがとうございます。
では本日はですね桜の間をご用意いたします。
どうぞご案内いたしますね。
(オクレ)ああ〜以前来てるんで一人で大丈夫です。
(清水)以前来られたことがあるんですか?実は今日この旅館で3年前に別れた彼女と再会する約束になってるんです。
(清水)おたくもですか!?
(オクレ)はあ?ほなじじいボケて2回話したんちゃうねやこれ。
ええっ!?
(すっちー)ふた組おったんですよ。
頭…。
悪いことしたなぁ。
(清水)あとで謝っとけほんまに。
(オクレ)えっ?どないかしたんですか?実は以前こちらに泊まられた方にお聞きしましてね。
ああ〜そうなんですか。
(清水)はい。
結構派手に言い争いましたからね。
いやいや…おたく派手に言い争いなんかできひんでしょ。
(清水)いやどういう意味やねん。
ぼそぼそぼそぼそっと…。
(清水)分からんやろそんなもん。
黙っときなさいほんとに。
申し訳ございません。
でお客様借金の方はどうなりました?今日のために一生懸命働いて全部返済しました。
(清水)3年間頑張ったんですね。
(オクレ)そやけどここまでやっても今日彼女が来てくれるかどうか不安なんです。
今日彼女が来てくれへんかったら自殺しようかなと思うてますねや。
(清水)自殺…。
(すっちー)お客様自殺なんてあほなこと考えないでください。
彼女さん絶対来ますから!ねっ。
希望を持って頑張って生きていきましょ。
(オクレ)そうですよね。
ありがとうございます。
(すっちー)はい。
こちら鍵です。
(清水)ごゆっくりどうぞ。
(すっちー)だめですよ自殺なんか。
(オクレ)ああ〜はい。
はぁ…。
(すっちー)首つりでいきましょか。
せぇへん言うてんねん!なんや俺はシケモク以下か!?おい。
むちゃくちゃやがなこれ〜。
(清水)とりあえずバタやん旅館の外で自殺してくれよお前。
いやせぇへんいうねん。
(清水)迷惑やここでやられたら。
いや違うがな俺は…。
(由美)ごめんやしておくれやしてごめんやっしぃ〜!なんや。
(由美)あっどうも恐れ入ります。
(清水)ど…どうも。
(由美)あっどうも。
(すっちー)川畑さんこの方ですか?いや…違う。
いやでも…黒木メイサと綾瀬はるかをたたき割った感じ…。
待てよおい!
(由美)なんですか?「たたき割る」って。
これなんですか?
(清水)下がりなさい!違うんです表現が下手くそで…こいつは褒めたかったんですよ。
「足して2で割った」と…。
あはっ!そうでしょうね。
(2人)あはははっ!えらい厚かましい人やなこの人。
こら!なんでもございません。
1泊させていただきたいんです。
ありがとうございます。
ではどうぞお掛けください。
(由美)すみません。
(清水)お手数ではございますがこちらにご記帳いただけますか?はい分かりました。
「上戸彩」。
「上戸彩」!?綾戸智恵の間違いではないです?えっ!やめてください。
(清水)末成由美様ですね。
ありがとうございます。
すまんな。
では本日はですね菊の間をご用意いたします。
(由美)分かりました。
すみません。
(清水)どうぞご案内いたします。
以前来たことがあるので一人で大丈夫です。
絶対以前来たことあるな。
この人も…。
(清水)以前来られたことがあるんですか?
(由美)はい。
実は今日ですね3年前にこの旅館で別れた彼と再会の約束をしてるんです。
(清水)あなたがそうだったんですね!?ご存じやったんですか?ああ〜実は以前こちらに泊まられた方にお聞きしましてね。
あっそうなんですか。
あっちょっと…。
あっすみません車に忘れ物いたしました。
必ず忘れ物もするがな。
(清水)いやちょっと…ケツ!ケツ!ケツ!足!ケツ!足!顔〜!
(清水)いや顔はええねんお前。
ただの悪口や。
あかんとこ言うてあげなあかん…。
(清水)あかんことなかったがな顔は。
いやでもすごいな。
あの二人の彼女ちゃんと来たで。
ほんまやなぁ。
(清水)っていうかバタやんお前の彼女だけや来てないのは。
はぁ…。
(すっちー)清水さん。
そんな言い方ないんちゃいますか。
(清水)ごめん。
(すっちー)確かに川畑さんだけが彼女さん来てませんよ。
三人おるうちの川畑さんだけが来てません。
ということは川畑さんだけが一人ぼっちで川畑さんだけが惨め…。
わざとやろお前!わざとその言葉チョイスしとるやろ。
そういうつもりは…。
(清水)とりあえずバタやんまだお客様が来る時間帯やねんから期待して待ってよう。
まあまあ…そやな。
・
(清水)おお〜須知。
頼むわ。
いやでもやっぱり不安やなぁ。
(清水)分からんでもないけどな。
はい花月旅館です。
はいはい。
はい…女性1人でですか?はいかしこまりました。
はい。
はいどうも!はい失礼いたします。
川畑さん清水さん…間違い電話です。
なんやそれ!なんで俺にいちいち報告すんねんお前。
明らかにちょっと喜ばしといて落ち込まそうとしとるやろお前。
(清水)もう〜すぐ怒るなって。
ちゃんと俺ら応援してるから。
ほんまかぁ?あなたもそうだったんですか?
(オクレ)ええそうなんですよ。
(清水)お客様どうかされましたか?
(オクレ)ああ〜いやいやたまたまこのヒロさんとそこで出会いましてね話聞いたら私とおんなじような境遇やったんですよ。
(ヒロ)ほんで偶然やいうて二人で盛り上がったんです。
(清水)すごい偶然ですよね。
(ヒロ)ですよね!
(清水)お客様報告がございます。
(ヒロ)なんすか?
(清水)なんとお二人の彼女先ほど到着されましたよ!ほんまですか!?
(清水)はい。
(2人)やった〜!
(すっちー)よかったですね〜おめでとうございます!
(2人)イエ〜イ!
(ヒロ・すっちー)イエ〜イ!
(清水・すっちー)イエ〜イ!バシ!なんでや!なんで俺だけ低い位置で横やおい!おかしいやん明らかに。
(ヒロ)どちらさんですか?あの〜お二人と同じ境遇の方なんです。
3年ぶりにこの旅館で彼女さんと再会されるんですよ。
(ヒロ)そうなんですか。
ところで彼女はどこにいるんですか?
(清水)二人ともね車に忘れ物を取りに行かれました。
そろそろ戻ってくると思いますよ。
(ヒロ)ここにですか?
(清水)はい。
ここで待ってたらきっと出会えますよ。
(ヒロ)でも3年ぶりに会うとなると緊張しますね。
(オクレ)あの〜どんな態度で会うたらええんかねぇ?
(清水)まあ確かに久しぶりに会うっていうのはあれですよね。
じゃあこういうのはどうですか?あのびょうぶの裏に隠れとくんです。
で彼女がここに来たらスッと登場する。
3年ぶりにね大好きな彼氏がサプライズ的に登場したらきっと向こうは感動すると思うんですよ。
(ヒロ)なるほど!
(オクレ)いやいや…そやけどみんなの前やったらちょっと恥ずかしいです。
(清水)分かりましたみんなに見られるの恥ずかしいんですね。
じゃあみんなで隠れときましょ。
(ヒロ)おお!はい。
(すっちー)言うてたら安世さん戻ってきましたよ。
(清水)じゃあ隠れて。
ちゃんと隠れて。
みんなも隠れんねやここに。
なっ。
すみません携帯が全然見つからなくて…。
あれ?誰もいてない。
もしもし。
お母さん?うん今日あの人と会うわ。
うん。
大丈夫!ちゃんと別れるって言うから。
(安世)まあ借金はちゃんと返済したと思うけどお金にルーズな人はいつまでたってもルーズなのよ。
まあそりゃあ確かに3年間待たせたのは悪かったと思ってるわよ。
だからこそ今日は直接会って別れるって伝えたいの。
うん。
じゃあね。
はい。
え〜っと確か梅の間だったわね。
(清水)ちょっと…。
(すっちー)由美さんも戻ってきた。
(清水)ちょっとちょっと…。
(由美)はぁはぁ…。
すみませんなかなか携帯が見つからなくて…。
あら?誰もいてないわ。
あっもしもし。
お母さん?うん。
今日あの人に会うわ。
大丈夫!ちゃんと別れるって言うから。
うん。
借金?あっうん返済したとは思うけど。
うんでもねお金にルーズな人はいつまでたってもルーズなの。
そりゃあ確かに3年間待たせたのは悪かったと思うわよ。
だからこそ直接会って別れを伝えたいの。
うんそう。
うん…じゃあねはい。
え〜っと菊の間か…。
おい聞いたか?おい。
(すっちー)聞きました由美さんのお母さんまだ生きてるんですね。
なんの話しとんねん!あの〜お二人とも気持ちは分かりますけどもそんな落ち込まんといてください。
(清水)いやしかしなぁ借金あるなしじゃなくて借金をしてしまう性格の方に問題があったとはなぁ。
でもルーズなところは直したつもりですけど。
ええ私もですよ。
(清水)そうかもしれませんがねそういうのって自分の口から言うてもあまり信用してもらえませんよ。
(ヒロ)どうすればいいんですか?
(清水)「どうすれば」って…。
あっじゃあこういうのはどうですか?借金が問題やったわけですから逆に次は誰かにお金を貸してあげるんですよ。
じゃあルーズじゃなくなったって思われるん違いますか?
(ヒロ)お金を貸すんですか?
(清水)そうそう。
だからお金を借りに来た人に「昔は俺もそうだった。
君も頑張りなさい」言うてお金を貸すんですよ。
すると「あの人昔とはえらい変わったな」ってこうなるんちゃいますの?
(ヒロ)なるほど!
(オクレ)いやいやそやけど誰にお金を貸すんです?
(清水)バタやんお前借りに来い。
なんでやねん!?お前らせぇや。
(清水)俺らが借りたら旅館の評判悪くなるやないか。
そらそうやけどもそういう小細工せんと正々堂々といけや。
なんか俺は嫌やなそんなん。
(すっちー)そんな薄情なこと言わんとってくださいよ。
川畑さんと同じ境遇の二人がこんなに苦しんでるんですよ。
まあな。
まあ同じ境遇いうても川畑さんの場合まだ彼女すら来てませんけどははっ…。
笑うなやお前!笑うないうねんお前…。
(清水)須知お前変なことを言うなははっ…。
お前も笑うとるやろおい!ほんま…。
二人もちょっと肩が震えとる!あのねあんたらもう振られんの目前!俺はただ来てないだけでいちばん望みあるの俺なんやから。
(清水)そう怒るな。
こいつなりに場を明るくしよう思うたんや。
何を言うとんねん!
(清水)じゃあこんなんはどうですか?交代交代でやるっていうのは。
(ヒロ)交代で?
(清水)ヒロさんがお金を貸したり岡田さんがお金を貸したり。
誰の手も借りずにすみますよ。
(ヒロ)ああ〜いいですね。
(清水)早速いきましょうか。
(ヒロ)早速って…。
(清水)ヒロさんからいきましょう。
須知彼女を呼んできて。
早い方がいいですこういうの。
じゃあ岡田さんちょっと臨場感出すためにねそこで土下座してもらえます?
(オクレ)あっはい。
(清水)ほんでヒロさんは格好よくお金を貸してあげてください。
(ヒロ)ああ…はいはい。
(清水)来たんちゃいますか?来た…来た来た来た!ちょっと隠れて。
土下座似合ってますよ。
(清水)いらんこと言わんでええ!
(安世)いきなりどうしたんです?
(オクレ)お願いです!少しでいいんでお金を貸してください。
(ヒロ)困ってるときはお互いさまです。
僕にド〜ンと任してください。
(オクレ)ありがとうございます。
(ヒロ)僕も以前はお金にルーズな性格やったんです。
でも彼女のために生まれ変わったんです。
(オクレ)俺と違うてなんて立派な人や。
(ヒロ)少ないですけど持っていってください。
(オクレ)ありがとうございます。
(安世)あの…これってどういうことですか?あの若い方が困ってる人にお金を貸してあげてるんですよ。
ええ〜!あの人ったら…。
失礼します。
(清水)よっしゃよっしゃ…。
(ヒロ)反応どうでした?
(すっちー)いい感じですわ〜。
(ヒロ)ほんまですか。
(清水)いけましたよ。
じゃあ次は交代でいきましょう。
次は岡田さんがお金貸してヒロさんが借りる。
じゃあ須知彼女…彼女呼んできて。
ヒロさんはねちょっと土下座をしていただいて岡田さん格好よくお金貸してあげてください。
いや格好よくないよそんなん。
(清水)来た来た来た。
隠れて隠れて。
(由美)えっ?いきなりどうしたんですか?
(ヒロ)お願いします!少しでいいんでお金を貸してください。
(オクレ)困ってるときはお互いさまです。
私にド〜ンと…ごほっごほっ…。
任せにくい。
(オクレ)んん…任してください。
(ヒロ)ありがとうございます。
(オクレ)私も昔はお金にルーズやったんですけど彼女のために生まれ変わったんです。
(ヒロ)僕と違って立派なお方ですね。
少ないですけど…。
なんで小銭やねん。
小銭ちゃう。
札札!札!どこ入れとんねん!
(オクレ)持っていってください。
(ヒロ)ありがとうございます。
(由美)どういうことですか?
(すっちー)あの方が困ってる人にお金を貸してあげてるんですよ。
まあ〜あの人ったら…。
失礼します。
はい。
(オクレ)えっどうでした?
(すっちー)ばっちりですよ。
効果ありですわ。
(オクレ)ほんまですか。
(清水)これできっと二人のこと見直したと思うんです。
だから今会いに行ったらきっとより戻せますよ。
急いで急いで。
(ヒロオクレ)ありがとうございます。
ああ〜ちょっと岡田さん財布忘れてますよ。
(清水)財布違うよそれ。
(清水)入れるんですか?ほんで。
財布みたいにしまわなくていいですよ。
靴でしょそれ。
いや〜でもこんなんでうまいこといくの?ほんまに。
(清水)いくよ。
完璧だったやないか流れ。
(由美)出ていってちょうだい!
(安世)信じられない!なんなの!?
(ヒロ)待ってくれよ!
(オクレ)待ってくれ!
(清水)ちょっと待ってくださいお客様。
どうかされました?
(ヒロ)おたくらの作戦むちゃくちゃやないか!
(清水)どういうことですか?
(ヒロ)分かってくれよ由美!
(オクレ)誤解や安世!
(清水)えっ?カップル逆やったん!?ええ〜!
(清水)ねっ。
まさか組み合わせが逆やったとはな。
ほんまやな。
(すっちー)そら間違えますよ。
ふた組とも年の差あり過ぎですやん。
そんなの私たちの勝手でしょ!すみませんあの…若いふりしても無理ですよ。
失礼ね。
(安世)失礼ね。
そんなことより旅館の方もグルになって一体何を考えてるんですか!?
(すっちー)あっ…すんませんでした。
今回のことはすべてこの人が悪いんです。
なんで俺や!一人反対しとったがな。
ちゃんと言うてや。
(清水)いえいえ違うんです。
こいつはこの旅館で彼女と待ち合わせをしていただけなんです。
ただその彼女が来ないので腹いせに…。
違うでおい!どんどん俺悪くなっていくやん。
あなた最低な人間ですね!カス!うわ〜!違う…。
ちょっとおたくらもなんとか言うてくださいよ。
あほ〜。
お前や!メリークリスマス。
全然おもんないやないかあいつ。
(清水)しぃ〜!もうええわもうええわ。
(すっちー)ちょっと待ってくださいカスバタさん。
川畑や!カスバタってなんや!もうええ!ほんま…。
(清水)怒らすなお前も…ほんまに。
あの…とりあえずこちらのお二人も借金返済されて真面目になられたと思うんです。
なんとか許してあげるわけには…。
(安世)そんなことはもういいんです。
この際だからはっきり言わせていただきます。
私はこの3年間女手一つでここまでやってきたんです。
それで決めました。
男なんかに頼らずに生きていくって。
私も…インガスンガスン。
(清水)訳分からん。
インガスンガスンというのは?「同じ意見です」。
(清水)っておっしゃったんです?
(由美)そうです。
(清水)そうでございますか。
とにかく私たちは何を言われても考えは変わりませんから。
(由美)はい。
(清水)ちょっと落ち込まないで。
ちゃんと話しますから。
とりあえずね…。
(由美)嫌!だめ。
(安世)もういいって言ってる…。
(高井)清水さ〜んこんにちは。
(清水)あっどうも高井さん。
(高井)あっ聞いてくださいよ。
この度僕ね昇進が決まったんです!
(清水)おめでとうございます…。
(高井)あれ?なんか空気読めてない感じですか?
(清水)ちょっと…実はねこちらの方たちが彼女に振られてしまいまして。
(高井)落ち込んではるんですか?
(清水)ははっ…。
ああ〜そうですか…。
お互い「しょうしん」同士ですねぇ!
(清水)意味違いますちょっと!
(高井)おめでとうございます〜!
(清水)高井さん。
状況も分からずそんなこと言うのやめてあげてください!ほんとにもう〜。
すみません反省します…。
(清水)そこまでせんでいいです!
(高井)言い過ぎた…。
(清水)反省し過ぎですよ。
(高井)すみません。
(清水)大丈夫もう。
(高井)あっうっかりしてた…すみませんあのね実は今日大阪府警より刑事さんが来られてるんですよ。
(清水)刑事さん?お呼びしますね。
待ってください。
(すっちー)なんでしょうね?
(高井)こちらです!
(松浦)お疲れさまです!
(裕)失礼します。
(清水)あっはい…。
(裕)どうも。
私大阪府警の吉田です。
(清水)吉田さん。
(松浦)同じく大阪府警の…。
(ギターの演奏)
(松浦)松浦です。
(清水)どこ貼っ付けてるんです?えっ?ギターの裏に警察手帳ですか?
(松浦)はい。
(清水)っていうかそもそもなんでギター持ってはるんです?
(裕)あっこのギターはですね犯人を説得するときに使うんです。
(清水)説得のとき?使えるんですか?こんなん。
(裕)こんな感じです。
(清水)えっ?
(裕)おい犯人!人質を解放しろ。
(高井)するわけないやろ。
(ギターの演奏「かあさんの歌」)
(裕)お前にもおふくろさんがいるだろ。
(清水)泣き落としな。
(裕)そんな姿見たら悲しむぞ。
ピィーン…
(ギターの音)
(清水)なんですか?
(裕)すみません…。
「ピィーン」なってるやん。
「ピィーン」なったらあかんやん。
(松浦)失敗しました。
(裕)すみません。
失敗しまして…。
(清水)失敗ですか?こんな感じでやられてるんですか?
(裕)そうなんです。
(清水)そうですか。
で…どうかされましたか?
(裕)ああ〜実は皆さんに大切な話がありまして。
(清水)大切?ちょっとうわっ…事件かなんかですか?
(裕)あっそんな緊張しないで…。
おい。
皆さん緊張してはるからこれで心がほぐれるような雰囲気をつくってくれ。
(松浦)ほぐれる感じで。
はい分かりました。
(裕)実は…。
(ギターの演奏・ラジオ体操の音楽)
(裕)ある事件が起きまして…。
手足の運動〜!犯人!確保に!われ…。
何してんねんおい!何してんの。
続きせんでええねや!ほんまに…。
すみません。
しなくていいですよ!やめてください。
しなくていいですから。
(清水)やらなくていいんですか?
(裕)しなくていいです。
なんでラジオ体操なん?
(松浦)いや…警部がほぐれる曲を弾けっておっしゃったんで。
(裕)体ほぐしてどうすんねん。
(松浦)違うんすか?
(裕)心ほぐさな。
(松浦)心ほぐす?
(裕)心が落ち着くような雰囲気や。
(松浦)そう言うてくださいよ。
(裕)分かるやろ。
すみません。
実はですね…。
ビィンビィンビィンビィン…
(裕)今朝方この辺りで…。
ビィンビィンビィンビィン…銀行〜強盗〜事件〜発生〜。
チ〜ン!ビィンビィンビィン…
(裕)「チ〜ン!」やあらへんよ!
(高井)ご愁傷さまです。
(裕)手合わすな!すみません。
(清水)ご愁傷さまです。
(裕)しなくていいですよ!しなくて大丈夫ですから。
(清水)何をすればいいんですか?
(裕)いや何もしなくていいです。
(清水)あっそうですか。
(裕)なんでお経なん?
(松浦)お経落ち着くでしょ?
(裕)落ち着かへんよ。
(松浦)なんか落ち着く曲ほかに思いつかないんですよ。
(裕)もうええわ。
下がっといて。
練習しとけよお前。
(松浦)すみません。
(裕)申し訳ございません。
実はですね…。
(ギターの演奏「乾杯」)
(裕)事件が起きてしまいまして…。
・犯人!今どこにいるんだと
(「乾杯」の替え歌)
(裕)どこで練習してんねん!どこで練習してんねん!
(清水)お前が練習せぇ…。
(裕)ほんまに…。
こんなんだったら何も伝わらへんやん。
(清水)ええ〜おい銀行強盗未遂事件があって犯人がいまだ逃走中やて。
伝わってたんかいおい!伝わってたんや。
そのとおりなんです。
なので怪しい人物を見かけましたら署まで連絡してください。
じゃあ我々はこれで失礼します。
おい行くぞ。
お前しっかりせぇよほんま。
(松浦)警部〜。
警部の好きな曲弾くんで機嫌直してください。
(ギターの演奏「大きな古時計」)
(裕)おいなかなかええ曲やないかい。
ピィーン…
(裕)ずれるんかいおい!
(由美)強盗やて物騒やわ〜。
(安世)もう怖いですね。
もう部屋に戻りましょうよ。
何もなかったらいいけど・怖いわ…。
(清水)ちょっと須知今あの二人ものすごくおびえてたよな?
(すっちー)そうですね。
(清水)今の使えるんちゃうんかい。
(すっちー)どういうことですか?
(清水)ちょっと聞いてください。
僕に名案が浮かびましたよ。
(ヒロ)また失敗するんでしょ?
(清水)大丈夫です。
今度のは絶対にうまいこといきます。
(ヒロ)ほんとですか?
(清水)偽の強盗を使ってねあの二人を人質に取るんです。
それを岡田さんやヒロさんたちが助け出したら男手が必要ないって言ってたあの二人もやっぱり必要やってなるんちゃうか?
(すっちー)いい案じゃないですか。
いやでも強盗役は誰が?せやな…。
誰か強盗の役やってくれる人おったらええねんけどな。
ああ〜…ちょっと散歩に行ってくるわ。
(4人)おった。
なんで強盗の役せなあかんねん。
(清水)なんで知ってんねんお前はおい。
ちゃんと聞こえてたよほんま〜。
(清水)だいぶ前から知ってたやろ。
聞こえとったわ。
(清水)頼むわ。
ほな話早いわ。
ちょっと強盗の役やってくれ。
嫌やわそんなもん。
「嫌」ってそんなこと言うな。
お前と同じような境遇の人が悩んでんねん。
助けようと思わんのか?気持ち分かるけどそんなん嫌や。
お前なほら昔からことわざでも言うやないかい「ええことしたらめっちゃええことあんで」って。
普通の会話やろ。
なんのことわざや。
とにかくこういうの言いたい…。
いやとりあえずななんか協力はしてあげたいよ。
せやけどやなお前その…由美さんと安世さんか?この作戦知らんわけやろ?まあな。
ほな強盗役やったところでほんま物やと思われて警察に連れていかれたらどないすんねん?大丈夫やって。
俺と須知がバタやんのことをな取り押さえて「ここは僕たちに任して。
警察には我々が突き出します」みたいなこと言って向こう行かす。
もう大ごとにはせぇへん。
ここで終わらす。
絶対大丈夫。
ほんまやろな〜?まあ…それだったらええけど。
(清水)やってくれる?さすがバタやんやなおい。
ほんでどないしたらええねん?じゃあお前はなお客さんとして潜んでた強盗犯っていうことにしようか。
でなんか凶器…おっちょうどええのがあるがな。
この凶器を使ってそれぞれの彼女を人質に取って岡田さんヒロさんが助けに来て殴るからお前倒れてくれ。
俺殴られなあかんの?まあ軽く123ぐらい。
数多いがな。
1でええやないか。
臨場感出すにはそれぐらい必要。
で倒れるやろお前が。
それを俺たちが取り押さえて「ここは我々に任してください。
向こう行ってください」言うて向こう行かはるとこまでがお芝居や。
なるほどな。
頼むでほんなら。
いきなり本番っていうのもあれやから一回練習しとこか。
ええやろ。
殴られるの嫌やで。
(清水)ヒロさんも緊張するやろ。
いっぺん練習しとこ。
ほなヒロさんバージョンだけでええやろ?
(清水)そうやな。
それでいけるな。
岡田さん見といてください。
(清水)じゃあ人質に取って…。
はいはい人質を取って…。
おい近寄るな!近寄ったらお前から殺すぞ!
(ヒロ)123!
(オクレ)おらっ!123!
(ヒロ)おらっ!123!2周目やぞ。
(ヒロ)おらっ!123!
(オクレ)おらっ!123!おらっ!123!バキ!バキ!バキ!
(オクレ)おらっ!12…。
バキ!バキ!バキ!どこでやってなんで鳴るねん音が。
(清水)あの…お二人一人ずつですからね。
ほんで一人3発ですからそれ覚えといてくださいよ。
言うてたら由美さん来ましたよ。
(清水)由美さん!?ってことはヒロさん!ヒロさん頑張ってくださいよ。
すみませんチェックアウトお願いいたします。
おいこらぁ!うわっ!あっ!
(清水)その男は刑事さんが言うてた強盗なんです。
この人が強盗!?おい金と逃走用の車用意せぇ。
さもないとこの女殺すぞ。
きゃあ〜助けて!待ってくれ!由美を放してくれ。
その人は俺の命より大切な人や。
人質なら俺が代わる。
だから由美を放してくれ!ヒロさん…。
近寄んな。
お前から殺すぞ!バキ!バキ!バキ!
(オクレ)おらっ!
(清水)おっさん行かんでもええ!
(ヒロ)おらっ!123!
(清水)もうしゃあない。
おい確保!こらぁ!
(ヒロ)由美大丈夫やったか?ヒロさんありがとう。
やっぱり私にはヒロさんが必要だわ。
ねえやり直しましょ。
(ヒロ)ほんまに俺でええんか?
(由美)もちろんやないの!
(清水)さあここは我々に任して危ないから向こう行ってください。
(由美)お願いします。
じゃあ行こう。
(由美)行きましょう。
(清水)オッケー。
待てい!オッケーちゃうぞ。
待ていおい!おかしいやないか。
なんで俺はほっぺたを踏まれなあかんねや。
(すっちー)取り押さえろって…。
手でええやないかそんなもん。
(清水)言うてる場合違う…。
次安世さん来た!今度こそ岡田さんですよ。
頑張って頑張って。
すみませんチェックアウトお願いします。
おいこらぁ!ちょっと何なんですかあなた!
(清水)その男は刑事さんが言うてた強盗なんです。
強盗!?金と逃走用の車用意せぇ。
さもないとこの女殺すぞ。
きゃあ〜助けて!待て!安世ちゃんを放せ。
その人は俺の大事な人や。
人質やったら俺がなる。
安世ちゃんを放せ!
(安世)岡田さん…。
近寄んな。
お前からやったらぁ!
(オクレ)おらっ!123!おらっ!12…。
(清水)出てこんでええあんた!帰って帰って!よっしゃよっしゃ確保。
(オクレ)安世ちゃん大丈夫か?ありがとう岡田さん。
私にはやっぱりあなたが必要よ。
私たちやり直しましょ。
俺でええんか?もちろんよ!
(清水)さあここは我々に任して危ないから向こう行ってください。
(安世)お願いします。
行きましょ岡田さん。
ありがとう。
怖かった〜。
(清水)オッケー。
待てい!オッケーちゃう待てい。
(清水)えっ?待ていお前ら!なんで靴を手で履く必要があんねや!素手は失礼かな思いまして。
そっちの方が失礼や!ほんま…。
むちゃくちゃやでこいつ。
(清水)とりあえずバタやん。
お前の強盗の役は完璧だった。
すばらしい!名演技でしたよ。
あれだったらね学芸会のちょい役ぐらいいけます。
うれしくないわそれ。
全然あかん言うてるようなもんや。
まあええわ。
それであの二人がうまいこといってくれただけでもなよかった。
ああ〜俺もはよ早苗ちゃんに会いたいわ。
(清水)誰や?早苗ちゃんって。
だから俺の彼女やがな。
金原早苗ちゃんっていうねや。
「金原早苗」?聞いたことあるなその名前。
前に話してたんちゃうんか?次はどこに行く?どこにしよっか?早苗ちゃんや!
(清水)おいあれお前の彼女か!?そうやでおい。
(清水)あのお客さんたちやったらいちばん最初に来てすぐ出かけたお客さんや。
ほないちばん最初に来て俺をずっと待ってくれてたんや。
先来てたんや。
うわ〜相変わらずきれいやな。
でもやっぱりいざとなると緊張するもんやなこれ。
よっしゃ分かった。
じゃあ俺が話しやすい空気をつくったるからそれまでお前あのびょうぶの裏隠れとけ。
大丈夫か?なんかびょうぶの裏隠れたらおかんから電話掛かってきて別れるとか言わんか?もうないもうない。
そんな偶然もうないから。
頼む頼む。
頼むで頼むで。
(早苗)じゃあ部屋で考えましょ。
(まりこ)うんそうしよっか。
(清水)おかえりなさいませ。
(早苗)あっどうも。
(清水)お客様ちょっとお話がございまして…。
3年前の話なんですけど…。
(中條)くそったれ。
どうすんねや。
(安井)どこ行っても警察いてます。
金と車奪えんかったし…。
おい!おい!ああ…。
(中條)おい!
(まりこ)きゃあ〜!
(中條)こっち来い!
(早苗)きゃあ〜!
(清水)ちょっと待ておい!お前今完全に人質選んだやろ!
(中條)俺にも選択の自由与えろ。
(清水)なんやそれ。
(安井)おいこいつの命が惜しかったら金用意せぇ!
(中條)それと逃走用の車や!
(早苗)助けて!
(中條)黙れ!おい俺の分の「123」用意してくれたんか?
(清水)いや違う違う違う。
あれは刑事さんが言うてた本物の強盗やがな!彼女を人質に取られた。
助けんかいお前が!どないしたらええんや?これ。
(すっちー)「123」でいけますやん。
練習してへんで?
(清水)いいねん…。
(安井)何ごちゃごちゃ言うてんねん。
ほんまに殺すぞ!おいその人を放せ。
人質やったら俺がなる!
(安井)近づくな。
お前からやったらぁ!123!違う…。
(清水)バタやん大丈夫かお前!待てい!待て〜いおかしいぞ!おい!おかしい。
ケツに挟んで捕まえるっておかしいやないか!
(安井)おいほんまに殺すぞ!?
(早苗)助けて!
(中條)はよ金と…。
(青野)あっなんや?何事でっか?
(清水)あの子が強盗に人質に取られたんですよ!えっ!おい娘さんを…放せ…。
(安井)なんやじじいやるっちゅうんかいこらぁ!やったる…あぁ…。
(清水)何しとんねんおい!おいじいさん…。
大丈夫?顔から落ちたでおい。
(中川)青野さん大丈夫ですか?はよ起きて。
(青野)えらいこっちゃ肩の骨折れたぞ。
おかしいよ。
顔打ってなんで肩の骨折れんねん。
どういう仕組みや。
おい!よくもわしの友達やっつけてくれたのう。
(安井)なんもしてへんがな!
(中川)かかってこい!
(安井)いったらぁこら!こらこらこらこら!くそ!こらこらこらこら!ああっ!
(清水・川畑)おおっ!
(安井)お前完全にそこだけおかしいやろ!フワフワすなフワフワ!
(清水)じいさん!じいさん思うてなめとったけどあんたすごいがな!イエ〜イ!
(中川)折れた!
(清水)えっ!?折れた!?
(青野)病院に行きまひょ。
(中川)もう病院に行かなあかんわ。
(清水)じいさんちょっと…。
(中川)むちゃくちゃやでおい。
もうこんな旅館な二度と…ぬわうわう…。
(青野)わうわう〜…あぁ…。
(清水)バラバラで何言うてるか分からんわおい!
(安井)ほんまに殺すぞ!逃走用の車用意せぇ!分かった。
これ持っていけ。
そのかわり放せ。
おいこのキーホルダーいくらしたんや?どうでもええやろ!関係ないやろ今。
(中條)車はどこやねん?駐車場のいちばん手前にある。
だから放してくれ。
(中條)あとは金や。
金用意せぇ。
分かった。
ここに300万ある。
(安井)おう。
持っていけ。
これどないしてためたんや?どうでもええいうねん。
なんで気になんねやお前は。
(安井)あります。
(中條)分かった。
向こう行け!
(安井)どけこらぁ!どけこらぁ!
(中條)おい!これ持って銀行に行け。
なんで行かないかんねん。
なんのアドバイスやねんそれ。
(早苗)びっくりした…。
(清水)バタやんよかったんか?当たり前やがな。
あれで彼女が助かったんやからな。
今の行動きっと彼女の心に響いてるぞお前。
それだったらええねんけどな。
(早苗)あの…。
(高い声で)はい!
(清水)いや緊張し過ぎやお前。
ありがとう!いや助かったんやからよかった。
私のためにあんな大金や車まで…。
当然のことやがなそんなもん。
いやほんとにどこのどなたか存じませんがありがとうございました!えっ?見ず知らずの私のためにあれだけ体を張っていただいて…。
いや見ず知らず…。
俺3年で顔とか変わった?えっ?いやちゃうやん。
俺やん俺。
誰?いやだから川畑。
どこの?いやだから泰史…川畑泰史。
「川畑泰史」?そう。
(まりこ)あっ早苗!川畑泰史ってあれじゃない?ほら3年前合コンで知り合ったのがきっかけで早苗のことを自分の彼女やと勝手に思い込んでたあの川畑泰史よ!
(早苗)えっ?
(まりこ)だから一緒に旅行に行きたいとか言いだしたから適当なうそをついて絶縁した川畑泰史。
あっおったおった川畑泰史!
(まりこ)せやろ!?あいつやんあいつやん!あはははっ!底抜けに恥ずかしいがな今。
はあ?ぜ…絶縁?あっ…。
ほななんでここにいてんの?たまたまに決まってるじゃない。
あんたこそなんでおんのよ?俺は3年前にここで再会しようって約束したから約束どおり来たんや。
じゃああの言葉を信じて?あの言葉だけを信じて3年間生きてきた。
ほんまに3年間待って会いに来てくれたの!?3年たっても気持ち変わらんし好きなままやし…だから会いに来た。
(早苗)そんな…。
川畑さん…。
(客席の子供)嫌い。
気持ち悪ぅ〜!
(まりこ)思った〜!おいちょっと待て。
行こ行こ。
もう行こ。
何なん?あいつまじキモい。
おいちょっと待ておい!お前が言うな。
ほんで子供も「嫌い」とか言うな。
それが傷ついたわほんまに。
どういうことや。
(清水)まあまあ…バタやん。
なんやお前ら聞いとったんか。
(清水)丸聞こえやほんまに。
ずっとおるがなここ。
とりあえずバタやんな女に振られたぐらいでくよくよすんなお前。
振られたぐらいっていうたって3年間待って300万渡して車も渡して子供に嫌い言われて…。
振られた!
(清水)ちょっとおい…。
川畑さん…傑作やねははっ。
やかましいわ!めっちゃ笑うてるやんこいつほんま。
(裕)強盗が現れたと近所の人から聞きました!
(清水)それだったら向こうに…。
(安世)刑事さん!来てくださったんですね!
(裕)駆けつけたんですが犯人がいないんです。
(由美)ここにいるじゃないですか。
(裕)えっ!?
(安世)強盗はこの人ですよ!
(裕)お前が強盗か!いや違う違う!違うねん!あんたらなんとか言うてくれよ。
あほ〜。
お前やいうねん!ちょっと…。
(薬師丸ひろ子のモノマネ)えへっ薬師丸ひろ子です。
あいつ全然おもんないやんか。
逮捕せぇおい!
(松浦)逮捕する。
あいつを逮捕せぇあいつを!笑うとるやんけあいつ!お前らなんとか言うてくれ。
さっ…。
(2人)仕事仕事。
ちょっと待ておい!ちょっと…。
あいつを…。
(ヒロ)なんや!?なんや!?2014/10/30(木) 09:55〜10:50
MBS毎日放送
よしもと新喜劇[再][字]【「約束の宿」】
「約束の宿」
詳細情報
お知らせ
この番組は2012年5月12日に放送されたものです。
出演者
川畑泰史
吉田ヒロ
末成由美
清水けんじ
Mr.オクレ
すっちー
ほか
ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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