ドラマ10 聖女(5)「最後のキス」 2014.09.30

(基子)
私は去年の夏放火殺人未遂殺人などの容疑で逮捕された。
私の弁護を担当する事になったのは10年前に私が家庭教師として勉強を教えそしてその一夏愛し合った男の子だった
(晴樹)肘井基子さんは誰も殺していません。
(美咲)あれ?その弁護士って将来の夫じゃなかった?
(泉美)何で嫉妬しなきゃなんないのあんな女に。
(前原)過去に家庭教師と生徒以上の何かがあったんだとしたら誰にもばれないようにしろ。
永遠にだ。
(裁判長)被告人はいずれも無罪。
もうあなたと自由に会えるのよね?何証言するつもりだよ?
(克樹)あの被告人がうちの2階で俺の弟とセックスしていた話とか。
(泰蔵)思い出したんです。
あの火事の日…。
この先に何が起ころうとも私は…聖女になる

(ノック)
(黒坂)失礼します。
これ連絡用の携帯電話です。
ご自分のを持つまでこれを使って頂けますか?分かりました。
あの〜ハンドクリームってお持ちですか?ああ…普通のでよければ。
どうぞ。
ありがとう。
緊張されてますか?ええ。
万が一変な質問が出ても無理に答えなくて大丈夫ですよ。
感情をあらわにしたり余計な事を発言しない事が重要です。
はい。
まあ今はマスコミも完全に肘井さんを悲劇のヒロイン扱いですから大丈夫だと思いますけど。
そうですか。
おかしな話よね。
つい数週間前まで「悪女悪女」って得意げに言い回ってたくせに。
(ノック)やあこりゃまたお美しい。
いいじゃない。
だから言ったじゃないですか。
私に任せて下さいって。
(小池)準備は万端のようですね。
中村さんは?
(田中)ああもうすぐ来ると連絡ありましたけど。
そうですか。
待って晴ちゃん!あの…さっき千倉さんが言ってた事って…。
聞いてたの?うん。
もしあれがほんとならやっぱりあの人…。
まだ誰にも言わないでくれないか?えっ?でも…。
頼む。
分かった。
信じる。
私晴ちゃんの事信じてるから。
うん。

今度こそ私は変わるのだ

清らかで強く気高く何からも誰からも永遠に汚される事のないそんな女に

(会田)肘井基子さんにお伺いします。
改めて今回の裁判の感想を教えて下さい。
応援して下さった皆様や裁判で証言して下さった方々頼りになる弁護士さんのおかげでこのような場にいられる事を幸せに思います。
では次の質問。
そちらの女性の方。
(井岡)そうわ新聞の井岡です。
晴れて自由の身になられた訳ですがこれから先の生活の予定を教えて下さい。
そうですね。
できる事ならまた絵画に携わる仕事がしたいと思っています。
(佐藤)「週刊真相」の佐藤と申します。
裁判の中で何度か「聖女」という言葉が出てきたそうですが「聖女」という単語と多くの金持ち男性とおつきあいをされていた肘井さんのイメージには大きなギャップを感じるんですがその辺ご自身ではどのように思われますか?やっかいなのが出てきたな。
答えなくてもいいですよ。
いえ…。
それは分かりません。
イメージは自分ではなく他人が決めるものですから。
(佐藤)では肘井さんはつきあってきた男性たちにとって自分はどんな存在だったと思います?聖女?悪女?それも分かりません。
ただ皆さん私を必要だと私と過ごす時間が幸せだと言って下さっていました。
(佐藤)なるほど。
だから多額のお金を受け取る事を全く抵抗を感じなかったとそういう事ですね?
(せきばらい)すみません。
最初にお話ししたとおり質問はお一人につき1つとさせて頂いてます。
次の質問を…。
はい。
抵抗はありませんでした。
(ざわめき)全く抵抗ありませんでした。
では逆にあなたに質問しますが交際している女性にほとんど金を使わずあわよくば金を払わせようとする男性と一生懸命働いたお金で自分のためにできるだけすてきなプレゼントをしようと努力して下さる男性。
女性なら普通どちらを好きになると思います?はっ?いや…。
答えは結構です。
あなたが前者でない事を祈ります。
(笑い声)それではそろそろ時間ですので。
(上野)待って下さい!最後に1つだけ聞かせて下さい!被害者を本当に愛していたんですか?愛情を金で計るという価値観…。
あなたのした事は神の愛に反してると思いませんか?お静かに!お静かにお願いします!
(前原)ちょっといいでしょうか?いいですか?愛を美化するのはもうやめませんかね?「愛こそ全て」とか「愛はなになにを救う」とか最近じゃとかく愛を崇高なもののようにとらえがちですがそもそも愛は欲望の一種です。
執着の始まりです。
響きはきれいですが非常に曖昧で危険なものです。
それに比べて肘井さんの主張は実にシンプルです。
目の前に3枚100円の薄っぺらなタオルとホテル仕様の高級タオルがあれば誰だって高級タオルを選ぶ。
パンの耳とバターの香る焼きたてクロワッサンならクロワッサンを。
チープなイミテーションより光り輝く宝石を。
家事のできない女性より得意な女性を選ぶ。
それを愛と呼ぶ人もいれば打算と呼ぶ人もいるでしょう。
しかしそれはただ単に生きるための知恵自然の摂理です。
人間はただ自分をより幸せにしてくれる方を選ぶんです。
それに今我々はどんなに深い愛も努力も決して幸福を約束するものではない事を知っています。
愛を必要以上に美化するのをやめる事。
これが今回の裁判で肘井基子さんが我々に教えてくれた大事なことなんじゃないでしょうか。
所長。
所長にお話ししたい事があるんですけど。
話?ちょっといいですか?うん。
いや実は…。
(黒坂)お疲れさまでした。
ああお疲れさん。
今から肘井さんと食事でもと話してたんですが。
ああそれはいいですね。
ありがとうございます。
じゃお店押さえてくれる?中村くん。
(前原)中村はダメだよ。
新人は事務所に戻ってたまりにたまった残務の処理だよ。
無罪を祝う会の準備もあるし。
話は明日でもいいだろ。
はい分かりました。
(黒坂)それじゃお店は女子で決めちゃおうか田中ちゃん。
(田中)はいお任せ下さい。
・「ただいま電話に出る事ができません。
ピ〜ッという発信音のあとに20秒以内でお名前連絡先などをお話し下さい」。
ま…まりあさん?ああ…何度も電話してごめん。
この番号は前原さんの事務所の女の子に聞いてね。
いや〜君が僕の連絡先が分からなくて困ってるんじゃないかと思ってね。
それで何度かこの留守電に病院の番号を残して…。

(発信音と電話が切れる音)
(文江)あなた…。
なぜだ?なぜ彼女はまだ連絡くれないんだ…?お母さん…。
お母さん。
私やったよ。
これでいい。
これでいいんだ…。
久しぶり。
(阿川)楽しそうだね。
楽しくなんかないわよ。
大体あなたが死んだりしたからこんな事になったのよ。
あなたが会社の経営に失敗して死んじゃったりなんかしたから。
よく言うよ。
金が目当てだったくせに。
そのとおりだけど。
変わんねえなそのかわいげのねえとこは。
でも私ほんとにあなたの事は嫌いじゃなかった。
男として愛してた訳じゃないけどいい友達っていうかパートナーだと思ってた。
お前他に本音で話せるような友達いなかったもんな。
そうよ。
あなたが死んで悲しかった。
これはうそじゃない。
そう…うそじゃない。
(阿川)あの男とこれからどうするの?本気で本気なの?本気よ。
愛してるの彼の事。
こんな気持ち初めて。
このまま自分が幸せになれると思う?私は…。
幸せになるわよ。
決まってるじゃない。
回想
(泰蔵)まりあさんは少しおかしな事をしていたんだ。
思い出さない方が幸せだったんでしょうかねぇ。
まさか…。
でも…。
小池さんお疲れさまです。
ご苦労さん。
どうせ食事もしないでやってんだろ。
はいこれ折詰にしてもらったから。
すいません。
ありがとうございます。
あれ?千倉さんの資料まだ見てんの?裁判終わったばっかりなのに真面目だねぇ。
はいもしもし泉美です。
(百合子)もしもし?朝からごめんなさいね。
でも泉美さん見た?「週刊SHOT」よ。
「週刊SHOT」のね18ページ。
晴樹が大きく載ってんの。
「肘井基子を救ったのはこのイケメン弁護士」って。
晴樹もようやく一人前になれたって事よね。
これで安心して泉美のさんのお婿になれるわ。
そうですか…。
(百合子)あれから会えた?式の予定はまだ決まらない?はい。
詳しくはまた今日お伺いした時に。
すいません急いでるんで失礼します。
(克樹)泉美さんって言ったっけ?うん。
看護師さんなのよ。
へぇ〜白衣の天使か。
母さん彼女と話す時いつも楽しそうだね。
そうなのよ〜。
ほんとに明るい優しいいい子でね。
晴樹もほんとにいい子見つけてくれたわ!
(百合子)さてと…。
(前原)検察は即刻控訴手続きをしております。
つまり戦いはまだまだ続きます。
皆さん引き続き応援のほどよろしくお願い致します。
(拍手)この度はおめでとうございます。
ありがとうございます。
私正直やっぱり彼女の事は苦手です。
あ〜そうか。
君は彼氏が無職のヒモだもんな。
えっうそ!何で知ってるんですか?この間焼き鳥屋で酔っ払って話してたじゃないか。
そうなんだ…。
へぇ〜意外かも。
はいはいそうですよ。
私はタオルだって無駄にふわふわしたやつより温泉宿に無料で置いてある薄っぺらいやつの方が好きなようなそういう女ですよ。
俺もそっちの方が好きだな。
そうじゃなくて…。
その話は置いといて。
怖いんですよ。
怖い?う〜ん…分かんないかな?男の人にはこの感覚。
次控訴審頑張ってね。
ありがとうございます。
泉美?あっ…すいません失礼します。
泉美。
ああ。
何?どうしたの?どうしたのって前原さんに招待されたんだよ。
千倉さんの事とかでいろいろ世話になったからって。
あっ…そうか。
忙しいのにありがとうね。
ううん。
それに心配だったから。
あれから晴ちゃんが一人で抱え込んじゃってるんじゃないかって。
何?いや…。
いやほんと泉美には何もかも見透かされちゃってるなと思ってさ。
弁護士さんの事ですか?弁護士さんの事は100%信用しています。
ですから次も必ず勝てると信じています。
(前原)いや〜そこまで言われると頑張らないとダメですね。
まあ全力でやりますんで。
またよろしくお願いします。
(前原)おっ来たな泉美ちゃん。
紹介しますよ。
いらっしゃい。
こんにちは。
彼女覚えてますか?あっいえ…。
あっ裁判の時…。
千倉さんの付き添いをしてた看護師さんです。
彼女うちの中村の婚約者なんですよ。
婚約者?はい。
こんにちは。
本宮泉美と言います。
な…中村が大変お世話になっております。
こちらこそお世話になっています。
立派な婚約者さんですね。
(田中)所長ちょっと。
(前原)うん。
立派かどうかは正直よく分からないんですけどでも優しくて自慢の彼氏です。
そう。
はい。
優しくて…誰にでも優しすぎちゃって甘ちゃんで心配なところもあるけどでもそういうところも全部含めて私が全力で支えていこうって思ってます。
ちょっ…泉美。
余計な事言うなって。
だってほんとの事だもん。
でもこんな所でさ…。
ごめん。
あっそうだ。
さっきお母さんから電話…。
泉美さん。
あっこんにちは!ありがとうございました。
はじめまして。
本宮泉美です。
うわさは聞いてたんですけど。
ありがとうございます。
(前原)肘井さん。
ちょっと紹介します。
長谷川さんと言います。
都内で不動産業を経営されてましてね人権問題には造詣が深い方でして。
(長谷川)はじめまして。
長谷川と申します。
いや〜お会いできて光栄だなぁ。
すいません…。
はい?ちょっと風に当たりたいんですけど。
気分が悪くなっちゃって。
田中ちゃん。
ちょっと水持ってきて。
分かりました。
座りますか?
(黒坂)どうかされましたか?大丈夫です。
ちょっと落ち着けば。
(前原)でも顔色が悪いな。
今日はもう休まれた方がいいですね。
(黒坂)そうですね。
今日は私たちに任せて下さい。
(小池)ホテルまで送りましょう。
車出してきますから。
(田中)どうぞ。
大丈夫ですか?ええ。
少し横になりますか?もしもし。
もしもし?ようやくつながった!僕だよ千倉だよ。
よかった〜!あれ?もしもし?もしも〜し!千倉さん。
今までどうもありがとうございました。
何だよ〜急に他人行儀な…。
・これまでの数々のご厚意心から感謝しています。
意識が戻られてほんとによかった。
早く回復されて無事にご家族のもとへ帰られる日が来る事を願っています。
家族?いや家族って…。
おいさっきから一体何を言ってるんだ?・私もこれからは今までの自分を見つめ直して一から新しい人生を歩みたいと思ってます。
おい…僕の話が聞こえていないのかい?まりあさん?ほんとにありがとうございました。
どうかお元気で。
あなた!あなた大丈夫ですか?あなた!
(叫び声)バカだった!あなたしっかりして!僕がバカだったんだ!あなた!もう…死んじまいたいよ!殺してくれ〜!誰かいっそ僕を今すぐ殺してくれ〜!彼女うちの中村の婚約者なんですよ。
こんにちは。
本宮泉美と言います。

(チャイム)こんにちは…。
いらっしゃい。
はじめましてですね。
僕晴樹の兄です。
うそ…。
うわ〜晴ちゃんのお兄さん?克樹さんでしたっけ?はじめまして!私泉美と申します。
元気だなぁ。
さあどうぞ入って。
はい!お会いできてうれしいです。
お邪魔します!しかし中村くんもなかなかやるねぇ。
あんなにかわいい婚約者を捕まえるなんてさ。
明るくてはきはきしてしっかりしてて。
だろ?俺も応援してるんだよあの2人を。
そっか〜あんな婚約者がいたんじゃ勝ち目ないなぁ。
何?田中ちゃんってもしかして中村くんの事好きだったの?いやいや違いますって。
これは女子の勘なんですけど肘井さんってちょっと中村さんの事好きなんじゃないかって思うんですよ。
それはないでしょ。
何を言うかと思ったら。
(田中)そうですか?田中さん。
今日のパーティーの来賓者リストってある?ありますよ。
ちょっとお待ち下さい。
お疲れだったな中村。
ちょっとだけ世間やマスコミから注目される弁護士になったご感想は?そんなのありませんよ。
それに…。
うん?ああそういえば昨日言ってた話って?あの…千倉さんなんですが。
おっ黒坂くんだ。
はい。
えっ?もしもし。
はい。
えっ?肘井さんがいなくなった?ホテルの中も全部捜してもらったんだけどどこにもいないの。
携帯もつながらないし。
…ったく何のために携帯預けたと思ってんのよ。
このまま消えちゃったらどうしよう?えっ?何か変な行動でも起こしてそれが検察に回るような事があったら控訴審も不利になる。
そもそもこんなに顔が売れちゃって勝手にうろつく事自体危険なのに。
一体どこ行ったんだろう?行きそうな場所全然思いつかないんですけど。
あっお兄さんいいのにそんな事。
いやどうぞどうぞ。
…にしても母さん買い物遅いな。
張り切ってんだよ。
泉美さん来るのすごく楽しみにしてたから。
いいえ晴樹さん忙しいからいつも私一人でおうちに伺ってしまって何だか申し訳ないぐらいです。
いい笑顔だね。
えっ?そうだな。
晴樹は今さぞかし充実してるんだと思うよ。
なんていったって初恋の人を救ったんだから。
初恋?
(克樹)あれ?知らなかった?肘井基子は晴樹の高校時代の初恋の相手で…。
いや初体験の相手って言った方がいいかな。
あっちゃ〜ごめんね。
全然知らなかったんだ。
あいつもバカだな。
わざわざ隠すなんてかえって怪しいのに。
はい…知りませんでした。
でも晴ちゃん…。
晴樹さんが昔悲しい恋をした事は聞いてます。
その時どんなに傷ついてどんなに苦しい思いをしたのかも出会った時の晴樹さんを思い出せば何となく分かります。
だって私はそんな晴樹さんを好きになったんで。
まさかその相手があの人だとは思わなかったけど。
でも…でも大丈夫です私。
だって晴樹さんは…。
晴樹さんがあの人を救ったのは仕事を頑張っただけだし。
そうだ!それに今日ちょうどあの人に会って私が彼女ですって自己紹介もできたんです。
へぇ〜。
あっそう。
君は大丈夫なんだ。
それはよかった。
でも…肘井はさ君みたいな人間が一番嫌いなんだよ。
君みたいに太陽みたいに笑う人間がさ。
どういう事ですか?何でそんな事分かるんですか?分かるよ。
だって俺も嫌いだもん君の事。
俺君や晴樹の苦しむ顔が見たくてたまんないんだ。
何で?何でそんな…。
(克樹)晴樹さあいつバカかっつうぐらい素直だろ。
おやじも母さんも子供のころからバカなあいつがかわいくてしかたないって感じだった。
しかもあいつバカだったくせにあの女の影響で東大にまで入りやがって!それから母さんの自慢は全部あいつになった。
しかも在学中に司法試験に合格って…。
就職でつまずいて二流企業に入社した俺なんてもうゴミみたいなもんさ。
あいつがキラキラ輝く太陽な分…俺は影だ。
誰からも注目されずずっと部屋に籠もって世をすねる影になったんだ。
(克樹)でももうそれも終わりだ。
賭けてもいいよ。
晴樹はあんたを忘れてもう一度あの女に溺れる事になるよ。
控訴審になったら俺は全てを暴いてやるよ。
担当弁護士と被告人の不適切な関係をね。
(克樹の笑い声)
(克樹)そしたらあいつは全てを失うんだ。
大事な仕事もかわいい婚約者も。
(克樹の笑い声)
(克樹)肘井基子さまさまだな。
何で?何で私に今そんな事話したんですか?さあね。
きっと君の悲しむ顔が見たかったからだ。
そんなふうに今にも泣きそうにゆがんだ顔をね。
いた…。
いた!
(黒坂)肘井さん!何やってるんですか?ごめんなさい。
海見てた。
何言ってるんですか。
体調悪いのに。
とにかくどこかに行かれる時は必ず連絡して下さい。
今は無罪になったばっかりで大事な時なんですから。
みんな心配してるんですよ。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
車回してきますから。
何でこの場所が分かったかあとで詳しく聞かせてもらうからね。
肘井さん。
あとでホテルに来て。
お待たせしました。
ねえお願い。
今夜はもう敬語はやめてくれないかな?うん…分かった。
神父さんに会ったんだ北九州で。
ああ…懐かしい。
あのころの事はもう何も思い出したくないけどあの教会のマリア様の顔だけは今でもよく夢に見る。
晴樹くんと会った海の事も。
俺も…俺も今でも夢に見るよ。
私ねあなたに会って初めて怖くなったの。
あなたを失う事が。
今まで誰とつきあったってそんな事思った事なかったのに。
どうして失うと思ったの?だって…あのころの私はもう阿川さんのお金に頼って生活してた。
彼の恋人だった。
それに経歴も何もかもうそで私みたいな卑しい人間が晴樹くんにふさわしくないって最初から分かってたの。
だからこれ以上好きになってほんとの自分を知られるのが怖くて…。
傷つくのが怖くて…。
だからいつか失うくらいだったら自分からいなくなった方がいいってそう思ったの。
ほんとよ。
でもそのあとも忘れられなくて。
俺だって…。
ねえあの約束覚えてる?大人になったら恋人にしてくれるって。
部屋に行ってもいいですか?もしもし本宮です。
えっ!?正直に言います。
今でも…あなたが好きだ。
初めての恋でした。
好きで気が遠くなりそうなぐらい大好きで…。
ずっとあなたとまたこうしたいと思ってた。
私も…。
私もよ晴樹くん。
でも今の僕は…。
婚約者がいたってかまわない。
独占しようなんて思わない。
そんなの…あなたに全て知られてしまった今の私にはぜいたくだって分かってる。
でも…でもこうやって晴樹くんとつながっていられればそれだけで私…。
僕は…。
本当にあなたの全てを知っていますか?
(美咲)ごめんね休みの日に。
実は千倉さんが病院の屋上から飛び降りたの。
東都第一総合病院まで!急いで下さい!オペ室確保!
(文江)あなた!あなた…!千倉さんが思い出したそうです。
あなたが部屋を出る直前に吸いかけのタバコを床に捨てていた事を。
本当にあなたに殺意はなかったんですか?あなたは本当に聖女なんですか?2014/09/30(火) 01:25〜02:17
NHK総合1・神戸
ドラマ10 聖女(5)「最後のキス」[解][字][再]

一審無罪となった基子の新しい人生が始まる…彼女が唯一愛した男・晴樹との幸せな生活を夢見て。女と男の切なくも狂おしい愛の物語が、驚きの最終章に向けて加速する!

詳細情報
番組内容
一審無罪となった基子(広末涼子)は記者会見に臨むが、多くの男性と金銭目当ての交際をしていた過去を追及される。さらに無罪を祝う会で晴樹の婚約者・泉美(蓮佛美沙子)と対面した基子はひどいショックを受けた。晴樹(永山絢斗)は千倉(大谷亮介)が打ち明けた基子の事件当夜の行動から、基子が殺人未遂を犯していた可能性があると考え悩む。そんな時、基子がホテルから姿をくらまし、その夜になって千倉も病室を抜け出した。
出演者
【出演】広末涼子,永山絢斗,蓮佛美沙子,岸部一徳,田畑智子,田中要次,清水富美加,青柳翔,筒井真理子,大谷亮介,中田喜子,浜野謙太,篠原真衣,遠山俊也,中野剛,宮腰ゆき,加藤雅人,吉田麻美ほか
原作・脚本
【作】大森美香

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:4545(0x11C1)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: