生字幕放送でお伝えします
こんばんは。
「ハートネットTV」です。
きょうは今月3回のシリーズでお送りしてきた「リハビリ・ケア新時代」の反響編です。
久保純子さん、荻上チキさんそしてゲストに教育評論家の尾木直樹さん尾木ママをお迎えして番組進めていきたいと思います。
皆さんよろしくお願いします。
きょうは生放送です。
皆さんからツイッターでご意見募集します。
こちらのハッシュタグ#nhk_heartこれをつけてお送りください。
お待ちしております。
さて、今回のシリーズでは先端科学、とりわけ脳科学の発達が介護やリハビリの現場を変えようとしている現状を紹介しました。
体の動かない人の意思を脳波から読み解こうという技術や頭でイメージすることで体を動かす訓練をするという新しいリハビリ。
そして、脳の発達に深刻な影響を与えるといわれる子どもの睡眠の乱れについてもお伝えしてきました。
こういったラインナップで放送してきましたが尾木さんどうご覧になりました?
すごいですね。
この脳科学の発達っていうのは心まで読み解いていけるっていうのはね。
子どもたちの発達のところを脳科学でサポートしてもらえるっていうのはすごいうれしいです。
脅威ですね。
たくさんの反響が驚異が届きましておよそカキコミ板には500通届きました。
きょうは、その中で関心が特に高かった子どもの睡眠障害を中心に考えていきます。
まずは深刻化する子どもの睡眠障害の実態からご覧いただきます。
兵庫県立子どもの睡眠と発達医療センター。
国内で数少ない子どもの睡眠に特化した病院です。
ここには、全国から眠りの悩みを持つ子どもたちが集まってきます。
集まる子どもの多くが睡眠により不登校状態に陥っています。
中学2年生のミナミさん。
中学に入って、まもなく朝、起きられなくなり不登校になりました。
病院では、ミナミさんの全身を脳波や血液などさまざまな角度から検査しました。
その結果、夜、寝るときに下がるはずの体温が下がらず一日中、同じ状態が続いていることが分かりました。
体温やホルモンの調節など本来ある、体のリズムが失われていた状態でした。
診断は、概日リズム睡眠障害。
ミナミさんの睡眠は日中、寝て、夜は起きるというパターンになってしまったのです。
リズムが崩れたきっかけは一生懸命夜遅くまで勉強したり朝、部活に出たりする中疲れがたまっていったこととみられています。
失われた体のリズムを戻すためにミナミさんは2か月にわたる入院治療を受けています。
光を使った治療も、その一つ。
朝、強い光を浴びることで目覚めのホルモンを出し体内時計を戻すのです。
睡眠に問題を抱えこの病院に来る子どもたちは年間、延べ3800人。
医師たちは危機感を募らせています。
これ、本当にひと事ではないんですよ。
わが家にも中学校1年生の女の子がいるんですけどやっぱりスポーツと勉強の両立にあっぷあっぷしてるんですね。
なんとかしなきゃいけないって悩んでいるママの一人なんですよね私も。
でも、これって本当大変なことですよね。
本当に大変です。
部活が早いでしょう。
もう6時台に集まっていたりとか7時から始めるとかでしょ。
真面目な子ほど、大変。
こういう子どもたち増えているんでしょうね。
増えてると思いますね。
今、学校でも実際に宿題とかたくさん出るし学校自体のほうが大変になっているところプラス、みんな部活も一生懸命やるでしょ。
一生懸命な子ほど大変だと思う。
日本人全体で睡眠時間が減っている傾向はあるので子どもは、もろに受けてますよね。
そうした中で、眠そうにしてると個人の問題だってことで説教されたりするので。
それも環境が合ってないっていう発想も重要になってきますよね。
頑張り屋さんなんですよね。
決して怠け者ではないんです。
よく、朝10分でも早く起きてこいなんていわれてると怠けてるなんて思われるけど怠けではないっていうのが一番大事なポイントですね。
そうではなくてみんな疲れている。
小学生でも、もっとゆっくりしたいというのがデータで74%ですから。
中高生、85%よ。
みんなの問題なの。
ゆっくりしたいと思ってるの。
メールもいただいてるんですけど実際に睡眠障害に悩む中学校2年生からです。
もう一人はお嬢さんを持つお母さんです。
お母さんも悩んでいる。
実はこういうツイッターもきたんですよね。
本当に尾木さんもおっしゃったように真面目な子ですごく頑張り屋な子が悩んじゃう。
だから適当な子っていったら悪いですけど結構おおらかできょう疲れたから1週間で2回でいいやとかそういうマイペースな子はこういう状況には陥らないですよね。
宿題だって大量に出てこの夏だって話題になったの。
宿題代行のことが話題になったくらい大量に出るんですから。
大人だときょうは息抜くっていう方法を知っていますよね。
でも、子どもは全力投球ですよね。
できないです。
ほかの子が一生懸命やってるのに自分だけが抜けないんです。
抜いたら自分だけ手を抜いたみたいでしょ。
親の期待それに応えようっていう気持ちもあるでしょうし。
いい子ほどそうですね。
こうした睡眠のリズムが乱れると目に見えないところで悪影響を与えてることも分かってきました。
こちらなんですが脳の中の血流量を調べた結果です。
赤い部分は血液がたくさん流れているところです。
右側の睡眠障害の子どもの脳ご覧ください。
丸で囲んだ部分前頭葉のところなんですが赤い部分が少なくて血流が滞っていることが分かります。
前頭葉に血が回らないと集中力や判断力が低下するということです。
こうなると将来的にもさまざまな影響が出てくるんじゃないかなと心配になりますよね。
睡眠についてしっかりと学んだりとかそうした問題が単なる個人の問題ではなくて社会的にも、その環境をつくれてないんだとそういった意識から見直す必要がありますよね。
一つ、ツイッターをご紹介します。
本当に家族の中だからほかの人は理解ができないですもんね。
各家庭のことだという意見だとこういった意見もあります。
教育とか睡眠は家庭の中の問題で親が個人的に指導すべき問題で学校とか社会とかを通じてもっともっと啓発していくんだという意識が確かに足りてないですよね。
一方で最近睡眠障害になる原因として注目されている要因がこちら、スマホなどの新しいメディアとの接触です。
神戸市に住む中学1年のサトシ君。
睡眠障害で苦しみ今、通院しながら治療を受けています。
サトシ君が睡眠障害になった原因はインターネットによる夜更かしでした。
えっと、ツイッターとLINEとYouTubeを。
ネット上の友達が増え深夜3時過ぎまでやり取りする日々が続きました。
睡眠が乱れ、学校を遅刻したり休む日が増えていきました。
このままでは、まずいと考えたサトシ君。
治療を受け睡眠リズムを立て直そうと決めました。
夜は一切電子機器を使わないと決心。
9時には布団に入るようにしています。
効果は、少しずつ現れています。
朝7時に目が覚めるようになってきたサトシ君。
毎日、学校に通えるようしっかり治療を続けたいと考えています。
少しずつ効果が出てきているみたいですね。
適切な助言がないとお母さんがどうしたらいいのか分からないということですからやっぱり、こういったアドバイスなど含めて一緒に頑張っていくというのが大事ですよね。
きょうは、今の映像のサトシ君とサトシ君のお母さんと電話がつながっています。
こんばんは。
こんばんは。
サトシ君、すごいね学校に通ってるんだ、今。
やっぱり気分というか学校に行き始めて変わった?
はい。
どんな気持ち?
毎日、友達と話してて楽しいです。
最高ですね。
やっぱり、この生活を変えなきゃって思って行動したの?
はい。
学校に行きたかった。
頑張ってますよね。
学校に行きたいのに行けないほどつらいことないよね。
それで自分の意思じゃないと起きれないんだから。
でも、どうやってこれ、やめたの?すごいね。
すごいと思いますよ。
ありがとう。
お母さんにお話を聞いてみましょう。
ちょっと電話変わってもらえますか。
どうもありがとう。
お疲れのところ。
お母様。
こんばんは。
どうやってサトシ君が前向きになれたのかちょっとその辺りをお聞きしたいんですが。
スマホをやめるように親から言ってもうるさいって言ってなかなか聞いてくれなかったんですけど病院で先生から指導をしていただいてスマホはよくないってことや夜更かしがいけないってことを子どもが納得できたことがきっかけになったと思います。
とはいえ、でもすぐにはねならなかったと思うんですが…。
けんかなどはなかったですか?
日々、けんかで先生からはスマホは一切禁止っていう指導だったんですけれども一気には、やめれなかったので9時には私に渡すっていうルールから徐々にスマホをする時間を減らしていくようにしたんです。
それが今につながっているということなんでしょうけど日頃、どんなことばがけをしていますか?
毎日、早く寝なさいです。
お互いの関係は良好といいますかよくなりましたか?
会話も増えたし。
それは何よりですね。
本人も明るくなったので。
お母さんもおつらかったと思いますけど本当、よかったですね。
はい、よかったです。
これから、もっとよい方向につながることを願ってますので。
どうもありがとうございました。
なんとかルールを決めてネットに振り回されないためのヒントがたくさんあったような気がしますね。
ありますね。
やっぱりルールを決めて9時には渡しなさいとおっしゃったようにそれぞれの家庭多少は違っていいんですけどルールを持つってことが最低条件です。
それはね、例えば先生が今回はおっしゃったからサトシ君は聞く耳を持ったわけですけど親が言うときにはうるさいとか言ってなかなか親子関係ではうまくいかないの。
でも、やっぱり親が言うのはこういう子になってほしいんだよっていうビジョンっていうのスマホがいけないわけじゃなくて使い方がこんな間違った子にはなってほしくないという高いビジョンを示せば中学生っていうのは思春期でロマンチストですからついてくるんですよ。
だから、低いレベルでやり取りしてると反発してうるせえ、うぜえとか言われちゃいますからそれが一つ。
頭ごなしは絶対だめ。
いいこと何もないですから。
きちっと尊重すべきだと思うのね。
それからルールを決めたらリビングなんかに貼り出しておくの。
可視化するの、見えるように。
そんなの俺は聞いてないよとか適当に言われちゃうから。
子ども、強いですからね。
貼っておくということ。
一方的に貼るんじゃなくてその紙を2人で作る。
2人で一緒に作るのがいいと思う。
かわいいイラストでも入れてね。
そして貼っておいて充電なんかもリビングでしかしない。
自分の部屋でやるということはしない。
いろいろ反則を作るの。
そのときにはかわいくてもいいですからペナルティーをちょっと設けておいてけじめをつけるということともう一つルールの変更がありだよと。
2人で決めたけれどもうまくいかないというときはルール変更は認めようと、柔軟に。
そして、そういうのを自分で決めたって友達には言わないで、これで言うとばれちゃうんだけどうちのおやじとか、おふくろうるさくって親を悪者にしちゃうの。
そうすると友達関係が壊れないでちゃんとルール守ってやれるようになります。
ネットに関してたくさん質問がきてるんですがこんな質問もきています。
この質問に対しては子どもの睡眠に詳しい三池輝久先生に聞きました。
ブルーライトがパソコンやスマートフォンから発せられる光のことなんですが夜、寝る前は要注意ですと。
この光が目から入ってくると睡眠を促す大事なホルモンメラトニンの分泌が抑えられて眠れなくなってしまう。
夕方以降のパソコン、スマホなどの使用はなるべく避けましょうと意識しましょうという答えでした。
これ、ちょっと反省しますね。
私たち親のことすごい見てますよね。
僕たちもやってるじゃない。
やばい…まずい。
ちょっと規制して会話の時間を持つっていうのが大事なのかもしれませんね。
さて番組ではほかにもこのようなメールが届いています。
子どもの睡眠障害の対応というのは家庭だけでは難しいということで今、地域や学校でも子どもの睡眠についての取り組みが始まっています。
おはようございます。
福井県西部の若狭地域。
8年前から学校を中心に睡眠の学習「眠育」が行われています。
子どもたちは朝の会で何時に寝て、何時に起きたかを2週間分、記録します。
それを睡眠に詳しい医師や教育関係者がチェック。
生活リズムが崩れがちな児童をいち早く発見するのが狙いです。
この取り組みを始めた前田勉さん。
小学校の元校長です。
眠育を始めたきっかけは不登校になる子どもが目立ってきたことでした。
そこで生活リズムを調査してみると睡眠が乱れがちであることに気が付きました。
例えば、この子どもの場合土日は、平日より2時間以上、多く寝ています。
平日の睡眠時間が足りない証拠だといいます。
前田さんは地域の2000人もの子どもの睡眠表をチェック。
一人一人にコメントをつけて返します。
子どもの睡眠を守るためには学校だけでなく、保護者の協力が欠かせないと考えた前田さん。
正しい知識を持ってもらおうと講演会を開いてきました。
子どもの睡眠リズムを崩さないためには幼少期からの取り組みが大切だと訴え続けています。
講演を聴いて生活パターンを変えた森口さんです。
自営業のため以前、夕食は夜8時過ぎ。
当時、保育園に通っていた息子・友貴君が寝るのは10時を越えていました。
睡眠の大切さを聞いて夜、店は家族が交代で守ることに。
食事は7時には済ませ友貴君が早く寝られるようにしたのです。
学校や家庭が連携して子どもの睡眠リズムの乱れを未然に防ごうという眠育。
この小学校では、かつて全国平均の4倍以上の子どもが中学進学後に不登校になっていましたがおととしにはゼロになりました。
かなり大きな成果を挙げていますね。
久保さん、どう思いますか?
やはり子どもは自分では気付かないじゃないですか。
この表によって認識する。
目で見て確認して認識することによってこれは大変なことなんだって分かるだけで気持ちも変わる。
ちっちゃいころはママが言ったら聞くけれども思春期になってくるとママの言うことを聞くというより自分で意識を変えないと何事も納得しないと変えないからこれはすごくいい方法ですよね。
睡眠が客観視できるのはすばらしいですよ。
よくね、早寝早起き朝ごはん運動って運動でやってるところもあるんですけどこれはあくまでも何時までには寝なさいっていう強制なんですよ。
そうするとね逆に見えなくなるの。
こういう問題を抱えてるのが。
それに自分で客観視して専門家が分析してあとはコメントまでついてケアまであるわけでしょ。
これ、最高だと思う。
それと、やはり子どもの睡眠っていうのは大人の影響を受けやすいということですね。
日本人の平均睡眠時間が戦後下がり続けて減り続けているんですけど特にここ最近ですと共働きですとか女性でも働いてると保育園とかに預けてとかあるいは仕事から帰ってきてごはんのしたくをするとそうせざるを得ない環境になってしまうんですけどそれから睡眠の時間もそれにつられて遅くなってしまうとかになってしまうのでこうなってしまうと親の努力だけでは難しい面があるんですね。
睡眠に関する教育とそれから働いている人子どもたちへのケアそういったものトータルで必要になってくると思いますね。
先ほど出た睡眠チェック表なんですが実は私、2週間やってみました。
長期出張の期間があったのでまあ、乱れています。
待って、12時前に寝てないってこと?
寝てないですね。
ずっと0時を超えてから寝てます。
大体、平均すると6時間ぐらいなんですがもうちょっと寝たいなというのが実感としてあるんですけど。
だめな例ですね。
これ、子どもは絶対だめですね。
でも、毎日チェックするのは難しいことではないのでこうやってトータルで見ると自分が、こういう睡眠をしているんだって分かる部分もあるしじゃあ、どうすればいいのかというのを考えられますのでこの睡眠チェック表ホームページでダウンロードして使えるようになってきていますのでぜひアクセスして、きょうから皆さんチェックしてみてください。
子どもの睡眠に関してですが国も動き始めました。
今月20日なんですが文部科学省で子どもの生活習慣について検討委員会が開かれて議論の中心が睡眠のリズムについてだったんですよね。
睡眠の乱れが不登校などとどう関係しているか今後2万人を対象とした調査を実施して年度内にも取りまとめられるということです。
国も動き始めたと。
調査を行うっていうのが生かされるという場面までしっかりとやってほしいですよね。
こういった意見がツイッターできています。
特に、尾木さん、子どもの睡眠本当大事だと思うんです。
発達途上にいますから。
脳もね。
本当、大事にしてあげたいと思います。
2014/10/29(水) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV リハビリ・ケア新時代 第4回「反響編 子どもの睡眠 SOS」[字]
10月特集の反響編。特に視聴者から多くの感想が寄せられた子どもの睡眠の乱れを追加取材。学校ぐるみで子どもの睡眠を改善し不登校の生徒を減らした地域の事例を紹介。
詳細情報
番組内容
今月の「ハートネットTV」では、脳科学などの科学技術の進歩がリハビリ・ケアを後押しする最前線について特集してきた。第4回は視聴者から最も反響が大きかった、不登校の原因にもなる「子どもの睡眠の乱れ」について掘り下げて伝える。視聴者から送られてきた疑問に専門家が答える。さらに、学校ぐるみで子どもの睡眠を改善することで、不登校の子どもを劇的に減らすことに成功した地域の事例をリポートする。
出演者
【ゲスト】教育評論家、法政大学教授…尾木直樹,【出演】久保純子,荻上チキ,【司会】山田賢治
ジャンル :
福祉 – 社会福祉
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
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