<木曜劇場>ディア・シスター #06【心も体もハダカに】 2014.11.20

(永人)ずっと前から好きなんだよ。
(美咲)ゲイじゃないの?
(宗一郎)メールしただろ?卒業式の夜。
(美咲)嘘。
お姉ちゃんが私と宗一郎さんの人生めちゃくちゃにしたんだよ。
(葉月)美咲のことが好きなんですね?
(宗一郎)ああ。
(陽平)ずっと前から好きでした。
俺じゃ駄目ですか?
(美咲)子供の父親は宗一郎さん。
今はとにかくこの子が無事に生まれることしか考えてない。
協力してくれる?
(葉月)でね昨日も畑に行ったんだけど土づくりしたり種まいたりするのが楽しくって。
(和子)へえー。
(葉月)その後お料理も教えてもらったんだけど結局夜までいたの。
もう行き来すんのめんどくさいから畑に住みたいぐらい。
(和子)へえー。
(葉月)和ちゃん。
何か怒ってる?
(和子)親友に新しい彼ができたのよ。
(葉月)いや。
そんな。
全然彼とかじゃないから。
(和子)告られただけで十分でしょ。
こっちはもう何年もまともな恋愛してないっていうのにさ。
しかもずっと片思いされてたなんて最高じゃない。
うらやまし過ぎて腹立ってくる気持ちも分かってよね。
(葉月)ごめん。
(和子)謝るな。
(葉月)ごめん。
(和子)謝るな!はい。
(和子)結婚決まったら一番に教えてよね。
結婚なんて。
(すすり泣く声)うん?和ちゃん。
泣いてんの?
(和子)泣いてないよ。
えっ?泣いてるよ和ちゃん。
(和子)泣いてない!いやーん。
どしたの?
(和子)誰が泣くか!泣いてるくせに。
もう。
待って。
泣き虫和子。
(和子)泣いてない。
ついてくるな。
《ハチにはもう一つ話しておきたいことがあるんだ》《あのね。
私二十歳のときに病気になったの》《全身性エリテマトーデスっていう免疫系の病気》《通称SLE》《一度かかると完治することはないっていわれてるんだけど》《うん。
だから今も少しだけど薬飲んでる》《ここ数年かなり症状落ち着いてたんだけど妊娠や出産とかで悪化するケースがあるらしくて》《でも全然。
死ぬ気なんて全然ないよ》《ほら。
でもさ万が一ってことがあるじゃん?》《だからそうなったときのためにもちゃんと考えておきたくて》ハチ。
(永人)おはよう。
おはよう。
待った?
(永人)全然。
行こう。
うん。
(助産師)このように妊娠後期に入るとなかなか体が思うように動きません。
それでは今日はそんな奥さんの苦労をご主人に少しでも味わっていただくためにこちらを装着していただきましょう。
(助産師)はい。
どう?
(永人)いや。
重たい。
(助産師)結構重いでしょう?
(永人)予想以上。
(助産師)ご主人たちはそういう奥さんの変化を理解してあげて散歩のときはゆっくり歩いたり転ばないように手をつないであげるなどしていたわってあげてくださいね。
(助産師)はい。
それでは起き上がってみましょう。
(永人)結構大変ですねこれ。
(助産師)ご自分の靴を履いてみてください。
(シャッター音)
(永人)ちょっと待って。
(シャッター音)
(助産師)うつぶせで洗うと洗いやすいです。
(永人)うつぶせ。
(助産師)ああ!お父さん。
ほら。
赤ちゃん。
お湯飲んじゃってる。
(永人)すいません。
ちょっとハチ。
やだ。
(永人)ごめんな。
(永人)うまいじゃん。
フフフ。
はい。
楽しかったね。
(永人)来てよかったね。
ねえ?おっ。
ああ。
(女性)すいません。
大丈夫です。
うん?
(永人)助産師さんも言ってたじゃん。
転んだら大変だから。
大丈夫だよ。
(永人)んっ!うん。
(永人)お姉さんにはまだ言ってないんだっけ?うん。
やっぱり宗一郎さんの子供だって知ったらショックだと思うから。
(永人)じゃあ今んとこ妊娠のこと知ってんのは俺と兄貴だけ?あっ。
もう一人いる。
(直尚)実るといいね。
陽ちゃんの片思い。
(香織)でもこれから付き合おうかってカップルがさこういうとこに入り浸ってるのって不健全だと思わない?
(直尚)太陽の下で土いじりなんて最高に健全じゃない。
(香織)だってあの2人まだちゃんとデートもしてないのよ。
どう考えても不健全でしょ。
(直尚)そう?
(香織)うん。
(陽平)ソラマメって何でソラマメっていうか知ってます?何でですか?
(陽平)普通マメ科の植物って地面に向かってさやがつくんです。
こうやって。
うん。
(陽平)でもソラマメは空に向かってさやがつくんですね。
こんなふうに。
へえー。
見てみたいな。
(陽平)見れますよ5月に。
来年の5月ですか。
(陽平)だいぶ先ですね。
そうですね。

(香織)不健全。
土いじりばっかしてないで普通のデートしてきなさいよ。
(陽平)余計なお世話だよ。
(香織)あんたさ過去の彼女に逃げられてきた理由全然分かってないでしょ。
(陽平)ちょっと姉ちゃんその話は。
(香織)口を開けば野菜か料理の話で女の子が退屈したからだよ。
あのう。
私全然退屈じゃないですよ。
(香織)まあ葉月ちゃんはちょっと変わってるとこあるけどさ。
(陽平)ちょっと姉ちゃん。
えっ?
(香織)頼むから1回だけでも陽平と出掛けてあげて。
ハァ…。
ねえ。
どっか行くの?うん?うん。
あっ。
やだ。
店長とデートだ。
萩原さん。
ねえ。
下の名前何ていうの?陽平さん。
じゃあ陽平さんって呼びなよ。
無理。
じゃあ陽平君は?ねえ。
じゃあ香織さんみたいに呼び捨てにするとか。
陽平っつって。
無理。
何で知ってんの?うん?いや。
香織さんが陽平って呼んでることまでよく知ってるね。
あれだよ。
お店でたまたま耳に入っただけだよ。
えっ?っていうかそういう格好で行くの?えっ?駄目?いや。
駄目でしょう。
もっと攻め系の服ないの?ぱーっぱーっみたいの。
何を攻めんのよ?陽平に決まってんじゃん。
何であんたが呼び捨てなのよ?ってかそんな服持ってないし。
っていうか地味な服ばっかだな。
ああ。
いいのかな?うん?何が?先月婚約破棄して先生にも振られたばっかりなのにこんなにすぐ萩原さんと出掛けたりなんかしていいのかなって。
はい。
これ。
うん?えっ。
スカート無理。
いや。
脚出してこ。
で上これね。
でえーと。
靴これ。
はい。
何かちょっと張り切り過ぎじゃない?これ。
そんなことないでしょ。
えっ?ああ。
意外と悪くないかも?うん。
でしょ?美咲ってさこういうの得意だよね。
うん?これ仕事にすればいいのに。
えっ?探してんでしょ?仕事。
向いてんじゃない?アパレル関係とか。
そうね。
っていうかお姉ちゃんさ。
うん?余計なこと考えない方がいいよ。
店長のこと気になってんでしょ?だったら素直にいきなよ。
そんなこと言われたって。
(陽平)行きましょう。
(従業員)3,600円になります。
(陽平)はい。
あっ。
僕が。
あっ。
じゃあすいません。
持ちましょうか?大丈夫です。
大丈夫ですか?ありがとうございます。
食べますか?後で。
後で頂きます。
うーん。
すごいふんわりしてますね。
(陽平)これはニンジンのすり方にコツがあるんです。
粗めのおろし金を使ってニンジンの水分を逃がさないようにしてるんです。
ふーん。
どうかしたんですか?
(陽平)あっいやいや。
何でも。
それより行きたいところがあるんですけど。
どこですか?
(陽平)ガーデニングショップです。
いいですね。
(陽平)行きましょう。
行きましょう。
(陽平)今日はホント楽しかったな。
そうですね。
(陽平)たまには姉ちゃんもいいこと言うななんて。
そうですね。
あのう。
あっ。
ああ!あっ。
あっ!失礼します。
(恭子)どうぞ。
そこ座って。
はい。
えっと。
(恭子)来週から来れる?あっ。
でもあのう。
まず履歴書。
これ。
(恭子)うちはそういうので決めてないの。
ルックスもセンスもいいから採用。
いいんですか?すいません。
でも私あのう。
今妊娠してまして。
(恭子)そうなんだ?はい。
(恭子)何カ月?安定期に入ったところです。
(恭子)ああ。
じゃあ力仕事はいいから接客メーンでやって。
臨月まで働けるでしょ?産後は?半年後ぐらい?そうですね。
(恭子)じゃあそういうことで。
ホントにいいんですか?
(恭子)いいよ。
うちは女の子しか雇えないのに産休は駄目だなんて言ってたら誰も来てくれなくなるでしょ。
じゃあよろしくね。
ありがとうございます。
やった。
ただいま!お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん聞いて!ついに私が…。
あっそうだ。
デート行ってんだった。

(シャワーの音)うん?えーっ。
こんな時間にお風呂入ってんの?ねえ。
お姉ちゃん。
聞い…。
うわー!嫌!キャー!?何?ちょっと。
どうしたの?お姉ちゃん。
どこ行ってたのよ!どこって服買いに。
何で?何で服?ハハハ!もう。
ちょっといつまで笑ってんの?だって。
だってデート中に池に落ちるとかださ過ぎでしょ。
(陽平)悪かったな。
で?初デートどうだったの?キスぐらいした?美咲!大丈夫ですか?大丈夫ですよ。
だって別に中学生じゃないんだからキスぐらいしても。
はっ。
もしかして童貞?キャー!キャー!ちょっと。
もう。
美咲!あんたやめなさいってもう。
すいません。
すいません。
だってうぶ過ぎるんだもん。
こんなおっさんなのにさ結婚してないしさ童貞なのかなって思っちゃうよね。
いいかげんにしなさい。
失礼よ。
まったくお前は品がないな。
ホントに葉月ちゃんの妹か?おっ。
いつからちゃん付け?いいだろ別に。
キスもできねえくせに。
うるさいな。
萩原さん。
何か美咲の前だと全然違う人みたいですよね。
えっ?いや。
私の前だとそんなふうにぽんぽん言わないから。
お姉ちゃんのことは好きだから緊張してるわけで私のことは好きじゃないから何でも言えんだよね?俺の気持ちを代弁してくれなくて結構ですから。
遠慮しなくて結構です。
ああそうですか。
ハハハ…。
アハハ!顔。
うるせえな。
お前ホントに。
顔。
何それ?馬みたいな。
ヒヒヒヒーン。
マジ汚え。
何か付いたし。
もしもし。
美咲?うん?いるけど。
何?
(七重)あーっ。
疲れた。
コーヒー入れて。
はいはい。
お疲れちゃん。
どうしたの?
(七重)今週末お父さんの命日じゃない。
ああー。
(七重)ことしでもう二十三回忌なのよね。
そうだね。
お父さん死んでもうそんなにたつんだね。
(七重)早いよね。
ホント。
長いようであっという間だったな。
でさどうしようかなと思って。
やるんでしょ?法事。
うん。
でももう二十三回忌だしね。
お坊さん呼ばなくってもお墓参りだけでいいかなって。
それはお母さんのしたいようにしなよ。
じゃあさ。
3人でお墓参りしてちょっといいとこでご飯食べない?いいね。
賛成。
私はちゃんとやった方がいいと思うけど。
ちゃんとって?あんた分かってる?法事っていうのは亡くなった人を供養する日でおいしいもの食べて喜ぶ日じゃないのよ。
そんなこと分かってるけど。
でも別に形式ばったことやらなくっても私たち3人がちゃんとお父さんのこと思い出してあげればいいことなんじゃないの?まあ2人が別にそれでいいっていうんだったらいいけど。
あっ。
ねえ。
ほら。
写真に残ってるさ熱海の温泉。
毎年この時季行ってたんでしょ?ああ。
行ってたわね。
お父さんがわが家の恒例行事にするんだって言ってあんたたちが大きくなってお嫁にいっても旦那さんや孫たち連れてみんなで行くんだって張り切ってたっけ。
ねえ。
それ行こうよ。
(七重・葉月)えっ?温泉だよ。
それこそお父さんの供養になるじゃん。
お金なら私出すから。
行こう。
そんなお金あんの?任せといてよ。
就職決まったんだから。
ねっ。
行こうよ。
いいでしょ?いや。
私はいいけど。
そんなこと急に言われたってさ。
無職の人間が何言ってんの?じゃあまず午前中にお墓参りして。
でお昼帰ってきておすしでも取って食べて。
でレンタカー借りてさ温泉行こうよ。
熱海行こうよ!ちょっと…。
車誰が運転すんのよ。
じゃあハチに頼むよ。
そうだ。
お姉ちゃんも陽平誘えば?えっ?陽平って?お姉ちゃんの彼氏。
ちょっと。
あんた。
付き合ってる人いないって言ってたよね?いや。
別に付き合ってるわけじゃないから。
えーっ!付き合ってもいないのにここでシャワーを浴びていたの!?シャワー!?ちょっともう。
美咲あんたいいかげんにしなさいよ。
葉月。
あんたこそいいかげんにしなさいよ。
そういう人がいるんだったらちゃんと紹介しなさいよ。
だからまだそんなんじゃないんだってば。
まあまあまあまあ。
じゃあさ空いてるかどうか調べてみよう。
ねえ。
何てとこだっけ?えっ?温泉の名前。
えっとね。
うん。
確かね水葉亭?水葉亭。
水葉亭。
水に葉っぱ。
あっ出た。
出た?すごいね。
早っ。
ここ電波いいね。
(優子)そやなぁ。
2週間に1回ぐらいやな。
(仁美)私週1。
(優子)それ多いって。
(仁美)多くないよ。
(真智子)私は毎日じゃないと駄目。
(優子・仁美)えーっ。
(真智子)そんなにびっくりすることないじゃん。
毎日しないと我慢できないの。
(真智子)トイレの掃除。

(峻介)毎度ありがとうございます。
APPLESEEDでございます。
あっ。
はい。
少々お待ちください。
店長。
深沢さまからお電話です。
(陽平)熱い。
お電話代わりました。
萩原です。
もしもし。
店長?何だ。
お前かよ。
はっ?深沢っていうからてっきり葉月ちゃんかと。
すいませんね。
好きじゃない方の深沢で。
えっ?あーあ。
せっかくお姉ちゃんと一緒に温泉行かせてあげようと思ったのに。
えっ?何?温泉?何かもう感じ悪いからもういい。
じゃあね。
いやいやいやいや。
ちょっと。
ちょっちょっ…。
ちょっと!・
(白石)永人。
(永人)おお。
白石。
久しぶり。
(白石)久しぶり。
ってか若えなお前。
(永人)えっ?そう?
(白石)何つうかこう苦労してない感ありありだけど。
(白石)どうしたんだよ?急に電話なんかしてきて。
いやぁ。
実は仕事探してんだ。
(白石)どんな?
(永人)何でもいいんだ。
何でもやるから口利いてもらえないかなと思って。
(白石)今何やってんだ?フリーター?
(永人)うん。
まあ。
(白石)厳しいこと言うようだけど新卒でも就職あぶれちゃう時代だからさ。
大学出て何年もふらふらしてたやつにじゃあどうぞって仕事くれる企業はなかなかないと思うぞ。
まあ聞くだけ聞いてみるけどあんま期待すんな。
(永人)うん。
助かるよ。
(白石)じゃあ。

(七重)お父さん。
来ましたよ。
はい。

(七重)22年か。
年取るはずだわ。
まだ若いよ。
これは若作り。
22年前はホント若かったの。
まあそりゃそうだろうけどね。
だって今の葉月と変わらない年に未亡人になったのよ。
時々考えるのよね。
うん?お父さん生きてたらどんな人生だったのかなって。
お母さん苦労したもんね。
正直お父さんのこと恨んだこともあったわ。
「何で私たちのこと残してこんな早く逝っちゃったの?」って。
けど恨んだところで帰ってくるわけじゃないしね。
もうやめてよ。
えっ?お父さんだって別に死にたくて死んだわけじゃないんだから。
お父さん恨むのはお門違いでしょ?別に本気で恨んでたわけじゃないわよ。
じゃあそんな話しないで。
ハァー。
美咲。
ビール。
はいはい。

(チャイム)おっ!来た。
はーい。
はーい!
(永人)ああ。
お姉さん。
ああ。
永人君。
(永人)ご無沙汰してます。
大きくなったね。
どうぞ。
上がって。
どうぞどうぞ。
(永人)お邪魔します。
どうぞどうぞどうぞ。
しょうもない家ですけどどうぞ。
こんにちは。
萩原さん。
どうして?私が誘ったの。
だってお姉ちゃん恥ずかしくて誘えないって言ってたから。
私がいつそんなこと言った?
(陽平)あっ。
あのう。
迷惑だったら俺…。
いや。
迷惑とかじゃ。
うれしいよね?う…うん。
まあどうぞ。
上がってください。
どうぞどうぞ。
お邪魔します。
どうぞどうぞ。
しょうもない家ですけどね。
ヒュー。
うっ。
痛てて。
痛っ。
ごめんごめん…。
(七重)永人君っていうの?
(永人)はい。
(七重)ハチっていうから八郎とか平八とかいうのかと思った。
平八っていつの時代の人?
(永人)エイトって数字の8ですよね?それでハチです。
(七重)ああー。
(永人)はい。
でこっちがお姉ちゃんの彼氏の店長さん。
(七重)えっ?いや。
あのう。
別に彼氏ってわけじゃ。
(陽平)萩原陽平です。
ご挨拶遅くなって申し訳ありません。
(七重)いいえ。
葉月がお世話になって。
ところでどちらにお勤めなんですか?ちょっとお母さん。
お母さん会ってるよ。
ほら。
あのう。
区役所のそばにあるAPPLESEEDってお店の。
オーガニックレストラン。
そこの店長さん。
(七重)ああ。
どこかでお目にかかったことがあると思ったら。
店長さんっていうことはオーナーさんってことかしら?もう。
お母さん。
(七重)何?大事なことでしょ。
今話さなくたってもう今日ゆっくり話せるから。
(七重)まあそれもそうね。
ねっ。
(七重)じゃあじゃあじゃあ好きなとこお掛けになって。
(永人)うん。
うまいうまい。
うん。
(永人)あっ。
ビールいります?
(陽平)悪いな何か。
俺たちだけ飲んじゃって。
ホントにごめんね。
ホントだよ。
(永人)全然っすよ。
でも向こう着いたら浴びるほど飲むんで。
(陽平)うん。
(永人)お母さんどうです?
(七重)うん。
私は手酌でいくからほっといて。
ハチ。
(永人)はい。
ハチって。
お母さん酔ってるでしょ?今から温泉入るんだよ?分かってる?いいじゃない。
だって楽しいんだもん。
大丈夫?ホントもう。
ああー楽しい。
こんな楽しいこと何年ぶりだろう。
美咲。
うん?あんたアナゴ好きだったよね?今でも大好きよ。
(七重)ほれ。
ありがとう。
(七重)えんがわも好きじゃなかった?好きだけどいいよ。
(七重)はい。
お母さんも飲んでばっかりじゃん。
全然食べてないじゃん。
私はねあんたが温泉旅行に連れてってくれるってだけでもう胸がいっぱいなの。
お父さん死んで苦労してあんたたちのこと育てて。
特に美咲のことは心配だったからさ。
すいませんね。
まさかこんな親孝行してもらえるなんて思ってもいなかった。
フフフ。
(七重)ありがとね美咲。
いいよ。
そんな改まって。
(七重)お父さん生きてたらどんなに喜んだかしらね。
うん。
バカよね。
あんなに早く死んじゃうなんて。
生きてたら娘に親孝行してもらえたのにホントバカよ。
ねえもう。
ハチ。
水水水。
(永人)うん。
はい。
お母さん。
(七重)うんうん…。
お父さんは死にたくて死んだんじゃないって何度言ったら分かんの?そんなに死なせたくなかったんなら何であんな日に買い物頼んだりなんかしたのよ?お姉ちゃん。
それと美咲ばっかりかわいがるのは自由だけどこれからもこんなふうにあからさまに差別するつもりならもう会いたくない。
葉月。
お姉ちゃん何にも分かってない。
何がよ?お姉ちゃんは愛されてるよ。
私なんかよりずっとね。
その証拠にお母さんお父さんのことでずっと嘘ついてるもん。
美咲?お姉ちゃんはお母さんが買い物を頼んだからお父さんはあの日出掛けたんだと思ってるんだよね?
(七重)美咲。
やめて。
それ違うから。
(七重)やめなさい!何でかばうの?お姉ちゃんに会いたくないとまで言われて何でかばうのよ?もうこの誤解解かないかぎりお姉ちゃんとお母さん一生このままだよ?お姉ちゃんだってもういい大人なんだからさ本当のこと話してあげなよ。
ねえ。
さっきから何の話してんの?誤解って何のこと?あの日。
お父さんが事故に遭った日。
お父さんに買い物頼んだのお母さんじゃないよ。
お姉ちゃんだよ。
よく思い出してよ。
ほら。
お風呂上がった後布団の部屋でみんなで遊んだよね?はしゃいで汗かいて。
そしたらお姉ちゃん「アイス食べたい」って言いだしたの。
外すごい大雨降ってたけどお姉ちゃん「アイス食べたい」って聞かなくて。
それでお父さん買い物行くことになって。
そしたらお母さんがじゃあついでに「歯磨き粉買ってきて」って言ったんだよ。
嘘よ。
たぶんショックで記憶ねじ曲げちゃったんだと思う。
だってお姉ちゃんお葬式の日に「何でお父さんに買い物頼んだの?」ってお母さんのこと責めたよね?でもお母さん否定しなかった。
「ごめんね」って。
「葉月ごめんね」って。
嘘よそんなの。
嘘よ。
気にしなくていいのよ。
あんたまだちっちゃかったんだし。
は…葉月。
お姉ちゃん!
(陽平)お母さんお母さん。
俺行きます。
ああもう。
私ずっとお母さんのこと恨んでた。
お父さんが死んでからお母さんものすごく厳しくなって。
美咲の面倒まで見させられて。
「何で私ばっかりこんな目に遭うんだろう?」ってずっと思ってた。
「全部お母さんのせいなのに何で私が?」って。
それなのにホントは全部私のせいだったなんて。
(陽平)しょうがないよ。
そうやって自分を守るしかなかったんだから。
大好きだったの。
お父さんのことが大好きだったの。
(陽平)幸いお母さんは元気なんだしもし後悔してることがあるなら今からいくらでも取り戻せる。
それに一番事実を知らせたくなかったのはお母さんだと思うよ。
子供が苦しむのを見たい親なんていないはずだから。
大丈夫。
君は何も悪くない。
大丈夫。

(くしゃみ)ごめん。
えっ?我慢してたんだけど。
もうやだ。
少し落ち着いた?戻ろっか。
うん。
熱海に向かっております。
ハチ!運転頑張れ。
(永人)イェーイ。
お姉ちゃん!お母さん!店長!どーん。
鼻の穴。
お母さんホントに入らないの?ご飯の前に入った方が気持ちいいよ。
(七重)うん。
まだ昼間のお酒が残ってるからちょっと休んでからにするわ。
分かった。
じゃあまあ先入っとくね。
(七重)はい。
はい。
ありがとう。
ちょっといってきます。
いってらっしゃい。
どっち?分かんない。
あーっ。
2人とも浴衣似合う。
美咲もすげえ似合ってるよ。
お姉さんもすてきです。
ありがと。
ちょっとちょっと。
おっさんおっさん。
がん見し過ぎだから。
(陽平)奇麗だ。
何言ってんの?もうハチ行こう。
(永人)行こう行こう。
聞いた?うん?ここ混浴風呂あんだって。
うおっ。
いいね行こっか。
(陽平)うんうん?うんうん?ごめん。
ごめんごめん。
ああ。
先輩が行きたいって言ってたから。
(陽平)行かないよ。
行かないよ俺は。
永人君…。
(永人)散々行きたいって言ってたじゃないっすかさっき。
(陽平)そんなこと言ったか?
(永人)言ってましたよ。
やっぱ行きたいんだね?
(永人)行かないよ。
それより滑んなよ。
分かってるよ。
ごめん。
ちょっと先行ってて。
お母さん。
(七重)あら。
どうしたの?ごめんなさい。
ちょっと。
葉月。
私心のどっかでお母さんのことずっと責めてた。
私のことかばってくれたなんて知りもしないで。
許してお母さん。
今までホントにごめんなさい。
謝ることなんてないの。
そう思わせたのは私なんだから。
ほら。
ほらもう。
顔上げて。
はい。
ほら。
お父さんが死んだのは誰のせいでもない。
きっかけが何であろうとそういう運命だったの。
だから葉月も自分を責めることなんてまったくないの。
長く生きてるとさ誰も悪くないんだけども悲しくてやりきれないようなことがたまに起こるのよ。
そんなときは何か夢中になれるもの探してひたすら没頭するしかない。
私にとってそれはあんたたちだった。
あんたたちがいたから生きてこれたの。
これでも感謝してんだよ。
もう。
いつまで泣いてんの?せっかくの美人が台無し。
フフフ。
(陽平)じゃあ今仕事探してんだ?
(永人)はい。
まあ簡単には見つかりそうもないですけどね。
でもあのう。
大学時代の友達みんないいとこ勤めてるんで片っ端から頼んでみるつもりです。
(陽平)スケボーはどうするの?
(永人)続けます。
まあ趣味としてですけど。
なかなかスケボーじゃ食ってけないんで。
(陽平)そっか。
(永人)兄貴に言われたんすよ。
誰かを幸せにしようと思うなら社会人としてちゃんとしろって。
(陽平)ってことは好きな子がいるんだ?
(永人)はい。
(陽平)ううー。
その子は喜ぶ?
(永人)えっ?
(陽平)いや。
夢諦めて会社勤めすること。
お兄さんの言う社会人としてちゃんとしろっていうのは何も会社勤めしてサラリーもらえってことじゃないんじゃないかな。
要はさ社会の一員として胸を張って生きていけってことでしょ?もちろん会社勤めするのもすごいことだけど自分らしくやりたいと思ったことを諦めないでやり遂げるっていうのも俺はすごいことだと思うけどな。
(永人)そうか。
ですよね。
何か引っ掛かってたんすよ。
仕事探しながらホントにこれでいいのかってずっと思ってたんですよ。
(永人)でも今すっきりしました。
俺夢かなえます。
店長さん。
ありがとうございます。
っていうかそれ勘弁しろよ。
(永人)えっ?あっ。
(陽平)うわ!?お前もっとゆっくり入れよ。
(永人)すいません。
(七重)だっていっぱい出てるもん。
お母さん飲み過ぎだからこれぐらい…。
(七重)いいのいいの。
いい湯だった。
おかえり。
っていうかこの人たちまた飲んでるし。
(七重)だって葉月が飲もう飲もうってうるさい。
よく言うよ。
自分が飲んでるくせに。
うるさい。
ねえ?もうすぐご飯だよ。
お風呂入ってきたら?あっそうだ。
お母さん行こうよ。
待って。
その前に。
あんたたち2人のかわいがり方に差をつけたかどうかって話だけど。
もういいよ。
よくないわよ。
この際だから全部話しとく。
聞く聞く。
確かに葉月には厳しくした。
やっぱり。
私と同じ目に遭わせたくなかったのよ。
お父さん死んだとき何の資格も経験もないただの主婦だった私がどれだけ苦労したか?今のあんたたちだったら想像がつくでしょ?だから必死で勉強させて大学やって「公務員になれなれ」って言った。
けど駄目ね。
親がこれがいいって思ってやっても結局子供は自分の生きたいように生きちゃうんだから。
フッ。
親なんてホントつまんないもんよ。
けどねこれだけは言っとく。
美咲だけがかわいくて葉月がかわいくないなんてこと誓ってないから。
ホント不思議なんだけどね子供って生まれた瞬間命より大事だって思えるのよ。
あんたたちも子供持てば分かるわ。
早く産んで。
楽しみに待ってんだから。
うーん。
(七重)うーん。
よし。
2時か。
天空か。
まっこの時間なら誰もいないよね。
(陽平)うわー!嫌!何でいんのよ?こっちのせりふだよ。
混浴入るとかマジ変態なんじゃないの?じゃあお前も変態なんだな?私…。
天空に引かれたの。
天空に。
心配するな。
お前の裸見ても何とも思わない。
私だって何とも思いません。
ハァ。
ハァ。
見てみぃ。
何をよ?上。
うわ。
奇麗。
これ見ないと損だよな。
どうせなら葉月ちゃんと見たかったな。
ねえ?何でお姉ちゃんのこと好きになったの?うん?うん。
まだ開店して間もないころに彼女が一人で店に来てさ。
(陽平)《Bランチお待たせしました》《おいしそう》
(陽平)《ごゆっくりどうぞ》《いただきます》
(陽平)サラダを食べた途端びっくりしたような顔でこっち見たからさ何か変なもんでも入ってたのかなと思って慌てて聞きに行ったら。
《あっ。
いいえ。
あのう》《あんまりおいしくてびっくりしました》《ありがとうございます》
(陽平)そのとき思ったんだ。
店出してホントによかったなって。
ふーん。
それからは彼女が来るとつい目で追ってた。
ウエーターが忙しそうにしてたらいつまでも注文待ってて。
お会計待たせても文句一つ言わなくて。
彼氏のつまんない話にも楽しそうに笑う彼女のことが気付いたら大好きだった。
そんなに好きなら結婚すれば?いくら何でも早過ぎるだろ。
お前それは。
やっと恋人同士っぽくなってきたんだから。
でもお姉ちゃん。
ああ見えて結婚願望強いよ。
「もう一人は飽きたの」とか言ってたし。
今プロポーズされたら相手が誰であろうと簡単に落ちるんじゃない?上がるわ。
お前もほどほどにして寝ろよ。
うん。

(七重)ただいまっと。
ただいま。
ただいま。
(陽平)お邪魔します。
運転お疲れさまです。
(陽平)いや。
全然。
(七重)ああー。
やれやれ。
こっちはただ乗ってただけだっていうのに疲れたわ。
ねっ。
(七重)ねえ?お土産で買ってきたおまんじゅう食べない?食べる!
(七重)誰かお茶入れて。
お姉ちゃん。
お茶入れて。
美咲が入れて。
えっ?お姉ちゃん入れてくれた方がおいしいもん。
私ちょっと萩原さん送ってくるから。
えっ?
(七重)送るったってあんた。
運転すんの萩原さんでしょう。
そうなんだけど。
じゃあお言葉に甘えて送ってもらおうかな?じゃあちょっと行ってくんね。
(陽平)じゃあどうも。
失礼します。
(七重)あっ。
萩原さん。
ちょっと。
(陽平)はい。
葉月のことよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
(七重)ふーん。
仲いいんじゃないの?あの分だと結婚までいくかもね?フフフ。
じゃあここで。
(陽平)はい。
あっ。
送っていきます。
いいです。
切りがないんで。
(陽平)そうですね。
旅行付き合ってもらってありがとうございました。
(陽平)楽しかったです。
ホントにありがとうございます。
はい。
じゃあまた。
また。
よし。

(陽平)葉月ちゃん!葉月!結婚してください!えっ?俺と結婚してください!・
(チャイム)・
(チャイム)うーん。

(チャイム)うーん。
もう。

(チャイム)はい。
(宗一郎)おなかの子供のDNA鑑定をしたい。
俺の子じゃないっていうなら証明してくれ。
でももし俺の子なら一緒に育てたい。
2014/11/20(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>ディア・シスター #06[字]【心も体もハダカに】

美咲は永人に、宗一郎の子の妊娠の告白に加え、ある秘密を打ち明け…葉月は陽平からアプローチを受け続け…そんな折、美咲・葉月・七重で家族旅行することになり…

詳細情報
番組内容
 美咲(石原さとみ)は、現在妊娠15週目で、子どもの父親は宗一郎(田辺誠一)だと永人(岩田剛典)に告白した。さらに美咲は、もうひとつ話しておきたいことがある、と続け、自身に関するある秘密を打ち明ける…。
 一方、葉月(松下奈緒)は、陽平(平山浩行)からアプローチを受けていた。一緒に畑仕事をしたことや、料理を教えてもらったことを親友の和子(森カンナ)に報告する。
 別の日、美咲は、永人を誘って
番組内容2
両親学級に参加する。楽しそうに沐浴(もくよく)指導や沐浴(もくよく)後のお手入れ指導を受けるふたり。帰り道、永人は、転んだら大変だから、と言って美咲に手を差し出した。美咲は、その手を握り、彼と手をつないで歩きだす。
 大ゲンカをして以来、美咲と葉月はまだどこかぎくしゃくしたままの状態が続いていたが、そんな折、美咲の提案で葉月・七重(片平なぎさ)と毎年家族旅行していた熱海に行くことになった。さらに
番組内容3
これも美咲の提案で永人のみならず、陽平も誘おうという話になり慌てる葉月だったが、逆に七重に陽平が新しい彼氏だと誤解される始末。
 そして旅行当日。美咲と葉月が玄関を開けると、そこには永人と…陽平。したり顔の美咲を思いっきりつねる葉月。結局5人で熱海に向い、早速浴衣に着替え、露天風呂に行こうと舞い上がる一同だったが…。
出演者
石原さとみ 松下奈緒 

岩田剛典(EXILE/三代目 J Soul Brothers) 
平山浩行 
森カンナ
  ●  
田辺誠一
  ●  
堀内敬子
  ★  
片平なぎさ 


スタッフ
【脚本】
中谷まゆみ 

【プロデュース】
中野利幸 

【演出】
田中亮 
平野眞 
関野宗紀 

【主題歌】
「Happiness」シェネル(ユニバーサル ミュージック) 

【制作】
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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