1982年歌謡界の歴史を塗り替える一人の歌姫がデビューしました。
中森明菜。
80年代を駆け抜けた彼女は30年以上たった今も人々の心を捉えています。
今年オリジナルとカバー2つのベストアルバムを同時に発表し25万枚を突破。
再び明菜旋風を巻き起こしています。
その魅力は一瞬で切なさを伝える高い歌唱力。
そして自分で考えていたという歌世界を舞い踊る振り付け。
更に本人のアイデアをモチーフにして作られた斬新な衣装。
それら全てが明菜の歌に特別な輝きを与えていたのです。
「SONGS」今夜はなぜ中森明菜が時代を超えて愛されているのかその秘密に迫ります。
高校1年でオーディション番組に合格した彼女はデビュー曲のレコーディングでロサンゼルスを訪れます。
そこにいたのは期待と不安に揺れる少女の明菜。
・「恋の速度ゆるやかだ」「ゆるやかに」って書いてあるから間違っちゃう。
16歳で「スローモーション」を歌いデビュー。
この時はまだ歌唱力よりあどけなさが印象に残るアイドルでした。
しかし2曲目の「少女A」で突如変貌を遂げます。
ほほ笑みは封印。
陰りを帯びた表情と不良っぽい歌詞で度肝を抜きます。
清純で一途なイメージ。
そしてそれとは真逆の不良性。
対照的な世界観を交互に見せる巧みな戦略によって明菜はスターへの階段を駆け上がっていきます。
清純派でも不良でもない大人の女性を表現し始めたのはデビュー2年目の「北ウイング」から。
明菜は自分でタイトルを決め作曲家も指名するなどセルフプロデュースへの道を歩み始めます。
このころの自分について後に明菜はこう語っています。
若い頃ってすぐにパンッとインスピレーションでつかんだらすぐにすごいパワーが湧いてきてそれをグワッと実現できるというか作るあれがすごいスピードでできてたんですけど。
「少女A」や「1/2の神話」を書いた作詞家売野雅勇は当時の明菜をこう表現しています。
そして明菜が出会ったのが井上陽水。
鋭い感性で時代を捉えた作品を次々と生みだしていました。
それまでのどの曲とも異なる刺激的なこの歌で明菜はアイドルから一人のアーティストへと変貌を遂げるのです。
破格の表現力を評価された明菜はデビュー4年目二十歳でついに歌謡界の頂点に立ちます。
「ミ・アモーレ」で初のレコード大賞受賞。
翌年「DESIRE」でレコード大賞を連続受賞。
自ら考案したジャパネスクなビジュアルがセンセーションを巻き起こし明菜は時代の歌姫として揺るぎない存在となります。
しかしトップであり続ける事は次第に大きなプレッシャーとなって彼女にのしかかります。
頂点で感じていた苦悩とは?喜んでもらえるようにやんなくちゃやんなくちゃってどんどん自分にプレッシャーかけますしましてや生のステージになるとこういう衣装で喜んでくれるかこういう感じでいいのかこの歌のセレクトでみんな満足かなもっとこっち歌ってほしかったんじゃないかなとか。
でも切りないわけですよね。
たくさんの方がいらして下さってるから。
でも一人でも多くの方に来てもらった人が一人でも「え〜違う。
私こうだと思ったから来たのに」って思う人がいないようにいないように一人でも多くの人が「あ〜よかった来てよかった」って思ってもらえるようにって思うと楽しくないんですよ。
必死で…必死すぎちゃって。
楽しくないっていうのは違うんですけど楽しんではいられないんですよ。
そんな苦悩と闘い続けたからこそたどりついた境地がありました。
22歳ですごみさえ感じさせる表現を身につけた明菜。
そこに共鳴したのがシンガーソングライター加藤登紀子でした。
自らの作品「難破船」を明菜に提供。
描かれていたのは命枯れるような絶望でした。
恋に破れ悲しみに沈む主人公と人生の全てを歌に捧げてきた明菜の姿が重なり合い深い歌の世界が生まれました。
(拍手)「難破船」を歌ってから20年余り。
明菜はアメリカでカバーアルバムのレコーディングを行っていました。
1994年に発表したカバーアルバム「歌姫」が好評を博しその後も次々と作品を発表。
現在のカバーブームの先駆けとなったのです。
オリジナルは基本的にもう入ってますから昔に聴いてますのでなるたけ聴かないようにします。
でないとただでさえすごくその思い出も深いしオリジナルを歌ってらっしゃる歌手の皆様の印象もすごくちゃんと明白に残ってしまっているので新たにまた何度も聴いてしまうとコピーではないですけど心まで伝わってしまってその新しい息吹ではなくてものまねのようになってしまってはいけないので。
明菜は日本のスタンダードナンバーと言える名曲に次々と挑戦していきます。
20代で歌だけで深い愛の世界を表現する事にたどりついていた明菜。
そんな彼女が40代を迎え向かい合おうと決意した曲が尾崎豊の「ILOVEYOU」です。
彼の場合はそういう言葉と言葉の間がすごく彼らしさが出てる気がするんでそういうのがどうしても歌っててもバ〜ンとこうきちゃいそうな気がするのでそれを払うのがいっぱいいっぱいのような気がしますけどね。
いやこれ…違う違う駄目この歌。
駄目涙出てきちゃってもうこれ。
これきついな。
(スタッフ)きついですか?…ねぇ。
32年前自分の歌を探し始めた明菜。
若さに任せて突っ走った時期もありました。
栄光も苦悩も知りもがきながら手にしたのは声だけで人生を表現する深い歌の世界。
歌姫中森明菜は歌を演じ歌に生きています。
最後にお聴き下さい。
「ILOVEYOU」。
2014/11/21(金) 01:30〜02:00
NHK総合1・神戸
SONGS「中森明菜〜歌姫伝説〜」[字][再]
今年8月オールタイムベストアルバムを発表し、大きな話題となった中森明菜。今もなお多くの人々の心をとらえて離さない歌姫の魅力を貴重な映像で、たっぷりお伝えする。
詳細情報
番組内容
今年8月オールタイムベストアルバムを発表し、大きな話題となった中森明菜。今もなお多くの人々の心をとらえて離さない歌姫の魅力を貴重な映像で、たっぷりお伝えする。
出演者
【出演】中森明菜
ジャンル :
音楽 – 国内ロック・ポップス
音楽 – ライブ・コンサート
音楽 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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