(志恩)事件はまだ続いてるっていうのに私たちはもうドローンに頼ってる。
あっ…あーっ!
(男性)これだよこれ。
やっぱりゲームはリアルじゃなきゃ。
(美佳)公安局です!雛河!
(ドミネーター)「犯罪係数133執行対象です」
(雛河)し…執行です。
(六合塚)次のエリアストレス警報。
ここから8km先の商業エリアです。
(美佳)あ〜もう切りがない。
(雑賀)スキャナーに監視されたこの社会で他人に成り済ますことは不可能だ。
ただし意図してクリアなサイコパスを維持できるなら話は変わってくる。
(雑賀)例えば臓器移植だ。
(雑賀)多くを取り換えることはサイコパスの移植に等しい。
クリアな人間であれば誤差の範囲で処理されちまうだろうからな。
鹿矛囲の隠れ家には大量の臓器が保管してあったそうだ。
増田先生お迎えに上がりました。
(雑賀)チッ。
お前と同じように他人に成り済ました人間がいる。
そいつらが鹿矛囲の仲間か?
(朔夜)監視官。
(朱)また撃てませんでした。
(朔夜)しかしあなたがいなければわれわれは全滅していた。
何より透明人間の目前までたどりついた。
やはり鹿矛囲を逮捕できるのはあなただけだ。
(朱)適正を持たない人間がドミネーターを所持できるか試した。
それが第1の事件。
ドミネーターで監視官を裁けるのか知ろうとした。
第2の事件。
そして今回公安を襲い複数のドミネーターを手に入れた。
おそらく仲間に与えるため。
つまり鹿矛囲の目的は1人では成し得ないということ。
手に入れたドミネーターをいったい誰に向けようとしているの?そしてあなたは裁かれるどころかドミネーターに認識すらされない。
いったいなぜ?
(狡噛)あり得ない事態が起こったなら疑うべきは2つだけだ。
(狡噛)前提条件が間違っているか。
それともあんたの頭がいかれちまったか。
私だけが虚構にとらわれているなら分かる。
でもそうじゃない。
鹿矛囲の存在はもう疑いようがない事実。
だがドミネーターは認識すらしない。
槙島ともまた違う。
免罪体質とも違う特殊な体質?だからこの社会に認識されない…。
しかしそこには必ず仕掛けがあるはずだ。
個人を徹底的に管理するこの社会の隙間をついた重大な仕掛けが…。
それは…。
それは…。
(狡噛・朔夜)案外近い所に…。
(朔夜)転がっているのかもしれない。
はっ…えっ?どうかしましたか?ごめんなさい。
少しぼーっとしてて。
今何て?鹿矛囲です。
サイマティックスキャンに認識されないやつの体質を暴くことが事件解決の最善手ではないかと。
ええ。
その理由さえ分かれば彼に色をつけられるかもしれない。
なぜ鹿矛囲が透明人間でいられるか現場に残されたヒントを探りましょう。
あなたは…何色なの?
(志恩)鹿矛囲の隠れ家には移植用の臓器の他に網膜パターンをトレースした生体コンタクトが置かれてたみたい。
網膜パターンは酒々井水絵のものだな。
(志恩)ご明察。
よく分かったわね。
(雑賀)適正を持たない人間がドミネーターを扱うには適正者であるように誤認識させるしかない。
鹿矛囲にとって彼女はそのための駒だろうからな。
(志恩)だから酒々井監視官の反応が複数感知されたわけね。
(雑賀)奪われたドミネーターは8丁か。
なら酒々井水絵の反応は今後8人まで増えるだろうな。
(志恩)ずいぶんのんきなのね。
(志恩)それとももう止める手だてを考えてあるのかしら?そんなものはない。
シビュラが彼女の行動を正しいと認め続けるかぎりドミネーターは使われ続けるさ。
ちょっと…シビュラに対する嫌み?
(雑賀)疑念だよ。
(志恩)余計悪いわよ。
本人ではない人間がまかり通り犯罪者に協力する監視官が野放し。
事実を言ってるだけだ。
では2人も引き揚げてください。
私はもう少しここに残って鹿矛囲の隠れ家を探ってみます。
(宜野座)常守。
少し休んだ方がいい。
私も賛成です。
でもあんまり休める状態じゃないんですようち。
現場を維持したままなので。
ちょっと待て!お前引っ越してないのか?何を考えてる!まさか自分を餌にするつもりですか?そこまで怖いもの知らずじゃないですよ。
手続きする時間が取れないだけです。
あきれた。
えっ…おばあちゃんが?
(アナウンス)保護対象常守葵の収容介護施設にて養護ドローンの異常が発生。
おばあちゃん!
(葵)どうしたんだい?血相変えて。
おばあちゃん…。
久しぶりだねあーちゃん。
よかった。
おばあちゃんに何もなくて。
大げさだね。
このくらいのことで仕事ほっぽって来るなんてさ。
いや…別にほっぽって来たわけじゃ。
そういうところ変わらないねえ。
あーちゃんは昔から自分のこと差し置いて人のために突っ走る。
ごめんねいつも迷惑掛けて。
バカだね。
迷惑だなんて思ってないよ。
命の大切さ重さを知っている。
それは何があっても絶対なくしちゃいけないよ。
あーちゃん。
おばあちゃん…。
うん?ありがとう。
(禾生)事件の概要については報告を受けている。
今日来たのはシビュラの考えを聞くためよ。
なぜあなたたちは酒々井監視官のドミネーターに使用停止措置を取らないの?彼女の行動は全て把握しているはず。
(禾生)当然だ。
しかし酒々井監視官のサイコパスはクリアなままなのでね。
サイコパスがクリアなまま行動している監視官をわれわれが止める理由はない。
あってはいけないの間違いでしょ?それは自己の否定につながるから。
口を慎みたまえ常守監視官。
既存の制約に縛られたままでは今回の犯人は裁けない。
鹿矛囲か…。
君の報告書は目を通した。
ドミネーターが認識すらしなかったそうだね。
ええ。
あり得ない話だな。
免罪体質ならいざ知らずスキャン自体が不可能なイレギュラーなど存在するはずがない。
しかし現に存在するはずのないイレギュラーは現れた。
そんな相手に私たちはどう対処すればいい?簡単なことだ。
現に君は実行しようとしたのだろう?殺処分が適当だと?東金執行官を止めたのは誤りだったんじゃないかね?不自然だわ。
シビュラシステムあなたたちは免罪体質者というイレギュラーを自らに取り込むことによってシステムを維持してきた。
でも鹿矛囲にかぎっては観察対象にさえせずに社会から消し去ろうとしている。
つまりあなたたちはすでに結論を出している。
鹿矛囲の正体…それが自分に取り込めない種類のイレギュラーであると。
君は相変わらず面白いな。
仮にそうだとしたらどうするというのだね?鹿矛囲の謎は必ず解き明かす。
その上で私たちの手で逮捕し正当な法の裁きを受けさせるわ。
何か問題が?いいや引き続き職務に励みたまえ。
失礼します。
取り繕った跡があるが順番と上下がずれている。
詰めが甘いな。
コピーした痕跡。
該当するデータは俺の経歴か。
なるほど。
ほう…。
よほど俺のことが気に入らないらしいな。
霜月監視官。
古い人事ファイル?18年前に一度執行官として配属されてる。
当時23歳。
担当監視官は全員潜在犯落ちしてエリミネーターで執行。
こんなデータ私たちの所に下りてきてない。
何なの?こいつ。
あっ!現状はこれで全員ですね。
ああ。
須郷執行官は復帰までまだしばらくかかるそうだ。
それじゃ始めましょう。
当座の問題は港で消息を絶った鹿矛囲をどう追うかだな。
(六合塚)接触する可能性もあるかと増田幸徳議員の行方を追いましたが釈放後すぐに命を絶ったようです。
迷うことなく死を選ぶ。
それほど心酔しているということ。
入れ替わった人間と分かっていながら何もできなかった。
これ以上好きにはさせません。
まずは現場に残された物証から洗っていきましょう。
目立ったのはやはり大量の臓器。
それと同じく大量のストレスケアの薬ですね。
(雛河)こ…これすごい。
何がすごいの?雛河君。
(雛河)ほ…ほとんどが独自に調合された違法薬。
こんな組み合わせ見たことない。
あとここまで細かく調節するの無理。
意味分かんないんだけど。
適当な調合でそ…それなりの効き目出すのだったら僕でもできるけど狙ってやってるとしたら普通の知識じゃない。
薬物に関して並外れた知識がある。
そういうこと?う…うん。
薬剤師のホロまとってたのも案外フリだけじゃないのかも。
薬剤師のホロ?鹿矛囲がそれをまとってたの?
(雛河)えっ?う…うん。
立てこもり事件のとき見つけた。
(雛河)注意して見たら分かった。
よくできてたけどあれ…ホロ。
どうして報告しなかったの?デ…デ…データ霜月監視官にお…送りました。
えっ!?
(雛河)送信履歴ちゃんとある。
(美佳)あ…なぜ口頭で報告しなかったんですか!?これはあなたの伝達ミスです!業務改善は後よ。
雛河君データを分析室に。
(志恩)ねえもしかしてこれもそうだったりして。
ほらやっぱり。
これも成長復元ホロよ。
試しに例の航空機事故で亡くなった子供の中から検索したらぴったり一致。
15年前の航空機事故。
第1の事件で鹿矛囲が使っていた女性のホロと同じ。
私たちは前提条件を間違えていた。
焦点にすべきは最初の女性じゃない。
この事故で死んだ全ての子供たちよ。
唐之杜さん事故の詳細を。
(志恩)了解。
事故は15年前の5月修学旅行に向かう小学校の生徒を乗せた旅客機が態鷹山に墜落した。
原因は機体トラブルとあるわね。
犠牲者は185名の子供たちに引率や乗務員パイロットを合わせた202名。
待って!生存者が一人だけいるわ。
この名前…。
鹿矛囲…桐斗。
たった一人の生存者。
(志恩)駄目ね。
鹿矛囲桐斗についての記録は公安の権限でも閲覧不可になってる。
理由は医療上の機密保持のためとなってるけど…。
オペの関係者を当たりましょう。
一番詳しそうな人は…とあら当時の執刀医さんがまだ現役ね。
すぐに向かいます。
霜月さんは同行を。
(美佳)了解です。
ありがとう雛河君。
あなたのおかげで鹿矛囲を見つけることができたわ。
(雛河)あっう…うん。
引き続き事故被害者の子供たち185名の成長復元ホロ作成をお願いします。
ぜ…全部!?それ1人でやらせるんですか!?第3第4のホロが特定できるかもしれない。
雛河君できる?や…やれます。
お…お姉ちゃん。
六合塚さんは事故被害者と同姓同名の人物がいないか調べてください。
了解しました。
宜野座さんと東金さんは現場で押収した臓器から入れ替わった人物の特定を。
(宜野座)了解だ。
(朔夜)了解しました。
(枡嵜)必要な処置は全て終わらせた。
(枡嵜)あれが届けば君たちは全員ドミネーターを扱える。
(鹿矛囲)助かります。
後はこの社会をこの社会たらしめている主の居場所を見つけるだけだ。
・・
(操作音)・
(受付)公安局の方が枡嵜先生にお話を伺いたいそうなのですが。
(枡嵜)通してくれ。
・
(受付)はい。
・
(操作音)
(枡嵜)来たようだ。
・
(鹿矛囲)あなたにはホントに感謝している。
礼を言うのは私の方だ。
計画の成功を祈っているよ。
桐斗君。
・
(ノック)枡嵜葉平さんですね。
任意同行に応じていただけますか?私は口下手な方でね。
ちゃんと鹿矛囲の福音を伝えられるか不安だ。
霜月さん戻ったら鹿矛囲の治療記録の調査をお願い。
それ必要なことですか?証言者を確保したんだから聴取で聞き出せば済むことです。
彼も鹿矛囲の手でサイコパスをクリアにされているなら聴取で偽りを述べるかもしれない。
裏を取る必要があるわ。
六合塚さん。
手伝ってほしいことがあるんで…す…けど。
(噴き出す音)
(雛河)えっ?えっ?えっ?あんたでいいわ。
手を貸しなさい。
(志恩)もともとは重度のうつ病でおかげで薬が手放せない体質になっちゃったと。
かわいそうにね。
自衛のために磨いた技術が功を奏してホロデザイナーになってるとこなんて彼らしくてカワイイわ。
(六合塚)それだけで済んでいれば執行官になることもなかったのに。
(雛河)手術記録の閲覧レベルすごく高い設定にされてる。
何で。
(美佳)知らないわよ。
後は任せたわ。
(雛河)考えられるのは技術もしくは薬剤特許を取得するため。
薬剤特許?日本有数の薬剤特許取得団体その名義は確か東金財団。
やっぱりこの件は私が調べます。
雛河は成長復元ホロの作成を。
先輩からの命令でしょ。
(雛河)りょ…了解。
お願いできますか?先生。
(雑賀)ふっお願いされるようなことは何もないさ。
こいつは全部話すつもりだ。
そうだろ?誰でもいいわけではありませんよ。
しかし幸いにもあなたは聡明で信用に足る人物のようだ。
ありがとよ。
(枡嵜)お話ししましょう。
鹿矛囲のことを。
(志恩)今翔君からメールが届いたわ。
185人分の成長復元ホロできたって。
彼は…。
こいつは…軍事ドローン施設のプログラマー。
(宜野座)他にも見覚えがある。
あいつは確か車両のメンテナンス係だったはず。
(枡嵜)あなた方は鹿矛囲桐斗一人にいいように翻弄されていると思っていませんか?だがそれは違う。
彼はそもそも1人ではない。
第3第4のホロどころじゃない。
鹿矛囲はずっと私たちのそばにいた。
2014/11/21(金) 01:58〜02:28
関西テレビ1
PSYCHO−PASS サイコパス 2[字]
軍事ドローンを使った虐殺事件の中、複数のドミネーターが奪われてしまった。そんな中、雛河は思わぬところから鹿矛囲の手がかりを見つけるのだが……。
詳細情報
番組内容
システムが正義を下し、銃が人を裁く近未来。
銃の射手として犯罪者を追う刑事たち。
システムを逸脱する犯罪に直面したとき、果たして──。
人間の心理状態や性格的傾向を計測し、数値化できるようになった近未来。人々はこの測定値を「PSYCHO−PASS(サイコパス)」の俗称で呼び、その数値を指標として「良き人生」をおくろうと躍起になっていた。
犯罪も数値によって対処される。厚生省公安局の刑事たちは、
番組内容2
高い犯罪係数を持ち犯罪者の心理に迫る猟犬「執行官」と冷静な判断力で執行官を指揮するエリート「監視官」がチームを組み、包括的生涯福祉支援システム「シビュラシステム」によって解析された犯罪に関する数値「犯罪係数」をもとに、都市の治安を守る。彼らは、数値が規定値を超えた罪を犯す危険性のある犯罪者「潜在犯」を追い、「犯罪係数」を瞬時に測定し断罪する銃「ドミネーター」で執行するのである。
「犯罪係数」が
番組内容3
正確に解析できない「免罪体質者」槙島聖護の事件を経て、刑事として成長し、シビュラシステムの真実を知るに至った監視官の常守朱は、人間性と法秩序を信じながらもシステムに従い、新たな刑事課一係を率いて日々犯罪に立ち向かっていた。
システムを揺るがす怪物が、すぐ目の前まで忍び寄っていることを知らずに──。
出演者
常守朱: 花澤香菜
宜野座伸元: 野島健児
霜月美佳: 佐倉綾音
東金朔夜: 藤原啓治
雛河翔: 櫻井孝宏
六合塚弥生: 伊藤静
唐之杜志恩: 沢城みゆき
鹿矛囲桐斗: 木村良平
ほか
スタッフ
【監督】
塩谷直義
【シリーズ構成】
冲方丁
【企画監修】
本広克行
虚淵玄(ニトロプラス)
【脚本】
熊谷純
【キャラクター原案】
天野明
【キャラクターデザイン】
浅野恭司
【シリーズディレクター】
鈴木清崇
【総作画監督】
浅野恭司