四月は君の嘘 2014.11.21


(黒猫)《やあ。
調子はどうだい?》《もうすぐだねコンクール》
(公生)《うん》
(黒猫)《怖がるなよ。
気にしない気にしない》《恥かいたって笑われたっていいじゃん》《捨てられるわけじゃないし》
(黒猫)《君はベートーベンじゃないもんな》《もちろんショパンでもない》
(公生)《知ってるさ》
(黒猫)《ふ〜ん。
じゃあ…》
(黒猫)《君は誰だい?》《君はどこにいるんだい?》《さあ旅の準備はできたかい?》
(生徒たち)キャ〜!
(かをり・椿)いったれ渡!
(選手)カバー。
(選手)右から来たぞ。
(公生)入れ替わった。
(椿)いけーっ!
(選手たち)やったー!
(ホイッスル)
そのホイッスルは澄み切った空に乱反射した
(椿)渡も負けちゃったか。
残念。
(渡)泣くなよ。
精いっぱいやったろ。
ほら。
挨拶。
(椿)渡!
(渡)応援サンキューな。
カッコ良かったよ。
スターになり損ねちまった。
あとはお前に任せるわ。
(渡)また高校でもやろうぜ。
(部員)渡…。
ホントにカッコ良かったよ。
スターになるのは高校でか。
(渡)チクショー。
チクショーチクショー!次は絶対負けねえからな!・
(ピアノの演奏)
渡と椿。
中学最後の大会が終わった

選択した課題曲も暗譜で弾けるようにはなった
でも…
有馬!授業中だ!うるさいぞ!《・「タンタンタタタタタ…」》
(教師)あと3周。
ハァハァ…。
渡や椿は輝いていた。
そして君も
りんとしてそこにいた
僕は深く理解できたの?
ショパンを自分のものにできたのか?
譜面をなぞった音楽の中に僕がいるのか?
(黒猫)《ここのどこに君がいるの?》あっ…。
(生徒)有馬!
分からない
(生徒)誰か水!
(教師)保健室の先生呼んでこい。
分からない
分からない…
(かをり)ハァハァ…。
(かをり)友人A!はい?はい!?信じられない!ご飯食べないでぶっ倒れるなんて。
体が資本なのに。
仕方ないだろ。
没頭してたんだから。
椿からもらった卵サンド食べたら治った。
5パック。
5…!?あっニャンコ。
(心臓の鼓動)
(黒猫)《君はどこにいるんだい?》あっ。
ゲホッ…うっ…。
大丈夫?近くに公園あるから。
子供のころ黒猫を飼ってたんだ。
目を離した隙に僕のあめを食べていたから名前はチェルシー。
いつものようにチェルシーとじゃれていたんだ。
きっと構い過ぎたんだろうな。
ある日僕の手をひっかいたんだ。
手が真っ赤。
血がどばどば止まらなくて焦ったよ。
次の日母親が捨てに行ったよ。
(早希)《あなたのためよ》チェルシーの残した傷は母さんを思わせる。
こんなのが数少ない思い出だなんて。
チェルシーを捨てに行く母さんの後ろ姿をただ黙って見ていた。
「やめて」とか「待って」とか何か言えば変わっていたのかもしれない。
あの日から僕は母さんの影の中にいる。
卵サンドが好き。
モーモー印の牛乳も好き。
意外にも甘い物も好き。
運動は苦手。
椿ちゃんに頭が上がらなくてモテる渡君がちょっとうらやましい。
君はお母さんの影なんかじゃないよ。
君は君だよ。
君らしく…なんて曖昧なものじゃない。
何やったって変わったって関係ない。
君はどうせ君だよ。
私たちはヨーロッパに生まれてないし変な髪形でもないもん。
私たちはショパンじゃないもん。
君の人生でありったけの君で真摯に弾けばいいんだよ。
君は時々すごくいいことを言う。
何よ!時々って!励ましてやってんのに!痛い!《真摯に…》「気がめいっているときは頬づえを突くといい」「腕は役に立つのがうれしいんだ」誰の言葉?チャーリー・ブラウン。
大きくて節くれ立った手。
ピアニストの手だ。
ほらやっぱり。
手が私に触れて喜んでる。
ああ…。
ピアノが弾きたいってうずうずしてる。
《悩んで迷って苦しんで》《たどりついた答えは笑っちゃうくらいシンプルで》
(黒猫)《やあ。
調子はどうだい?》《まあまあかな》
(黒猫)《あしただろコンクール》《まだ音は聞こえないんだろ?》《うん》
(黒猫)《大丈夫?》《どうかな》《でもある女の子がね真剣に音楽の力を信じてるんだ》《そりゃもうバカみたいに》《だから僕も信じてみようと思うんだ》
(黒猫)《答えになってないね》《そうだね》
(黒猫)《準備はできたみたいだね》《きっとあの人も来るよ》《うん》
(黒猫)《今日はゆっくり休むといい》《あしたは大変な一日になる》
(渡)お〜。
(椿)こんな所でやるの?
(渡)でけぇなぁ。
じゃあ行くね。
(椿)公生!
(渡)そっちじゃないぞ。
大丈夫かな?おおっ!大変!な…何?何?ギャ〜…!痛っ…。
これ見て。
参加者名簿?君のエントリーナンバー。
ケッヘル265番。
モーツァルト『キラキラ星変奏曲』星は君の頭上に輝くよ!アハハハハ…。
真昼の星
(武士)あれって…。
(絵見)うん。
過去との邂逅
ん?
僕のコンクールが始まる
(参加者)《やったー!》
(参加者)《あった!名前》
(女性)《お宅のケンタ君どうでした?》
(女性)《うちの子また落ちちゃって》《悔しいけど素晴らしかったわ》《井川絵見ちゃんに相座武士君》《頭一つも二つも抜きん出てたわ》《練習量の多さをうかがわせるレッスンのたまものね》《それだけに残念》《より有馬君が際立っちゃう》
(女性)《またまた有馬君の引き立て役ね》
(武士)《ムカつくぜ有馬のやつ》
(絵見)《また負けたから?》《違うわい!本選勝利への布石だ》《それよりも…あの野郎当然のように結果も見ないで帰りやがった》《ちっとは喜びやがれってんだ!》《それはそれでムカつく!》《あいつは興味ないのよ。
他の人にも私たちにも》《たぶん自分にも》
(武士)《お前はクールだね》
(絵見)《クール…》《こんな屈辱初めてだわ!》《あちっ!》
(絵見)《私たちに関心がないのなら力ずくでこっちを振り向かせてやる》《気にさせてやる。
いつかきっと》《あんたをぶっ倒して》
(武士)《少し大人になった。
でも変わんねえ》《イラつく黒縁眼鏡。
変わんねえ有馬》
(武士)久しぶり。
あっ。
…だな有馬。
えっと…。
どちらさまでしたっけ?
(椿)お客さん少ないね。
とんでもない。
一次予選では上々の入りよ。
有馬君効果かも。
今トイレ行ったら公生の話題で持ちきりだったな。
すげえのなあいつ。
うんうん。
何で椿が得意げなんだ?でもよ…なーんか変なんだよなぁ。
(男性)《また得意の超絶技巧か?》
(男性)《譜面どおり母親の言うとおり》《秘技マリオネット奏法》公生って嫌われてんの?譜面どおり作曲者の指示どおり弾く。
これってすごいことなんだ。
コンクールとしてはそこで評価するしかないんだけど…。
譜面に忠実に弾くだけで優勝を奪ってしまう。
評価を上げてしまう。
それを快く思わないのよ。
特に音楽に何かを求める若い世代は。
もちろんねたみもあるんだけど。
はぁ…。
有馬君コンクール荒らし回ったからな。
ああっ。
たくさん出てた時期あった。
《確か公生ママが入院してたとき》デジタル時計のようにコンマ1の誤差もなく余韻もない。
「ヒューマンメトロノーム」「コンクール仕様」「母親の操り人形」「譜面のしもべ」有馬公生っていう名前は悪名なのよ。
何だと!かかってきやがれ!誰よそいつぶっ飛ばしてやる!しーっしーっ。
うらぁ〜!有馬の野郎俺らのこと忘れてやがった!
(絵見)どうどう落ち着いて武士。
(絵見)心を乱すな。
お前の出番は早いだろ。
着替えろ。
《それに有馬は私たちを忘れたんじゃない》《もともと知らないんだ》《全然変わらない。
2年前と》《気に入らない》《母親が大先生の教え子だからって優遇されやがって》《あんなに技術があるのにつまんねえもん弾きやがって…》
(武士)《うがー!》
(ブザー)
(アナウンス)これより審査を開始いたします。
(拍手)
(武士)初めて会ったのは小学校3年のとき。
(武士)次こそは次こそは…って手を精いっぱい伸ばして捕らえたと思ったら蜃気楼のように遠くにいる。
それが手品のハトみたいにぱっと消えちまった。
今日やっといるべき所に帰ってきた。
2年間この日を待ってた。
いよいよ
コンクールが始まる

(ピアノの演奏)
(井端)《ふぅ審査は疲れるから嫌だ》え〜…もう寝てる。
また?最低。

(ピアノの演奏)3番川中優子さん。
準備お願いします。

(武士のせき)ハァハァ…。
《大丈夫。
お前はできる》《弾ける!》《変だな…2年ぶりだからかな》《こんなこと初めてだ》《壊れたシーソーみたいにギッコンバッタン心臓が脈打ってる》
(観客)《あーあ》
(観客)《終わりだ》
(観客)《どうして弾かないの?》
(観客)《弾き方忘れちゃったの…》
(観客)《一人減った》
(観客)《自滅でね》《怖い怖い怖い》《怖い怖い怖い》4番相座君。
準備お願いします。
《怖い怖い怖い》《みんな怖いよ。
怖いよ舞台に上がるのは》《失敗するかもしれない。
全否定されるかもしれない》《それでも歯を食いしばって舞台に上がる》
(ざわめき)何か空気変わった?まあね。
ど本命の登場。
去年のチャンピオン相座武士。
(審査員)来たな。
やっと本物が聴ける。
ショパン『エチュード作品10−4』
(高柳)《いい表情だ。
気負うなよ武士》
(武士)《俺ドイツには行きません》《毎報音楽コンクールに出ます》
(高柳)《向こうからの招待なんだぞ》《ショパンコンクールのために海外に顔を売る絶好の機会じゃないか》《毎報コンは去年勝ってるんだし優先する意味など…》《意味はあります》2014/11/21(金) 02:28〜02:58
関西テレビ1
四月は君の嘘[字]

コンクールの日が近づく公生。課題曲は弾けるようになったが、その曲を本当に自分のものにできたのか…。苦悩する公生は授業中に倒れ、保健室に運ばれてしまう…

詳細情報
番組内容
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生。
モノクロームだった彼の日常は、1人のヴァイオリニストとの出逢いから色付き始める。
傍若無人、喧嘩上等、でも個性あふれる演奏家・宮園かをり。
少女に魅せられた公生は自分の足で14歳の今を走り始める。
第37回講談社漫画賞を受賞した「青春×音楽×ラブストーリー」!
出演者
有馬公生: 花江夏樹 
宮園かをり: 種田梨沙 
澤部椿: 佐倉綾音 
渡亮太: 逢坂良太 
井川絵美: 早見沙織 
相座武士: 梶裕貴
スタッフ
【原作】
新川直司(「月刊少年マガジン」連載中/講談社) 

【監督】
イシグロキョウヘイ 

【シリーズ構成・脚本】
吉岡たかを 

【キャラクターデザイン・総作画監督】
愛敬由紀子 

【音響監督】
明田川仁 

【音楽】
横山克 

【アニメーション制作】
A−1 Pictures

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0x0820)
EventID:18213(0x4725)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: